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王都アリナスにて
11日目 王都
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魔法陣に入った私達は、ダンジョンの入り口にいた。
外に出ると、周りが木に囲まれた森だった。
私は、あたりで一番高い木の上に登った。
あたり一面は森、見えるのは赤い塔と、周りが壁に囲まれ綺麗な街並みが広がる王都アリナスだった。
初めて見る異世界の景色に私は心が踊らされた。
「外だー!!!」
空気がうまい。
今までいたダンジョンは土臭く、太陽の光など浴びることができなかった。体も汗でベトベトで全身が痒い、何よりベットがなくて体の全身が痛かった。
「テラちゃん、王都に行こう!」
『うん!』
私とテラちゃんは、モンスターのたくさんいる森を抜け、遠くから王都アリナスを観察していた。
壁に囲まれている王都の中心には、大きな王城、壁には大きな門があり、その横には、何人かの兵士がいた。
私は兵士の一人のステータスを見る。
ステータス
名前 [カイル]
種族 [人間]
レベル 24
スキル
なし
「よっ、よわいなー」
私たちは、吸血鬼なので兵士のステータスをみて、【隠蔽】で身を隠そうとした。
「こっ、この世界の平均がわからん、、」
なんとなく察しはついていた。
森にいたモンスターも平均して10レベルほどしかいなかったからだ。
とっ、取り敢えずレベル40ぐらいで、スキルも全部隠そう。
ステータス
名前 [スズネ(百合乃 鈴猫)]
種族 [人間]
レベル 41
スキル
なし
ステータス
名前 [テラ(アステラレルダ)]
種族 [獣人]
レベル 44
スキル
なし
よし、こんなもんでいいかな
テラちゃんは、ケモ耳が隠せないようだったので獣人ということにした。兵士の中にも獣人がいるから大丈夫だろう、たぶん
できるだけ最悪な場合になっても王都破壊だから、私たちには関係ない。
私たちは王都に向かって歩き出す。
『楽しいね、すずちゃん!』
「うん!」
こんなに平和なところは異世界に来てから来たことがない。
道沿いに歩いて20分ほどで、門の前まで来た、たくさんの人が門に並んでいるようだ。
この人たちも王都に入るために並んでいるのかな?。
『うぅぅ、うぅぅ』
と、テラちゃんは人混みに酔って言葉を発していない。
私は、商人のような人から、王都のことについて聞く。
「すいません、王都ってどのようなところなんですか?」
『なんだい嬢さん達、王都について知らないでここまで来たのかい?』
「はい、随分と田舎の方から来たので」
『そりゃあ、大変だったな。王都アリナスは、国王アーデン様によって収められてる国さ』
そのほかにも、この国について、たくさんのことを聞いた、シュパルツ大陸の4大国家であるということ、冒険者ギルドが世界でも大きな場所だということ、勇者様の数が世界の中でも多いことなど。
勇者の数が多い?
「勇者って、なんですか?」
『なんだって嬢さん、勇者様も知らないのかい?』
「はい」
異世界に本当にいるんだなーと思いながら、私は勇者の話を聞いた。
[勇者]
この世界とは別の世界から来た人のこと。
国が、定期的に勇者を召喚する。
・・・「まじか、、、」
この世界の勇者は、別の世界から召喚されるらしい、、、
地球とかからも来るのかなー?
そうこう、商人さんからこの国のことを聞いていると私たちの番になったようだ。
兵士さんが言う。
『嬢ちゃんたち、身分証は持ってるかい?』
「なんですか?身分証って?」
そんなことを言うと商人さんが兵士さんに私たちのことを説明してくれた。
「なんだい嬢ちゃんたち、結構な田舎から来たんだなー」
と、にこやかに言う。
『一応、犯罪者じゃないかだけかくにんさせてもらいね』
そう言うと、兵士さんが魔法石を取って私の顔とテラちゃんの顔を撮る。
『大丈夫そうだね、入って良いよ』
入場料が銀貨2枚だったけど商人さんが払ってくれた、そして、『ギルドにも行ってギルドカードでも作ってきなさい』と、銀貨5枚もくれた。
「こんなに良いんですか?」
と私が言ったが、商人さんは。
「可愛い嬢さんたちには、優しくしないとね」
とだけ言って、行ってしまった。
優しい人だったなー
・・・その後、私たちは王都図書館に行き、この世界のことについて調べる。
「私たちに何か役立つ情報はないかな」
私たちは、この世界の人たちと比べて強すぎる。
本を調べた結果、歴代の勇者でもレベル823で、1000レベルには、至らなかったらしい。
私たち、やばいな、、、
・・・ほかにも調べていると、どうやらこの世界で強いものは勇者以外にもいるらしい。
それが、〔英雄〕の称号を持った者。
[英雄]
この世界の人がごく稀に覚醒した者のこと。
歴代の英雄の中で最もレベルの高かったものは812レベル、現在の世界で一番強い人が742レベルらしい。
私たちが英雄だって言えば、そんなに力を隠さなくても大丈夫か。
だが問題もある。それは、いきなり現れた私たちが英雄だとは、信じてもらえないだろうということ。
そして、この世界にいる英雄は、現在5人、つまり私たちが現れたら7人と言うことになり、いきなり2人の英雄が増えるのはあまりにもおかしいということ。
だが、この世界のギルドでは確かめるために、ステータスを調べるアイテムがあるらしい、【隠蔽】スキルなら行けるか?
私は、いまだ人酔いしているテラちゃんを連れてギルドに向かう。
外に出ると、周りが木に囲まれた森だった。
私は、あたりで一番高い木の上に登った。
あたり一面は森、見えるのは赤い塔と、周りが壁に囲まれ綺麗な街並みが広がる王都アリナスだった。
初めて見る異世界の景色に私は心が踊らされた。
「外だー!!!」
空気がうまい。
今までいたダンジョンは土臭く、太陽の光など浴びることができなかった。体も汗でベトベトで全身が痒い、何よりベットがなくて体の全身が痛かった。
「テラちゃん、王都に行こう!」
『うん!』
私とテラちゃんは、モンスターのたくさんいる森を抜け、遠くから王都アリナスを観察していた。
壁に囲まれている王都の中心には、大きな王城、壁には大きな門があり、その横には、何人かの兵士がいた。
私は兵士の一人のステータスを見る。
ステータス
名前 [カイル]
種族 [人間]
レベル 24
スキル
なし
「よっ、よわいなー」
私たちは、吸血鬼なので兵士のステータスをみて、【隠蔽】で身を隠そうとした。
「こっ、この世界の平均がわからん、、」
なんとなく察しはついていた。
森にいたモンスターも平均して10レベルほどしかいなかったからだ。
とっ、取り敢えずレベル40ぐらいで、スキルも全部隠そう。
ステータス
名前 [スズネ(百合乃 鈴猫)]
種族 [人間]
レベル 41
スキル
なし
ステータス
名前 [テラ(アステラレルダ)]
種族 [獣人]
レベル 44
スキル
なし
よし、こんなもんでいいかな
テラちゃんは、ケモ耳が隠せないようだったので獣人ということにした。兵士の中にも獣人がいるから大丈夫だろう、たぶん
できるだけ最悪な場合になっても王都破壊だから、私たちには関係ない。
私たちは王都に向かって歩き出す。
『楽しいね、すずちゃん!』
「うん!」
こんなに平和なところは異世界に来てから来たことがない。
道沿いに歩いて20分ほどで、門の前まで来た、たくさんの人が門に並んでいるようだ。
この人たちも王都に入るために並んでいるのかな?。
『うぅぅ、うぅぅ』
と、テラちゃんは人混みに酔って言葉を発していない。
私は、商人のような人から、王都のことについて聞く。
「すいません、王都ってどのようなところなんですか?」
『なんだい嬢さん達、王都について知らないでここまで来たのかい?』
「はい、随分と田舎の方から来たので」
『そりゃあ、大変だったな。王都アリナスは、国王アーデン様によって収められてる国さ』
そのほかにも、この国について、たくさんのことを聞いた、シュパルツ大陸の4大国家であるということ、冒険者ギルドが世界でも大きな場所だということ、勇者様の数が世界の中でも多いことなど。
勇者の数が多い?
「勇者って、なんですか?」
『なんだって嬢さん、勇者様も知らないのかい?』
「はい」
異世界に本当にいるんだなーと思いながら、私は勇者の話を聞いた。
[勇者]
この世界とは別の世界から来た人のこと。
国が、定期的に勇者を召喚する。
・・・「まじか、、、」
この世界の勇者は、別の世界から召喚されるらしい、、、
地球とかからも来るのかなー?
そうこう、商人さんからこの国のことを聞いていると私たちの番になったようだ。
兵士さんが言う。
『嬢ちゃんたち、身分証は持ってるかい?』
「なんですか?身分証って?」
そんなことを言うと商人さんが兵士さんに私たちのことを説明してくれた。
「なんだい嬢ちゃんたち、結構な田舎から来たんだなー」
と、にこやかに言う。
『一応、犯罪者じゃないかだけかくにんさせてもらいね』
そう言うと、兵士さんが魔法石を取って私の顔とテラちゃんの顔を撮る。
『大丈夫そうだね、入って良いよ』
入場料が銀貨2枚だったけど商人さんが払ってくれた、そして、『ギルドにも行ってギルドカードでも作ってきなさい』と、銀貨5枚もくれた。
「こんなに良いんですか?」
と私が言ったが、商人さんは。
「可愛い嬢さんたちには、優しくしないとね」
とだけ言って、行ってしまった。
優しい人だったなー
・・・その後、私たちは王都図書館に行き、この世界のことについて調べる。
「私たちに何か役立つ情報はないかな」
私たちは、この世界の人たちと比べて強すぎる。
本を調べた結果、歴代の勇者でもレベル823で、1000レベルには、至らなかったらしい。
私たち、やばいな、、、
・・・ほかにも調べていると、どうやらこの世界で強いものは勇者以外にもいるらしい。
それが、〔英雄〕の称号を持った者。
[英雄]
この世界の人がごく稀に覚醒した者のこと。
歴代の英雄の中で最もレベルの高かったものは812レベル、現在の世界で一番強い人が742レベルらしい。
私たちが英雄だって言えば、そんなに力を隠さなくても大丈夫か。
だが問題もある。それは、いきなり現れた私たちが英雄だとは、信じてもらえないだろうということ。
そして、この世界にいる英雄は、現在5人、つまり私たちが現れたら7人と言うことになり、いきなり2人の英雄が増えるのはあまりにもおかしいということ。
だが、この世界のギルドでは確かめるために、ステータスを調べるアイテムがあるらしい、【隠蔽】スキルなら行けるか?
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