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短い恋をありがとう
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スキーにて
修学旅行、昨日通り班の皆と一緒にインストラクターさんにスキーを教えてもらってた。
その時ゲレンデから”敵”が現れた。
それは、人型の敵で上位の相手だった。
対抗しようとしたがなれない靴と雪で上手く立ち回ることができない。
そのおかげで相手に攻撃をくらう。
そして、敵からの重い蹴りで雪に埋もれた。
敵がこちらにやってくる。
(まずい、避けられない…!)
敵との距離が近ずく。
「…っ! 大防御!!!!!」
大防御は普通の防御と違い魔力の消費量が増える分、防御バリアの威力が高まる。
普通の防御でもよかったがこちらの体勢を立て直すためにも大防御の方が時間が稼げてなよかった。
そして、私は手を前に出し防御バリアで敵を包んだ。
こうすれば、敵は出てこれない。
バリアが破られるかもしれないが、大防御だから少しはもつだろう。
インストラクターさんがこちらにやってきた。
「大丈夫? というかあの敵は? 君は一体何者? 僕たちを襲ってくる敵はいつも天使の人が倒してくれるけど、君はもしかして天使なの…?」
「……っ。黙っていてすみません、私は天使です。ですが、安心して下さい。私があなた達を守ります。」
「そっか、」
「はい。 すみません、少し準備をするので、、」
私はそう言ってスキーウェアを脱いだ。
スキーウェアを着ているとどうしても動きにくい。
上の服は下にアンダーシャツを着ているから脱いでも問題はない。
ただ、ズボンは脱げないのでそのまま。
このままの格好では寒いから私は温呪文を唱えた。
「我に眠る聖なる光よ、我に温かみを与えん」
体が暖かくなる。
靴も動きにくいので柔呪文を唱えた。
「リ ルベロニア ラカイワヤ ルワン」
動きやすくなった。
よし、戦える。
みんなを守れる。
私は1つ深い深呼吸をした。
そして、指をパチンと鳴らし敵のバリアを解いた。
敵は真っ先にこちらにやってくる。
私は対抗する。
蹴り、殴り、飛ばす。
だが、同じことを私もやられる。
敵の重いパンチをカードして飛ばされた。
フェンスにぶつかる。
衝撃で動けなかった。
その間2秒。
そのすきに敵はインストラクターさんの方に狙いを定めた。
(…っ!? まずい…! )
この距離じゃ防御魔法を使う時間がない。
(届けっ…!!!)
私はインストラクターさんをとっさに押し倒した。
ごろごろと転がり、積もった雪の深いところにはまった。
私は転がりながら敵に魔法を打ち痺れさせた。
「いっ……」
「つぅ… 大丈…夫…ですか…?」
「なんとか、、 君は?」
「私は大丈夫です」
この時私はインストラクターさんを馬乗りしてる状態だった。
俗に言う床ドンというやつだ。
まぁこの場合は雪ドンかもしれないが、、
雪に埋もれていて周りの人からは私達の姿が見えない。
「えと、すみません、この状態は少し恥ずかしいですね。今どきます。」
「あ、う、うん」
私は起き上がろうとした、その時。
雪の上で手をついたら両手が雪の中にはまってしまった。
そのまま上半身も下がってしまい驚いた私は目を瞑った。
何か唇に当たっている。
そんな感覚で目を開けるとインストラクターさんとネックウォーマごしのキスをしていた。
「!?!?!?」
私は驚いて声も出なかった。
それは相手も同じらしく少しの間相互とも動かなかった。
少し冷静になりやっと唇を離すことができた。
「…/////////」
私は何も言わずに下を向いているとインストラクターさんが口を開いた。
「なんか、ごめん。けど不思議と僕は嫌じゃなかった。」
その瞬間私は紅潮した。
体温が上がるのがわかる。
顔が熱くなる。
息が荒くなる。
これは自分にかけた魔法のせいだ。
そう言い聞かせた。
「えと、あの、、、、」
私が口ごもっていると私を抱き抱えて起き上がった。
「…っ////////////」
赤くなるのが分かった。
「あ、あの!すみません。 もう、大丈夫ですから。その、腕を離して下さい、、」
そう言うとインストラクターさんは ん と言って腕をほどいた。
私はほっと一息するとインストラクターさんが私の耳元で囁いた。
「後で少し話がしたい。だめ?」
耳元で響くインストラクターさんの声は少し緊張しているようで脳裏にまで響くような低い声だった。
私は頭が真っ白になりうなずくしかできなかった。
体が熱い。
顔が熱い。
息が熱い。
自分の全てが熱く感じる。
敵の麻痺が解けようとしている。
私はバチンと頬を叩き気合を入れた。
ヒリヒリと痛む頬を少し後悔しながら集中した。
敵の麻痺が切れた。
こちらに向かってくる。
私は対抗する。
蹴り、殴り、飛ばす
敵の動きが徐々に鈍くなる。
私は力を込めて一撃を入れた。
ドゴンという鈍い音が響き敵は雪にうちつけられた。
動かない。
倒したようだ。
私は敵に近づき、鎮魂の言葉を綴った。
「悪しき心に生まれた者よ。我が力の前に浄化され良き心に生まれんことを」
敵はだんだん透けてゆきそして光となって消えていった。
(つかれた…)
最初にこう思った。
普段から敵と戦ってきているからなんともないが途中に予想だにしてなかったことが起こり疲れてしまった。
「後で少し話がしたい。だめ?」
その言葉が頭に走る。
私はインストラクターさんの方を見た。
インストラクターさんは私が来るのを待っている。
私は周りの人達に
「これから滑れるかどうか話をしてくるから下で待ってて下さい」
と言い人を払った。
インストラクターさんと2人きりになった。
「わざわざ人を払ってもらってごめんね」
「いえ、かまいません。それで話とは、、 なんでしょう?」
「話はね、僕は君に落ちてしまったようだ。
けど、修学旅行として君は来ている。だから帰ってしまうだろう? その前にこの気持ちを伝えておきたかった。僕は君に落ちてしまった、とね」
私は何も言えなかった。
こんな事を言われたのは初めてだったからだ。
けど私の中にはもう1つの理由があった。
それは、
「私も、、、私もあなたが好きです…!」
私も同じ気持ちだった。
インストラクターさんは驚いた顔をしている。
「ほんとに? ただ、僕をからかっているだけじゃない?」
信じられないのか少し疑っている。
「ちがいます!ほんとの気持ちです…!どうか信じて下さい…!!」
するとインストラクターさんは私を抱きしめた。
インストラクターさんの温かみが伝わってくる。
そして一度体を離すとそのまま私の唇にキスをした。
長い、長い長いキスをした。
もう会えないかもしれない。
この温かみを感じることができないかもしれない。
触れることも声を聞くこともできないかもしれない。
そんな思いを紛らわかすかのように長いキスをした。
そして帰る日、私とインストラクターさんは笑顔でさよならをした。
修学旅行、昨日通り班の皆と一緒にインストラクターさんにスキーを教えてもらってた。
その時ゲレンデから”敵”が現れた。
それは、人型の敵で上位の相手だった。
対抗しようとしたがなれない靴と雪で上手く立ち回ることができない。
そのおかげで相手に攻撃をくらう。
そして、敵からの重い蹴りで雪に埋もれた。
敵がこちらにやってくる。
(まずい、避けられない…!)
敵との距離が近ずく。
「…っ! 大防御!!!!!」
大防御は普通の防御と違い魔力の消費量が増える分、防御バリアの威力が高まる。
普通の防御でもよかったがこちらの体勢を立て直すためにも大防御の方が時間が稼げてなよかった。
そして、私は手を前に出し防御バリアで敵を包んだ。
こうすれば、敵は出てこれない。
バリアが破られるかもしれないが、大防御だから少しはもつだろう。
インストラクターさんがこちらにやってきた。
「大丈夫? というかあの敵は? 君は一体何者? 僕たちを襲ってくる敵はいつも天使の人が倒してくれるけど、君はもしかして天使なの…?」
「……っ。黙っていてすみません、私は天使です。ですが、安心して下さい。私があなた達を守ります。」
「そっか、」
「はい。 すみません、少し準備をするので、、」
私はそう言ってスキーウェアを脱いだ。
スキーウェアを着ているとどうしても動きにくい。
上の服は下にアンダーシャツを着ているから脱いでも問題はない。
ただ、ズボンは脱げないのでそのまま。
このままの格好では寒いから私は温呪文を唱えた。
「我に眠る聖なる光よ、我に温かみを与えん」
体が暖かくなる。
靴も動きにくいので柔呪文を唱えた。
「リ ルベロニア ラカイワヤ ルワン」
動きやすくなった。
よし、戦える。
みんなを守れる。
私は1つ深い深呼吸をした。
そして、指をパチンと鳴らし敵のバリアを解いた。
敵は真っ先にこちらにやってくる。
私は対抗する。
蹴り、殴り、飛ばす。
だが、同じことを私もやられる。
敵の重いパンチをカードして飛ばされた。
フェンスにぶつかる。
衝撃で動けなかった。
その間2秒。
そのすきに敵はインストラクターさんの方に狙いを定めた。
(…っ!? まずい…! )
この距離じゃ防御魔法を使う時間がない。
(届けっ…!!!)
私はインストラクターさんをとっさに押し倒した。
ごろごろと転がり、積もった雪の深いところにはまった。
私は転がりながら敵に魔法を打ち痺れさせた。
「いっ……」
「つぅ… 大丈…夫…ですか…?」
「なんとか、、 君は?」
「私は大丈夫です」
この時私はインストラクターさんを馬乗りしてる状態だった。
俗に言う床ドンというやつだ。
まぁこの場合は雪ドンかもしれないが、、
雪に埋もれていて周りの人からは私達の姿が見えない。
「えと、すみません、この状態は少し恥ずかしいですね。今どきます。」
「あ、う、うん」
私は起き上がろうとした、その時。
雪の上で手をついたら両手が雪の中にはまってしまった。
そのまま上半身も下がってしまい驚いた私は目を瞑った。
何か唇に当たっている。
そんな感覚で目を開けるとインストラクターさんとネックウォーマごしのキスをしていた。
「!?!?!?」
私は驚いて声も出なかった。
それは相手も同じらしく少しの間相互とも動かなかった。
少し冷静になりやっと唇を離すことができた。
「…/////////」
私は何も言わずに下を向いているとインストラクターさんが口を開いた。
「なんか、ごめん。けど不思議と僕は嫌じゃなかった。」
その瞬間私は紅潮した。
体温が上がるのがわかる。
顔が熱くなる。
息が荒くなる。
これは自分にかけた魔法のせいだ。
そう言い聞かせた。
「えと、あの、、、、」
私が口ごもっていると私を抱き抱えて起き上がった。
「…っ////////////」
赤くなるのが分かった。
「あ、あの!すみません。 もう、大丈夫ですから。その、腕を離して下さい、、」
そう言うとインストラクターさんは ん と言って腕をほどいた。
私はほっと一息するとインストラクターさんが私の耳元で囁いた。
「後で少し話がしたい。だめ?」
耳元で響くインストラクターさんの声は少し緊張しているようで脳裏にまで響くような低い声だった。
私は頭が真っ白になりうなずくしかできなかった。
体が熱い。
顔が熱い。
息が熱い。
自分の全てが熱く感じる。
敵の麻痺が解けようとしている。
私はバチンと頬を叩き気合を入れた。
ヒリヒリと痛む頬を少し後悔しながら集中した。
敵の麻痺が切れた。
こちらに向かってくる。
私は対抗する。
蹴り、殴り、飛ばす
敵の動きが徐々に鈍くなる。
私は力を込めて一撃を入れた。
ドゴンという鈍い音が響き敵は雪にうちつけられた。
動かない。
倒したようだ。
私は敵に近づき、鎮魂の言葉を綴った。
「悪しき心に生まれた者よ。我が力の前に浄化され良き心に生まれんことを」
敵はだんだん透けてゆきそして光となって消えていった。
(つかれた…)
最初にこう思った。
普段から敵と戦ってきているからなんともないが途中に予想だにしてなかったことが起こり疲れてしまった。
「後で少し話がしたい。だめ?」
その言葉が頭に走る。
私はインストラクターさんの方を見た。
インストラクターさんは私が来るのを待っている。
私は周りの人達に
「これから滑れるかどうか話をしてくるから下で待ってて下さい」
と言い人を払った。
インストラクターさんと2人きりになった。
「わざわざ人を払ってもらってごめんね」
「いえ、かまいません。それで話とは、、 なんでしょう?」
「話はね、僕は君に落ちてしまったようだ。
けど、修学旅行として君は来ている。だから帰ってしまうだろう? その前にこの気持ちを伝えておきたかった。僕は君に落ちてしまった、とね」
私は何も言えなかった。
こんな事を言われたのは初めてだったからだ。
けど私の中にはもう1つの理由があった。
それは、
「私も、、、私もあなたが好きです…!」
私も同じ気持ちだった。
インストラクターさんは驚いた顔をしている。
「ほんとに? ただ、僕をからかっているだけじゃない?」
信じられないのか少し疑っている。
「ちがいます!ほんとの気持ちです…!どうか信じて下さい…!!」
するとインストラクターさんは私を抱きしめた。
インストラクターさんの温かみが伝わってくる。
そして一度体を離すとそのまま私の唇にキスをした。
長い、長い長いキスをした。
もう会えないかもしれない。
この温かみを感じることができないかもしれない。
触れることも声を聞くこともできないかもしれない。
そんな思いを紛らわかすかのように長いキスをした。
そして帰る日、私とインストラクターさんは笑顔でさよならをした。
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