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第二章 家での生活 1
2/17 曾孫に会いに
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ラクーの両親が曾孫に会いにやって来ました。
初めての対面です。
ひいおばあちゃんは、リノが手足を動かす度に、驚いていました。リノは脳の活動が極めて低いと伝えていましたので、お人形のように動かないと思い込んでいたようです。
「よう帰ってこれたなぁ~」
とリノに声をかけて、手をさすりながら、ホロホロと涙をこぼしていました。
ひいおばあちゃんたちの年代では、家族に障がい者がいたら後ろ指を指されるので、蔵に隠して育てるような社会でした。自分の曾孫が障がい者になって、ショックで心臓がつぶれそうな思いをしたことでしょう。
本当に、リノが生まれたのが現代でよかったです。
ひいじいちゃんは、リノの医療グッズが気になるようで「これは何に使うんなら?」と質問し通しでした。
足のセンサーコードに気をつけながら、恐々とリノを抱いてくれたのが印象的でした。病気のことがよくわからないと壊しそうな感じがするよね。(笑)
二人ともネムルーとムコーのことをずっと案じていました。
ネムルーは何度も赤ちゃんを亡くしながら不妊治療をしてきましたし、ムコーは子どもが好きなことをよく知っていましたから、リノが生まれた当初は「あんなにムコーは子どもが好きなのに!」と嘆いていました。
本当にね、ラクーも最初の頃は「神はいないのか?」と思いましたよ。
でもこれからリノを知ってくれて、可愛く思うようになると、こういう変わった形の子育てもあるんだなと思うようになっていくと思います。
年寄りには、もうしばらく時間が必要でしょうけどね。^^
ラクーばあばは今日、英語の歌カードを買ってきました。
★ 「英語の歌カード」 くもん出版 1400円+税
日本の童謡カードが寝たきりの子にとても使いやすかったので、英語も揃えようと思ったのです。
子どもに絵の方を向けておいて、裏の歌詞が書いている方を見ながら歌えるのは、本当に便利です。
一緒に付いていたCDを一通り聞いてみましたが、ラクーが持っている2つのCDと歌詞が違うものが何曲もありました。こういうのは統一してほしいものです。
特に英語などは翻訳者が違うと日本語訳もまったく印象の違うものになります。
その上、英語の歌詞まで違ったら、覚える方はたまったもんじゃありません。(^_^;)
ダンナーじいじは、床に潜って脱衣所に新しいコンセントをつける電気工事をしてくれました。
脱衣所で吸引器を使いやすくなりました。
技術者が家にいてくれると助かります。
ムコーはリノの持続吸引チューブを改良して、口の中に入れる先っちょを丸くして、口から外れにくくて口腔内を傷つけないものにしてくれました。
そして吸引器を乗せているカートのコマを替えて、スムーズに動くようにしてくれました。
それから持続吸引器のペットボトルを百均で見つけた容器にして、ぺこんと凹む音をなくしました。チューブもフタに穴を開けて、グールガンで固定したようですよ。
家族中で改善に努めています。(`・ω・´)ゞ
今日の午前中は春のような天気だったので、リノはまた窓を開けてひなたぼっこをしたようです。
夕食の時に、ネムルーが「オムツが横漏れして、服が濡れるばかりするんよ」と言うのです。そこまでリノは激しく動く方ではないので、おかしいですよね。
ラクーがリノの背中を触ってみたら…………これ、腰パンじゃね?状態でした。(爆)
オムツがズレてお尻の割れ目が出ているのです。
そこでラクーばあばがオムツのつけ方をレクチャーしたのです。
どうしても最初は押し込みが甘くなるんですよね。背中の方までぐぐいとオムツを入れる必要があります。
リノは足をピンッと伸ばすので、オムツが替えにくいんです。これにはリハビリの先生が、足の裏を触って足を曲げさせるという裏技を教えてくれました。
こういう何もかもが慣れですね。
今まで病院にいたので、滅多にオムツが替えられませんでしたが、これからは毎日のことなので若夫婦もだんだんと慣れていくことでしょう。
リノは今日、生後三か月になりました。☆彡
とりたてて、三か月のお祝いをしなかったぐらい(つまり周りが忘れてたぐらい)順調です。
初めての対面です。
ひいおばあちゃんは、リノが手足を動かす度に、驚いていました。リノは脳の活動が極めて低いと伝えていましたので、お人形のように動かないと思い込んでいたようです。
「よう帰ってこれたなぁ~」
とリノに声をかけて、手をさすりながら、ホロホロと涙をこぼしていました。
ひいおばあちゃんたちの年代では、家族に障がい者がいたら後ろ指を指されるので、蔵に隠して育てるような社会でした。自分の曾孫が障がい者になって、ショックで心臓がつぶれそうな思いをしたことでしょう。
本当に、リノが生まれたのが現代でよかったです。
ひいじいちゃんは、リノの医療グッズが気になるようで「これは何に使うんなら?」と質問し通しでした。
足のセンサーコードに気をつけながら、恐々とリノを抱いてくれたのが印象的でした。病気のことがよくわからないと壊しそうな感じがするよね。(笑)
二人ともネムルーとムコーのことをずっと案じていました。
ネムルーは何度も赤ちゃんを亡くしながら不妊治療をしてきましたし、ムコーは子どもが好きなことをよく知っていましたから、リノが生まれた当初は「あんなにムコーは子どもが好きなのに!」と嘆いていました。
本当にね、ラクーも最初の頃は「神はいないのか?」と思いましたよ。
でもこれからリノを知ってくれて、可愛く思うようになると、こういう変わった形の子育てもあるんだなと思うようになっていくと思います。
年寄りには、もうしばらく時間が必要でしょうけどね。^^
ラクーばあばは今日、英語の歌カードを買ってきました。
★ 「英語の歌カード」 くもん出版 1400円+税
日本の童謡カードが寝たきりの子にとても使いやすかったので、英語も揃えようと思ったのです。
子どもに絵の方を向けておいて、裏の歌詞が書いている方を見ながら歌えるのは、本当に便利です。
一緒に付いていたCDを一通り聞いてみましたが、ラクーが持っている2つのCDと歌詞が違うものが何曲もありました。こういうのは統一してほしいものです。
特に英語などは翻訳者が違うと日本語訳もまったく印象の違うものになります。
その上、英語の歌詞まで違ったら、覚える方はたまったもんじゃありません。(^_^;)
ダンナーじいじは、床に潜って脱衣所に新しいコンセントをつける電気工事をしてくれました。
脱衣所で吸引器を使いやすくなりました。
技術者が家にいてくれると助かります。
ムコーはリノの持続吸引チューブを改良して、口の中に入れる先っちょを丸くして、口から外れにくくて口腔内を傷つけないものにしてくれました。
そして吸引器を乗せているカートのコマを替えて、スムーズに動くようにしてくれました。
それから持続吸引器のペットボトルを百均で見つけた容器にして、ぺこんと凹む音をなくしました。チューブもフタに穴を開けて、グールガンで固定したようですよ。
家族中で改善に努めています。(`・ω・´)ゞ
今日の午前中は春のような天気だったので、リノはまた窓を開けてひなたぼっこをしたようです。
夕食の時に、ネムルーが「オムツが横漏れして、服が濡れるばかりするんよ」と言うのです。そこまでリノは激しく動く方ではないので、おかしいですよね。
ラクーがリノの背中を触ってみたら…………これ、腰パンじゃね?状態でした。(爆)
オムツがズレてお尻の割れ目が出ているのです。
そこでラクーばあばがオムツのつけ方をレクチャーしたのです。
どうしても最初は押し込みが甘くなるんですよね。背中の方までぐぐいとオムツを入れる必要があります。
リノは足をピンッと伸ばすので、オムツが替えにくいんです。これにはリハビリの先生が、足の裏を触って足を曲げさせるという裏技を教えてくれました。
こういう何もかもが慣れですね。
今まで病院にいたので、滅多にオムツが替えられませんでしたが、これからは毎日のことなので若夫婦もだんだんと慣れていくことでしょう。
リノは今日、生後三か月になりました。☆彡
とりたてて、三か月のお祝いをしなかったぐらい(つまり周りが忘れてたぐらい)順調です。
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