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第6話 おねショタ殺人事件

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 教室の中は既に薄暗かった。
 木製の安っぽい椅子が机の上に逆立ちしたように積まれている。
 その空間は本中もとなかつとむ嶋利しまり水穂みずほの二人きりだった。

「勉くん、気持ちいい?」
「……はい、先生」

 水穂はブラウスの前をはだけさせて、白い大きな乳房を露わにしている。そこに勉のいきり立ったペニスがすっぽりと包まれていた。
 水穂が乳房を上下に動かしてペニスに擦りつけると、勉は快感から低く呻いた。
 まだ皮を被っている勉の幼いペニスには刺激が強すぎたらしい。
 限界はすぐにやってきた。

「……嗚呼ッ、先生、射精るッ!」

 勉のペニスの先端から勢いよく乳白色の液体が飛び散る。精液は水穂の顎にまで到達していた。

「キャッ!!」
「先生、ごめんなさい」
「……いいのよ。勉くん」

 水穂はティッシュで顔と胸を拭きながら、優しく微笑む。

「いっぱい出たね」
「……先生」

 勉は水穂の形の良い胸に顔を埋める。
 辺りはしんと静まり返っている。

 ――聞こえるのは、二人の荒い呼吸の音だけだった。

     🧢 🧢 🧢

 体育館裏。
 本中勉は鮑谷あわびたに康介こうすけに呼び出されていた。

「金は持ってきたか?」
「……うん」

 勉が鞄から封筒を取り出すと、鮑谷は引っ手繰るようにそれを奪い、中身を確かめた。

「ふん。そんじゃあ来月も頼むぜ」

「……あの、鮑谷君、これで最後にしてくれないかな?」

「あ?」
 鮑谷が顔をしかめる。

「もうお金がないんだ」

「ふーん。それならそれで仕方がない。ならお前の秘密は全校生徒に暴露されることになるがな。そうなれば、困ったことになるのはの方だと思うぜ?」

 勉は咄嗟に水穂の顔を思い浮かべる。

「うおおおおおお、死ねェ!」

 勉はポケットから出したバタフライナイフで鮑谷の腹を何度も刺した。

     🧢 🧢 🧢

「犯人、わかったんだけど」

 肉倉ししくらエリカが指さしたのは本中勉だった。
 勉は黙秘を貫いていたが、エリカのお色気攻撃で遂に落ちたのだ。

「仕方がなかったんだ。僕は鮑谷に強請ゆすられていて、それで……」

「それで生徒を殺したということですか、本中勉

「うぐッ……」

 勉は禿げ上がった額の汗を拭う為に、背広のポケットからハンカチを取り出す。
 そのとき、ポケットから小さな紙切れが落ちて、工口こうぐち警部の足元まで飛んできた。

 誰かの名刺のようだ。
 工口警部は恐る恐るそれを拾い上げる。


   『放課後痴女っ娘倶楽部
              かをり』

 こうして事件は解決した。今回も難事件であった。ふぅ。

※補足
嶋利しまり水穂みずほはヘルス嬢の本名(三人称のルールに従って)で、源氏名はかをり。
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