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第二章 アルテア大陸
リーゼア大陸では…
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【リーゼア大陸 首都ゼアル王宮】
「「ネア様、どうか次のご判断を!!」」
そう急かすのは長くから儂に仕える二人の騎士達。
「あのガルディアの新たな王は危険すぎます。 行動を速やかに起こし、対策をしていかなければなりません」
いかにも真面目が取り柄の切りそろえられた前髪、ゼアル騎士団の青の鎧をぴっちり着こなす服装、いつも熱血で暑苦しいくりんと曲がった二本の角が特徴のメアン族の男であるシュラ。
はぁ、今日はこっちも暑苦しいのじゃ…
「ネア様、停戦協定は決裂したんですよ、アルテアの次は私達の番です。 しっかりとした準備を…… 」
こちらも普段は大人しいのじゃが、お団子の紫の髪、青い眼鏡をかけ、緑色の淡いローブを身に纏い、分厚い本を手にした同じく、くりんと曲がった二本の角を持つメアン族の女であるモルファ。
「ちゃ、ちゃんと考えておる!少し待つのじゃ」
二人の勢いに飲まれそうになる…… いけない、こんなことでうろたえるんじゃないぞ儂……
「しかし、もう時間があまりありませぬ、ガルディアの兵の中には強者が多くいると言われています。 一部の大臣達には昨日の件が知れ渡り、私達に詰め寄ってきているのです。 これでは民衆に知れ渡るのも時間の問題です」
「農地拡大している場合では無くなったんです。 まずは資金を集め、国をより強固なものに……」
「わかっておる。 少しだけ時間が欲しいんじゃ、今、畑に実った野菜を収穫したらちゃんと会議もする。 今日が一番収穫にはもってこいの日なんじゃ、マクミラン後を頼む」
「はい、会議打合せは明日の十時、これとこれを各大臣に届けてください。 場所は王宮でいいでしょう。 それと新しい勇者には私が直接伝えますので」
こういうのはマクミランに頼むのが一番よい。
マクミランは儂の昔からの部下じゃ。 銀髪の長い髪、異世界の服である黒いすーつなるものを着こなし、落ち着いた雰囲気で短い角のメアン族のイケメン男性じゃ。
さすがマクミランじゃ、あの熱血漢どもをまとめよったかの。
「わ、わかりました。 マクミラン様」
「さすが仕事の速いマクミラン様だ。 どこかの幼女とは違うな」
「わ、儂は250歳じゃぞ!? て、転生したからこんな見た目になってるのだ! 幼女などではないっ!」
「本当ですか? 8歳児の間違いなんじゃ?」
「ち、違うわいっ」
儂は見た目は完全に8歳児じゃが、ちゃんと頭脳は引き継がれておる。
子供服しか入らんからこんな格好をしてるのであって、変身したらちゃんとすごいんじゃぞ! その、建物が壊れちゃうからしないだけであって。
むむむ…… こいつ等、儂を見た目で判断しおってからに……
いつも手入れをしている藍色の髪は腰まで長く伸ばしているし、服装だって威厳が出るようにごつごつした服を着ている。
角が引っ掛からないように服もちゃんと一人で着れるようになった。
おやつは一日一回に減らしたし、寝る時間だって1時間も遅らせるようになったのじゃぞ。
まったく儂がいつも優しいから調子に乗っておるな。
「シュラ様、あまりネア様をからかわないで下さい。 確認事項は明日またお伝えするので」
「すみません、わかりました」
ペコペコと謝る姿はマクミランじゃなくて儂にしてほしいんじゃが……
まぁ良い、儂は寛大だからな。
さてさて邪魔者はいなくなったわけじゃし、早いところこの可愛いトマトちゃん達を収穫するかのう。
うはは~、この愛い奴め~
「ネア様、一旦休憩になさいましょう」
「む? この一帯が収穫し終えたらの」
「そうですか、新しいケーキがあるのですが」
マクミランは後ろから皿に乗った美味しそうな見た目のけえきをすっと前に持ってくる。
なにっ!?
「それを早く言わんか! その新しいけえきとやらを食べるのじゃ」
「しかし、いいのですか?この一帯を収穫し終えてからでも」
「いいのじゃ、収穫はいつでもできる。 そうだ、新しい紅茶も淹れておくれ、けえきにはあれが一番合うのじゃ」
「かしこまりました」
いそいそと手を洗い、王宮の畑を後にすると、儂達は王宮の人が行き交う涼しげな部屋にある簡素なテーブルの前に置いてある椅子に腰かける。
「ネア様、このような他の方に見られる場所でいいのですか?」
マクミランは落ち着かないのかそわそわと不安げに聞いてくる。
「ん? かまわん、何か問題でもあるのか?」
「い、いえ、今紅茶を沸かしますね」
「うむ」
変なことを聞くマクミランじゃの~、どこで食べても味は変わらんと思うんじゃがの。
ほどなくして紅茶のいい香りが鼻をくすぐる。
そうそう、この香りが堪らないんじゃ~。
コポコポと赤茶色の紅茶がティーカップに注がれる。
そこにことりと置かれるのは先ほども見た鮮やかな赤い色のつやっとしたけえきが皿にのせられてテーブルに置かれる。
王宮の中を行き交う人達もチラチラとその様子を見たりしている。
ふふふ~、いいだろう~、羨ましいだろうがあげるわけにはいかないのだよ~。
そんなちょっとした優越感に浸って前を向くとマクミランは何故か大きなため息を吐いている。
「どうした?悩みなら儂が聞くぞ?マクミラン」
「い、いえ」
「そうか?」
なんか今日は一段とマクミランは変じゃの~。
まぁよい、さっそくこの可愛いけえきとやらを食べなければいけないからの、儂は忙しいのじゃ。
フォークで一掬いすると、ふわっと重さを感じることなく掬い上げることができ、その柔らかさに感動を覚える。
ふぁああ、すっごく柔らかいのじゃぁ……
あ、味は……
小さな口にパクっと音が鳴りそうな風にネアは一口含み、味わうように咀嚼する。
うんまぁああああい!! この赤さは苺なのか?なにか甘酸っぱくて滑らかなくちどけは天にものぼるようじゃ。
紅茶で喉を潤し、再び二口三口と食べ進めていく。
ほっぺがとろけてしまいそうじゃぁ……
頬に手を当てうっとりと余韻に浸る。
「お気に召したようで何よりです」
「はぁう!? う、うむ、大変美味であった。 次もまた頼むぞ」
「そうしたいのは山々なのですが、このケーキはガルド大陸から取り寄せたものであって、今の状況だと次の入荷は当分ないらしいと」
「な、なんじゃと!?」
がたたと勢いよく立ち上がってしまった。
椅子の上にじゃが……
「あちらが開戦を決めたことによって貿易は一時中止になってしまいましたし、どうやらガルド大陸でも揉め事が多く発生しているようです」
「ふむ、進行状況はどんな感じなのだ?」
「はい、アルテア大陸に先遣隊としてガルディア兵がおよそ百人程、リーゼア大陸の前線に居たガルディア兵は一旦ガルド大陸に戻ったようでこちらの被害はありません」
「およそ百か、たしか首都を押さえられていたんだったなアルテアは」
「はい」
「それにたしか人質に騎鳥軍、軍団長ガイアスが捕らえられているんだったな」
「ええ、アルテアでは無敗の戦士と恐れられた奴があっさりと捕らえられています」
「ふむ、敵は結構やっかいかもしれんな、能力者が多くいるのかもしれん」
「その可能性は大いにあります」
「それと、この国に誰かが近づいて着ておる。害意の意志はあまり感じられないが一応は警戒はしておくのじゃ、ちゃんと明日大臣達に話すこともまとめてあるからマクミランは儂のすけじゅーるを覚えておくのじゃぞ」
「わかりました」
しばらく食べれないなら、もう少し味わっておけばよかったのぅ~……
ちらりと空になった皿を眺め、小さくため息が出る。
はぁーまったく、戦争とはいつの時代になってもなくならんもんじゃのう。
「「ネア様、どうか次のご判断を!!」」
そう急かすのは長くから儂に仕える二人の騎士達。
「あのガルディアの新たな王は危険すぎます。 行動を速やかに起こし、対策をしていかなければなりません」
いかにも真面目が取り柄の切りそろえられた前髪、ゼアル騎士団の青の鎧をぴっちり着こなす服装、いつも熱血で暑苦しいくりんと曲がった二本の角が特徴のメアン族の男であるシュラ。
はぁ、今日はこっちも暑苦しいのじゃ…
「ネア様、停戦協定は決裂したんですよ、アルテアの次は私達の番です。 しっかりとした準備を…… 」
こちらも普段は大人しいのじゃが、お団子の紫の髪、青い眼鏡をかけ、緑色の淡いローブを身に纏い、分厚い本を手にした同じく、くりんと曲がった二本の角を持つメアン族の女であるモルファ。
「ちゃ、ちゃんと考えておる!少し待つのじゃ」
二人の勢いに飲まれそうになる…… いけない、こんなことでうろたえるんじゃないぞ儂……
「しかし、もう時間があまりありませぬ、ガルディアの兵の中には強者が多くいると言われています。 一部の大臣達には昨日の件が知れ渡り、私達に詰め寄ってきているのです。 これでは民衆に知れ渡るのも時間の問題です」
「農地拡大している場合では無くなったんです。 まずは資金を集め、国をより強固なものに……」
「わかっておる。 少しだけ時間が欲しいんじゃ、今、畑に実った野菜を収穫したらちゃんと会議もする。 今日が一番収穫にはもってこいの日なんじゃ、マクミラン後を頼む」
「はい、会議打合せは明日の十時、これとこれを各大臣に届けてください。 場所は王宮でいいでしょう。 それと新しい勇者には私が直接伝えますので」
こういうのはマクミランに頼むのが一番よい。
マクミランは儂の昔からの部下じゃ。 銀髪の長い髪、異世界の服である黒いすーつなるものを着こなし、落ち着いた雰囲気で短い角のメアン族のイケメン男性じゃ。
さすがマクミランじゃ、あの熱血漢どもをまとめよったかの。
「わ、わかりました。 マクミラン様」
「さすが仕事の速いマクミラン様だ。 どこかの幼女とは違うな」
「わ、儂は250歳じゃぞ!? て、転生したからこんな見た目になってるのだ! 幼女などではないっ!」
「本当ですか? 8歳児の間違いなんじゃ?」
「ち、違うわいっ」
儂は見た目は完全に8歳児じゃが、ちゃんと頭脳は引き継がれておる。
子供服しか入らんからこんな格好をしてるのであって、変身したらちゃんとすごいんじゃぞ! その、建物が壊れちゃうからしないだけであって。
むむむ…… こいつ等、儂を見た目で判断しおってからに……
いつも手入れをしている藍色の髪は腰まで長く伸ばしているし、服装だって威厳が出るようにごつごつした服を着ている。
角が引っ掛からないように服もちゃんと一人で着れるようになった。
おやつは一日一回に減らしたし、寝る時間だって1時間も遅らせるようになったのじゃぞ。
まったく儂がいつも優しいから調子に乗っておるな。
「シュラ様、あまりネア様をからかわないで下さい。 確認事項は明日またお伝えするので」
「すみません、わかりました」
ペコペコと謝る姿はマクミランじゃなくて儂にしてほしいんじゃが……
まぁ良い、儂は寛大だからな。
さてさて邪魔者はいなくなったわけじゃし、早いところこの可愛いトマトちゃん達を収穫するかのう。
うはは~、この愛い奴め~
「ネア様、一旦休憩になさいましょう」
「む? この一帯が収穫し終えたらの」
「そうですか、新しいケーキがあるのですが」
マクミランは後ろから皿に乗った美味しそうな見た目のけえきをすっと前に持ってくる。
なにっ!?
「それを早く言わんか! その新しいけえきとやらを食べるのじゃ」
「しかし、いいのですか?この一帯を収穫し終えてからでも」
「いいのじゃ、収穫はいつでもできる。 そうだ、新しい紅茶も淹れておくれ、けえきにはあれが一番合うのじゃ」
「かしこまりました」
いそいそと手を洗い、王宮の畑を後にすると、儂達は王宮の人が行き交う涼しげな部屋にある簡素なテーブルの前に置いてある椅子に腰かける。
「ネア様、このような他の方に見られる場所でいいのですか?」
マクミランは落ち着かないのかそわそわと不安げに聞いてくる。
「ん? かまわん、何か問題でもあるのか?」
「い、いえ、今紅茶を沸かしますね」
「うむ」
変なことを聞くマクミランじゃの~、どこで食べても味は変わらんと思うんじゃがの。
ほどなくして紅茶のいい香りが鼻をくすぐる。
そうそう、この香りが堪らないんじゃ~。
コポコポと赤茶色の紅茶がティーカップに注がれる。
そこにことりと置かれるのは先ほども見た鮮やかな赤い色のつやっとしたけえきが皿にのせられてテーブルに置かれる。
王宮の中を行き交う人達もチラチラとその様子を見たりしている。
ふふふ~、いいだろう~、羨ましいだろうがあげるわけにはいかないのだよ~。
そんなちょっとした優越感に浸って前を向くとマクミランは何故か大きなため息を吐いている。
「どうした?悩みなら儂が聞くぞ?マクミラン」
「い、いえ」
「そうか?」
なんか今日は一段とマクミランは変じゃの~。
まぁよい、さっそくこの可愛いけえきとやらを食べなければいけないからの、儂は忙しいのじゃ。
フォークで一掬いすると、ふわっと重さを感じることなく掬い上げることができ、その柔らかさに感動を覚える。
ふぁああ、すっごく柔らかいのじゃぁ……
あ、味は……
小さな口にパクっと音が鳴りそうな風にネアは一口含み、味わうように咀嚼する。
うんまぁああああい!! この赤さは苺なのか?なにか甘酸っぱくて滑らかなくちどけは天にものぼるようじゃ。
紅茶で喉を潤し、再び二口三口と食べ進めていく。
ほっぺがとろけてしまいそうじゃぁ……
頬に手を当てうっとりと余韻に浸る。
「お気に召したようで何よりです」
「はぁう!? う、うむ、大変美味であった。 次もまた頼むぞ」
「そうしたいのは山々なのですが、このケーキはガルド大陸から取り寄せたものであって、今の状況だと次の入荷は当分ないらしいと」
「な、なんじゃと!?」
がたたと勢いよく立ち上がってしまった。
椅子の上にじゃが……
「あちらが開戦を決めたことによって貿易は一時中止になってしまいましたし、どうやらガルド大陸でも揉め事が多く発生しているようです」
「ふむ、進行状況はどんな感じなのだ?」
「はい、アルテア大陸に先遣隊としてガルディア兵がおよそ百人程、リーゼア大陸の前線に居たガルディア兵は一旦ガルド大陸に戻ったようでこちらの被害はありません」
「およそ百か、たしか首都を押さえられていたんだったなアルテアは」
「はい」
「それにたしか人質に騎鳥軍、軍団長ガイアスが捕らえられているんだったな」
「ええ、アルテアでは無敗の戦士と恐れられた奴があっさりと捕らえられています」
「ふむ、敵は結構やっかいかもしれんな、能力者が多くいるのかもしれん」
「その可能性は大いにあります」
「それと、この国に誰かが近づいて着ておる。害意の意志はあまり感じられないが一応は警戒はしておくのじゃ、ちゃんと明日大臣達に話すこともまとめてあるからマクミランは儂のすけじゅーるを覚えておくのじゃぞ」
「わかりました」
しばらく食べれないなら、もう少し味わっておけばよかったのぅ~……
ちらりと空になった皿を眺め、小さくため息が出る。
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