19 / 24
普通なんてもん ep.19
しおりを挟む「それで?」
「え?」
伶は俺の顔を見ながら心配そうに聞いてきた
「何が」
「悩んでるでしょ何か」
「なんだよ、、急に」
佐々木が眠った後で急に聞いてきたから俺は少し戸惑ってしまった。
~
佐々木はあの後思った以上に酔っ払ていた。
「どこが、俺結構飲めますだよ」
「本当だよ。こっちの身になって…よ」
と言いながら俺と伶で余ってる部屋に布団を引きそこに寝かせた。
「お前もこんな感じだからな?」
「…マジごめんだわ」
「本当だよ」
「…以後気をつけるよ」
「本当かよ~」
その後は、さっきの会話に戻るのだが…。
「で、何が起きてんの今」
「まぁ~うーん。」
「話してみ。なんでも」
そして、俺は伶に今の状況を話した。
~
「あはははははははははは」
「お前…」
「だってぇ、、ははははは」
「…おい」
「大学生でしかもセフレって、、、あはははは」
「はぁ、、お前に相談した俺が馬鹿でした。」
「あぁ、笑ってごめんごめん笑 」
「引くよな、、、」
「は? 誰がそんな事言ったよ」
「普通なら、引くくね?」
すると、さっきまで笑っていた伶が真剣に聞いてきた
「裕司の普通が私には分からないけど、普通なんてもんこの世にないよ。」
「…伶」
「で、何…諦めんの?」
「別に…諦めるとかないし」
「じゃあ、何」
「何って…」
「女性の車に乗り込んだ姿見て嫉妬したんでしょ?」
「嫉妬とか…じゃ」
「じゃあ、何よ。 嫉妬じゃあなかったら」
「まぁ。」
「どこかで期待してるんでしょ?」
「…」
「いつか、俺の物になるかもって」
「…」
「裕司が本当に好きになったのなら、ちゃんと告白しないと取られるよ。その子」
「…。」
「しかも、ぼっちゃんでしょ?あの、大宮の」
「うん。」
「許嫁とかいるんじゃない?」
「…。」
「絶対いるでしょう。」
「まぁ…」
「で、どこに惚れたの」
「は?」
「やっぱ…身体?」
とニヤニヤしながら俺に寄りかかってきた
「別に、俺好きって言った覚えないぞ。ただ、どうしたらいいのかな?ってる聞いただけ。」
「そう? 裕司はその子の事好きになっちゃってどうしたらいいのかって私には聞こえるけど。」
「…」
「まぁ、裕司の好きな様にしたらいいけどさ、自分を傷つけるような事はしちゃダメだよ」
「…」
「傷つく前に離れなさい」
「…っんだよ急に」
「まぁ、恋愛の先輩からはこれくらいしかないかな。まぁ、飲むか。」
「…ほどほどに飲めよ」
「分かってるって!恋か~。裕司が恋ね~」
「恋じゃねぇ~」
そして、俺達はビールを一気に飲みした。
~
朝、目が覚めるとベットの上だった。
昨日あの後2人でかなり飲んでしまいそのまま眠ってしまった。
「今日休みでよかった…。」
そんな事を言いながら寝返りをうつと…
「おはようございます」
「…ぎゃああああああ!!」
普通なんてもんep.19
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
忍ぶれど… 兄は俺の光――息が届くほど近くにいるのに、けっして触れてはならぬ想い人
志生帆 海
BL
忍ぶれど…(翠・流編 完全版)
兄は俺の光――息が届くほど近くにいるのに、けっして触れてはならぬ想い人
あらすじ
以前投稿した『忍ぶれど』と『色は匂へど』を1本にまとめ『完全版』として、加筆しながら再連載していきます。(旧バージョンの『忍ぶれど』と『色は匂へど』は掲載を終了しています)
****
俺には二つ年上の兄がいる。
実の兄なのに、憧れを通り越した愛を秘かに抱いている。
俺だけの兄だ。
どこにも誰にもやりたくなかったのに
どうして行ってしまうんだ?
明日から更に報われない切なる想いを抱いて、生きていく。
一体いつまで待てばいいのか…
「俺の翠」
そう呼べる日が果たして来るのだろうか。
****
しっとりと実の兄弟のもどかしい恋心を描いています。
幼少期から始まるので、かなり焦れったい展開です。
※『重なる月』https://www.alphapolis.co.jp/novel/492454226/179205590のスピンオフ小説になります。
こちらは『重なる月』の攻、張矢丈の兄達の物語になります。
単独でも読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる