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1章 無知な子供と博識な子供
02.混乱の中の微睡み
しおりを挟むったく……人が気持ちよく昼寝してるっつーのにいつもに増してガキどもがうるせぇな……
Zzz………
「ちょっと……!ねぇ、ねぇってば!!
……………炯くんっ!!???」
「…むにゃ……?
いきなりなんなんだよ、とm……
「居眠りなんてしてる場合じゃないんだよ!
いいから聞いて!!今世界史の先生がずっと来てなくて、心配になった会長が教室の外を見てくるって言って、ドアを開けようとしたけど開かなくて…ねぇ……ぼくたちどうしたらいいのかな…」」
「寝起き直後の奴に言うことじゃねぇだろそれ!からかってんのか……」
「そこ!?まず授業中なんだから寝ちゃいけないんだよ!……じゃなくて!僕たち閉じ込められてるんだよ!?今!now!!」
「いや、そんな強調しなくても伝わってるし…とりあえず落ち着け?な??」
「…う、うん……。」
そう言ってトモを落ち着かせ、教室の扉に向かっていく。
扉に手を触れると…
バチィッ……!!
(なるほど…?少なくとも俺は絶対に出れねぇ訳だな??)
「や、やっぱり誰が開こうとしても開かないのか…」「ねぇ、私達どうなっちゃうの…」
澤田、三沢、俺の3人が連続して開けられないとわかると、いよいよクラスは絶望の色に包まれた。
「け…炯君……?」
席に戻ると不安げなトモの声に迎えられたが
「大丈夫だよ、きっと…な。」
(王の奴、やってくれるじゃねぇか……
さて、3年ぶりの帰郷と行きますか!)
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