そして夜は華散らす

緑谷

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参章

其の四

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 痛む身体に鞭を打ち、東雲は伸ばされた手に触れる。黒革の手袋に包まれた手は、東雲を安心させるかのように、力強く握り返してきた。

「東雲くん、だったか。怪我は」

 痛みと同時に心臓が鳴っている。どくどくと早鐘を打っている。視界が揺れる。もう殴られていないというのに。吐き気は止まらない。全身に不自然な力が入っている。理由はわかっている。本能が警鐘を鳴らしている。胸中にある確信めいた直感が必死に訴えている。

 ――今、目の前にいるこの人こそが、娼婦殺しから始まる連続殺人の犯人であると。

「あなた、が……」

 思わずこぼれた独り言に、終宵よすがらが頭を傾け先を促す。

 あなたが、あの娼婦を、記者を、暮邸の人々を手にかけたのですか。

 証拠のない確信を、揺るぎのないものにする問いかけ。しかし東雲はどうしてか、それ以上を口にすることはできなかった。

 喉の奥で砕けていく声を飲み込んで、東雲は静かに首を振る。吐き出せなかった元の言葉を組み直し、質問の答えへとすり替える。

「……すみません。負傷箇所ですが、後頭部を殴られました。額は倒れたときに打って、出血はしていますが……どちらも少し休めば止血できましょう」

 回らぬ頭に浮かべた文言を必死に並べ立てながら、東雲は懐から手ぬぐいを出して傷に押し当てた。額の傷はそんなに深くはない。じきに出血も止まるだろう。

 終宵は、東雲が言いかけたことに対して追求しようとしなかった。軽く顔を伏せ、見えないというのに周囲を見やり、小さく嘆息する。

「……捕まえたかったろうにな。申し訳ない、どうにも手加減ができなかった」

 周囲には、今はもう物言わぬ骸が転がるばかり。後ほどここの管轄に連絡して、適切な処理をしてもらわねばならないだろう。

 鮮やかな剣閃と、翻る白刃と、舞うような立ち回りと、淡く口元に乗っていた笑みが、目の奥から離れようとしない。その様を思い返すたびに、心臓がぎゅうっと握られた心地になる。そして歓喜とも高揚とも、畏怖とも嫌悪ともわからぬ不安定な感情が体の奥から突き上げ、暴れようとするのだった。

 東雲は強く首を振ると、導き出せたもっともらしい理由を彼に差し出す。

「いえ……相手は、自分を殺そうとしていました。それを、助けてくれたのですから。これは……正当防衛、です」

 正当防衛? 否、こんなのは明らかに過剰防衛だ。脈打つ意識の下で、冷静な部分が叫ぶ。私情に流されてはいけない。いくら殺されそうになったからといえど、人を殺めてはいけない。自分がためらったりなどしなければ、彼がこんな風に殺すこともなかった。

 わかっている。わかっているのだ。それでも、若い自分が憧れて尊敬していたこの人が、ただの殺人者として捕まるなど許せなかった。

 死体の群れから目を剥がす。終宵は滑らかな動きで血を払うと、刀身を白鞘に納めた。たったそれだけの行動すらも、堂々として様になる。

 一方自分はどうだ。威嚇射撃すらできないで、自力で解決すらできないで、無様もいいところではないか。余計な手間を増やして、気遣わせて。東雲は悔しさと腹立たしさ、情けなさに奥歯を噛みしめ、うめいた。

「本当に……申し訳ない……こんなことでは、警察の名が泣きますね……」
「なに、構わぬさ。複数人だったようだし、突然殴られたのだろう? 誰でも不意を突かれたらそうなる」

 立てるか、と問われる。自然に肩を借りる形になり、ますます無力感が大きくなる。

 ゆっくりと歩き出す。周囲はいつしか闇に閉ざされ、ぽつりと遠くに灯りが見えた。人通りは皆無に等しい。ここにいるのは、負傷した東雲と終宵だけ。

 情けない。自分はどこまで無力なのか。所詮はやれることなどたかが知れている。あの頃と何も変わらない。何も。

 東雲は唇を噛みしめて足を踏みしめ、熱を持つ目を瞬いた。息を詰めてうつむき、黙り込む。

「どうした? 傷が痛むか」

 終宵が心配そうに問いかける。彼が動くたびに、花のような、果実のような、そのどちらでもないような、甘く不思議な香りがした。

 東雲はそのまま歩みを止める。終宵の足も、自然と止まる。彼の長い髪が頬をくすぐり、肩を滑り落ちていく。

 言葉を紡ごうとしても、声は無様に喉に引っかかる。情けない吐息ばかりが転がり落ちて、踏み砕かれて消えていく。

「自分は……無力です」

 やっと絞り出した声は、ひどくかすれて震えていた。

「結局、怖くて何もできやしない……今も、こうやって、……誰かに頼るしか、できない。自分は、弱い。どうしようもないほど……」

 握りしめた拳もまた、同じように震えている。血と埃で汚れた制服、いただいた肩章も制服の翡翠も色あせて見え、それがますます情けない。

「……君は無力などではない。事実、こうして戦場から戻ってきてくれたではないか。そこからその若さで一等巡査なのだから、さぞ――」
「違います、違うんです、中尉」

 優しい言葉をさえぎって、東雲は声を張り上げた。堰を切ったようにあふれてくる感情のままに、目の前の男へそれをぶつける。

「自分は弱い。救いようもないほどに。だから自分は責任を放棄し、逃げたんです」

 思い出すのは、あの地獄のような戦場。次々と仲間が死んでいき、残りもわずかになった頃。危険な囮役を買って出た東雲は、敵陣に突撃すると見せかけて安全なほうへと逃れたのだ。

「誰かを守るために戦うことより、誰かを殺めることが怖くて、恐ろしくて。逃げたとわからぬよう、他者を盾にしながら、囮のふりをしながら、自分は戦場から逃げたのです……!」

 渡された従来の銃はあまりにも重く、照準をあわせることすらできなかった。仲間が倒れるたびに、敵が殺意をぶつけてくるたびに、怖くて怖くてたまらなかった。相手の命を背負わねばならない恐怖におびえていた。仲間のために命を捨てることも、仲間の命を優先することも、恐ろしくてできなかった。

 結局そのまま生き残り、東雲は逃げるように軍を辞した。警察に入ったのは、臆病で弱い自分でも、力以外の方法で誰かを守れると思ったからだ。相手の命を負うことは、もう嫌だった。

 だが――結局ここでも、同じだった。命に係わる判断の迷いで、部下に大怪我させることもあった。他者の命がのしかかる恐怖に怯み、一般人を巻き込み負傷させてしまうこともあった。

 東雲はずっと弱いままで、ずっと無力なままでいる。一等巡査になったのは、本当に運がよかっただけ。力のない己のことを、皆は本当はどう思っているのか――考えるだけでも怖い。

 思わずすがりつくように、東雲は終宵よすがらの着物を握りしめた。

「東雲くん」
「世見坂中尉。自分はこんなにも、弱い。殺人鬼を暴いて捕まえることも、戦場で仲間を助けることも、突然の暴力をねじ伏せることすらできない」

 悔しい。どうしてこんなにも自分は弱いのか。どうしてこの人のように強く在れない。人を傷つけるためらいが、己の死への恐怖がまとわりついて、今もずっと離れてくれない。己の心の弱さが憎い。己の力のなさが憎い。憎くて、憎くて、たまらない。

 東雲がとつとつと吐き出す感情を、終宵は黙って受け止めていた。澄み渡る真紅のまなざしが、静かに東雲へと注がれている。

「せめて……せめてあなたのように、強かったならば。あなたのように一騎当千に値するほどの、力があったなら。自分もあなたのように、なれたならば」

 己の無力さを嘆き、そして理不尽にも目の前の英雄をうらやみ、ねたんでいる。それが余計に自己嫌悪を加速させ、東雲はとうとう意図的に続く言葉を千切り取った。

 手を離す。終宵の着物には、しわがくっきりと刻まれてしまっていた。取り乱した恥ずかしさに顔が火照る。

「……すみません。こんなことをあなたに言っても、何にもならないのに……」
「いいさ、気にするな」

 うろたえる東雲に、終宵は短く答えると、

「顔に触れてもよいかな」

 ふと何かを思いついたのか、唐突にそんなことを口にした。
 あまりにも突然の申し出に戸惑いつつも、東雲は空いた手で目をこすってから「どうぞ」とうなずく。終宵が、自分の手袋を口にくわえて外す。それが肩を貸しているからだと気づき、東雲は慌てて彼から一歩離れた。

 手袋を懐にしまい込み、終宵の手が宙をさまよう。少しだけためらってから顔を近づければ、彼の両手がしなやかに東雲の背に絡んだ。

 背を撫でていた彼の手が、耳をたどり頬へ到達する。何度も撫でられてくすぐったい。人にこんな風に触れられるのは初めてだ。ついでに言うなら、こんなに近い距離に人がいるのも初めてである。彼の透明すぎる真紅の瞳に、自分の困惑した顔が映っている。

 どうにもこうにも居心地が悪い。東雲は視線をさまよわせ、何度も瞬きを繰り返した。

 終宵は東雲を気にする様子もなく、丹念に東雲に触れている。彼の指は思った以上に長く冷たい。ところどころが固いのは、刀を握っているからなのだろう。

 額の傷に触れられそうになり、東雲は反射的に息をのむ。終宵もそれに気が付いたか、そっと手を東雲の髪に添えた。そのままくしゃりと撫でられる。不意打ちに身を固くする東雲をよそに、終宵は東雲の頭を撫でている。

「君は道を見つけようと、必死であがいている。迷いながら、あがきながら、苦悩しながらも逃げることなく。もがいて、苦しんで、それでもなお進もうとしている」

 彼の声は、夜更けにも似ている。静かで冷たく、それでいてどこか安らぎを覚える。声だけではない。彼の存在そのものが夜を思わせる。たとえ日の当たる場所にいたとしても、彼はただひたすらに、確固たる夜であり続ける。そんな気がした。

「……やつがれは、そんな風に必死で“生きよう”とする君を、好ましく思う。……きっと、道は見つかるさ」

 終宵はかすかに目を細め、月の微笑で小さくつぶやく。それからもう一度東雲の頭を撫で、そっと手を引いた。

「……ありがとう、ございます」

 彼の温度が消えていく。それをどこか惜しいと思いながらも頭を下げれば、終宵は盲いた双眸を柔らかく笑みで彩った。

「何。礼など不要だ。僕はただ、君の話を聞いただけにすぎぬ」

 そうしてまた手袋をはめなおすのを、東雲はじっと眺めていた。

 誰かを愛しみ慈しむ一方で、同じくらいに無造作に、誰かを屠って斬り散らす。愛しむならばなぜ斬るのか。斬るならばなぜ慈しむのか。遠目ではわからなかった男の違和、その懐に抱く〝ソレ〟が、おそらくは英雄と呼ばれた彼の凶行の原因であり、同時に強さの源に違いない。

 知らねばならない。こうして誰かを守る傍らで、無辜の民を手にかけたその理由を。静謐の笑みをたたえる胸中を。きっとその意味がわかれば、なぜそうしたのかがわかるかもしれない。彼の強さのひとかけらを、手にすることもできるかもしれない――公私混同もいいところだ。自分が一番よく理解している。それでもきっと、相手を知ることは無駄にはならないはずだ。

 ほかの人間ならば、きっとここまで考えたりはしないだろう。それもひとえに、憧れの存在だからなのかもしれない。我ながら現金なものだ、と東雲は内心で自嘲した。

「さて……東雲くん。やつがれに何か、聞きたいことがあるのではないか」

 少しの間の後、終宵よすがらはほのかな笑みとともに問いを投げる。長い髪が音もなく滑り落ちるのが、視界の隅に映る。

 ここでお前が犯人だろう、と問うのはたやすい。しかし現状、遺体の傷跡が似ている、という以外に状況証拠はない。憶測だけで指摘するのはいささか早計に思えた。

「……暮邸で、何が起きたのですか。あのとき、あなたはどちらに?」

 やはりな、と終宵は観念したように独り言ちる。気が付けばすっかり日も落ちて、夜の蒼が波となり足元に打ち寄せていた。

「お嬢さんが、宴を開くと言ってな。その余興に付き合わされていた」
「余興? それは、どんな」

 伏せた面を染める表情は見えない。ただ、終宵の朱い紅い瞳だけが、わずかな光を吸収して鮮やかに輝いている。

やつがれはとても喉が渇いていた。飢えて、飢えて、仕方がなかった。だから出されたモノをすべて飲み干した。……その結果がアレだ」

 東雲は眉を寄せて、今しがた手に入れた情報を反芻する。

 これは犯行の自白ということになるのだろうか。いや、あまりにも曖昧が過ぎる。そのままの意味でとらえるならば、「小夜音嬢の出した飲み物を飲んだ終宵が、何らかの変調をきたし凶行に及んだ」ともとれる。第九階層で会ったときも、終宵はそう言っていた。喉が渇いたからどうしても、と。

 薬でも入れられていたのか。しかし、それらしきものは屋敷のどこにも見当たらなかった。小夜音にそうした人心掌握の技術があるとも思えない。抽象的な表現の指し示す意味は、もっと別にあるに違いない。これが彼の自白ならば、そこに至る「理由」が必ずあるはずだ。

「……つまり、どういう状態だったのですか」

 重ねて問いかけた、その刹那。

 東雲の、全身の肌が粟立った。終宵は朧な薄笑みのままである。先ほどと状況は何も変わらない。何も変わらないというのに、この気配はいったい何だ。まるで、そう、まるで地上から時折入り込んでくる、血錆の色の異形のような。

 心臓が鷲掴みにされている心地がする。また不規則に脈打って、耳元でうるさく鳴っている。終宵は東雲に一歩近寄ると、歌うように滑らかに、夜更けの声音でこう語る。


「魚が水を求めるように」

「人が呼吸をするように」

「人がその身を重ねるように」

やつがれは飢え、渇き、ただ求めるのだ」


 ざわざわと、背筋を何かが走っていく。脳内で本能が危険を叫んでいる。これは何だ。この気配は、いったい。
 と、ふいに静謐をたたえた笑みが、ほんのわずかに崩れた――気がした。

「……きっと、誰にも理解はできまいよ。この狂おしいまでの衝動は、な」

 やはり、そこに何かがある。動機が、意味が、理由がある。もう少しだ。東雲はさらに問いを放とうと口を開いた。

 しかし、声が形になることはかなわなかった。遠くから自分を呼ぶ声がする。足音が複数。おそらく一日と、同僚たちだ。

 応援を呼んでくれたのか。一瞬だけ気をそらした東雲の、視界の隅で外套が鮮やかに翻る。はじかれたように振り返る東雲に、終宵が笑みをひとひら返した。

「時間切れのようだな、東雲くん」

 手を伸ばせば届く距離にいる彼を、捕らえることはできやしない。獣の気配をまとう彼に、今は触れてはいけない気がした。触れば火傷では済まされない。この場に転がる連中と同じ道をたどる。それはもはや火を見るよりも明らかな事実として、東雲の足を凍り付かせた。

 往かせるしかない。どこへ、だとか次は、だとか。そんな問いかけには何の意味もない。だから東雲はこう尋ねる。

「――また、会えますか」

 終宵は真紅の眼を三日月に細め、自分の唇に触れて笑った。

「君がやつがれを探すのならば、きっと会えるさ」
「わかりました。探します、絶対に」

 視力をなくした双眸をまっすぐにとらえて、東雲は強く言い切った。

 ならば彼の求めるままに、探し出してみせる。事件を解決に導くために、知らねばならないことは、聞かねばならないことは山ほどあるのだから。

 終宵の姿が、深い闇へと溶けて消える。入れ違いに背後から駆けてくる、気配と声。背中でそれを受け止めながら、東雲はじっと終宵のいなくなった方角を見つめていた。
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