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聖女じゃなくて嫁召喚?(プロトタイプ)

女神のギフト−1−

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両親はとても仲がよかった。
母はよく女神様のお引合せと言っていた。あなたにも、貴方だけの人を女神様が引き合わせてくれるわよと。
会えばその人なのか分かるのかと問うと、母は恥ずかしそうに笑って、お父様は直ぐ分かったらしいけど、母様は直ぐには分からなかったのと。
いつ分かったのかと問うと、それは秘密と言って笑っていた。

いつの頃からか、妻が欲しいと女神に願うのが日課だった。私のところに嫁いでくる娘など女神に頼む以外方法がないのだ。

見た目は悪くないと思う。
収入も贅沢させてあげられるだけのものはある。
以前は、それなりにモテててたが結婚の話をすると敬遠されてしまう。
そのうち金目当ての一晩限りの相手をしてくれる女くらいしか近寄ってこなくなり、今では誰もいない。

相手と愛し、愛されることで癒やされたい。いや、癒やしだけではなく、「もっとがんばるための生きがいになるものが欲しい」

そして、今夜も女神に嫁を下さいと願うのだった。

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