手が招く

川辻海斗は、所謂探偵社、人に頼まれその調査を代行することを生業としていた。
仕事はそれなりにうまくいっており、手伝いを一人雇っても問題がないほどであった。

そんな彼の元に突如一つの依頼が舞い込んでくる。
突然いなくなった友人を探してほしい。
女子学生が、突然持ってきたその仕事を海斗は引き受ける。
依頼料は、彼女がこれまで貯めていたのだと、提示された金額は、不足は感じるものであったが、手が空いていたこともあり、何か気になるものを感じたこともあり、依頼を引き受けることとした。
しかし、その友人とやらを調べても、そんな人間などいないと、それしかわからない。

相応の額を支払って、こんな悪戯をするのだろうか。
依頼主はそのようなことをする手合いには見えず、海斗は混乱する。
そして、気が付けば彼の事務所を手伝っていた、その女性が、失踪した。
それに気が付けたのは偶然出会ったが、海斗は調査に改めて乗り出す。
その女性も、気が付けば存在していた痕跡が薄れていっている。
何が起こっているのか、それを調べるために。
24h.ポイント 0pt
10
小説 192,162 位 / 192,162件 ホラー 6,812 位 / 6,812件

あなたにおすすめの小説

不可思議短編集

ムーン
ホラー
~5000程度の読み切り短編集 不定期更新です。 奇妙な夢を見る人、猫に誘われ札を剥がした人、竜に恋された人、天使を拾った人、天使を描いた人、人形を溺愛する人 そんな、様々な「人」の物語。

リアル

hitoshi
ホラー
今まで経験してきた事を書きます。

ホラーハウス

七味春五郎
ホラー
姫楠市の高蔵町に建ついわくつきの物件。地元の子どもたちはその家をお化け屋敷だとか、ホラーハウスだとかよんでいた。 金山祥輔は、その家にとりこまれてしまう。 そこでは、六人の子どもたちが最後の一人の到来を待ち構えていた。七人目の子どもを。 狂った看護婦長と、恐怖のドクターに追い回されながら、七人は、ホラーハウスの秘密へと迫っていく。

すぐ読める短篇怪談集

能井しずえ
ホラー
日常に潜むこの世ならざる物事との出会いをサクッと綴ります。

底なしの穴

沖方菊野
ホラー
私の名は、山葉凛子にございます。最近、私のお部屋に面したお庭に 妙な穴ができましたの……。あれは一体何かしら?

彼女は運命

karon
ホラー
 一目惚れした彼女に何としても近づきたい、霊能者に聞いてみたら彼女と運命があるという。困難を乗り越え彼女に急接近したら、とんでもない怪奇現象が。

りこの怖いはなし

月見こだま
ホラー
 本文は全て実話を元にしたフィクションです。どこまでが本当なのか、信じるのかはこれを読んでいるあなた次第です。さて、まずは全ての物語の中心となっていただく少女をご紹介しましょう。  少女の名は神田りこ。十一歳の誕生日を迎えたばかりです。  彼女は田舎のごく平凡な家庭の次女として生を受けました。六歳上に姉、三歳上に兄がいますが、その中で彼女が一番『母方』の血を濃く受け継いでしまったようです。  今回紹介するのは、彼女が体験したほんの少しだけ怖いお話。 ***更新予定 4話→18日0時 5話→19日0時 6話→20日0時 7話→21日0時

醜い屍達の上より

始動甘言
ホラー
 男は教祖だった。彼は惨めな最期を遂げる。  それまでに彼が起こした軌跡を描く。酷く、醜い一人の男の軌跡。  彼が敷くのは崩壊への序曲か、それとも新しい世界への幕開けか。  これまで書いた5作の裏を書く、胸焼けするような物語。