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妖怪名:座敷女(ざしきおんな)
しおりを挟む貧乏神、疫病神と呼ばれる妖怪、座敷女。
よく似た名前の妖怪に座敷童子という妖怪がいる。
この妖怪は人の家に住み着き、住み着いた家に富をもたらす存在。いわゆる福の神に近い存在。
座敷童子のいる家は繁栄し、座敷童子が去ったあとには没落する。
そんな伝承が各地に存在している。
しかし、座敷女は全く別の存在。真逆とも言える。
座敷女のいる家は常に不幸が訪れる。
食べるものには困り、病にかかる。
客人にもその不幸は伝染るので、誰も寄り付かなくなるという。
しかし座敷女の怪異には、一つだけ利点がある。
それが、死ぬことはない。ということだ。
どれだけ飢えていようと、どれだけ恐ろしい病にかかろうと、命を落とすことはないという。
それは何故か。
座敷女は人の不幸を食べて生きている。
そのため死なれては困るのだ。不幸で居続けてくれなければ困るのだ。
ある屋敷に座敷女が取り憑いていた。
そこに住む者たちは不幸に苦しんでいたが、決してお祓いなどはしなかったという。
彼らは恐れていたのだ。座敷女を追い出してしまったら、途端に命を落とすのではないかと。
その家の者たちは不幸と死の恐怖に怯えながら、その生を全うしていったのだという。
座敷女に取り憑かれたら、速やかに追い払うべきだ。
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