8 / 9
百物語 第八夜 『ババサレ』
しおりを挟むババサレは、留守番中のこともの家にやってくる。
子どもの怖いと言う感情を餌にして、どんどん力をつけていく。
ババサレは玄関の前にやってきて、あなたに声をかける。
「ただいま。鍵忘れちゃって。ドア開けて」
その声はあなたの母親、あるいは父親、もしくは兄弟の声にそっくりで、聞き分けがつかない。
家族が帰ってきたと勘違いしてドアを開けてしまったら最後、
ババサレはあなたの家に入ってくる。
ババサレは凶悪な妖怪。
あなたの首を釜で切り落として、籠の中に詰めてしまう。
そうしてババサレはまたまた次の子どもの元へ行くのだった。
もし留守番中に誰か尋ねてきても、決してドアを開けてはいけない。
唯一の見分け方は、ババサレはインターホンを使わないと言うことらしい。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる