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百物語 第八夜 『ババサレ』

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ババサレは、留守番中のこともの家にやってくる。
子どもの怖いと言う感情を餌にして、どんどん力をつけていく。

ババサレは玄関の前にやってきて、あなたに声をかける。
「ただいま。鍵忘れちゃって。ドア開けて」
その声はあなたの母親、あるいは父親、もしくは兄弟の声にそっくりで、聞き分けがつかない。

家族が帰ってきたと勘違いしてドアを開けてしまったら最後、
ババサレはあなたの家に入ってくる。

ババサレは凶悪な妖怪。
あなたの首を釜で切り落として、籠の中に詰めてしまう。

そうしてババサレはまたまた次の子どもの元へ行くのだった。

もし留守番中に誰か尋ねてきても、決してドアを開けてはいけない。
唯一の見分け方は、ババサレはインターホンを使わないと言うことらしい。
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