星の子ども

秋野 木星

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第一章 NICU

生後89日目 退院しました!

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今日は朝は冷え込みましたが、昼になってお日様が出てくると少し暖かくなりました。
リノは晴れ女なのか、移動の日が良い天気なので助かります。
一昨日だと雪が積もってましたからね。ばあばの運転では心もとないものがありました。

昼過ぎに退院前カンファレンスがあったのですが、ほとんどが今後の予定の擦り合わせだったようです。
これから訪問診療に来てくださる先生は、若い女医さんでお名前がネムルーの親友と同じ名前でした。
ご縁があるんですね。^^

リノは体調もよく、諸手続きが済むとスムーズに退院の運びとなりました。

小児科の皆さんにお礼を言って、すぐに懐かしいNICUに挨拶に行きました。
皆さんから心のこもった寄せ書きもいただいて、若夫婦は感激にむせんでいました。
感情に揺さぶられる三か月の入院生活でしたが、本当に先生や看護師さん、リハビリの先生や理学療法士の方々、受付のお姉さんに至るまで多くの人に支えられて、この日を迎えることができました。

「生きることは、出会うこと」

至言ですね、シュウ君パパ。

助けていただいた命を大切にして、家族みんなで見守っていきたいと思っています。


半日休みを取って、仕事帰りに病院へ寄ったムコーはバイクで、リノとネムルーはばあばの運転する大型車で家に帰りました。

家に着くと、ネムルーは本当にホッとした顔をしていました。
病院の一日は長かったらしいです。(笑)
穏やかなリノの寝顔を見ながら、三人で食べたチョコレートケーキは美味しかったです。
(〃▽〃) 疲れた時には、甘いものですよね~

リノは帰った途端におおウンチをして、もう少しで晴れの日用の真っ白なベビードレスを汚すところでした。
このベビードレスは、実をいうとサイズがギリギリでした。
サイズアウトする前に帰れて、セーフでしたね。

帰る前に病院でオムツを替えた時にも、替えている途中で追加のオシッコをしてくれて、オムツを二枚使うことになりました。
こんな風に排せつがしっかりとできるのは、ありがたいことです。
普段はこういうありがたさを感じずに生活していることが多いですが、リノを見ていると忙しさに紛れて感謝の心を持たずに生活している自分のゆるんだ考えを引き締められますね。

呼吸ができること、食べることができて、排せつできること、みんなあたりまえじゃないんですよね。
おおいなる自然によって、ここに生かされている命を大切にしないとダメだな。

これから鍋をして、家族全員でゆっくりと食べることにします。
今までとはまた違って、賑やかで美味しい夕食になりそうです。☆彡
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