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第一章 NICU
生後56日目 いい湯だなぁ~
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今日ネムルーは、リノを沐浴させたそうです。
気管切開手術をしてから、初めて入るお風呂です。
今までは、沐浴の途中で身体を緊張させて苦しそうな顔になっていたらしく、お風呂を早々に切り上げて、素早く服を着せ、痰の吸引をしなければならなかったそうです。
それが今日のリノは、全身の力を抜いて「ふぃ~」と気持ちよさそうな顔をしていたらしいです。お風呂もいつになくゆっくりと入れられたのだとか。
最初は気切部にお湯がかからないようにと緊張していたネムルーは、そんなリノのくつろいだ様子を見て、嬉しかったと言っていました。
「本当に、気管切開手術をして良かった。リノは楽になったんだな~」
感じ入るようにそう言って、ネムルーはホッとした顔をしていました。
様々な症状の人がいるので、全員に当てはまることではないのかもしれませんが、これも参考の一例になるかと思って、ここに書かせていただきます。
ラクーは明日の研修の予習をしようと思って、病院から帰って来たネムルーを質問攻めにしました。
ネムルーも経管栄養の研修は今日からだったので、メモを見ながら話してくれました。
《薬》
ミルクの前に、胃のチューブの方へ入れる。
最初にチューブが胃に入っているかどうかを、シリンジで空気を入れ、聴診器で音を聞いて確かめる。
薬を水で溶いて入れた後も、最後に空気を入れて、薬を完全に入れ込む。
一日3回。
★ 6:00 四袋・・・胃腸を整える薬 2 (漢方薬の方は粒が大きいので、何かで潰した後で水に入れ、しっかり解けたことを確認する。白湯を使ってもいい) 筋緊張の薬 1 痰を切れやすくする薬 1
★ 14:00 一袋・・・痰を切れやすくする薬
★ 22:00 四袋・・・朝と同じ
《経管栄養》
90ml×6回 搾乳したネムルーの母乳を中心にして、足りなかったら粉ミルクを足している。
退院してからはリノの世話に時間を割きたいので、徐々に粉ミルク一本にしていく予定。
十二指腸に入っているEDチューブの方に入れる。
【手順】
⒈ EDチューブには酢が入っているので、最初に水をシリンジで入れる。
⒉ 次にボトルに入ったミルクを、チューブ同士をつないで、持続ポンプを使って入れる。
⒊ 終了後、EDチューブからミルクをなくすために再び水を入れる。
⒋ 最後に酢水をEDチューブに満たしておくために入れる。
※ この「水→ミルク→水→酢」の順番を間違えたら、とんでもないことになりそうだなぁ。
(;´Д`) 絶対に固まって詰まるよね~
一日6回・・・2:00 6:00 10:00 14:00 18:00 22:00
この 2:00 の注入が大変なので、 22:00 のミルク量を増やして、一日5回の注入にして退院できたらいいねと、調整してくださっているようです。
チューブが長いので、注入の後で洗浄して、ミルトン消毒液に漬けるまでが大変そうだとネムルーが言っていました。
疲れや寝不足でモーローとして間違えないようにしなくちゃねぇ。
「指差し確認」の呼称が必要みたいです。
明後日の日曜日には、リノの主治医の先生が当番にあたっているそうで、急遽、家族全員で「蘇生」と「カニューレ交換」の研修を受けることになりました。
こちらの方は、お医者さんじゃないと教えられないそうです。
皆でがんばりまーす (^o^)/
リノは今、体重が3490gです。
何かあった時にすぐに病院へ来られるように、できたら日中にお風呂に入れてくださいと看護師さんに言われたそうです。
お風呂は完全にムコーに任せたつもりになっていたラクーは、ギョギョッとしました。
今ならまだ体重が軽いので、女二人でなんとかなるでしょうが、リノが成長すると腰にきそうだなぁ。(^_^;)
まあ、やっていくうちに改善提案も出て、家族のやりやすいように変わっていくのでしょう。
今日はかいらなさんちの医療機器と物品をまとめた移動棚が話題に上りました。ネムルーはモニター機械の配線のまとめ方も真似したいようです。
こうやって実際に手技を覚えていく段階になると、リノがいる生活というものへの想像がたやすくなってきますね。
ラクーは今までもこれはという工夫をメモって来ましたが、もう一度皆さんのブログを読み直してみようと思っています。
これからもお邪魔させてくださいませ。<(_ _)>
ネムルーの研修
★ 抜糸後、初沐浴
★ 気切カーゼの交換・・喉のカニューレが直接肌に当たらないように、ガーゼを敷いています。このガーゼはY字ガーゼといって、カニューレを挟めるように切れ込みが入っています。
★ 薬・経管栄養注入
気管切開手術をしてから、初めて入るお風呂です。
今までは、沐浴の途中で身体を緊張させて苦しそうな顔になっていたらしく、お風呂を早々に切り上げて、素早く服を着せ、痰の吸引をしなければならなかったそうです。
それが今日のリノは、全身の力を抜いて「ふぃ~」と気持ちよさそうな顔をしていたらしいです。お風呂もいつになくゆっくりと入れられたのだとか。
最初は気切部にお湯がかからないようにと緊張していたネムルーは、そんなリノのくつろいだ様子を見て、嬉しかったと言っていました。
「本当に、気管切開手術をして良かった。リノは楽になったんだな~」
感じ入るようにそう言って、ネムルーはホッとした顔をしていました。
様々な症状の人がいるので、全員に当てはまることではないのかもしれませんが、これも参考の一例になるかと思って、ここに書かせていただきます。
ラクーは明日の研修の予習をしようと思って、病院から帰って来たネムルーを質問攻めにしました。
ネムルーも経管栄養の研修は今日からだったので、メモを見ながら話してくれました。
《薬》
ミルクの前に、胃のチューブの方へ入れる。
最初にチューブが胃に入っているかどうかを、シリンジで空気を入れ、聴診器で音を聞いて確かめる。
薬を水で溶いて入れた後も、最後に空気を入れて、薬を完全に入れ込む。
一日3回。
★ 6:00 四袋・・・胃腸を整える薬 2 (漢方薬の方は粒が大きいので、何かで潰した後で水に入れ、しっかり解けたことを確認する。白湯を使ってもいい) 筋緊張の薬 1 痰を切れやすくする薬 1
★ 14:00 一袋・・・痰を切れやすくする薬
★ 22:00 四袋・・・朝と同じ
《経管栄養》
90ml×6回 搾乳したネムルーの母乳を中心にして、足りなかったら粉ミルクを足している。
退院してからはリノの世話に時間を割きたいので、徐々に粉ミルク一本にしていく予定。
十二指腸に入っているEDチューブの方に入れる。
【手順】
⒈ EDチューブには酢が入っているので、最初に水をシリンジで入れる。
⒉ 次にボトルに入ったミルクを、チューブ同士をつないで、持続ポンプを使って入れる。
⒊ 終了後、EDチューブからミルクをなくすために再び水を入れる。
⒋ 最後に酢水をEDチューブに満たしておくために入れる。
※ この「水→ミルク→水→酢」の順番を間違えたら、とんでもないことになりそうだなぁ。
(;´Д`) 絶対に固まって詰まるよね~
一日6回・・・2:00 6:00 10:00 14:00 18:00 22:00
この 2:00 の注入が大変なので、 22:00 のミルク量を増やして、一日5回の注入にして退院できたらいいねと、調整してくださっているようです。
チューブが長いので、注入の後で洗浄して、ミルトン消毒液に漬けるまでが大変そうだとネムルーが言っていました。
疲れや寝不足でモーローとして間違えないようにしなくちゃねぇ。
「指差し確認」の呼称が必要みたいです。
明後日の日曜日には、リノの主治医の先生が当番にあたっているそうで、急遽、家族全員で「蘇生」と「カニューレ交換」の研修を受けることになりました。
こちらの方は、お医者さんじゃないと教えられないそうです。
皆でがんばりまーす (^o^)/
リノは今、体重が3490gです。
何かあった時にすぐに病院へ来られるように、できたら日中にお風呂に入れてくださいと看護師さんに言われたそうです。
お風呂は完全にムコーに任せたつもりになっていたラクーは、ギョギョッとしました。
今ならまだ体重が軽いので、女二人でなんとかなるでしょうが、リノが成長すると腰にきそうだなぁ。(^_^;)
まあ、やっていくうちに改善提案も出て、家族のやりやすいように変わっていくのでしょう。
今日はかいらなさんちの医療機器と物品をまとめた移動棚が話題に上りました。ネムルーはモニター機械の配線のまとめ方も真似したいようです。
こうやって実際に手技を覚えていく段階になると、リノがいる生活というものへの想像がたやすくなってきますね。
ラクーは今までもこれはという工夫をメモって来ましたが、もう一度皆さんのブログを読み直してみようと思っています。
これからもお邪魔させてくださいませ。<(_ _)>
ネムルーの研修
★ 抜糸後、初沐浴
★ 気切カーゼの交換・・喉のカニューレが直接肌に当たらないように、ガーゼを敷いています。このガーゼはY字ガーゼといって、カニューレを挟めるように切れ込みが入っています。
★ 薬・経管栄養注入
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