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泣きっ面に蜂
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屈辱のお仕置きを受けたゴーフルは涙でグシャグシャになった顔を枕に突っ伏していた。
とっさについた嘘のせいで、本当の幼児のように罰を受けてしまった。
これまでは、オムツを汚したとしても叱られたりする事はなかった。
あまりの出来事にショックを受けてしまった。
「なにもアーシャちゃんを虐めようという訳じゃないのよ。これからアーシャちゃんが大きくなった時の為のしつけなの」
優しい口調の中に強さを感じる。
「でも……」
ゴーフルの心には微塵も反抗心などはなかった。
「病院にはね、アーシャちゃん以外にもいろいろな子供がいるの。アーシャちゃんより、もっと小さい子供や、大きくても辛い想いをしている子供もいるの」
「……」
「ここはお家じゃないの。みんなそれぞれ不満や寂しい気持ちがあっても我慢しないといけないの。だから、ワガママや嘘で看護師さんを困らせないでちょうだいね」
「はい」
ゴーフルは従順な姿勢をみせた。
「わかってくれたみたいね、じゃあそこに寝ころびましょうね」
声色は急に温かいものに変わる。
この、看護師は飴と鞭を使い分けるのがうまかった。
「アーシャちゃん。オムツを換えて欲しい時にはなんてお願いしたらいいかしら」
「……オムツ」
「んー、それじゃあどうして欲しいかわからないぞー」
からかうように、わざとおどける。
「換えてください……オムツを」
「なんでオムツを換えるの?誰のオムツを換えるの?それじゃあ分からないわ」
「え、え?なんでって」
ゴーフルは戸惑う。
「うふふ、アーシャちゃんは恥ずかしいおもらしをしちゃったけど、それをちゃんと報告できなかったよね」
「……はい」
「オムツを汚したら、ちゃんとこういうのよ。おもらししちゃったので私のオムツを取り替えてください!ってね」
「う……」
「まだお口が上手くないアーシャちゃんは、アーシャちっち出ちゃったでもいいわよ」
「言えます。お……もらししてしまったので、アーシャの……私のオムツを取り替えてくだい」
「よくできました!えらい、えらい」
恥ずかしいおもらしを自らの言葉で申告させられるのはゴーフルには屈辱的だった。
とっさについた嘘のせいで、本当の幼児のように罰を受けてしまった。
これまでは、オムツを汚したとしても叱られたりする事はなかった。
あまりの出来事にショックを受けてしまった。
「なにもアーシャちゃんを虐めようという訳じゃないのよ。これからアーシャちゃんが大きくなった時の為のしつけなの」
優しい口調の中に強さを感じる。
「でも……」
ゴーフルの心には微塵も反抗心などはなかった。
「病院にはね、アーシャちゃん以外にもいろいろな子供がいるの。アーシャちゃんより、もっと小さい子供や、大きくても辛い想いをしている子供もいるの」
「……」
「ここはお家じゃないの。みんなそれぞれ不満や寂しい気持ちがあっても我慢しないといけないの。だから、ワガママや嘘で看護師さんを困らせないでちょうだいね」
「はい」
ゴーフルは従順な姿勢をみせた。
「わかってくれたみたいね、じゃあそこに寝ころびましょうね」
声色は急に温かいものに変わる。
この、看護師は飴と鞭を使い分けるのがうまかった。
「アーシャちゃん。オムツを換えて欲しい時にはなんてお願いしたらいいかしら」
「……オムツ」
「んー、それじゃあどうして欲しいかわからないぞー」
からかうように、わざとおどける。
「換えてください……オムツを」
「なんでオムツを換えるの?誰のオムツを換えるの?それじゃあ分からないわ」
「え、え?なんでって」
ゴーフルは戸惑う。
「うふふ、アーシャちゃんは恥ずかしいおもらしをしちゃったけど、それをちゃんと報告できなかったよね」
「……はい」
「オムツを汚したら、ちゃんとこういうのよ。おもらししちゃったので私のオムツを取り替えてください!ってね」
「う……」
「まだお口が上手くないアーシャちゃんは、アーシャちっち出ちゃったでもいいわよ」
「言えます。お……もらししてしまったので、アーシャの……私のオムツを取り替えてくだい」
「よくできました!えらい、えらい」
恥ずかしいおもらしを自らの言葉で申告させられるのはゴーフルには屈辱的だった。
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