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ハイスペック男子高校生様
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今から9年前、南雲茜はマセた小学六年生だった。
『え。湊くん、三年生にもなってまだキスしたことないの? え、遅れてるよヤバくない?』
自分だって、キスなんてペットの愛犬としかしたことないくせに。
さも大人のキスの経験があるように、三歳年下の男の子――湊くんを意地悪くからかった。
あれは確か夕暮れの公園で。
ブランコをこぎながら言ったのを覚えてる。
くりくりの栗毛と白いほっぺ、長い睫毛が女の子みたいな湊くんの輪郭をオレンジの夕日が照らす。紅茶味のキャンディ色の大きな瞳に、涙が浮かぶのが凄い綺麗だった。
「あー、もう! 湊くんは本当に泣き虫なんだから! そんなんだからキスもまだできないんだよ。……しょーがないなぁ、ハイ!」
ブランコからトンっと飛び降りて湊くんの顔に自分の顔を近づけた。あの時の湊くんは今よりずっと小さかったから、腰を屈めてキスをした。
ふにっとした唇の柔らかい感覚は、茜にとっても初めての思い出だ。
(マシュマロみたいだな)
紅茶のキャンディの瞳とマシュマロの唇。
9年前の湊くんはお菓子で出来たお人形みたいな男の子だった。
可愛い可愛い湊くん。
女の子に間違えられて、よく泣いてた湊くん。
――今じゃそんな面影、どこにもない。
現在のヤツは、有名進学高校のブランド制服を身にまとった、ハイスペック男子高校生様だ。
*
眠い。非常に眠い。眠すぎて吐き気がするくらい眠い。
まぶたが重くて持ち上げたくないのに、玄関の方で何やらガチャガチャと音がする。
一人暮らしの1DK。こんな風にこの家へ入ってくる人物は、茜以外にはヤツしかいない。
「オェ。眠すぎて吐きそうヤバい。2日完徹だったからマジ死にそう。え、今、何時? アイツが来るってことは夕方?」
枕元のスマホをなんとか手探りで引き寄せ、画面を確認すると17時を過ぎたところだった。
「えーと? 原稿あげてシャワー浴びてぶっ倒れたのが明け方だったから? え、もう12時間近く寝てたの? それなのに、まだこんなに眠いの? ……お腹空いた」
きゅうきゅうと空腹を主張する胃に手を当てて呟いた声は寝起きのせいでガラガラだ。
南雲茜、21歳。
現在、そこそこ売れっ子の同人漫画家として生計を立てている彼女は、ここ数日の修羅場を今朝乗り切ったばかりだった。
「最後にまともなもの食べたのっていつだっけ……? ゼリー飲料、便利だけど、もうしばらくイイ。別のものが食べたい……」
ぼやきながら脱ぎっぱなしの服と資料が散らばった床を踏み越え、キッチンに続くドアを開ける。
「――あ、茜ちゃん生きてた。おはよう。……って言っても、もうすぐ外が暗くなる時間だけど」
「……おはよう。湊、アンタ何してるわけ?」
「何って。いつも通り茜ちゃんの食料補給だけど? このシンクに置きっぱなしのお皿洗ったら掃除機かけながら洗濯機回すから、脱いだ服とか入れといて。どうせベッドルームに溜め込んでるでしょ」
平時からズボラな茜の生態を完璧に知り尽くした男は、テキパキとエコバッグから冷蔵庫に食料を詰めながらそう言った。
襟元に校章が刺繍された白のワイシャツにボルドーのネクタイ。オーバーチェックのグレーのスラックス。
学力は勿論のこと、由緒正しきお家柄の子供しか入れないと有名な、地元の進学校の象徴でもあるその制服。
ソレを圧倒的なスタイルで着こなした超絶美男子が自分の家の冷蔵庫を開けている光景は、何度見ても慣れない。
(なんか、スーパーモデルを起用した冷蔵庫の広告写真みたいだな。そーゆー広告が実際にあるかは知らないけど)
柔らかなウェーブを描く天然の栗毛。甘い容姿を更に甘くする、長い睫毛に縁取られた色素の薄いタレ目。スッと通った高い鼻筋はデッサン用の彫刻のごとく完璧だ。
そして何より頭が小さい。超小さい。
身長が180を越えているのに頭が小さいから、絶対9頭身ある。
(その上、足まで長いとか。股下のスペース、空きすぎててゴールデンレトリバーくらいなら暮らせるんじゃないかって思う)
湊、来栖湊。
9年前に茜が成り行きでファーストキスを奪ってしまった湊くん。
その初チュー強奪事件の後から、刷り込みをされたヒヨコのように茜についてくるようになった湊くん。
中学一年生の時に二次元の世界にのめり込んだ茜とは対照的に、リア充の具現化のような男に成長した湊くん。
家がご近所で小学校も一緒だったけれど中学からは別々の学校で。
そこからもう縁は途切れると思ったのに。
体育祭、文化祭、卒業式。
何故か湊は、茜の学校生活の様々な節目にキラキラしたオーラをまといながら現れ続けた。
『――ねぇ! アンタといると目立つから離れてくれる?! 無理だから、注目されるのとかマジ無理だから! こっちはアンタと違って陰の存在なのっ。わかる? 陰よ、陰!』
何度そう言い聞かせても、茜にまとわりつくのを止めなかった年下の幼なじみ。
それは茜が二十歳で一人暮らしを始めた後も変わらなくて。
原稿に熱中して日常生活が疎かになりがちな茜の世話をするという名目で、いつの間にか茜の両親から信頼と合カギまでゲットしていた。
『一人暮らしの女の部屋の合カギを、家族でも彼氏でもない男に渡すとか何考えてるのよお母さん?!』
『何言ってるのよ茜。湊くんみたいなお顔も頭も家柄も性格もいい男の子が、あなたみたいな顔とスタイルだけが取り柄のだらしない子をどうこうしようと思うわけないでしょう。……それに万が一、どうこうなりそうなら逆に捕まえなさい』
それが親の娘への言葉なのか。そう言った母の表情はガチだった。
「……おかげで、こんな目にあってるじゃないのお母さん……っ」
「ん? 茜ちゃん、何か言った?」
「別に。そんなことより、この暑いのに私を抱き枕にしてテレビ見んのやめろ。暑い」
いつの間にか、2人でテレビを見る時のお決まりになったポジション。ラグの上で胡座をかいた湊の膝の中で茜はもがいた。
しかし背後からガッチリと回された腕はびくともしない。
部屋用の薄い短パンに包まれたお尻に当たるのはカッチリとした制服のスラックスの感触で、それがなんとも言えず居心地が悪かった。
「エアコン効いてるよ? それより今日のポタージュスープの味どうだった? 修羅場明けの茜ちゃんの胃がビックリしないように、消化に良さそうなメニューにしてみたんだよね」
「……美味しかった。カボチャ好き。また食べたい」
「良かった。明日はどうしよっか? 茜ちゃん入稿すんだからしばらく余裕あるんだよね? せっかくの連休だし、俺とデートしよ?」
「デートって言うな。アンタと私は付き合ってない。てかもう外暗くなったんだから帰りなさいよ。あ、こら、変なとこ触るなこら!」
「ダーメ。俺、今日は茜ちゃんの家に泊まるって言ってきたもん。茜ちゃんが修羅場の間、一週間もここ来るの我慢してたんだよ? ヤリたい盛りのコーコーセーが! ね。だから、ご褒美ちょうだい?」
茜の制止などまるで問題がないように。
大きくて熱い湊の手がTシャツの裾から潜り込む。脇腹を撫でながら移動したそれは、すぐにたわわな丸みを揉み始める。
指をグニグニと動かされているのが布越しでも見てとれた。
「っ、アンタまだ制服でしょっ。汚したら、どうするの……!」
「だって茜ちゃん、俺が制服着てた方が興奮するんでしょ? 普通の服とか脱いでした時より、制服の時が一番きゅぅきゅぅ締め付けてくるし声も出ちゃうじゃん。――って言うか、俺の制服が汚れるくらいエッチなおつゆ出しちゃうつもりなんだ? やらしーの」
いつもより少し低くなった声と共に耳たぶを齧られて、ビクリと体が震える。
「――!」
「ふふ、ウソだよ。ちょっとイジワル言いたくなっちゃったごめんね? 本当は茜ちゃんが気持ちよくなってくれるの大歓迎。制服なんてクリーニングに出せば良いし、代えもあるから気にしないで。茜ちゃんの感じたいだけ、感じて」
「ゃ、ダメ、ダメだったらぁ……!」
「ね? 食欲の次は『別のモノ』でお腹いっぱい満たしてあげる。だから、エッチしよ?」
ボルドーのネクタイをゆるめながら、肉食獣の光を瞳に宿した湊はペロリと自分の唇を舐めた。
『え。湊くん、三年生にもなってまだキスしたことないの? え、遅れてるよヤバくない?』
自分だって、キスなんてペットの愛犬としかしたことないくせに。
さも大人のキスの経験があるように、三歳年下の男の子――湊くんを意地悪くからかった。
あれは確か夕暮れの公園で。
ブランコをこぎながら言ったのを覚えてる。
くりくりの栗毛と白いほっぺ、長い睫毛が女の子みたいな湊くんの輪郭をオレンジの夕日が照らす。紅茶味のキャンディ色の大きな瞳に、涙が浮かぶのが凄い綺麗だった。
「あー、もう! 湊くんは本当に泣き虫なんだから! そんなんだからキスもまだできないんだよ。……しょーがないなぁ、ハイ!」
ブランコからトンっと飛び降りて湊くんの顔に自分の顔を近づけた。あの時の湊くんは今よりずっと小さかったから、腰を屈めてキスをした。
ふにっとした唇の柔らかい感覚は、茜にとっても初めての思い出だ。
(マシュマロみたいだな)
紅茶のキャンディの瞳とマシュマロの唇。
9年前の湊くんはお菓子で出来たお人形みたいな男の子だった。
可愛い可愛い湊くん。
女の子に間違えられて、よく泣いてた湊くん。
――今じゃそんな面影、どこにもない。
現在のヤツは、有名進学高校のブランド制服を身にまとった、ハイスペック男子高校生様だ。
*
眠い。非常に眠い。眠すぎて吐き気がするくらい眠い。
まぶたが重くて持ち上げたくないのに、玄関の方で何やらガチャガチャと音がする。
一人暮らしの1DK。こんな風にこの家へ入ってくる人物は、茜以外にはヤツしかいない。
「オェ。眠すぎて吐きそうヤバい。2日完徹だったからマジ死にそう。え、今、何時? アイツが来るってことは夕方?」
枕元のスマホをなんとか手探りで引き寄せ、画面を確認すると17時を過ぎたところだった。
「えーと? 原稿あげてシャワー浴びてぶっ倒れたのが明け方だったから? え、もう12時間近く寝てたの? それなのに、まだこんなに眠いの? ……お腹空いた」
きゅうきゅうと空腹を主張する胃に手を当てて呟いた声は寝起きのせいでガラガラだ。
南雲茜、21歳。
現在、そこそこ売れっ子の同人漫画家として生計を立てている彼女は、ここ数日の修羅場を今朝乗り切ったばかりだった。
「最後にまともなもの食べたのっていつだっけ……? ゼリー飲料、便利だけど、もうしばらくイイ。別のものが食べたい……」
ぼやきながら脱ぎっぱなしの服と資料が散らばった床を踏み越え、キッチンに続くドアを開ける。
「――あ、茜ちゃん生きてた。おはよう。……って言っても、もうすぐ外が暗くなる時間だけど」
「……おはよう。湊、アンタ何してるわけ?」
「何って。いつも通り茜ちゃんの食料補給だけど? このシンクに置きっぱなしのお皿洗ったら掃除機かけながら洗濯機回すから、脱いだ服とか入れといて。どうせベッドルームに溜め込んでるでしょ」
平時からズボラな茜の生態を完璧に知り尽くした男は、テキパキとエコバッグから冷蔵庫に食料を詰めながらそう言った。
襟元に校章が刺繍された白のワイシャツにボルドーのネクタイ。オーバーチェックのグレーのスラックス。
学力は勿論のこと、由緒正しきお家柄の子供しか入れないと有名な、地元の進学校の象徴でもあるその制服。
ソレを圧倒的なスタイルで着こなした超絶美男子が自分の家の冷蔵庫を開けている光景は、何度見ても慣れない。
(なんか、スーパーモデルを起用した冷蔵庫の広告写真みたいだな。そーゆー広告が実際にあるかは知らないけど)
柔らかなウェーブを描く天然の栗毛。甘い容姿を更に甘くする、長い睫毛に縁取られた色素の薄いタレ目。スッと通った高い鼻筋はデッサン用の彫刻のごとく完璧だ。
そして何より頭が小さい。超小さい。
身長が180を越えているのに頭が小さいから、絶対9頭身ある。
(その上、足まで長いとか。股下のスペース、空きすぎててゴールデンレトリバーくらいなら暮らせるんじゃないかって思う)
湊、来栖湊。
9年前に茜が成り行きでファーストキスを奪ってしまった湊くん。
その初チュー強奪事件の後から、刷り込みをされたヒヨコのように茜についてくるようになった湊くん。
中学一年生の時に二次元の世界にのめり込んだ茜とは対照的に、リア充の具現化のような男に成長した湊くん。
家がご近所で小学校も一緒だったけれど中学からは別々の学校で。
そこからもう縁は途切れると思ったのに。
体育祭、文化祭、卒業式。
何故か湊は、茜の学校生活の様々な節目にキラキラしたオーラをまといながら現れ続けた。
『――ねぇ! アンタといると目立つから離れてくれる?! 無理だから、注目されるのとかマジ無理だから! こっちはアンタと違って陰の存在なのっ。わかる? 陰よ、陰!』
何度そう言い聞かせても、茜にまとわりつくのを止めなかった年下の幼なじみ。
それは茜が二十歳で一人暮らしを始めた後も変わらなくて。
原稿に熱中して日常生活が疎かになりがちな茜の世話をするという名目で、いつの間にか茜の両親から信頼と合カギまでゲットしていた。
『一人暮らしの女の部屋の合カギを、家族でも彼氏でもない男に渡すとか何考えてるのよお母さん?!』
『何言ってるのよ茜。湊くんみたいなお顔も頭も家柄も性格もいい男の子が、あなたみたいな顔とスタイルだけが取り柄のだらしない子をどうこうしようと思うわけないでしょう。……それに万が一、どうこうなりそうなら逆に捕まえなさい』
それが親の娘への言葉なのか。そう言った母の表情はガチだった。
「……おかげで、こんな目にあってるじゃないのお母さん……っ」
「ん? 茜ちゃん、何か言った?」
「別に。そんなことより、この暑いのに私を抱き枕にしてテレビ見んのやめろ。暑い」
いつの間にか、2人でテレビを見る時のお決まりになったポジション。ラグの上で胡座をかいた湊の膝の中で茜はもがいた。
しかし背後からガッチリと回された腕はびくともしない。
部屋用の薄い短パンに包まれたお尻に当たるのはカッチリとした制服のスラックスの感触で、それがなんとも言えず居心地が悪かった。
「エアコン効いてるよ? それより今日のポタージュスープの味どうだった? 修羅場明けの茜ちゃんの胃がビックリしないように、消化に良さそうなメニューにしてみたんだよね」
「……美味しかった。カボチャ好き。また食べたい」
「良かった。明日はどうしよっか? 茜ちゃん入稿すんだからしばらく余裕あるんだよね? せっかくの連休だし、俺とデートしよ?」
「デートって言うな。アンタと私は付き合ってない。てかもう外暗くなったんだから帰りなさいよ。あ、こら、変なとこ触るなこら!」
「ダーメ。俺、今日は茜ちゃんの家に泊まるって言ってきたもん。茜ちゃんが修羅場の間、一週間もここ来るの我慢してたんだよ? ヤリたい盛りのコーコーセーが! ね。だから、ご褒美ちょうだい?」
茜の制止などまるで問題がないように。
大きくて熱い湊の手がTシャツの裾から潜り込む。脇腹を撫でながら移動したそれは、すぐにたわわな丸みを揉み始める。
指をグニグニと動かされているのが布越しでも見てとれた。
「っ、アンタまだ制服でしょっ。汚したら、どうするの……!」
「だって茜ちゃん、俺が制服着てた方が興奮するんでしょ? 普通の服とか脱いでした時より、制服の時が一番きゅぅきゅぅ締め付けてくるし声も出ちゃうじゃん。――って言うか、俺の制服が汚れるくらいエッチなおつゆ出しちゃうつもりなんだ? やらしーの」
いつもより少し低くなった声と共に耳たぶを齧られて、ビクリと体が震える。
「――!」
「ふふ、ウソだよ。ちょっとイジワル言いたくなっちゃったごめんね? 本当は茜ちゃんが気持ちよくなってくれるの大歓迎。制服なんてクリーニングに出せば良いし、代えもあるから気にしないで。茜ちゃんの感じたいだけ、感じて」
「ゃ、ダメ、ダメだったらぁ……!」
「ね? 食欲の次は『別のモノ』でお腹いっぱい満たしてあげる。だから、エッチしよ?」
ボルドーのネクタイをゆるめながら、肉食獣の光を瞳に宿した湊はペロリと自分の唇を舐めた。
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