3 / 3
第3話 俺のプレイヤースキルはこの世界でも通用した
しおりを挟む
神殿に着いた。
DSO時代と比べればかなり雰囲気が違うな。
ここは転職というプレイヤーにとって重要なシステムを実行できる場でもあったため、よく人集りが出来ていた。
アイテム交換やフリーマーケットなどを開く奴もいて、全然神聖な場所だとは思えなかった。
でも今はその逆。
人気もあまり無いが、神に祈りを捧げる人達の姿がしっかりと見られるし、騒がしくもない。
普通に考えれば当たり前なのかもしれないけど、DSO時代を知っている俺としては少し感動ものだった。
転職をするために俺は神殿の奥にいる神官に話しかける。
会話内容はほぼDSO通りだったが、
「申し訳ございません。盗賊へ転職するためのステータスが不足しております」
「えっ!?」
ば、ばかな!
盗賊はゲームを始めたてのプレイヤーが最初に選ぶ職業の一つだ。
転職するための条件にステータスは必要じゃなかったのにどうして……。
「こちらが貴方のステータスになります」
そう言って、神官は紙に念写を行い、俺のステータスを見せてくれた。
[ 名 前 ] レイジ・カトウ
[ 年 齢 ] 19
[ 職 業 ] ニート
[ レベル ] 1
[ H P ] 3
[ M P ] 3
[ 攻撃力 ] 1
[ 防御力 ] 1
[ 持久力 ] 1
[ 俊敏性 ] 1
[ スキル ]
スキルのところが空欄か。
ということは何もスキルを持ってないことになるな。
──って、何だこのステータス! 弱すぎないか!?
しかも職業がニートってなんだよ!
そんな職業ねぇよ!
「ニート……?」
神官が職業ニートに困惑している。
「あははっ! ニートってなんでしょうね! はは……」
俺は笑って誤魔化した。
◇
神殿から出てきた。
盗賊になるには攻撃力、防御力、持久力、敏捷性が3以上必要みたいで今の俺では脱ニートは叶わないようだ。
ステータスの書かれた紙は貰えた。
そして転職するには5000ソウル支払う必要があるのだが、そもそも転職出来なかったので無料になった。
しかし、このステータスはDSOの初期プレイヤーよりも低い数値なんだよな。
今のステータスはプレイヤーの初期ステータスのちょうど5分の1だ。
普通はHP、MPが15あって、攻撃力~敏捷性は5ある。
なんでこんなに弱いのだろう。
……もしかして現実世界の俺の能力がそのままこの世界に反映されている?
だとすれば、外に出ずに家に引きこもってばかりいた俺のステータスはこれぐらいでも妥当かもしれない。
職業もニートだったし。
くそっ……! もう少しで脱ニートだったんだからな!
それはさておき、盗賊にもなれないとなれば、まずはレベルを上げて盗賊になるだけのステータスを確保する必要がある。
レベルを上げてステータスが上がらなかったときは……日本に帰ることを諦めなければいけないだろう。
でもレベル上げには少し問題がある。
それは俺のステータスが低すぎて最弱モンスターのスライムにさえも負けてしまう恐れがあることだ。
スライムのHPは10。
攻撃力とかは覚えてない。
HPだけで3倍以上差がある。
だから少し対策を練る必要があるだろう。
俺の作戦は『いのちをだいじに』だ。
◇
俺は街を出て、リステカトル平原にやってきた。
平原ではぷよっ、ぷよっ、と青色のスライムがゆっくりと動いている。
「あいつらよりも低い俺のステータスって一体……」
運動不足が積み重なり、スライム未満の存在になっていたとはな。
マジで笑えん。
まぁ殴り合うと危険なので、まずは小石を集める。
集めた小石をスライムに投げて、距離を取って安全に倒そうという単純な作戦だ。
スライムのHPは10。
小石1個で最低1ダメージを与えられるだろうから、とりあえず10個集めよう。
小石をせっせと集めていると、リステカトルから出てくる人達から奇妙な目で見られていた。
つらい。
「……精神的ダメージはあったものの小石は10個集まったぞ」
小石はズボンにあるポケットに詰め込んである。
あとはこれをスライムにぶつければいいだけだ。
よし、いくぞ!
まずは標的を視界に捉える。
ぷよっ、ぷよっ。
奴との距離は3m程度。
まずはしっかりと小石を当てるんだ。
スライムは非アクティブモンスターでこちらが攻撃を仕掛けない襲ってくる心配は無い。
ふぅ、と大きく深呼吸をしてから俺は小石を1個投擲。
ヒット。
って、あ、そっか。
ゲームじゃないから当たってもダメージ表記はされないのか。
スライムはぷよっ、ぷよっ、とこちらに向かって迫ってくる。
よし、距離を保ちつつ投擲を続けるぞ。
ヒット、ヒット、ヒット。
4発4中。
スライムの残りHPは6ってとこか。
しかし、これがただのリアルならばこれだけ綺麗に俺は小石を投げることが出来ただろうか。
──いや、ありえない。
なぜなら俺はコントロールが苦手だからだ。
小学生のときにドッヂボールをやったとき、俺は相手にボールを何度も当てれずにいつも外野から抜け出せれていなかった思い出がある。
相手がキャッチするとかじゃなくて、そもそも当たらないのだ。
意味が分からない。
だが、それだけコントールが苦手だという証拠にはなる。
だから、普通に考えてこんなに当たるはずがないのだ。
つまり、これは現実であって現実ではない。
ゲームシステムは無いものの、DSOの技術がそのまま使える世界なのだ。
よく分からないが、そう考えると全て辻褄が合う。
だったら──。
スライムがぷよっ、ぷよっ、と跳ねた着地の瞬間に俺は小石を投擲した。
ドカッ!
スライムは俺の予想通り、ノックバックした。
やはりな。
DSOでは、攻撃が当たったとき通常の2倍ダメージを与えることが出来る『クリティカル』という現象がある。
クリティカルはモンスターが行っているモーションによって発生確率が変動する。
俺が投擲を放ったのは高確率でクリティカルが発生するタイミングだ。
スライムがノックバックしていることを考えると、ほぼ間違いなくクリティカルが発生していそうだ。
まぁ通常のダメージが1なので、クリティカルが出たところで2にしかならないのだが。
その後、クリティカルを狙って小石を投擲すると、2発クリティカルを当ててスライムを倒すことが出来た。
ダメージ計算通りの結果だ。
「ふむふむ……これなら案外世界最強も遠くはなさそうだ」
プレイヤースキルが通用するのならば、多少のステータスの差は覆せる。
プレイヤー個人の技量が高くなければ、DSO最強の称号を得ることは出来ないからな。
対人戦で100戦100勝だった俺のプレイヤースキルはまさにDSO界一のものだろう。
……現実世界ではダメ人間の自慢でしかないこともDSOの中では誇らしかったなぁ。
この世界に来てまだスライムを1体倒しただけなのに、かなりの自信が湧き上がってきた。
「でもさ、良くないよな、こういうの。慢心は身を滅ぼしそうだし、もっと危機感を持って行動していかないとな」
俺は反省して、先ほどと同じやり方でスライムを倒していくのだった。
DSO時代と比べればかなり雰囲気が違うな。
ここは転職というプレイヤーにとって重要なシステムを実行できる場でもあったため、よく人集りが出来ていた。
アイテム交換やフリーマーケットなどを開く奴もいて、全然神聖な場所だとは思えなかった。
でも今はその逆。
人気もあまり無いが、神に祈りを捧げる人達の姿がしっかりと見られるし、騒がしくもない。
普通に考えれば当たり前なのかもしれないけど、DSO時代を知っている俺としては少し感動ものだった。
転職をするために俺は神殿の奥にいる神官に話しかける。
会話内容はほぼDSO通りだったが、
「申し訳ございません。盗賊へ転職するためのステータスが不足しております」
「えっ!?」
ば、ばかな!
盗賊はゲームを始めたてのプレイヤーが最初に選ぶ職業の一つだ。
転職するための条件にステータスは必要じゃなかったのにどうして……。
「こちらが貴方のステータスになります」
そう言って、神官は紙に念写を行い、俺のステータスを見せてくれた。
[ 名 前 ] レイジ・カトウ
[ 年 齢 ] 19
[ 職 業 ] ニート
[ レベル ] 1
[ H P ] 3
[ M P ] 3
[ 攻撃力 ] 1
[ 防御力 ] 1
[ 持久力 ] 1
[ 俊敏性 ] 1
[ スキル ]
スキルのところが空欄か。
ということは何もスキルを持ってないことになるな。
──って、何だこのステータス! 弱すぎないか!?
しかも職業がニートってなんだよ!
そんな職業ねぇよ!
「ニート……?」
神官が職業ニートに困惑している。
「あははっ! ニートってなんでしょうね! はは……」
俺は笑って誤魔化した。
◇
神殿から出てきた。
盗賊になるには攻撃力、防御力、持久力、敏捷性が3以上必要みたいで今の俺では脱ニートは叶わないようだ。
ステータスの書かれた紙は貰えた。
そして転職するには5000ソウル支払う必要があるのだが、そもそも転職出来なかったので無料になった。
しかし、このステータスはDSOの初期プレイヤーよりも低い数値なんだよな。
今のステータスはプレイヤーの初期ステータスのちょうど5分の1だ。
普通はHP、MPが15あって、攻撃力~敏捷性は5ある。
なんでこんなに弱いのだろう。
……もしかして現実世界の俺の能力がそのままこの世界に反映されている?
だとすれば、外に出ずに家に引きこもってばかりいた俺のステータスはこれぐらいでも妥当かもしれない。
職業もニートだったし。
くそっ……! もう少しで脱ニートだったんだからな!
それはさておき、盗賊にもなれないとなれば、まずはレベルを上げて盗賊になるだけのステータスを確保する必要がある。
レベルを上げてステータスが上がらなかったときは……日本に帰ることを諦めなければいけないだろう。
でもレベル上げには少し問題がある。
それは俺のステータスが低すぎて最弱モンスターのスライムにさえも負けてしまう恐れがあることだ。
スライムのHPは10。
攻撃力とかは覚えてない。
HPだけで3倍以上差がある。
だから少し対策を練る必要があるだろう。
俺の作戦は『いのちをだいじに』だ。
◇
俺は街を出て、リステカトル平原にやってきた。
平原ではぷよっ、ぷよっ、と青色のスライムがゆっくりと動いている。
「あいつらよりも低い俺のステータスって一体……」
運動不足が積み重なり、スライム未満の存在になっていたとはな。
マジで笑えん。
まぁ殴り合うと危険なので、まずは小石を集める。
集めた小石をスライムに投げて、距離を取って安全に倒そうという単純な作戦だ。
スライムのHPは10。
小石1個で最低1ダメージを与えられるだろうから、とりあえず10個集めよう。
小石をせっせと集めていると、リステカトルから出てくる人達から奇妙な目で見られていた。
つらい。
「……精神的ダメージはあったものの小石は10個集まったぞ」
小石はズボンにあるポケットに詰め込んである。
あとはこれをスライムにぶつければいいだけだ。
よし、いくぞ!
まずは標的を視界に捉える。
ぷよっ、ぷよっ。
奴との距離は3m程度。
まずはしっかりと小石を当てるんだ。
スライムは非アクティブモンスターでこちらが攻撃を仕掛けない襲ってくる心配は無い。
ふぅ、と大きく深呼吸をしてから俺は小石を1個投擲。
ヒット。
って、あ、そっか。
ゲームじゃないから当たってもダメージ表記はされないのか。
スライムはぷよっ、ぷよっ、とこちらに向かって迫ってくる。
よし、距離を保ちつつ投擲を続けるぞ。
ヒット、ヒット、ヒット。
4発4中。
スライムの残りHPは6ってとこか。
しかし、これがただのリアルならばこれだけ綺麗に俺は小石を投げることが出来ただろうか。
──いや、ありえない。
なぜなら俺はコントロールが苦手だからだ。
小学生のときにドッヂボールをやったとき、俺は相手にボールを何度も当てれずにいつも外野から抜け出せれていなかった思い出がある。
相手がキャッチするとかじゃなくて、そもそも当たらないのだ。
意味が分からない。
だが、それだけコントールが苦手だという証拠にはなる。
だから、普通に考えてこんなに当たるはずがないのだ。
つまり、これは現実であって現実ではない。
ゲームシステムは無いものの、DSOの技術がそのまま使える世界なのだ。
よく分からないが、そう考えると全て辻褄が合う。
だったら──。
スライムがぷよっ、ぷよっ、と跳ねた着地の瞬間に俺は小石を投擲した。
ドカッ!
スライムは俺の予想通り、ノックバックした。
やはりな。
DSOでは、攻撃が当たったとき通常の2倍ダメージを与えることが出来る『クリティカル』という現象がある。
クリティカルはモンスターが行っているモーションによって発生確率が変動する。
俺が投擲を放ったのは高確率でクリティカルが発生するタイミングだ。
スライムがノックバックしていることを考えると、ほぼ間違いなくクリティカルが発生していそうだ。
まぁ通常のダメージが1なので、クリティカルが出たところで2にしかならないのだが。
その後、クリティカルを狙って小石を投擲すると、2発クリティカルを当ててスライムを倒すことが出来た。
ダメージ計算通りの結果だ。
「ふむふむ……これなら案外世界最強も遠くはなさそうだ」
プレイヤースキルが通用するのならば、多少のステータスの差は覆せる。
プレイヤー個人の技量が高くなければ、DSO最強の称号を得ることは出来ないからな。
対人戦で100戦100勝だった俺のプレイヤースキルはまさにDSO界一のものだろう。
……現実世界ではダメ人間の自慢でしかないこともDSOの中では誇らしかったなぁ。
この世界に来てまだスライムを1体倒しただけなのに、かなりの自信が湧き上がってきた。
「でもさ、良くないよな、こういうの。慢心は身を滅ぼしそうだし、もっと危機感を持って行動していかないとな」
俺は反省して、先ほどと同じやり方でスライムを倒していくのだった。
0
お気に入りに追加
151
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
くつろぎ庵へようこそ
あきづきみなと
ファンタジー
ひょんなきっかけでブックカフェ『くつろぎ庵』を開店した鈴。
ある夜、閉店作業中の彼女に声を掛けてきたのはあやしい人影。
『彼』は言う。
「あなたのお店を、私の世界でも営んでくれませんか」
クラス転移で手に入れた『天性』がガチャだった件~落ちこぼれな俺がみんなまとめて最強にします~
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
阿久津雄介とそのクラスメイトは、最弱国家グルストンに勇者として召喚された。
──天性なる能力を授けられ、世界を支配するドラグネス皇国の考案した遊戯、勇者大戦なる競技の強化選手として抜擢されていく。
しかし雄介の手に入れた能力はガチャ。
他にも戦力とは程遠い能力を授かるものと共に補欠として扱われた。
日々成長していくレギュラー入りしたクラスメイト達。
置いていかれる環境に、自分達もなんとかしようと立ち上がる雄介達。何もできない、なんの役にも立たないと思われた力で雄介達はほんの僅かな手応えを感じていた。
それから少しづつ、自分たちの力を高める為に冒険者の真似事をしていくことに。
目指すはクラスメイトの背中。
ゆくゆくはレギュラー入りと思っていたが……
その矢先にドラグネス皇国からの手先が現れる。
ドラゴン。グルストン王国には生息してない最強の種族が群を率いてやってきた。
雄介達は王命により、ドラゴン達の足止め役を引き受けることになる。
「別に足止めじゃなく倒しちゃってもいいんですよね?」
「できるものならな(可哀想に、恐怖から幻想が見えているんだろうな)」
使えない天性、大人の一般平均値を下回る能力値を持つ補欠組は、世界の支配者であるドラグネス皇国の尖兵をうまく蹴散らすことができるのか?
┏━━━━━━━━━┓
┃書籍1〜3巻発売中 ┃
┗━━━━━━━━━┛
==========================================
【2021.09.05】
・本編完結(第一部完)
【2023.02.14追記】
・新しく第二部を準備中です。もう少しお待ちください。
(書籍三巻の続き〜)を予定しています。
【2023.02.15追記】
・SSはEXTRAからお引越し、書籍用のSS没案集です。
・追加で増えるかも?
・書籍用の登場人物表を追記しました。
【2023.02.16追記】
・書籍における雄介の能力変更をおまけに追記しました。
【2023.03.01〜】
・五章公開
【2023.04.01〜】
・WEB版の大雑把なあらすじ公開(書籍版とは異なります)
==========================================
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
続きいつかな〜(・∀・)
やっぱ白兎さんの作品全部面白い