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第4話 お値段以上!読み物として面白い!『中国文化事典』
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今回は、『中国文化事典』(2017 丸善出版)というタイトルの書籍をご紹介します。
11月22日追記:「大事典」と表記してましたが、「大」は余計でした。『中国文化事典』が正しいです。
平凡でありふれたタイトル。しかも『事典』。
「どうせ無味乾燥な知識や情報が羅列されたムツカシクてツマンナイ本なんだろ」と想像したあなた!
全く違います!
事典というより、やや硬めのエッセイ集とも言える内容です。
似たようなタイトルの『中国歴史文化事典』(1998 新潮社)というものもあり、図書館で見てきましたが、こちらは普通の百科事典のような感じの本でした。
しかし、こちらの『中国文化事典』は『事典』っぽくありません。
中国の文化に関する項目が、見開き2ページで解説されているのです(例外的に4頁という項目もあります)。
複数項目を担当される著者もいらっしゃいますが、基本単発の読み物です。
(ですから、どの項目から読んでもOKです)。それをふんふんと読んでいくのが楽しい本なんですよ~。
出版している丸善出版のサイトから紹介文を引用しますね。
” 約960万km²という広大な国土に13億人以上の人口を有する多民族国家「中国」。 その広大さ、歴史の深さ、複雑さゆえ、この国の全貌を知ることは容易ではない――。本事典では、中国文学研究の大家・竹田晃(編集委員長:東京大学名誉教授・明海大学名誉教授)と大木康(編集幹事:東京大学東洋文化研究所教授)ほか、中国研究の専門家総勢138名により「中国文化」の真髄を紐解く事典。 2または4ページで構成した中項目の「読む事典」形式なので、どこを開いても面白いテーマを易しく読むことができる。 1章「歴史」、2章「地理」、3章「思想」、4章「言語」、5章「文学」、6章「美術」、7章「芸能」、8章「生活」という章構成に、注目すべきテーマを300項目以上を掲載。 これ一冊で中国の悠久なる歴史の過去から現代までの流れも知ることができる。 中国という国を少しでも知りたいと思う、すべての読者の期待に応える事典。 ”
(丸善出版『中国文化事典』https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=294875)
内容や切り口もユニークです。サブタイトルを見ていても「お? 読んでみようか?」な引きが強いんですよ~。
例えば美術の項目の
「王羲之─真作がないのに書聖」
「顔真卿─その書、どこが上手いのか」など。
読んでみたくなるサブタイトルですねw
あと「故宮博物館─なぜ二つあるのか」も。
二つあるのは、国民党と共産党との内戦によるものだという大雑把な認識はありますが、「そこんとこもっと詳しく」と思わず頁を繰ってしまいました。
この本、事典は事典ですから、分厚いんですよ(今、机の上で物差しで測ったら4センチちょいありましたw)。
でも、ついつい次々と読み進めてしまって……。
なんと! 鷲生はほとんどすべての項目を読んでしまいました!
特に「読み通してやる」なんて鼻息荒くしなくても、「気が付くと読み通してました」という感じ。
もちろん、中華ファンタジー・後宮モノに使えそうな項目もたくさんあります。
「文房四宝─それぞれの起源」「玉─崇拝と象徴」「住文化─暮らしの秩序」「伝統的住宅の構造─地域ごとの特色」「茶─薬用から嗜好へ」「酒─由来・伝説・作法」などなど……。
小説の中でも登場人物はどこかに住んで食べて飲んで身を飾ったりするわけですから、こういう知識はありがたいです!
(服装については「服装の歴史─漢服とチャイナドレス」があります)
面白いのは「漢詩をつくる─平仄図式と詩語集の活用」。なかなか興味深いです。
既にある漢詩を鑑賞するだけでなく、「レッツ!」な感じで作り方を解説して下さるのですw
詳しめの漢和辞典とフレーズ集(「詩語集」)を使えば、日本人でも気軽にトライできるそうで(もともと日本人のインテリは漢詩をつくれましたから、そのノウハウが残っているようです)。
この項目の最後の辺りを引用しておきます。
” 作詩に慣れてきたら、詩語集を離れ、漢和辞典などで平仄を確認しつつ自分の言葉で詩作に挑みたい。その頃には漢詩創作の面白さに夢中になっているはずだ ”
私・鷲生は今のところ予定はないですが、漢詩が作れるようになれば、中華ファンタジーの登場人物に自作の詩を用意できて、ぐっと本格的になるんじゃないでしょうか。
「名前のつけ方─子どもの幸福を願って」という項目もあります。
原題の中国社会の話で、中華ファンタジーの中のキャラの名づけに直接役に立つわけではありませんが、もちろん参考になります。
植物という項目は……。
白河紺子さんが『後宮の烏』で植物をとても美しく描写されるので、そんな項目があればいいなあと思ったんですが、そのまんまの項目はありません。
ですが、「季節感─花鳥風月と季節感」の項目の所で季節を感じさせる植物について触れられています。
とにかく、『事典』であるにもかかわらず、読み物としてとってもとっても面白いこの『中国文化事典』。
鷲生としては「是非お手元に一冊!」と言いたいところですが。
うーーーーーん。
本体価格が2万円、税込みで2万2千円……。
この内容、執筆陣、分量からすれば、決してべらぼうに高いわけではないと思いますが、かといって、おいそれと手が出ない価格だと(少なくとも鷲生は)思います。
……にもかかわらず……。
私、思い切って購入いたしました……。
さすがに定価では難しく、1万数千円で古書でなんですが。それでもかなりの高額であり(鷲生にとっては)、結構ためらいました……。かなり勇気を要しましたよ。
昔の貯金を「ここで使おう」と決意して取り崩した次第です。
でも、後悔はありません。
中国という広い国を、読書を通じてくまなく旅をした──そんな充足感を覚えます。
うん、旅行だったら、ちょっと遠方に出かけただけで交通費だけでもこれくらい吹っ飛びますし。うん、うん。(と、自分を納得させてますw)。
なお、某ネット書店でも鷲生とほとんど同じ内容のレビューがついています。
「高いけれど買ってよかった」と。その人はその人で鷲生と同じことを思われたのですね……。
もちろん図書館に置いてあると思います。
私は現在、京都に住んでおります。
京都府図書館総合目録ネットワーク(K-Libnet)で調べると、「京都府立図書館」「京都市図書館」どちらも所蔵していますし、京都大学をはじめ7大学が所蔵しているそうです。
高校とかは……うーーん、高校生が読むにはやや大人向け(エロではないですよw)ですが、学校の図書館が新規購入について生徒の要望を聞いてくれるようなら、一度かけあってみてもいいんじゃないかと思います。
この本の良い所は、参考文献が挙げられている項目もあるというところです。
例えば「文房四宝」の項目では、参考文献が3冊挙げられています(『中国書法百科全書』『中国文房四寶全集』『硯と文房諸宝』です)。
参考文献の無い項目もありますが、その項目の執筆者は文末に書かれていますので、その執筆者の名前で検索すれば、その人の研究分野や業績が分かりますから、それも参考になるんじゃないでしょうか。
私、鷲生は文系の大学院生だったこともありますが、文系の資料探しって、こういう「芋づる式」で進める面も大きいかと思います。
その手掛かりとしても、この『中国文化事典』は優れていると思います。
購入するかどうかはお財布と相談の上で決めるとしても。
中華ファンタジー・後宮モノを書こうとしているあなた! 今すぐ図書館へGO!ですよ!
次回は、中華ファンタジー、中でも中華後宮モノで必要となりそうな服装についての本をご紹介します。
※2023年4月30日追記
この『中国文化事典』の416頁で所蔵品が紹介されている、京都の中国美術を集めたミュージアムの探訪記を書いております。
すごくレトロで、隠れ家という表現を通り越して「秘境」な雰囲気のアヤシイミュージアムなんですよ!
↓
「中国四千年の歴史が1カ所で見られる美術館!「藤井斉成会有鄰館」←どうしてこんなに無名なの?」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330656558559098
11月22日追記:「大事典」と表記してましたが、「大」は余計でした。『中国文化事典』が正しいです。
平凡でありふれたタイトル。しかも『事典』。
「どうせ無味乾燥な知識や情報が羅列されたムツカシクてツマンナイ本なんだろ」と想像したあなた!
全く違います!
事典というより、やや硬めのエッセイ集とも言える内容です。
似たようなタイトルの『中国歴史文化事典』(1998 新潮社)というものもあり、図書館で見てきましたが、こちらは普通の百科事典のような感じの本でした。
しかし、こちらの『中国文化事典』は『事典』っぽくありません。
中国の文化に関する項目が、見開き2ページで解説されているのです(例外的に4頁という項目もあります)。
複数項目を担当される著者もいらっしゃいますが、基本単発の読み物です。
(ですから、どの項目から読んでもOKです)。それをふんふんと読んでいくのが楽しい本なんですよ~。
出版している丸善出版のサイトから紹介文を引用しますね。
” 約960万km²という広大な国土に13億人以上の人口を有する多民族国家「中国」。 その広大さ、歴史の深さ、複雑さゆえ、この国の全貌を知ることは容易ではない――。本事典では、中国文学研究の大家・竹田晃(編集委員長:東京大学名誉教授・明海大学名誉教授)と大木康(編集幹事:東京大学東洋文化研究所教授)ほか、中国研究の専門家総勢138名により「中国文化」の真髄を紐解く事典。 2または4ページで構成した中項目の「読む事典」形式なので、どこを開いても面白いテーマを易しく読むことができる。 1章「歴史」、2章「地理」、3章「思想」、4章「言語」、5章「文学」、6章「美術」、7章「芸能」、8章「生活」という章構成に、注目すべきテーマを300項目以上を掲載。 これ一冊で中国の悠久なる歴史の過去から現代までの流れも知ることができる。 中国という国を少しでも知りたいと思う、すべての読者の期待に応える事典。 ”
(丸善出版『中国文化事典』https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=294875)
内容や切り口もユニークです。サブタイトルを見ていても「お? 読んでみようか?」な引きが強いんですよ~。
例えば美術の項目の
「王羲之─真作がないのに書聖」
「顔真卿─その書、どこが上手いのか」など。
読んでみたくなるサブタイトルですねw
あと「故宮博物館─なぜ二つあるのか」も。
二つあるのは、国民党と共産党との内戦によるものだという大雑把な認識はありますが、「そこんとこもっと詳しく」と思わず頁を繰ってしまいました。
この本、事典は事典ですから、分厚いんですよ(今、机の上で物差しで測ったら4センチちょいありましたw)。
でも、ついつい次々と読み進めてしまって……。
なんと! 鷲生はほとんどすべての項目を読んでしまいました!
特に「読み通してやる」なんて鼻息荒くしなくても、「気が付くと読み通してました」という感じ。
もちろん、中華ファンタジー・後宮モノに使えそうな項目もたくさんあります。
「文房四宝─それぞれの起源」「玉─崇拝と象徴」「住文化─暮らしの秩序」「伝統的住宅の構造─地域ごとの特色」「茶─薬用から嗜好へ」「酒─由来・伝説・作法」などなど……。
小説の中でも登場人物はどこかに住んで食べて飲んで身を飾ったりするわけですから、こういう知識はありがたいです!
(服装については「服装の歴史─漢服とチャイナドレス」があります)
面白いのは「漢詩をつくる─平仄図式と詩語集の活用」。なかなか興味深いです。
既にある漢詩を鑑賞するだけでなく、「レッツ!」な感じで作り方を解説して下さるのですw
詳しめの漢和辞典とフレーズ集(「詩語集」)を使えば、日本人でも気軽にトライできるそうで(もともと日本人のインテリは漢詩をつくれましたから、そのノウハウが残っているようです)。
この項目の最後の辺りを引用しておきます。
” 作詩に慣れてきたら、詩語集を離れ、漢和辞典などで平仄を確認しつつ自分の言葉で詩作に挑みたい。その頃には漢詩創作の面白さに夢中になっているはずだ ”
私・鷲生は今のところ予定はないですが、漢詩が作れるようになれば、中華ファンタジーの登場人物に自作の詩を用意できて、ぐっと本格的になるんじゃないでしょうか。
「名前のつけ方─子どもの幸福を願って」という項目もあります。
原題の中国社会の話で、中華ファンタジーの中のキャラの名づけに直接役に立つわけではありませんが、もちろん参考になります。
植物という項目は……。
白河紺子さんが『後宮の烏』で植物をとても美しく描写されるので、そんな項目があればいいなあと思ったんですが、そのまんまの項目はありません。
ですが、「季節感─花鳥風月と季節感」の項目の所で季節を感じさせる植物について触れられています。
とにかく、『事典』であるにもかかわらず、読み物としてとってもとっても面白いこの『中国文化事典』。
鷲生としては「是非お手元に一冊!」と言いたいところですが。
うーーーーーん。
本体価格が2万円、税込みで2万2千円……。
この内容、執筆陣、分量からすれば、決してべらぼうに高いわけではないと思いますが、かといって、おいそれと手が出ない価格だと(少なくとも鷲生は)思います。
……にもかかわらず……。
私、思い切って購入いたしました……。
さすがに定価では難しく、1万数千円で古書でなんですが。それでもかなりの高額であり(鷲生にとっては)、結構ためらいました……。かなり勇気を要しましたよ。
昔の貯金を「ここで使おう」と決意して取り崩した次第です。
でも、後悔はありません。
中国という広い国を、読書を通じてくまなく旅をした──そんな充足感を覚えます。
うん、旅行だったら、ちょっと遠方に出かけただけで交通費だけでもこれくらい吹っ飛びますし。うん、うん。(と、自分を納得させてますw)。
なお、某ネット書店でも鷲生とほとんど同じ内容のレビューがついています。
「高いけれど買ってよかった」と。その人はその人で鷲生と同じことを思われたのですね……。
もちろん図書館に置いてあると思います。
私は現在、京都に住んでおります。
京都府図書館総合目録ネットワーク(K-Libnet)で調べると、「京都府立図書館」「京都市図書館」どちらも所蔵していますし、京都大学をはじめ7大学が所蔵しているそうです。
高校とかは……うーーん、高校生が読むにはやや大人向け(エロではないですよw)ですが、学校の図書館が新規購入について生徒の要望を聞いてくれるようなら、一度かけあってみてもいいんじゃないかと思います。
この本の良い所は、参考文献が挙げられている項目もあるというところです。
例えば「文房四宝」の項目では、参考文献が3冊挙げられています(『中国書法百科全書』『中国文房四寶全集』『硯と文房諸宝』です)。
参考文献の無い項目もありますが、その項目の執筆者は文末に書かれていますので、その執筆者の名前で検索すれば、その人の研究分野や業績が分かりますから、それも参考になるんじゃないでしょうか。
私、鷲生は文系の大学院生だったこともありますが、文系の資料探しって、こういう「芋づる式」で進める面も大きいかと思います。
その手掛かりとしても、この『中国文化事典』は優れていると思います。
購入するかどうかはお財布と相談の上で決めるとしても。
中華ファンタジー・後宮モノを書こうとしているあなた! 今すぐ図書館へGO!ですよ!
次回は、中華ファンタジー、中でも中華後宮モノで必要となりそうな服装についての本をご紹介します。
※2023年4月30日追記
この『中国文化事典』の416頁で所蔵品が紹介されている、京都の中国美術を集めたミュージアムの探訪記を書いております。
すごくレトロで、隠れ家という表現を通り越して「秘境」な雰囲気のアヤシイミュージアムなんですよ!
↓
「中国四千年の歴史が1カ所で見られる美術館!「藤井斉成会有鄰館」←どうしてこんなに無名なの?」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330656558559098
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