9 / 14
#9 幸せな二人
しおりを挟む
「今日はもう寝る?」
パソコンでインターネット配信のドラマを見終わり、感想を言い合いながらのんびりと過ごしていた。
「あの凶器の刃渡りで人が死ぬかと言われると……微妙だよね?」
「まぁ、あれで生きていたら話が進まないから仕方ないわよ」
にしても、よくもまぁ刑事ドラマの脚本書きは悲しい事件を思い付くよねぇ。
「私はサスペンス書かない人だから全然思い付かないや」
「なにを?」
瑠奈ちゃんには、私が小説家になりたいということを伝えてある。まぁ、文芸部に入る時に言ったからもう四年も前なんだけどさ。
「ん? あぁ。殺人事件が起きる……んん、起こす原因かなぁ」
「美星の書く小説はハッピーエンドだからね」
私の小説の最初のファンが瑠奈ちゃんだ。彼女がいるから私は小説を書き続けられる。
「物語はやっぱりハッピーエンドじゃなきゃ」
私と瑠奈ちゃんの関係も……。
「私は美星と居られれば、いつも幸せよ」
ベッドに横たわってすぐ、瑠奈ちゃんに抱き寄せられる。
「「ちゅ……んちゅ、んむぅ……じゅぶ……」」
熱い眼差しを交わし、口づけをする。
「美星、いいかな?」
「……うん。愛して」
今夜は……まだ長い。
「「ちゅ、じゅぶ……んちゅぅ」」
「瑠奈ちゃん……もっとぉ」
「ええ、いっぱい愛してあげる」
パジャマのボタンを外して、私の胸に瑠奈ちゃんの手が触れる。
「はぁ……ぁあ! ひゃん! ふ、ふぁぁ!!」
お互いの弱いトコを全部知ってるから、すぐに瑠奈ちゃんのことしか考えられなくなっちゃって、瑠奈ちゃんがもっと欲しくて……それで、
「あ、ぁあ、い、いっちゃ――ふぁ? あぁ、る、瑠奈ちゃん……」
私を掻き乱す瑠奈ちゃんの指が、私の目の前に現れる。テラテラと光る粘液にまみれた、瑠奈ちゃんの色白でほっそりとした指……。
「美星がイくの、直接感じさせて」
瑠奈ちゃんに抱き締められ、そのまま瑠奈ちゃんの上でうつ伏せになる。鼓動が重なり……唇を重ねる。
「「んじゅ……じゅぶ、くちゅ、む、んぅ、じゅるじゅぶぅ」」
ねっとりとした口付けの最中、瑠奈ちゃんは私の敏感な箇所をさけて愛撫する。そして、息継ぎのタイミングで――
「んは! は、はぁぁあああ!!」
一番敏感な部分を指で弾くように触れるのだ。ほとんど息を吸えなかったのに、肺の奥から空気を押し出すように叫ぶ。頭がふわふわして、ちょっぴり薄い意識の中、瑠奈ちゃんに包まれて行為を終える瞬間が、私は大好きだ。
パソコンでインターネット配信のドラマを見終わり、感想を言い合いながらのんびりと過ごしていた。
「あの凶器の刃渡りで人が死ぬかと言われると……微妙だよね?」
「まぁ、あれで生きていたら話が進まないから仕方ないわよ」
にしても、よくもまぁ刑事ドラマの脚本書きは悲しい事件を思い付くよねぇ。
「私はサスペンス書かない人だから全然思い付かないや」
「なにを?」
瑠奈ちゃんには、私が小説家になりたいということを伝えてある。まぁ、文芸部に入る時に言ったからもう四年も前なんだけどさ。
「ん? あぁ。殺人事件が起きる……んん、起こす原因かなぁ」
「美星の書く小説はハッピーエンドだからね」
私の小説の最初のファンが瑠奈ちゃんだ。彼女がいるから私は小説を書き続けられる。
「物語はやっぱりハッピーエンドじゃなきゃ」
私と瑠奈ちゃんの関係も……。
「私は美星と居られれば、いつも幸せよ」
ベッドに横たわってすぐ、瑠奈ちゃんに抱き寄せられる。
「「ちゅ……んちゅ、んむぅ……じゅぶ……」」
熱い眼差しを交わし、口づけをする。
「美星、いいかな?」
「……うん。愛して」
今夜は……まだ長い。
「「ちゅ、じゅぶ……んちゅぅ」」
「瑠奈ちゃん……もっとぉ」
「ええ、いっぱい愛してあげる」
パジャマのボタンを外して、私の胸に瑠奈ちゃんの手が触れる。
「はぁ……ぁあ! ひゃん! ふ、ふぁぁ!!」
お互いの弱いトコを全部知ってるから、すぐに瑠奈ちゃんのことしか考えられなくなっちゃって、瑠奈ちゃんがもっと欲しくて……それで、
「あ、ぁあ、い、いっちゃ――ふぁ? あぁ、る、瑠奈ちゃん……」
私を掻き乱す瑠奈ちゃんの指が、私の目の前に現れる。テラテラと光る粘液にまみれた、瑠奈ちゃんの色白でほっそりとした指……。
「美星がイくの、直接感じさせて」
瑠奈ちゃんに抱き締められ、そのまま瑠奈ちゃんの上でうつ伏せになる。鼓動が重なり……唇を重ねる。
「「んじゅ……じゅぶ、くちゅ、む、んぅ、じゅるじゅぶぅ」」
ねっとりとした口付けの最中、瑠奈ちゃんは私の敏感な箇所をさけて愛撫する。そして、息継ぎのタイミングで――
「んは! は、はぁぁあああ!!」
一番敏感な部分を指で弾くように触れるのだ。ほとんど息を吸えなかったのに、肺の奥から空気を押し出すように叫ぶ。頭がふわふわして、ちょっぴり薄い意識の中、瑠奈ちゃんに包まれて行為を終える瞬間が、私は大好きだ。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
君の瞳のその奥に
楠富 つかさ
恋愛
地方都市、空の宮市に位置する中高一貫の女子校『星花女子学園』で繰り広げられる恋模様。それは時に甘く……時に苦い。
失恋を引き摺ったまま誰かに好意を寄せられたとき、その瞳に映るのは誰ですか?
片想いの相手に彼女が出来た。その事実にうちひしがれながらも日常を送る主人公、西恵玲奈。彼女は新聞部の活動で高等部一年の須川美海と出会う。人の温もりを欲する二人が出会い……新たな恋が芽吹く。
恋は芽吹いて百合が咲く
楠富 つかさ
恋愛
地方都市、空の宮市に位置する中高一貫の女子校『星花女子学園』で繰り広げられる恋模様。
恋心を知らずに育った主人公は二人の後輩と出会うことで、やがて百合の花を咲かせる恋の種を芽吹かせる。
星空の花壇 ~星花女子アンソロジー~
楠富 つかさ
恋愛
なろう、ハーメルン、アルファポリス等、投稿サイトの垣根を越えて展開している世界観共有百合作品企画『星花女子プロジェクト』の番外編短編集となります。
単体で読める作品を意識しておりますが、他作品を読むことによりますます楽しめるかと思います。
AV研は今日もハレンチ
楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo?
AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて――
薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!
深淵ニ舞フ昏キ乙女ノ狂詩曲 ~厨二少女だって百合したい!~
楠富 つかさ
恋愛
運命的な出会いを果たした二人の少女。そう、彼女たちは中二病の重症患者であった。方や右眼と左腕を疼かせる神の使い、方や左目と右腕が疼くネクロマンサー。彼女たちの、中二病としてそして一人の少女としての、魂の物語を綴る。
真紅の想いを重ねて
楠富 つかさ
恋愛
周囲の友達に年上の彼女が出来た主人公、土橋紅凪。彼女自身は恋愛についてよく分からずにいた。
所属している部活は百人一首部。古のラブレターを通して恋に想いを馳せる紅凪。次第に部活の先輩である南ロゼのことが気になり始め……。
星花女子プロジェクト第9弾、始まります!!
火花散る剣戟の少女達
楠富 つかさ
ファンタジー
異世界から侵略してくる魔獣たちと戦う少女たち、彼女らは今日も剣と異能で戦いに挑む。
魔獣を討伐する軍人を養成する学校に通う少女の恋と戦いのお話です。
この作品はノベルアップ+さんにも掲載しています。
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる