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怒り
別れ
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その日の仕事を終えた私は、夜遅く東京の実家に帰った。
事前に母に電話を入れた時、母は少し驚いたふうだったが、自宅のダイニングには私の好物の手料理が数品、すでに並んでいた。
「おう、お帰り」
リビングのソファに座っていた父が振り返った。
遅い夕食を取る私の前を、風呂上がりの母が通り過ぎる。
「咲良、風呂入ったら、洗って出てよ」
と母。父と母は、私がしばらく帰る気がないことを察してか、まるでずっとここで暮らしていたかのように扱う。それが私には嬉しかった。
食器を片付け、お風呂で温まり、部屋に上がった。
私が使っていた部屋はそのままだった。
小学校高学年の頃、これからは読書が大切だから、といって父が買ってくれたのに、その期待を裏切って少女漫画で埋まったパイン材の本棚。卓上鏡と、バイト代で買い集めた安い化粧品が並び、ドレッサーと化している勉強机、ベッドの枕元に寝転んだ猫のぬいぐるみ。まるで昨日までここに暮していたもう一人の学生の自分がいるみたいに、昔の状態のままになっている。
自分のベッドに横になり、長いため息をつく。
母は私に、何も聞かない。
言わなくても、色々なことがうまくいかないってことは、母には簡単に分かってしまうのだ。辛いときには黙ってそばに居てくれる母。大きな手術をしたあと、徐々に現実と向き合って沈んでいった時も、だまって横にいてくれたのを思い出す。
血のつながりは尊い。言葉にせずとも、自分の想いを掬い取り、抱き留めてくれる存在は、世界に他に、誰がいるだろう。
その翌日から私は、東京の実家から通勤を始めた。
「空野、わざわざ東京から通勤って、なにかあったの?」
同期入社組の荘司風雅は人事部門の主任で、フロント棟の上階にあるオフィスの分室に勤務している。社員の各手当の管理、人員配置の計画、休暇の管理などが主な仕事だ。
いつもきれいに切りそろえた髪。お酒は呑まず、楽しみはお風呂上がりのオレンジジュースだという彼は、きめ細かい白い肌をしている。何事もきっちりとこなさなければ気が済まない、そんな性格が、清潔な身なりや物腰からにじみ出ている。
なんでも大雑把な私とは正反対の性格だが、互いに足りないものを補え合える相手だと感じていた時もあった。
通勤経路の変更を届け出たいと相談したら、すぐに荘司はレストラン棟に出向いてくれた。
「あったもなにも、もうメチャクチャ。彼氏とも兄貴とも喧嘩して、もう実家しか居場所がないの」
荘司に差し出された通勤経路変更届に必要事項を記入しながら答える。
「お兄さんと仲直りはできそうにないの? 最近さ、兄さん荒れ気味だよ。可愛い妹が家に帰ってこないからじゃないのかな」
オフィスが近い荘司は、兄の陸翔と、毎日のように顔を合わせる。それゆえ、話す機会も多く、互いの仕事の様子も垣間見ているのだ。
私はあいまいに首を傾げた。兄に対しては、今更顔向けできない、と言うのが正直なところだ。
「兄との喧嘩の理由がね、まさに彼氏とのことなの。兄貴があんまり反対するから嫌になって、啖呵切って、あの山荘を出たの。それを今更、彼氏の家から、すごすご山荘に戻るのはちょっとね」
「そういうことか」
荘司はうなずいた。
「ごめん、なんかあたし、変なこと言っちゃった」
私は咄嗟に荘司に言った。
かつて荘司が、私と付き合う許しをもらおうと兄に直談判に訪れたことがあった。そのときは逆に兄が「うちの妹はやめた方がいい」と荘司を説き伏せてしまい、職場の後輩である荘司は、それ以上押し通すことができず、私を諦めたのだった。
「いや、悪かったのは俺だから。あのときは情けない姿を見せて」
「荘司は悪くないよ。彼女の兄が職場の先輩ってのは、やっぱり難しかったんだよ」
「で、彼氏とは、なんで喧嘩したの」
「三十年前に自分の母親を傷つけた加害者を探すって。辛い過去ばかり見てないで、前を向いて欲しくて、説得したんだけど、聞き入れてくれなくて、最後にはどうせお前は他人だ、みたいに言われて・・・もう、いいやって思っちゃった」
荘司は表情一つ変えずに私を見つめている。表情を変えまいとしているように見えた。
「いいやなんて、ほんとは思ってないんだろ」
私は言葉に詰まった。荘司の言うとおりだった。本当は、もういい、なんて少しも思っていなかった。
昴にはただ、頭を冷やしてほしいだけだ。目の前から姿を消した私に、注意を向けて欲しかった。そうすることで、以舞を傷つけた相手への恨みが、少しでも私のほうに反れたら、という願いがあった。
「俺との時はさ、兄さんの反対を押し切って家を飛び出す、なんてしなかったじゃん」
「それは・・・」
私は口ごもった。頭上に広がるブナの枝の葉が、夏の風を受けてざわざわと音を立てて、私と荘司は並んで、せわしなく揺れる葉の群れを見上げた。
視界を横切るようにしてトラックが滑り込んできた。
運転席に座っている昴が、攻撃的な鋭い目つきで私の方を見ていた。気づけば荘司との距離は肩を触れ合わせるほど近かった。かつてお互いに惹かれ合っていたころに気持ちが引きもどされていた分、私たちの間には親密な空気が漂っていたはずだった。
見られたくないところを見られてしまった。
昴は運転席から降り、荷台のビール樽を抱えて近づいて来る。
私と荘司の横を何も言わず通り越し、裏口の扉を押し開けて入って行く。
「昴」
追いかけてパントリーに入った私には目もくれず、樽を運び込み、ファウンテンエリアに出て古い樽を運び出す。そして無言のまま私に伝票を突き出すと、鋭い目を向けた。
「もう次の男か」
「違う」
厨房で仕込みの最中の調理担当者たちが手を止めてこちらを見るのが分かった。
裏口から出て行く昴を追いかけ肘を掴んだ。
「触るな、淫乱」
私は昴に触れていた手を離した。いつもとは別人のような昴が怖かった。
「そうやって、思わせぶりな態度で男を勘違いさせるんだ。結局、自分で蒔いた種なんだよ」
私と以舞を重ねているのだ、と直感した。
「違う、昴」
私は食い下がった。私の軽率なふるまいのせいで以舞のことまで悪く思わせるわけにはいかない。
後を追い、昴が乗り込んだ運転席のドアを叩く。するりと窓ガラスが降りて、茶色い瞳が冷ややかな光を宿して私を見下ろしてきた。
「終わりにしよう。鍵は、捨てていい。荷物は今度、ここに運んでおく」
エンジンをかけ、瞬く間に離れて行くトラックを、私は呆然と眺めた。
事前に母に電話を入れた時、母は少し驚いたふうだったが、自宅のダイニングには私の好物の手料理が数品、すでに並んでいた。
「おう、お帰り」
リビングのソファに座っていた父が振り返った。
遅い夕食を取る私の前を、風呂上がりの母が通り過ぎる。
「咲良、風呂入ったら、洗って出てよ」
と母。父と母は、私がしばらく帰る気がないことを察してか、まるでずっとここで暮らしていたかのように扱う。それが私には嬉しかった。
食器を片付け、お風呂で温まり、部屋に上がった。
私が使っていた部屋はそのままだった。
小学校高学年の頃、これからは読書が大切だから、といって父が買ってくれたのに、その期待を裏切って少女漫画で埋まったパイン材の本棚。卓上鏡と、バイト代で買い集めた安い化粧品が並び、ドレッサーと化している勉強机、ベッドの枕元に寝転んだ猫のぬいぐるみ。まるで昨日までここに暮していたもう一人の学生の自分がいるみたいに、昔の状態のままになっている。
自分のベッドに横になり、長いため息をつく。
母は私に、何も聞かない。
言わなくても、色々なことがうまくいかないってことは、母には簡単に分かってしまうのだ。辛いときには黙ってそばに居てくれる母。大きな手術をしたあと、徐々に現実と向き合って沈んでいった時も、だまって横にいてくれたのを思い出す。
血のつながりは尊い。言葉にせずとも、自分の想いを掬い取り、抱き留めてくれる存在は、世界に他に、誰がいるだろう。
その翌日から私は、東京の実家から通勤を始めた。
「空野、わざわざ東京から通勤って、なにかあったの?」
同期入社組の荘司風雅は人事部門の主任で、フロント棟の上階にあるオフィスの分室に勤務している。社員の各手当の管理、人員配置の計画、休暇の管理などが主な仕事だ。
いつもきれいに切りそろえた髪。お酒は呑まず、楽しみはお風呂上がりのオレンジジュースだという彼は、きめ細かい白い肌をしている。何事もきっちりとこなさなければ気が済まない、そんな性格が、清潔な身なりや物腰からにじみ出ている。
なんでも大雑把な私とは正反対の性格だが、互いに足りないものを補え合える相手だと感じていた時もあった。
通勤経路の変更を届け出たいと相談したら、すぐに荘司はレストラン棟に出向いてくれた。
「あったもなにも、もうメチャクチャ。彼氏とも兄貴とも喧嘩して、もう実家しか居場所がないの」
荘司に差し出された通勤経路変更届に必要事項を記入しながら答える。
「お兄さんと仲直りはできそうにないの? 最近さ、兄さん荒れ気味だよ。可愛い妹が家に帰ってこないからじゃないのかな」
オフィスが近い荘司は、兄の陸翔と、毎日のように顔を合わせる。それゆえ、話す機会も多く、互いの仕事の様子も垣間見ているのだ。
私はあいまいに首を傾げた。兄に対しては、今更顔向けできない、と言うのが正直なところだ。
「兄との喧嘩の理由がね、まさに彼氏とのことなの。兄貴があんまり反対するから嫌になって、啖呵切って、あの山荘を出たの。それを今更、彼氏の家から、すごすご山荘に戻るのはちょっとね」
「そういうことか」
荘司はうなずいた。
「ごめん、なんかあたし、変なこと言っちゃった」
私は咄嗟に荘司に言った。
かつて荘司が、私と付き合う許しをもらおうと兄に直談判に訪れたことがあった。そのときは逆に兄が「うちの妹はやめた方がいい」と荘司を説き伏せてしまい、職場の後輩である荘司は、それ以上押し通すことができず、私を諦めたのだった。
「いや、悪かったのは俺だから。あのときは情けない姿を見せて」
「荘司は悪くないよ。彼女の兄が職場の先輩ってのは、やっぱり難しかったんだよ」
「で、彼氏とは、なんで喧嘩したの」
「三十年前に自分の母親を傷つけた加害者を探すって。辛い過去ばかり見てないで、前を向いて欲しくて、説得したんだけど、聞き入れてくれなくて、最後にはどうせお前は他人だ、みたいに言われて・・・もう、いいやって思っちゃった」
荘司は表情一つ変えずに私を見つめている。表情を変えまいとしているように見えた。
「いいやなんて、ほんとは思ってないんだろ」
私は言葉に詰まった。荘司の言うとおりだった。本当は、もういい、なんて少しも思っていなかった。
昴にはただ、頭を冷やしてほしいだけだ。目の前から姿を消した私に、注意を向けて欲しかった。そうすることで、以舞を傷つけた相手への恨みが、少しでも私のほうに反れたら、という願いがあった。
「俺との時はさ、兄さんの反対を押し切って家を飛び出す、なんてしなかったじゃん」
「それは・・・」
私は口ごもった。頭上に広がるブナの枝の葉が、夏の風を受けてざわざわと音を立てて、私と荘司は並んで、せわしなく揺れる葉の群れを見上げた。
視界を横切るようにしてトラックが滑り込んできた。
運転席に座っている昴が、攻撃的な鋭い目つきで私の方を見ていた。気づけば荘司との距離は肩を触れ合わせるほど近かった。かつてお互いに惹かれ合っていたころに気持ちが引きもどされていた分、私たちの間には親密な空気が漂っていたはずだった。
見られたくないところを見られてしまった。
昴は運転席から降り、荷台のビール樽を抱えて近づいて来る。
私と荘司の横を何も言わず通り越し、裏口の扉を押し開けて入って行く。
「昴」
追いかけてパントリーに入った私には目もくれず、樽を運び込み、ファウンテンエリアに出て古い樽を運び出す。そして無言のまま私に伝票を突き出すと、鋭い目を向けた。
「もう次の男か」
「違う」
厨房で仕込みの最中の調理担当者たちが手を止めてこちらを見るのが分かった。
裏口から出て行く昴を追いかけ肘を掴んだ。
「触るな、淫乱」
私は昴に触れていた手を離した。いつもとは別人のような昴が怖かった。
「そうやって、思わせぶりな態度で男を勘違いさせるんだ。結局、自分で蒔いた種なんだよ」
私と以舞を重ねているのだ、と直感した。
「違う、昴」
私は食い下がった。私の軽率なふるまいのせいで以舞のことまで悪く思わせるわけにはいかない。
後を追い、昴が乗り込んだ運転席のドアを叩く。するりと窓ガラスが降りて、茶色い瞳が冷ややかな光を宿して私を見下ろしてきた。
「終わりにしよう。鍵は、捨てていい。荷物は今度、ここに運んでおく」
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