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9話 ざまぁみろ
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かなりラウルは危険な状態に陥っていたようだが、一大事になる前には間に合ったようだ。
「アルマッ! どうしてここに!」
ラウルはここに来てほしくなかった、と言わんばかりの驚いた表情をしていた。
「また後でな、って言ってただろう? だから来ただけさ」
「に、逃げろよ! こいつらお前を狙ってるんだ! しかも実力はここらじゃ一番つええんだ!」
一番強い……か。
俺は無詠唱で三人分の【鑑定】を使用した。
[ 名 前 ] エヴァン
[ レベル ] 52
[ 魔 力 ] 380
[ 攻撃力 ] 510
[ 防御力 ] 450
[ 持久力 ] 500
[ 俊敏力 ] 430
[ 名 前 ] ジェイク
[ レベル ] 50
[ 魔 力 ] 500
[ 攻撃力 ] 350
[ 防御力 ] 430
[ 持久力 ] 400
[ 俊敏力 ] 500
[ 名 前 ] ピーター
[ レベル ] 49
[ 魔 力 ] 400
[ 攻撃力 ] 460
[ 防御力 ] 510
[ 持久力 ] 450
[ 俊敏力 ] 400
なるほど……これで強いと言われる部類に入るのか。
魔法以外は全然ダメだと思っていたが、これなら俺も魔法を使わずともそれなりにやっていけそうだな。
「なに余計なこと喋ってんだよ!」
ラウルを隣にいる一人の男が殴ろうとした。
しかし、この程度の魔力しか無いなら3人まとめて一気に片付けられそうだ。
「【ホロウラ】」
【ホロウラ】は闇属性魔法【ホロウ】の上位にあたる魔法だ。
3人の頭部に黒色の霧が包み込み、3人は気絶した。
「な、なんだ⁉︎」
俺は地面に倒れているラウルに近づいて、起こすのを手伝った。
「大丈夫か?」
「あ、ああ……ってて」
「怪我をしているみたいだな。【エアリ】」
回復魔法【エアリ】をラウルに使用した。
「……え? 痛みがおさまった……お前が治してくれたのか?」
「回復魔法の【エアリ】を使ったんだ」
「おいおい……回復魔法を使えるなんて、もしかしてお前は聖職者系統のギフトでも貰ったのか?」
……そういえば回復魔法を扱えるのは聖職者系統のギフトを貰った者がほとんどだった。
「まあそんなところだね」
「ハハ、アルマはやっぱすげえよ。……ってこの三人はどうやって倒したんだ?」
「それも魔法」
「……もはや凄すぎて何てコメントするべきか分からねえよ! ……それと、助けてくれてありがとな。命の恩人だよ」
命の恩人、か。
そう感謝されたのなら、ラウルを助けた選択は間違いじゃなかったのだろう。
「どういたしまして。ギルドで親切にしてくれた恩返しだよ」
「そりゃでけえ恩返しだな。で、こいつらどうするんだ?」
ラウルは倒れている3人にあごをしゃくった。
「この人達って今まで他の冒険者に対しても悪事を働いてきたんだよね?」
「まぁそうだな」
「じゃあ少しは痛い目見てもらった方がいいかな。【ナイトメア】」
俺は気絶中の3人に闇属性魔法【ナイトメア】を使用した。
これは意識のない対象に悪夢を見せる魔法だ。
「う、うぅ……!」
「わるかった……! 許してくれ……!」
「あ、ああ……! や、やめろ……!」
【ナイトメア】をかけた3人は急に苦しみ出した。
「ど、どうしたんだこいつら。急に苦しみ出したぞ⁉︎」
「俺が3人に魔法で悪夢を見せているんだよ。もうこれ以上、悪さをしたくなくなるようなとびきりの悪夢をね」
「おぉ……そいつは恐ろしいな……。だけど……へへっ、良い気味だぜ!」
「ぷっ、ははは。そうだよな。ま、痛い目見たラウルはこれぐらいじゃ満足できないかもしれないけど」
「全然そんなことねえよ! こいつらの苦しんでる様見れただけで満足さ。ざまぁみろってんだ」
苦しむ3人を見て大笑いした後、俺たちは彼らを放置して冒険者ギルドの食堂へ向かうのだった。
「アルマッ! どうしてここに!」
ラウルはここに来てほしくなかった、と言わんばかりの驚いた表情をしていた。
「また後でな、って言ってただろう? だから来ただけさ」
「に、逃げろよ! こいつらお前を狙ってるんだ! しかも実力はここらじゃ一番つええんだ!」
一番強い……か。
俺は無詠唱で三人分の【鑑定】を使用した。
[ 名 前 ] エヴァン
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[ 攻撃力 ] 510
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[ 名 前 ] ジェイク
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[ 俊敏力 ] 500
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[ 攻撃力 ] 460
[ 防御力 ] 510
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なるほど……これで強いと言われる部類に入るのか。
魔法以外は全然ダメだと思っていたが、これなら俺も魔法を使わずともそれなりにやっていけそうだな。
「なに余計なこと喋ってんだよ!」
ラウルを隣にいる一人の男が殴ろうとした。
しかし、この程度の魔力しか無いなら3人まとめて一気に片付けられそうだ。
「【ホロウラ】」
【ホロウラ】は闇属性魔法【ホロウ】の上位にあたる魔法だ。
3人の頭部に黒色の霧が包み込み、3人は気絶した。
「な、なんだ⁉︎」
俺は地面に倒れているラウルに近づいて、起こすのを手伝った。
「大丈夫か?」
「あ、ああ……ってて」
「怪我をしているみたいだな。【エアリ】」
回復魔法【エアリ】をラウルに使用した。
「……え? 痛みがおさまった……お前が治してくれたのか?」
「回復魔法の【エアリ】を使ったんだ」
「おいおい……回復魔法を使えるなんて、もしかしてお前は聖職者系統のギフトでも貰ったのか?」
……そういえば回復魔法を扱えるのは聖職者系統のギフトを貰った者がほとんどだった。
「まあそんなところだね」
「ハハ、アルマはやっぱすげえよ。……ってこの三人はどうやって倒したんだ?」
「それも魔法」
「……もはや凄すぎて何てコメントするべきか分からねえよ! ……それと、助けてくれてありがとな。命の恩人だよ」
命の恩人、か。
そう感謝されたのなら、ラウルを助けた選択は間違いじゃなかったのだろう。
「どういたしまして。ギルドで親切にしてくれた恩返しだよ」
「そりゃでけえ恩返しだな。で、こいつらどうするんだ?」
ラウルは倒れている3人にあごをしゃくった。
「この人達って今まで他の冒険者に対しても悪事を働いてきたんだよね?」
「まぁそうだな」
「じゃあ少しは痛い目見てもらった方がいいかな。【ナイトメア】」
俺は気絶中の3人に闇属性魔法【ナイトメア】を使用した。
これは意識のない対象に悪夢を見せる魔法だ。
「う、うぅ……!」
「わるかった……! 許してくれ……!」
「あ、ああ……! や、やめろ……!」
【ナイトメア】をかけた3人は急に苦しみ出した。
「ど、どうしたんだこいつら。急に苦しみ出したぞ⁉︎」
「俺が3人に魔法で悪夢を見せているんだよ。もうこれ以上、悪さをしたくなくなるようなとびきりの悪夢をね」
「おぉ……そいつは恐ろしいな……。だけど……へへっ、良い気味だぜ!」
「ぷっ、ははは。そうだよな。ま、痛い目見たラウルはこれぐらいじゃ満足できないかもしれないけど」
「全然そんなことねえよ! こいつらの苦しんでる様見れただけで満足さ。ざまぁみろってんだ」
苦しむ3人を見て大笑いした後、俺たちは彼らを放置して冒険者ギルドの食堂へ向かうのだった。
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