44 / 260
休暇 ①
しおりを挟む「何十カ月ぶりだろう‥‥」
久しぶりに、かなり久しぶりに俺は休暇を貰うことが出来た.
コンセの村で、大量にコーヒーに似た飲み物のクオルシを買い込み、クジュの村で大量に野草の塩づけを買い込んだ。
事前にクジュの村に連絡をしていたのでかなりの量を確保できた、まずそれを首相から与えられている俺の住居、庭付き一戸建て、しかも一等地にある。その家の冷凍庫に入れ、さっそくとある場所を目指す。
朝も早いし、客はあまりいないだろう
行く場所はバールとよく行ったオヤスの喫茶店、そして天使ネクターとの思い出の場所でもある。 俺だけのメニューを堪能するために出向くのだ、潰れてたらどうしようと少し不安もあったが、そんな事は全く無かった。行って見るとかなり繁盛していたみたいだった。
「店外に席がある‥‥」
まさかのオープンカフェ、真っ白なテーブルと椅子がズラリと店の前に並んでいる、その数10席ほど、そして隣にあった空き地の所まで店が伸びていた、増築である。
繁盛どころか大繁盛だ
カランカラン
店のドアを開け、入店する
「いらっしゃ‥‥キャー! ‥‥あっ、し、失礼しました、いらっしゃいませ」
ネクターと一緒に来た時にいたウエイトレスの女性だった、一瞬驚いたようだけど何とか持ちこたえ、その悲鳴で店の奥から店主のオヤスが出てくる
「こんにちは、新メニューを食べに来たんだけど」
「あ‥‥あ、ど、どうもどうも、お待ちしてましたよ」
本当? 本当に待ってた?
「その‥‥仮面はどうされたのですか?」
「これは威圧を和らげる効果が付いてるだけなので、気にしないでください」
「はぁ‥‥そうですか、中々いらっしゃらないので、どうしたのかと思いました、ささ、こちらにどうぞ」
店内には2人程お客がいて、じっと俺の方を見ていた、見ていたよりも動けないでいたが正しいかも、オヤスに店の奥に通され、そこにあったドアを開ける
俺がオヤスに頼んでいたことのの一つに個室がある、俺がいるだけでこの店の迷惑になるので、もし繁盛して店が拡張することがあったら作ってね、とお願いした、オヤスはお願いを聞き入れてくれたようだ。ただ単に俺を隔離するために作ったのかもしれないけど。
個室は何部屋かあり、その内の2人用の部屋に通される
「結構広いな」
思っていたよりも結構広い、椅子ではなくソファーだ、席に座りそのまま注文する、頼む品はもう決まってる
「グースセットと、トロンアイスで、アイスは後でお願いします」
俺がオヤスにお願いした専用のメニュー、何も入れないトロン茶と、甘さが超控えめの苦パナンサンド、店主自ら注文を取ってくれ厨房の方に戻っていった、何となく個室を見渡してみると
『店内でのみだらな行為はご遠慮ください』
と張り紙があった
張り紙があるってことは、そんなことする奴いるんだな‥‥、
‥‥俺もしてたな。
俺の場合は皆が見てる中でしたから人の事は言えない、しかたないね個室だから。
・・・・・
何て考えているとウエイトレスの人が、カチャカチャと激しく音をた立て、グースセットを運んできてくれた、さて、味はどうなったのか? 仮面の口の部分を外し、期待を込めて一口
「うん、甘い」
知ってた、やっぱり甘かった。
でもこれでやっとコンビニの超甘い菓子パン程度にはなっただろうか? でも依然と比べると中々いけると思う、そしてトロン茶を一口‥‥、
トロン茶と合わせたら‥‥ありかな?
そこそこ満足して、グースセットを食べ終わったと同じ頃、オヤスが自らトロンアイスを持って来てくれた。
「どうぞ、これがトロンアイスです」
少しオレンジ色をしたそのアイス、それをスプーンですくって口の中に入れる、オヤスは感想が聞きたいのか、俺が食べるのを待っている、しかし個室で俺と二人きりでは辛いのだろうか? 部屋のドアは大きく開かれていた。
無意識のうちだろうけど、いつでも逃げられるようにだろう。
「美味い」
その言葉で安心した顔になるオヤス、一礼をし個室から出て行った
美味い、本当に美味い、もう一個くらいは食べれそう、備え付けの呼び鈴を鳴らしウエイトレスさんにトロンアイスを注文し、それとオヤスにも来てもらいようにお願いする
数分後
オヤスがトロンアイスを持ってきた
「どうぞ、追加のアイスです」
「ありがとう、とっても美味しいよこれ」
ありがとうございます、とオヤス
「でも苦パナンサンドは、もうちょっと甘くない方がいいかな」
えっ、あれ以上? ちょっとだけ驚いている
「それでね、お願いしたいことがあって」
『収納』からクオルシの入った袋を取り出した
「これは?」
「コンセの村でしか栽培していないクオルシっていうんだけどね、これを店で扱ってもらえると嬉しいんだけど‥‥ともあれこれを一度飲んで欲しい、粉末になっているからお湯で溶かすだけで大丈夫だから」
分かりましたと、厨房の方に戻っていく、暫くして
ぶっへぇぇ!
と、おかしな声がしてオヤスが戻ってきた
「あの、これは流石にウチの店ではちょっと‥‥」
そう言ってくるのは分かってた、まぁ、ちょっと待ってよ、ちょっと聞いてよ
「このお店って朝方はお客さん少ないでしょ?」
「ええ、ウチは昼頃からお客さんが徐々に入ってくるので‥‥」
「これを出すことによって朝方に男性のお客が増えると思うけど‥‥、興味無い?」
キラリとオヤスの目が光る
「詳しくお願いします」
商魂たくましいオヤスの事だから乗ってくると思ってた。
クオルシには眠気覚ましの効果があること、そして飲むときは練乳や砂糖をたっぷり入れると苦みが和らぐこと、そしてその中毒性‥‥多分中毒性がると思う、それを伝えたうえで、働く男の朝の一杯をうたい文句として最初出すようにと伝えた
それともしそれで失敗したら申し訳ないので、一緒にコーヒーゼリーを教えた。クオルシだからクオルシゼリーだ。
何か‥‥ほら! ゼリーにクオルシと砂糖を入れて作ってよ、白いシロップみたいなのも上からかけてさ、多分オヤスなら出来るよ
全てオヤスに丸投げし、店を後にした。
オヤスの目に闘志がみなぎっているように感じたから多分大丈夫だろ、出来たら連絡しますと言われたのでゆっくりと待つことにする。
◆◇
さて、腹ごしらえも済んだし今日はというか、これから毎日のように足を運ぶ場所に行く、場所は女神を祀る教会、召喚獣の『ヤタ』を契約した場所でもある、何故行くのか?
今まではあまり人目に出るのは控えていたところがある、しかしクジュ・コンセの村で、慣れるとその威圧効果も薄れることが確認された。
なので毎日人前に出て、慣れてもらおうと考えた。
かなり迷惑行為だと思うけど、ごめんなさい慣れてください
そしてその足掛かりとして教会を選んだ。
この国の人は女神に対する信仰心が強い、そこにグースである俺が毎日のようにお祈りに行くとどう思われるか?
多分
「何て信仰心の強い人だ」
「これだけ信仰心が強いなら悪い人じゃない」
「多分いい人なんだ」
なんてことになるだろうと下心がある、俺自身女神に対する信仰心なんて無いけど、俺が安らかに日常生活を過ごせるようにするため、教会に行くと決めた。
迷惑? いえ、慣れてください
たのもぉ~、とまでは言わないがそんな意気込みを持ち教会の扉を開ける、信者の人に何やら有難いだろう言葉を掛けていた司祭が、俺の姿に気づき慌てて駆け寄る。
「あ、あの、今日はいかような用事でここに‥‥」
目が泳ぎまくっている司祭、ただ来ただけで「何しに来た?」である
「今日は、女神さまに祈りを捧げに来ました」
紳士的に、あくまで紳士的に言葉を返す、言ってしまえば祈りなんかどうでもいい、周りに良い印象を与えられればいいのだから。
「そ、そうでしたか、それではあちらでどうぞ‥‥」
司祭に場所を促される、そこには2体の女神像がありその隅の方に、我が愛しの天使、ネクターの像があった
司祭に促されるまま、祈りを捧げるため女神像の方に移動する、そこで最初からいた信者の人達は俺の姿に気づき、ギョッとした後
サー
と左右に割れた、というか逃げた、一番の特等席を得た俺は膝立ちで、両手を自分の胸の前に置き完璧な祈りのポーズを取っていた。
どう? 完璧でしょ? さぁ! 皆見てる?
チラリと左右を見たが誰もいない、後ろかなと思い振り返ってみると‥‥
もう既にその部屋には誰もいなかった。
その時点で今回の作戦の半分は失敗だが、ここに来たということは、いた人達には伝わっただろう。
また明日も来ますよ、嫌がらせではありませんからね
せっかく来たので祈りだけでも捧げていこうと思う、もしかして隠れて覗いているかもしれないし。
ただそこで「?」と疑問に思うことがあった。
祈りを捧げるって‥‥一体どうするんだろう? 今年も一年幸せでありますようにとか? 無病息災とかお願いするの?
イヤイヤ、それはお願いだろう、お祈りって普通何を考えてるの? キリスト教とかその他の宗教とか、何か祈ってるけどその時何を考えてるんだろ、無心か? 祈りって結局何?
色々考えた挙句、結局お願いをすることにした、天使ネクターが結構穏やかな性格だったし、そのネクターを作った女神だから、もし間違えていても怒られることはないだろう、大丈夫大丈夫
では何をお願いする? と考えていた時、視界にネクターの像がチラリと見えた‥‥そうだ!
「天使ネクターが、女性の姿で会いに来てくれますように」
ネクターがミラの姿になったあの日から、なぜか俺はネクターの事を性的な目でしか見ることが出来なくなってしまった。
いっそ男の姿でも‥‥ひと時思っていたことがあったけど、何とかその考えを振り切ることが出来た。
ネクターと一線を越えたいが、そっちの方の一線は越えたくない、ネクターは女の姿にもなれると言っていたので、出来ればそっちの姿で会いに来てもらいたい、俺が会いに行けるならこっちから出向くんだけど。
そんな、女神にお願いするような事では無いような内容を、怨念もしくは念仏のようにお願いしている時だった
フワリと、肩に手を置かれるような感触があった、誰かな? 反射的に目を開けると
黒髪で整った顔、長い黒のドレスのような物を纏っている女性が、目の前にいた。
空中に少しだけ浮いているらしく、足が地面に着いていない、そしてその女性は少しだけ全体が透けて見えていた、女性の後ろにあるはずの女神像が見える。
女性は俺の額の方に唇を寄せる
フゥー
と、息を吹きかける
女性は俺の肩から手を放し、ニッコリとほほ笑み━━
スッと消えていった。
・・・・・・
女性が消えてからすぐには動けなかった。
少しだけ動けるようになると、俺はゆっくりと立ち上がり、教会から出るため歩き出す、扉を開けると教会の外では司祭と信者の人達が待機していた。
待機というか避難だろうけど
教会から出て歩き出す、しかし段々と足取りは早くなり、その内に駆け足になり、最終的には全力で走り出した。
額には汗が滴っているこれは走っているから出てる汗ではない、走っている最中俺はパニックになっていた。
お、お化けだ! 変なお願いしたからバチが当たるかもしれない!
30年程生きてきて、初めて心霊体験をしてしまった。
一刻も早く、そして遠く教会から離れたいと願う気持ちが全力疾走につながる
急いで家に帰った俺はその日、家の中の照明を全て点灯した状態で就寝した。
寝ている途中で足をいきなり引っ張られるかもしれないと思い、足を曲げ丸まって一夜を過ごすことになる
◇◆◇◆◇
何もない場所、そこには一つだけ檻がある、人ひとりだけしか入れない小さな檻、中には一人の女性が目を閉じ、立ったままそこにいた。
整った美しい顔に、少しだけ茶色掛かってウエーブし、背中まで伸びた髪の毛、そして白のロングドレスを纏っている
コツ コツ コツ
そこに近づく足音が一つ、白いドレスを纏った女性は目を開け、その足音の主を見る、近づいてきた者は黒色で腰まで伸びた髪、そして黒のロングドレスを纏った美しい女性
黒のドレスの女性は軽く微笑み、白のドレスの女性を囲む檻の隣に立つ、すると黒のドレスの女性の上からスーッと檻が現れるように降りてきた。
檻の中で二人の女性は目を閉じ、ただ時間が過ぎるのを待っていた。
0
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる