星の子ども

秋野 木星

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第一章 NICU

生後35日目 リフォームと退院までの予定

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今日は、ばあばが皮膚科に行ってきました。

ファミリー面会の時に麻疹や水疱瘡の既往歴を聞かれたので、ばあばのお腹に何か月も居座っているカイカイ湿疹のことが気になったのです。
抵抗力の弱いリノにうつすのだけは嫌でした。

リノが入院している所は地域でもトップクラスの病院なので、別の病院からの紹介状がなければなかなか診てもらえません。ただ皮膚科は5000円を払えば初診を受け付けてくれたので、ばあばはお財布に頑張ってもらって、診てもらうことにしました。
NICUに入っている子にうつす感染症ではないのか? そして亡くなった義母のララが皮膚の難病だったので、それが自分にうつったのではないのか? ということが聞きたかったのです。
さすがに大きい病院の医師だけあって、ラクーの皮膚をすぐにプレパラートに取って顕微鏡で検査してくれました。ラクーの心配にも「子どもへの感染はありません。おばあちゃんと血が繋がってないのなら大丈夫、同じ病気になることはありません」と即断してくれました。やれやれです~ ε-(´∀`*)ホッ

これで年が明けてリノが帰って来ても、準備万端だなと思っていました。
ところが…………


午前中に、ネムルーが主治医に声をかけられたそうです。「実はお母さん、EDチューブのことで……」と言われたので、とんでもないことが起ったのかと、ネムルーは縮み上がったそうです。
それがよく聞いてみると、「EDチューブが詰まりそうなので、すみませんが『酢』を買ってきてくれませんか?」という話だったそうです。(爆)
なんだぁ……
しかし食用の酢。酢というものは身体にいいだけでなくて、チューブにもいいんですね。(笑)

今日は金曜日なので、週一にしてくれている主治医の説明会がありました。
そこでいい話と残念な話があったそうです。

いい話は、リノの経管栄養の一回分の注入量が80mlになったこと。気管切開もするけれど、主治医の感触としたら日中は酸素吸入なしで過ごせるのではないかと思っているということ。気管切開の処置は夜寝る時の安全のためと、風邪を引いたりした時の管理のしやすさを思ってのことらしいです。ということは、ある程度自由に抱っこして歩けるのかな?

残念な話は、退院が二月になりそうなことです。
二月の頭に、ネムルーが小児科で母子同室を経験してから、退院の日取りを決めると言われていました。
ラクーは先日の耳鼻科の先生の話ぶりから、一月の半ばに退院になるのでは?と期待していたので、ちょっと凹みました。
残念だけど仕方がないねー (^_^;)


今日はハウスメーカーさんが来て、リノ使用の窓の温度対策を話し合いました。
結局、座敷の二か所の窓を、早めに二重窓にしてもらい、後々、今ウッドデッキになっている所を身障者用バギーで出入り可能な温室状テラスにしてもらうことになりました。

こちらも話が進んだので、三月の年度末までには、使い勝手がよくなるのではないのかなと思っています。


昨夜はリノの先々の心配や、長女のノンビリーが救急車を呼ぶまでに恐ろしい思いをしたのではないか?とか、ポッチャリが酷い病気でなければいいなとか、色々と考えてしまって眠れませんでした。
魔女のラクーがここまで落ち込むのも滅多とありませんが、ダンナーも珍しく泣いていたのです。
ダンナーと「一歩一歩、目の前のことを片付けていくしかないね」と言い合って、やっと眠ることが出来ました。

今朝は鈴さんやいぶちゃんのブログを何度も何度も読み返して、たくさんの勇気をもらったのです。

今回起った出来事をまるごと受け止めて、前に歩いていくしかないですね!
頑張れ、ばあば!
ここが踏ん張りどころだよ!
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