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……
当日は、朝から磨きに磨きをかけられ、貴族って大変だと、既にグッたりしていると、やってきたカイお姉様になってないと怒られ、私のパートナーなんだから、しゃっきりなさいと発破をかけられる。
ようやく支度が終わったと思ってホッとしていたら、公爵夫妻はとうの昔に終わっていて、待っいると教えられ、慌てて玄関ホールへ行くと、もうそこには、生まれながらにして王族のお2人と、そんなお二人に負けないくらいナイスミドルな公爵が待っていてくれた。
「もう、エリカちゃん、心は急いでも優雅によ」と、またもやカイお姉様のお小言を頂戴した。今日は目のやり場に困るくらいのイケメンだ。中身がアレじゃなければ、女の子はイチコロだよ。かくゆうエリカもドギマギだ。
「まぁまぁ、カイ様、舞踏会に心ときめく少女なんだから多めに見てあげてください」とは公爵のお父様。
「うん、合格。ダンスくらいなら、誘いに乗ってくるかしら?」と、謎のお言葉は黒バラ姫様のお母様。
会場は馬車渋滞でごった返していたが、大貴族の公爵家は問題なく優先的に通される。
しかも、王族との謁見も早い。流石、王族の血筋の方が2人もいると別格対応だ。
最初は公爵ご夫妻が挨拶して、カイお姉様が挨拶。私は声がかけられてからと頭の中で手順を確認しながら、緊張しつつ待っていると
「そなたが例の娘か?」
キタヨ...やっと黒バラ姫様のお母様から合格点を貰ったガッテンシー改のカテーシーをしながら「エリカ・バーンです」...ヨシ終わった、後はこの場をサッサと退散と思っていたのに王妃様からも声をかけられてしまった。
「まぁ、こんな可愛い子が例の化粧品を販売しているの?私も愛用しているのよ。今度は黒バラ姫様と一緒に訪ねていらっしゃいね」
ひー。まさかの愛用者様とはと焦りつつ、無難な受け答えをしていると、今度は第2王子がニヤリとして話しかけてきた。
ウソ。もう、それは想定外なんですけど。
「カイ兄を舞踏会に引き出しきたからどんなやり手の子なのかと思ったら、随分、可愛い子を連れてきたんだね」
「エリカ・バーンです」とカテーシー。とにかく、ガッテンシーにならないように注意なのだ。
「カイ兄、エリカ嬢と1曲くらいは踊らせて貰えるのかな?」
「そうそう、社交場ではエリだから、呼ぶ時は気をつけてね。私達、3曲は踊る予定だから、その後いらっしゃい」
カイお姉様が3曲と言った途端王族の目がギョっとしてエリカを見てくる。なんですかね?それ。カイお姉様と踊ってはダメなんですかね?
「カイ兄と3曲と踊った後でも踊れるの?」と第2王子が怪訝そうに聞いてくるので「カイ様とならリードが上手なので、10曲くらいは平気ですけど」と答えたら第2王子が呆気に取られている。なんでだ?なんだかビミョーな雰囲気なんだけど。
とりあえず、挨拶は終わったようなので、進み出すと、黒バラ姫様がどなたかに挨拶をしていたので真似っ子エリカちゃんも、カテーシーをとったら、目線の下にいた黒猫の青い目とバッチリ合った。
「ね、ネコ?」
わ、わたくし、ねこに、あいさつ、しちゃったんだけど、どうしたらいいの?
混乱してネコと見つめあっていたら、ネコがニヤーと笑ったような気がした。
「エリ、後ろがつかえているんだから、いつまでもガッテンシーしてないの」と、カイお姉様の声でハッとして、その場を立ち去る。
カイお姉様がガッテンシーって言った時、クククって第2王子の笑いが聞こえてきて、もー、穴があったら入りたい。
「カイお姉様、私、黒猫様に挨拶しちゃったんだけど」
「ああ、あれは第3王子」
「え?第3王子ってお猫様だったんですか?」
「え?ああ、そうなの。詳しいことは聞かないでくれると有難いのだけれど」
「そ、そうですよね。お猫様が弟君じゃ......」
カイお姉様がとってもビミョーな顔をして見返してくるので、お気持ちお察ししますと、エリカもビミョーな顔をしてみせた。そういえば、第3王子も、婚活している女性達からは結婚対象外の相手だったよね。お猫様だもんね。そりゃそうだよね。
などと、考えていたら、ますますカイお姉様にビミョーな顔をされてしまった。
公爵家という地位のおかげで、早々と王族との挨拶も終わり、ようやく緊張が取れて、振り返ってみたら国王に謁見する長い行列が出来てて、順番待ちも大変だけど王族も大変だなーと、同情心が湧いてきた。
第2王子も私に見せたような砕けた感じもなく、それこそロマンス小説の王子様って感じでキラキラしてた。
お猫様は、あくびをしたりと、ゆったりしていたけど。
みんな、当たり前の顔をしてお猫様にも挨拶をしているので、お猫様に挨拶しても問題なかったんだなー。と、ホッとする。
しかし、みんな、凄いね。普通にお猫様に挨拶しているよ。
「いやねぇ、初めての人は動揺するに決まってるじゃない。エリちゃんはよくガッテンシーでも挨拶出来たわよ、そっちの方が驚き」
「心の声が漏れてましたか?」
「もう、ずーっと漏れっぱなし。特にお猫様」
「うわー、恥ずかしい」
しばらくは公爵夫婦と傍に控えて王族との挨拶が終わった人達にエリカを紹介して貰う。エリカは紹介されるまま挨拶していた。
「カイの遠い親戚の子でエリって言うの」
「エリです」とカテーシー
ずーっとコレの繰り返し。デビューする子はみんなこんな感じなんだって。王族だけじゃなかった。しかも、私は後見人が後見人なだけに完全に値踏みされてるよね。
「珍しいなカイがエスコート役をするなんて」なーんて話をしてくるシルバーグレイの素敵なおじい様。カイお姉様が歳を取ったらこんな感じになるのかな?なんて思っていると
「私の大切な妹分ですからね」とカイお姉様が、嬉しくなるようなことを言ってくれる。
「おお、それならワシの可愛い孫じゃな。お嬢さんワシと躍ってくれる時間はありますかな」
「あらー、珍しい。爺様がダンスするなんて。エリ、ぜひお願いなさい。滅多にない事だから」
ん?爺様って聞こえたよー。よく見たら、うわー、前国王様だよー。ダンスを申し込まれたよ。
「じゃワシはワルツでお願いしようかな」
そう言うと、他にも挨拶せねばならんと、公爵夫妻を伴って行ってしまった。
当日は、朝から磨きに磨きをかけられ、貴族って大変だと、既にグッたりしていると、やってきたカイお姉様になってないと怒られ、私のパートナーなんだから、しゃっきりなさいと発破をかけられる。
ようやく支度が終わったと思ってホッとしていたら、公爵夫妻はとうの昔に終わっていて、待っいると教えられ、慌てて玄関ホールへ行くと、もうそこには、生まれながらにして王族のお2人と、そんなお二人に負けないくらいナイスミドルな公爵が待っていてくれた。
「もう、エリカちゃん、心は急いでも優雅によ」と、またもやカイお姉様のお小言を頂戴した。今日は目のやり場に困るくらいのイケメンだ。中身がアレじゃなければ、女の子はイチコロだよ。かくゆうエリカもドギマギだ。
「まぁまぁ、カイ様、舞踏会に心ときめく少女なんだから多めに見てあげてください」とは公爵のお父様。
「うん、合格。ダンスくらいなら、誘いに乗ってくるかしら?」と、謎のお言葉は黒バラ姫様のお母様。
会場は馬車渋滞でごった返していたが、大貴族の公爵家は問題なく優先的に通される。
しかも、王族との謁見も早い。流石、王族の血筋の方が2人もいると別格対応だ。
最初は公爵ご夫妻が挨拶して、カイお姉様が挨拶。私は声がかけられてからと頭の中で手順を確認しながら、緊張しつつ待っていると
「そなたが例の娘か?」
キタヨ...やっと黒バラ姫様のお母様から合格点を貰ったガッテンシー改のカテーシーをしながら「エリカ・バーンです」...ヨシ終わった、後はこの場をサッサと退散と思っていたのに王妃様からも声をかけられてしまった。
「まぁ、こんな可愛い子が例の化粧品を販売しているの?私も愛用しているのよ。今度は黒バラ姫様と一緒に訪ねていらっしゃいね」
ひー。まさかの愛用者様とはと焦りつつ、無難な受け答えをしていると、今度は第2王子がニヤリとして話しかけてきた。
ウソ。もう、それは想定外なんですけど。
「カイ兄を舞踏会に引き出しきたからどんなやり手の子なのかと思ったら、随分、可愛い子を連れてきたんだね」
「エリカ・バーンです」とカテーシー。とにかく、ガッテンシーにならないように注意なのだ。
「カイ兄、エリカ嬢と1曲くらいは踊らせて貰えるのかな?」
「そうそう、社交場ではエリだから、呼ぶ時は気をつけてね。私達、3曲は踊る予定だから、その後いらっしゃい」
カイお姉様が3曲と言った途端王族の目がギョっとしてエリカを見てくる。なんですかね?それ。カイお姉様と踊ってはダメなんですかね?
「カイ兄と3曲と踊った後でも踊れるの?」と第2王子が怪訝そうに聞いてくるので「カイ様とならリードが上手なので、10曲くらいは平気ですけど」と答えたら第2王子が呆気に取られている。なんでだ?なんだかビミョーな雰囲気なんだけど。
とりあえず、挨拶は終わったようなので、進み出すと、黒バラ姫様がどなたかに挨拶をしていたので真似っ子エリカちゃんも、カテーシーをとったら、目線の下にいた黒猫の青い目とバッチリ合った。
「ね、ネコ?」
わ、わたくし、ねこに、あいさつ、しちゃったんだけど、どうしたらいいの?
混乱してネコと見つめあっていたら、ネコがニヤーと笑ったような気がした。
「エリ、後ろがつかえているんだから、いつまでもガッテンシーしてないの」と、カイお姉様の声でハッとして、その場を立ち去る。
カイお姉様がガッテンシーって言った時、クククって第2王子の笑いが聞こえてきて、もー、穴があったら入りたい。
「カイお姉様、私、黒猫様に挨拶しちゃったんだけど」
「ああ、あれは第3王子」
「え?第3王子ってお猫様だったんですか?」
「え?ああ、そうなの。詳しいことは聞かないでくれると有難いのだけれど」
「そ、そうですよね。お猫様が弟君じゃ......」
カイお姉様がとってもビミョーな顔をして見返してくるので、お気持ちお察ししますと、エリカもビミョーな顔をしてみせた。そういえば、第3王子も、婚活している女性達からは結婚対象外の相手だったよね。お猫様だもんね。そりゃそうだよね。
などと、考えていたら、ますますカイお姉様にビミョーな顔をされてしまった。
公爵家という地位のおかげで、早々と王族との挨拶も終わり、ようやく緊張が取れて、振り返ってみたら国王に謁見する長い行列が出来てて、順番待ちも大変だけど王族も大変だなーと、同情心が湧いてきた。
第2王子も私に見せたような砕けた感じもなく、それこそロマンス小説の王子様って感じでキラキラしてた。
お猫様は、あくびをしたりと、ゆったりしていたけど。
みんな、当たり前の顔をしてお猫様にも挨拶をしているので、お猫様に挨拶しても問題なかったんだなー。と、ホッとする。
しかし、みんな、凄いね。普通にお猫様に挨拶しているよ。
「いやねぇ、初めての人は動揺するに決まってるじゃない。エリちゃんはよくガッテンシーでも挨拶出来たわよ、そっちの方が驚き」
「心の声が漏れてましたか?」
「もう、ずーっと漏れっぱなし。特にお猫様」
「うわー、恥ずかしい」
しばらくは公爵夫婦と傍に控えて王族との挨拶が終わった人達にエリカを紹介して貰う。エリカは紹介されるまま挨拶していた。
「カイの遠い親戚の子でエリって言うの」
「エリです」とカテーシー
ずーっとコレの繰り返し。デビューする子はみんなこんな感じなんだって。王族だけじゃなかった。しかも、私は後見人が後見人なだけに完全に値踏みされてるよね。
「珍しいなカイがエスコート役をするなんて」なーんて話をしてくるシルバーグレイの素敵なおじい様。カイお姉様が歳を取ったらこんな感じになるのかな?なんて思っていると
「私の大切な妹分ですからね」とカイお姉様が、嬉しくなるようなことを言ってくれる。
「おお、それならワシの可愛い孫じゃな。お嬢さんワシと躍ってくれる時間はありますかな」
「あらー、珍しい。爺様がダンスするなんて。エリ、ぜひお願いなさい。滅多にない事だから」
ん?爺様って聞こえたよー。よく見たら、うわー、前国王様だよー。ダンスを申し込まれたよ。
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