59 / 80
59話
しおりを挟むその日、俺達はただ一緒にベットでお互い抱き合い眠りについた。
~
その日以降、俺達は…
「悟さんに会いたいな…」
と小さな声で言うと蒼が言った
「まぁまぁ、全国ツアー終われば会えるよ」
俺達のグループは全国ツアーが決まり
それ以降、練習やリハーサルやら撮影やら忙しく過ごしていて、そのまま悟さんさんと会えないまま全国ツアーが始まってしまい…
もう、1ヶ月以上会えない日々が続いていた…
「大丈夫だよ。蓮くん」と恭介は言った。
「お前は、会えなくて寂しいくないの?」
「えーだって、彼氏って言っても幼馴染だし一緒にいた時間も長かったし、別にツアーの時はあんまり考えないかな~ってか、蓮くんいが~い」
「何が…」
「会いたいんだね~悟さんに!!」
「そりゃ~、、、な」
すると、隣で聞いてた朝日が急にこんな事を言ってきた。
「まぁ、でも 悟さん モテるからな。現役ホストだし、しかもNo.1 だし~」
「こら、そこまでにしとけ」
と間に入って止めたのは蒼だった
「蒼ーーーー!!」
「はいはい。」と言い俺の頭を撫でた
「蒼、お前 蓮だけに甘くね?」と朝日が言うと
「そうか?、」
「そうだろうよ!どう考えても!」
と朝日が軽~くキレてる姿を見て俺は笑ってしまった
「元気だせっ な、」と蒼は声をかけてくれた
皆、違う表現だけど俺の事を心配してくれていた
ダメだな。こんなんじゃ。頑張らないと。
「ありがとう。」
「さっ!!! 今日もステージで輝く俺達をファンの子達に見てもらおう!!」
「おぉ!!!!」
~
「北海道ーーー!!」
「盛り上がってるかーーーー」
「「ぃぇーーーーーーーい!!!」」
「最後まで盛り上がって行こうぜー!!!」
「「ぎゃああああああああ!!!」」
今日も無事に公演が始まった。
初めての北海道公演だった
「後ろの方見えてるよ~!!!」
「見えてるぞーーーーー!!」
俺と朝日は一緒にトロッコに乗り込み2階に手を振っていた
すると、朝日がいきなり目を大きく開けていた
「何?」
ちょうど、照明で暗くなって朝日に耳を傾けると
「悟さん いたぞ!」
「は?! 何言っての?」
「本当に居たんだって!!」
「居るわけないでしょ!!ほら!早く、アンコール準備!!」
俺は、また朝日がからかってるのだと思った。
そんな訳ないだろう…
だってここ最近、悟さん… 。忙しいのか連絡もなかなかくれなかった。
俺拗ねますよ。って送っても返信来なかったし… こんな所まで来てる訳ないじゃんって思っていたけど、
現実は…。
「うそ…」
アンコールになりファンの近くに行く為に2階に行ってハイタッチをしていると、少し離れた所で、悟さんと目があった。
ドラマ見たいに、俺達だけスローモーションがかかったみたいだった。
でも、現実はかなり大変な事になっていた
俺が、数秒止まっていたせいでファンの子達が押し寄せて来てしまった。
しまった。ヤバい。と思いすぐにスタッフと一緒に抜け出しその場を後にした。
そして、ステージの方へ歩き皆に手を振っていたが俺には二階で俺を見つめて手を振ってる悟さんに気を持って行かれていた。
集中しろ。俺!! と自分に言い聞かせていた。
そして、最後の挨拶をする時に…
「今日は、本当にありがとうごじゃいました!!」
噛んでしまった。やってしまった…っと思っているとファンの子達は「かわいい!!」
「蓮くんかわいい!!!!」
「蓮 噛んだね~」
「蓮くん 噛んだね~」
「噛んだな。」
「やめてくれーーー!!!」
最後は俺の噛んだ事で大盛り上がりした。
「楽しかったよーーー!!ありがとう!!!」
「気をつけて帰ってください!!」
「また、会いましょう!!!!!」
メンバーと一緒に手を繋ぎ頭を下げてステージを後にした。
~
「最後、最高だったな。蓮くんの噛み」
「だな」
と恭介と蒼が話していた
「やめてくれ~」と俺が言うと、隣で朝日が俺に
「言っただろ!! 悟さん 来てたじゃん。」
「え?!悟さん 来てたの?」恭介は言った
「あ、俺も見た。」
「え!? 蒼くんも見たの? なんで、俺だけ見てないのーーーーー!!」
「行ってきたら?」と蒼が言ってくれた
「でも、この後打ち上げ…」
「いいよ…俺がなんとか言っとくから行ってこい」と蒼が言ってくれた
「そうだよ!行っておいでよ!蓮くん」
「この貸しはデカいからな!」と朝日が言うと蒼が朝日の頭を軽く叩き 、
「貸しなんてないから早く行ってこい」と言い
「ありがとう。でも、マネージャーには俺から言うから!」
「わかった。 行ってこい」
「うん。ありがとう。」
俺は、とりあえずマネージャーに体調が優れないからホテルに送って欲しいと嘘を言ってしまった。罪悪感もあったがどうしても会いたかった。
「許してくれ 神様」
そして、俺はすぐに化粧も落とし着替え、そのままホテルに送ってもらった。
ホテルに着いて…深呼吸をし、悟さんに電話をした。
「もしもし。」
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
上司に連れられていったオカマバー。唯一の可愛い子がよりにもよって性欲が強い
papporopueeee
BL
契約社員として働いている川崎 翠(かわさき あきら)。
派遣先の上司からミドリと呼ばれている彼は、ある日オカマバーへと連れていかれる。
そこで出会ったのは可憐な容姿を持つ少年ツキ。
無垢な少女然としたツキに惹かれるミドリであったが、
女性との性経験の無いままにツキに入れ込んでいいものか苦悩する。
一方、ツキは性欲の赴くままにアキラへとアプローチをかけるのだった。
ヘテロバツイチメス堕ち接待
掌
BL
バツイチでヘテロ自認だったものの、抱かれる立場に興味を持った年上マゾな町工場の若社長「真澄」が、年下サドな取引先担当営業マン「悟」から『接待』として1泊2日密室でメス堕ちセックスをして貰い、マゾメスアクメしまくる話。言葉責め多め、バツイチ成分は少なめ。無邪気×真面目でわりと即堕ちです。
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・返信はこちらにて
https://twitter.com/show1write
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
商店街のお茶屋さん~運命の番にスルーされたので、心機一転都会の下町で店を経営する!~
柚ノ木 碧/柚木 彗
BL
タイトル変えました。(旧題:とある商店街のお茶屋さん)
あの時、地元の神社にて俺が初めてヒートを起こした『運命』の相手。
その『運命』の相手は、左手に輝く指輪を嵌めていて。幸せそうに、大事そうに、可愛らしい人の肩を抱いて歩いていた。
『運命の番』は俺だったのに。
俺の番相手は別の人の手を取って、幸せそうに微笑んでいたんだ
◇◆◇◆◇
のんびりと日々人物鑑賞をする主人公の物語です。
BL設定をしていますが、中々BLにはなりにくいです。そんなぼんやりした主人公の日常の物語。
なお、世界観はオメガバース設定を使用しております。
本作は『ある日突然Ωになってしまったけど、僕の人生はハッピーエンドになれるでしょうか』の登場人物が多数登場しておりますが、ifでも何でも無く、同じ世界の別のお話です。
※
誤字脱字は普段から在籍しております。スルースキルを脳内に配置して読んで頂けると幸いです。
一応R15設定にしましたが、後程R18へ変更するかも知れません。
・タグ一部変更しました
・主人公の実家編始まりました。実家編では嵯峨憲真主体になります。
ハッピーエンド
藤美りゅう
BL
恋心を抱いた人には、彼女がいましたーー。
レンタルショップ『MIMIYA』でアルバイトをする三上凛は、週末の夜に来るカップルの彼氏、堺智樹に恋心を抱いていた。
ある日、凛はそのカップルが雨の中喧嘩をするのを偶然目撃してしまい、雨が降りしきる中、帰れず立ち尽くしている智樹に自分の傘を貸してやる。
それから二人の距離は縮まろうとしていたが、一本のある映画が、凛の心にブレーキをかけてしまう。
※ 他サイトでコンテスト用に執筆した作品です。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる