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第一章 深淵の樹海

第21話 吸血鬼3

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洞窟であった吸血鬼五世代で転生者のヒナ。

眷属になるように誘ったら、凄く乗り気だった。
「眷属になるなる。」

「即決ですね。考えなくて良いのですか?」

「どっちみち、ここで死ぬしか無かったし、ヒロトはこの世界に詳しそうだから、全てお任せで養って貰う!」
ヒナはちょっと悪い顔になって微笑。

「なんか良からぬ事を考えてそうですね。言っておきますが、この身体は中学生ぐらいですけど、中身はおっさんですよ。後でいいようにしようとしても無駄ですよ。」

「ふへ?」
その後、俺の事情をヒナに説明した。

「なんだ。おじさんなんだね、だったら敬語じゃなくて良いよー。」
「分かった。普通に話すよ。」

「ヒロトは勇者じゃ無いんだね。」

「良く分からないな。神様と会って無いしね。勇者だったのかも知れないけど、今はただの魔物使いだよ。」

「ふ~ん。魔王になっちゃうかもよ。」

「確かにこんなに魔物を従えてるとそう見えるかもね。でもそれは無いよ。今代の魔王は既にいるし。」

「魔王がいるの?」
「会ったことは無いけど、ハクにそう聞いた。」

「ハク?」
「この白蛇の彼女がハクだよ。」
ハクが右手から離れてお辞儀した。

「話せるの?」
「眷属になれば頭の中で会話出来るよ。」

「眷属になるなる。早くして。」
おやおや、本当に良いのかな?

「テイム!」

<吸血鬼をテイムしました。>

「おおおお!強くなった!」
ヒナは嬉しそうだ。

「俺の眷属になるとステータスが大幅に上がるからね。」
「いいねー。」

その後、仲間に念話で自己紹介をさせて、ヒナも自己紹介して打ち解け始めた。

(そうそう。ハク、ゴブリン3匹を異次元から出して解放しよう。)
(了解。)


ハクがゴブリン3匹を異次元から出す。

ゴブリン3匹は気絶したまま。
起きるのを待ちましょうか。

「それからヒナ、カップラーメンちょーだい。」
「良いよー。」

カップラーメンを貰って、沸騰したお湯を入れて3分ぐらい待つ。

蓋を開けて割り箸で啜る。

「ああ、これこれ、久しぶりの味だ。無性に食べたくなるときがあるんだよね。」

「分かる~。」

後は拠点防衛強化の為、眷属を増やそうか。

生け捕りにした大猪エリュマントス3匹は強そうなので、食料にするのは止めて拠点防衛の為、眷属にした。名前はイノ1~イノ3。

読み方は、
イノ1=いのいち
イノ2=いのじ
イノ3=いのぞう
ね。

俺達はヒナの部屋の手前にあった奥のスペースで寝る事にした。

ヒナはコボミをお風呂に入れて綺麗にした後、モフモフしながらベッドで寝るらしい。

DPが貯まったらベッドと交換してもらおうと考えながら、仲間たちと今日はもう寝る。
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