KARMA

紺坂紫乃

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第四部 血染めの十字架篇

4-7

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七、


  
 アーヤに「様子を見てきて欲しい」と頼まれ、モンマルトルのアパルトマンにアンリとデュークが戻った時、アパルトマンの中はアーヤが依頼した補修工事の真っ最中で中には入れなかった。
 業者の男達が入れ替わり立ち代わりしているアパルトマンを、白い目で見ながらアンリは呟いた。

「……アーヤ、人に頼んでおきながら工事のことは忘れてたね……」
「然り」

 よもや刹那と左文字だけでなく、自分達まで彼女のずぼらな性格に振り回される日が来ようとはと、徒労に終わったアンリとデュークはさっさと踵を返して今の隠れ家に戻ろうとした。

 すると、秋にアンリ達と線香花火をした近所の子供達と鉢合わせてしまった。

「あ、久しぶり」

 アンリはごく普通に挨拶をした。だが、子供達は怪訝な顔をしたかと思うと「指名手配犯だ!!」と口々に騒ぎ立てた。
 ヴァチカンが手を回したアンリの指名手配の件をすっかり失念していた。
 デュークの機転でそこはうまく回避し、急いで馬車に乗り込んでモンマルトルから逃げた。

「アンリ」

「へ、平気だよ!? ……あんなの、一晩遊んだだけの繋がりだもん……」

 強がっていても、言葉が尻すぼみになって行くのが、デュークからしたら胸が痛んだ。

「早く帰ろうではないか」
「うん」
 
 そうだ、早く帰ろう――本当の仲間が居るところへ。



 アンリが生まれた家は、いつから歯車が狂ってしまったのか。アンリが物心ついた時には、既に姉と兄は全身が青痣と切り傷だらけだった。姉弟三人は、口を開けば殴られることを知っていたので常に無口だった。
 末っ子のアンリは酒乱の父とヒステリーの母の目を盗んで、発育不全の身体で、姉や兄がこっそり隠し持っていたカラカラの固いパンや庭先の木の根を掘って齧っていたモノを分けて貰って八年を過ごした。

 暴力が当たり前だと思っていた。どこの家もそうなのだと。
 だが、ゴミが鼻を衝く異臭を放つ家の窓の外から子供の笑い声が聞こえた時は「彼らは何が楽しいんだ」と真剣に考えたものだ。
 アンリの心が異常な方に傾いていたのは、外の世界と家の中の世界の齟齬そごに理解が追いつかなかったせいかもしれない。
 自分の精神が異常だと思ったことはなかった。姉や兄は隠れて泣いていたけれど、アンリには涙すら理解できなかった。

「ねえ、どうして目から水を出してるの? 喉が渇いちゃうよ?」

 真剣にそう尋ねたアンリを姉と兄はぎょっとしていた。アンリにとっては同じ虐待の被害者である彼らすら、理解者ではなかった。

「……どうしてあんたは泣かないの……!? こんな家に生まれて、泣きたくもなるじゃない!!」

「姉ちゃん、こいつ、おかしいから何言っても無駄だよ。放っておこうぜ。俺達からしても気持ち悪いよ、お前」

 三つ年上の兄が、アンリを恐れるような眼で見てもなんの感慨も湧かない。



 ――そして、あの日が来た。

 重みのない斧は血塗れで、あれだけ部屋中を暴れまわっていた父も、父からの暴力にさめざめと泣いていた母も、姉も、兄も、今や動かない人形のようだった。血の匂いもゴミのえた匂いにかき消されて、アンリはぼうっと「お腹、すいたなあ」と考えていた。

 考えるまでもなく、四人の死体を踏み分けてキッチンにあった食材をかじった。料理などできるはずもないので、野菜は勿論生でかぶりついたし、肉も焼くという概念が無かったから保存食にされていた燻製や干し肉を食べた。

「お腹いっぱいなの、初めてだ」

 そんなことを思いながら、家でただ無為に過ごした。

 夜が明けた頃、口髭を蓄えた大人の姿が何人か玄関の外で騒いでいた。アンリはなんとなく父に似た男達に嫌悪感を覚え、裏口から外に飛び出した。
 どれくらい走ったか、高いところに行けば脅威が来てもすぐに逃げ出せると思い裸足でモンマルトルの坂を上った。サクレ・クール寺院に到着すれば、そこからはパリの街が一望できた。

「ここなら良いかな」

 石段に座って、あの男達が来たら逃げようと膝を抱いていた。



「坊や、こんなところで何をしているの?」

  数時間後に声を掛けてきたのは、浅黒い肌をした異国人の女だった。

 これがアーヤだ。

ひげのおじさん達から逃げてる」
「髭のおじさん? 貴方、怪我をしているの? 服のあちこちに血が飛んでいるわよ?」

 黒い衣服、口元は黒いレースで隠した女は「治してあげるから見せて」としゃがんだ。

「え、僕は怪我なんかしていないよ。これ、きっとあいつらのだ。斧でぐちゃぐちゃにしちゃったから」

「斧? ぐちゃぐちゃ? 誰かを殺したってこと?」

「うん。だってなにもしていないのに僕たちを殴るんだもん。昨日ね、急に斧が手に現れたんだ。とても軽い斧。でも、すごく斬れるんだよ。家の連中、皆、人形になっちゃった」

 このアンリの話を聞いて、アーヤは「一家惨殺事件の末っ子が見つからない」との噂話を思い出したという。

「貴方、お姉さんとお兄さんも殺した? それは何故?」

「だって、次に僕を殴るかもしれないじゃない。あいつら、僕のこと、気持ち悪いって言ってたから」

 アーヤは「そう」と短く言うと、アンリに「その斧って、今はどこにあるの?」と尋ねた。
 アンリは「こうしたら出てくるよ」と手を掲げて斧を生成して見せた。
 それを見ると、アーヤは「ねえ、髭のおじさんは……一人居るけれど、絶対に貴方に手を出さないわ。それどころか、魔法の手を持ったおじさんよ。私と一緒にいらっしゃい――うちも警察には逢わせられない人間ばかりだから」とアンリに少し伸びた黒い爪をした手を差し出した。

 アンリは骨と皮ばかりの手で、おそるおそるアーヤの手を取る。アーヤの手は柔らかい。そのままサクレ・クール寺院から歩くこと、約五分の家に連れてこられた。

「お? アーヤ、その子はどうしたのだ?」

 アンリと似たようなボロボロの異国の服を着た前髪が長い男が、しゃがんでアンリと視線を合わせる。

「パッシー区の一家惨殺事件で末っ子が行方不明だってニュースがあったでしょ? たぶんその犯人。異能使いだったし、『カルマ』が見えたから連れてきちゃった。名前は『アンリ』にしましょうか」

 前髪で目が隠れた男は「アンリか。私はセツナという。もうじき食事ができる。歳はいくつだ?」とどこまでも柔らかい声で尋ねてくる。

「八つだよ。アンリって、僕の名前? おじさんはセツナ? 変わった名前だね」

「おじさんとは手厳しいな」

 刹那は前髪を持ち上げて目を細め、声を上げて笑った。するとソファの陰から「ぷっ」と笑い声が聞こえた。

「おじさんねえ。ヤキが回ったんじゃねえのか、刹那」

「彼は私の相方でサモンジだ。口は悪いが、まあ、許してくれ」

 刹那と左文字も異国人だった。ここは異国の人の家なのかな、とアンリが考えているとアーヤが「刹那、この子、お風呂に入れてあげて。着替えはこちらで適当に用意しておくわ」と言い、刹那に手を引かれて、アンリは風呂に入れられた。
 血の汚れを落として、頭まで乾かしてもらうと全身からいい匂いがした。

「ねえ、セツナはどこの国の人? 僕は今日からここに住むの?」

「日本という島国の出身だな。左文字も同じだ。アーヤはインド。もう一人、料理を作ってくれているデュークがアンリと同じこの国の出身だ。あとで本を見せてやるゆえ、まずは腹ごしらえだ。今日からはここがアンリの家だ。好きな本を読んで良いし、好きに過ごせばいい」

 こんなに至れり尽くせりでいいのだろうか。風呂から上がれば、アーヤが言っていた髭の男が、料理をテーブルの上に運んでいた。アンリは思わず刹那の背後に隠れて、デュークから距離を取った。

「髭を蓄えた男性が怖いみたい。アンリ、彼は貴方を捕まえに来たんじゃないの。彼も仲間よ。デュークと呼んであげて」

 デュークは手に持っていた香ばしい魚のムニエルをしゃがんでアンリの眼の前に差し出した。

「魚は好きかね?」

 そう問いかけるデュークの目はとても優しかった。アンリは皿の上の見たこともないモノに首を傾げる。

「……これ、なに? 初めて見るよ。いい匂いだね……」

「……もしかして食事も初めてか? これは食い物だ。デュークの料理は天下一品だぞ」

 アンリが口の中に溜まるよだれと戦っていると、刹那がアンリの金色の頭をそっと撫でた。大人の男にこんなに壊れ物のように触れられたのはさっきの風呂といい、今日は「初めて」尽くしだった。
 食事中もアンリの質問は止まらなかった。マナーは今日のところは無視して、ひとまず手掴みで食べることも黙認された。

「パンがふわふわだ。これ、なに? 肉も干してないの? 肉から汁が溢れる!! この黄色い汁、とうもろこしの味がするの、なんで? おじさん、魔法使いみたい」

 気持ちのいい食べっぷりだったが、一気に固形物を詰め込んだせいでアンリはすぐに吐き出してしまった。

「……ごめんなさい」

「なに、それだけ美味かったという証拠だ。甘い物は好きか? 今日は苺のムースだそうだが」

 トイレで吐き終わったアンリに刹那が口を洗うようにコップに入った水を差し出す。それを受け取り、殴られる覚悟をしていたアンリにまだ甘い物が用意されていると教えてくれた。

「イチゴのムース?」

「甘酸っぱいものだ。これなら腹に負担はかからぬだろう」

「ねえ……僕、どうして怒られないの?」

「なにか怒られる様な事をしたのか? 食事を吐いてしまったことなら気にするな。デュークはむしろ気持ちのいい食べっぷりに次々と出して来たから嬉しかったろうよ」

 アンリは「殴られないんだ」とからからと笑う刹那の横で安堵しながら、また食卓で苺のムースとやらを食べた。
 宝石のようにきらきらとした甘酸っぱい苺と、パンよりも柔らかいムースを今度は「これは手掴みでは無理があるゆえ、これでこう掬い取って食べるのだ」とスプーンを持たされ、丁寧にレクチャーしてくれる刹那の指示どおりに口に運んだ。

「……わあ……溶けてなくなっちゃったよ……?」

「こういう食い物だからな。お前の食いっぷりは見ている方が飽きないな」

 左文字が、にやにやとアンリの食べる姿を見ていた。とうに食べ終わった彼は口でスプーンをもてあそんでいると刹那に拳骨を落とされていた。

 ここは皆が笑顔だ、とアンリは食事を終えると気絶するように眠ってしまった。



 三日後、刹那から文字を教わっていたら、左文字が唐突に「お前、斧を作れるんだっけか?」と問うてきた。

「うん――ほら」

 アンリは見せた方が早い、と手に斧を作った。

「へえ、あっという間だな。どうやってできるとかは解らねえか?」

 刹那よりも乱暴な物言いだが、左文字はからっとした性格ゆえか威圧感のような物は感じなかった。

「解らない。僕が欲しいと思ったらできるし、消えるのもすぐだよ」

 アンリの斧の刃を左文字が触ると少しひんやりとしていた。半透明の斧はアンリが念じると一瞬で消えた。

「……へえ、なんだろうな。調べがいがある」

「これって、誰でもできることじゃないの?」

「そうさなあ、私以外は全員アンリのような不思議な力があるぞ。これは『異能力』と呼ばれる。人によってできることは様々だ」

「『異能力』……セツナはできないの?」

「そうなのだ。私は使えぬ。だが、私にはこの刀があるゆえ問題はない」

 結局、アンリの『異能力』は『元素を操る』と判明したのはアーヤが呼びつけたマハの分析によるものだった。マハの奔放さに委縮してしまったアンリは左文字と並んで「もう逢いたくない」と言った。
 しかし、元素を操れると解ったアンリは本を読み漁り、刹那と左文字から猛特訓を受け、デュークに料理をねだり、アーヤに見守られて戦い方を身に付けて行った。ここの居場所がなによりも楽しかった。
 
 美味しい食事、ふかふかのベッド、洋服も綺麗でパサついていた髪も栄養を取るとすぐにサラサラになった。大人たちが優しかったのもアンリには天国のようだった。
 


 一度だけ、左文字に厳しく叱られたことがある。刹那と左文字がチンピラに囲まれていた時に、アンリも斧で応戦しようとしたのだが、斧が呆気なく壊れてしまい、眼前に迫ったナイフを避けきれなかった。 
 これは刹那が目にも止まらぬ速さで刀を抜き払い、アンリを庇って相手の手を斬り落としたことでアンリは無傷で済んだ。

 だが、直後に待ち受けていたのは左文字の鉄拳だった。

「左文字」

 刹那の諫める声も、左文字は跳ねのけてアンリの胸倉を掴みあげた。怒りを湛えた目に足元から震えが来る。

「うるせえ!! てめえら、甘やかしすぎなんだよ!! 良いか、くそガキ。俺が怒っているのはお前が弱いからじゃねえ。むしろ、応戦しようとした気概は評価する。だがな、不完全な心と未発達の身体で、命を無駄にしようとしたところだ!! お前の能力は『精神力』の在り方に大きく左右される。今日の俺の言葉に腹が立ったなら、まずはその貧弱な身体と心を鍛えろ!!」

 アンリはこの日、初めて刹那に捕まって泣いた。悔しくて仕方がなかったのだ。

 ――強くなりたい。強くなりたい!! どんな逆境でも一人で立てるように!!

 刹那は何も言わなかった。きっと左文字と同じ意見なのだろうことは、アンリにも察しがついた。
 それからのアンリの猛特訓は苛烈を極めた。異能力が使えないにも拘わらず、最強を誇る刹那の強さには舌を巻くしかなかったが、彼のようになりたくて四年間ひたすらに技と心を磨いた。



「おかえり、アンリ、デューク」

 刹那が出迎えてくれた。アンリはにべもなく刹那に抱きついた。

「お?」
「ただいま!!」

 出逢った時は彼の腰までしかなかったが、身長が伸びた今では胸を超す。そんなに大きくなっても、まだアンリは刹那の笑顔が大好きだった。褒められて頭を撫でられるのが好きで仕方がない。

「あら、二人ともおかえり」

 悪びれもせず部屋から出てきたアーヤに「工事中で入れなかったよ。忘れてたでしょ?」と「あ、そうだったわね」とけろりと言ってのける彼女に噛みつきかけたのを刹那が止める。

 ここがあれば良い。このメンバーが居てくれるなら、アンリは何度でも立ちあがれるのだ。

 一期一会など必要ない。


  ――ここには永遠があるから。


★続...
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