無視されたので好きに生きていきます

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翌日には足首の固定も外してもらえたので、王宮を退出させていただこうとしたら、王妃様に止められてしまった。
しかも、完治するまでいて欲しいと、何故かお願いされてしまった。なんでだろ？

あまりにも必死に頼み込まれたので、一般人のエリカが断れるすべもなく、このままお世話になることになってしまった。

仕事をどうしようと思っていたら、カイお姉様がお兄様からの手紙と、沢山のお見舞いの花束付き手紙を届けてくれた。

お兄様からの手紙は、舞踏会以降、エリカに合わせろという問い合わせが多いらしく、対応が面倒だから、当面、帰ってくるなというものだった。いつもながら、エリカへの対応が塩でしょっぱい。

お見舞いの花と手紙は公爵家に届いたらしく、舞踏会でダンスを申し込んでくれた方々だそう。怪我の心配と、また機会がありましたら、ぜひお相手をなんてことが書かれていた。カイお姉様は、気が向いたら返事を出せばいいわよって言っていたけど、舞踏会の日のお相手に選ばれた方々は、カイお姉様オススメの方達なので、お返事は出しておいた方がいいだろう。もう、舞踏会に出るなんて事はないと思うけど。

ちなみに、夫からの見舞いは一切無い。気づいているのかな？私の後ろには公爵家が控えているって事。よく貴族を名乗っていられるよねと、思い出すたびにため息が出てしまう。
自分たちの未来を自分たちでつぶして歩いているような気がしてならない。
対して関わり合いがないけれど、それでも婚家が落ちぶれていくのを見るのはしのびない。

ついつい比べてしまうのは、暇だからだと思う。


……
ストックが切れました。
m(__)m

書きためていた「聖女じゃなくて嫁召喚？」の方をアップしてます。