蒼い月と悪魔の子〜『悪魔の痣(あざ)』を持つと言われ追放された少年は、森の奥で『青い月』のような瞳を持つ魔女に拾われる〜

「―この悪魔め!お前なんて、生まれて来なければ良かったんだ!」

悪魔の羽のような形をした痣(あざ)―『悪魔の痣』を持って生まれた少年ヴィン。
彼は村人達や親から『悪魔の子』として疎まれ、隔離されながら育てられていた。

しかし、寒波の影響で村の作物が不作となったことから、それが『悪魔の痣』のせいだと考えた村人達は彼を村から追放してまう。
そして、村から追いやられ彼が行き着いたのは、人々を呪い殺す魔女が住むと言い伝えのある森だった。

悲しみつつも皆に迷惑を掛けない為、ヴィンは一人森の奥深くへ進んでいくと、月を見上げる女性を見つける。

「…人間がこんなところに何の用?」
「月みたいに綺麗な目だ」

青く鋭い瞳に睨み付けられるものの、その瞳の色に魅了されたヴィンは咄嗟にそう答えてしまう。
すると、女性は彼の身の上話を聞いて一緒に生活することを提案してくれた。

実は彼女こそ、この森に住む魔女ミーリスだったのだ。

痣の呪いで永遠にも等しい寿命を持ってしまったヴィンは魔法の才能もあり、同じく寿命の長いミーリスに魔法を教えてもらいながら森の中でゆったりとした生活を送り始める。

こうしてヴィンは孤独に二百年を生きた魔女ミーリスと生活しながら、自分の痣が『聖痕』と呼ばれる特別なものだということを知ることになる。

一方、『聖痕』を持ったヴィンが居なくなった後、村では不幸な出来事が度重なるように起こり始め―

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※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムにて連載
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