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36章 忙しなく過行く
他の花冠
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オユキが優勝者に賞品として指名された。戦と武技の名を冠する巫女と、戦いを望む。では、他の優勝者たちはどうかと言われれば、トモエは当然ヴァレリーの実態を知っているがために、そのような事を望むはずもなく。ローレンツに関しては、周囲からのというよりもオユキの振る舞いを見たアイリス。その視線に圧されるように、已む無くアイリスを指名する事となった。
そこで行われた事というのは、じゃれつく獣の相手をする好々爺とそう呼ぶにふさわしい事と相成った。
寧ろ、アイリスのほうは実に不本意だと言わんばかりに、さらなる物をため込むことになったあたり、彼我の力量差を見る目。それがいかに重要であるかを示したと、そう結論付けても良い事柄ではあったのだろう。
オユキの仕儀、そればかりではないと。巫女として、戦と武技の名を冠する者として、求められているのはとびぬけた能力ではないのだとそれを示せたことで、安心する者たちも確かにいたのだろう。同年代、その中では過去の事もありオユキに届く者はいない。オユキが、今のトモエの挑む舞台に挑戦するときには、トモエは既に壮年の部に移っている。過去程ではないのだが、それでも、現状それだけの年齢差が存在している。
それこそヴァレリーがこのまま神国に残らなければ、新たな巫女が現れなければ、青年の部に関しては巫女が不在となるために花冠としての形も変わっていくことだろう。ともすれば、今回の事、今後の事を考えた上で戦と武技が何か手を打つのかもしれないが。
「オユキさん」
「はい」
「そちらに」
「はい」
そして、国王陛下の閉会の宣言も終わり、借り受けている屋敷に戻ってみれば。怪我をきっちりと直されてはいるのだが、今もカナリアが側につき甲斐甲斐しく介助を行っているセシリアとシグルド。その二人に並んでオユキはトモエに座る様にと言われる。勿論、その後ろにはパウとアナも並んでいる。
「オユキさんの決断、それがあったのだと理解はできます。それをとやかく言うつもりは、ありません」
では、何故しかられるべき二人と、心構えについて、改めて言われる二人と並んで座らされているのか。どうにも、事それに関しては心当たりがないのだと、オユキが首をかしげてみればトモエはそのオユキの態度にこそ問題があるのだといった様子を隠しはしない。
トモエにとって、シグルドとセシリア、この二人の間に起きた事、それはあくまで二人の間での事なのだ。外から、それこそオユキが無遠慮に、セシリアの代わりと言わんばかりの対応を行っていい事ではない。セシリアが、己の力で成し遂げられなかったのだとして、それを他の者が示してよい物ではない。それを行うのであれば、トモエが師として行うべき者でもある。
「オユキさんは、未だに印状を得ていません。師の代理が務まる立場ではない、まずは改めてそれを理解しましょう」
「今回の事は」
「今回の事も、指導の内でしょう。オユキさんは、そこで何を伝えようと考えましたか」
「それは」
説明すれば、オユキとしても反論が作れない程度には、自覚がある。トモエの言葉に、差し出口であったのだとこうすれば理解が及ぶ。後の細かい事は、流石に少年たちに話すような事でも無いためまずはオユキに。オユキの怒りの琴線、それがよく分からぬと内心で首をかしげていたシグルドとパウにも、一先ず分かる形として。少女たちのほうは、後でまたトモエのほうから伝えておかねばならぬだろう。
オユキが今回、シグルドに対してあまりにも苛烈な対応を見せたのはセシリアの願いを。かつてのオユキが持っていたもの、トモエが持っていたもの。それをないがしろにするかのような振る舞いを行ったからだと。
かつて、トモエは確実にオユキを仕留める方法があった。放てば、間違いなく命を奪う。そのような技が。しかし、当時のトモエは、かつての世界はそれを認めるような場では無かった。だからこそ、トモエはそれらの全てを飲み込んで、それでもかつてのオユキが勝利したのだと認めたのだ。
そして、今回のシグルドの振る舞いは、かつてのトモエの想いを、振る舞いを。土足で踏みにじるかのような振る舞いであったのだ。セシリアが願っていること、それを受け入れぬのはまだ良い。だが、それを行うのであれば、己にセシリアが致命となる刃を放てない、致命傷を決して与えられない。その事実を突きつけたところで、終わりにするべきであったのだと。それを超えて、セシリアに対して己は行えるのだと示す必要はなかった。
「さて、オユキさんは改めて考えて頂くとして、まずはセシリアさん」
「はい」
「ああ、その、オユキさんの事もあって暫く直らないというのは分かっていますから、無理にしゃべらなくとも大丈夫です。今回の事、シグルド君との結果を得るまで。ええ、セシリアさんの考えていた通りの事が、正しく起こったでしょう」
トモエの言葉に、セシリアはただ頷いて。オユキは、シグルドも救護室に送り込んで、そこで話でもするようにと考えたのだろうが、痛みを耐える事になれているオユキと、少年たちはまた違う。未だに、大きな怪我など知らもしたことが無いはずなのだ。トモエとオユキの監督下にある時には当然の事として、少年たちだけで動いている間も教えたことをよく守り、きちんと怪我をしないようにと気を付けている様子は見てとれている。
だからこそ、今度の事は、今回のような治ったとはいえ確実に致命傷となる類の傷は、心に来るものがあっただろう。
トモエとオユキは、一度超えている。明確に、己の命の灯が消えていく、それを実感するだけの期間があり、向かい合ってきた結果としてこちらに来ている。だからこそ、一度は超えた恐怖だとすることが出来る。だが、こちらで暮らしている、こちらで暮らしていた少年たちはそうでは無い。
「ですが、そうでは無い相手もいるのです。今回は、シグルド君が分かり易くしたことでしょう。魔物と変わらぬ、確実に致命となるだけの技を、攻撃を加えなければならぬ相手というのも間違いなくいるのです」
トモエの言葉に、魔物と変わらぬという言葉に一度セシリアは目を開いて、シグルドを見る。
「しかし、そうした獣性であったりというのは、やはり人は必ず持っている物ですから。それをもって、悪と断ずることはできません。事実、神の奇跡がセシリアさんに、シグルド君にも与えられたでしょう」
この少年たちに話すとき、善悪という厄介な事柄を口にするのではなく。神の判断という、非常に明確な物を使うことが出来るために、ことこれに関しては有難い事でもあるのだろう。勿論、神々が認めぬ事柄、それを行ってしまったときにこの少年たちが、教会で暮らし価値観がそちらで形成されているこの相手がどうした物を得るのか、それに関してはトモエも気を使うものではあるのだがその様な事は無いだろうと。それこそ、そうしたことが起こってしまえば、こちらに来たばかりの時のように始まりの町の教会であったり、他の教会に任せる事になるのだろうが。
「ですから、どちらも認められていることではあるのです。あの場では、それが認められたことでもあるのです。実際には、どうしたところで使ってしまえば相手の命を奪う、治らぬ傷を与えてしまう人を殺すためだけの、壊すためだけの技、それを使う事を、使える様にと願われた結果だとしても」
武の道、というよりも今回の舞台を願った者たちの祈りの形。それが、致命となる技を是とする者たちによるというのも、今回の結果を招いた遠因でもある。
「私達といいますか、皆さんもよくよく考えて頂きたい事として。明確に、実力に差があるのであれば、そこまでを行う必要がなくなります。実力が低い状態であれば、思わぬ怪我がただ結果として与えられます。ですが、ある程度を超えてしまえば、実力が拮抗する位置に行ってしまえば、そこでつく決着というのはほぼ致命なのです。壮年の部の方の試合のほとんどが、そうであったように」
少年たちの参加した武門。トモエが、一人勝となった舞台。ローレンツがアベルに対して、研鑽を続けた年月の差を、ただただ突き付けた舞台。三者三葉ではあるものの、そこにあったいくつかの試合に関しては確かにトモエの言葉通り惨憺たる有様を示すこともあれば酸鼻とまではいわなくとも泥試合にしてもおこなわれていた。
審判となるものが、基本は戦と武技の教会から助祭や修道士たちによって行われるために文句のつけようもないのだが、結果を認める、その際に神の言葉に頼るそぶりを見せるために色々と判断が難しい。トモエであれば止める場面でも、止めず。トモエならば止めない場面で制止する。
「皆さんも、心してください。前回も話しましたが試合に懸ける思い、それは人によって違うのです。セシリアさんが、最初に参加するときに迷った事。それを吹っ切るためにと、考える方々も多いでしょう。少ないのは、今だけでしょうし、落ち着けばまた減っていくでしょうが」
今後は、トモエの想定通りになっていくことだろう。
「前回もお話ししましたね、そして、今回迄長い様で短い期間だったでしょう。ですから、次回以降」
シグルドとセシリア。この二人は、やはり傷の痛みが残っているのであろう。トモエが、向かいに座らせた状態で話しているこの時間。その間にもかつてのオユキがそうであったように、体がしっかりと睡眠を求め始めているらしい。
「改めて考えると良いでしょう。そして、そこに願いが足りぬと、心構えが足りぬと考えたときには、私が試したときにそこに不足があるのであれば」
そう、今回のような事、それが起きてしまうのはトモエとしても流石に少々悲しい。覚悟の不足、試合に臨むにあたって、少年たちの間で齟齬が生まれた結果としての出来事。それを避けるためには、トモエがきちんと師としての判断を下すべきであったのだろう。今回、リース伯爵家の麾下である狩猟者として参加をすることを決めた少年たち、それを超える判断として。
「参加は諦めてもらうと、そうしましょうか」
そこで行われた事というのは、じゃれつく獣の相手をする好々爺とそう呼ぶにふさわしい事と相成った。
寧ろ、アイリスのほうは実に不本意だと言わんばかりに、さらなる物をため込むことになったあたり、彼我の力量差を見る目。それがいかに重要であるかを示したと、そう結論付けても良い事柄ではあったのだろう。
オユキの仕儀、そればかりではないと。巫女として、戦と武技の名を冠する者として、求められているのはとびぬけた能力ではないのだとそれを示せたことで、安心する者たちも確かにいたのだろう。同年代、その中では過去の事もありオユキに届く者はいない。オユキが、今のトモエの挑む舞台に挑戦するときには、トモエは既に壮年の部に移っている。過去程ではないのだが、それでも、現状それだけの年齢差が存在している。
それこそヴァレリーがこのまま神国に残らなければ、新たな巫女が現れなければ、青年の部に関しては巫女が不在となるために花冠としての形も変わっていくことだろう。ともすれば、今回の事、今後の事を考えた上で戦と武技が何か手を打つのかもしれないが。
「オユキさん」
「はい」
「そちらに」
「はい」
そして、国王陛下の閉会の宣言も終わり、借り受けている屋敷に戻ってみれば。怪我をきっちりと直されてはいるのだが、今もカナリアが側につき甲斐甲斐しく介助を行っているセシリアとシグルド。その二人に並んでオユキはトモエに座る様にと言われる。勿論、その後ろにはパウとアナも並んでいる。
「オユキさんの決断、それがあったのだと理解はできます。それをとやかく言うつもりは、ありません」
では、何故しかられるべき二人と、心構えについて、改めて言われる二人と並んで座らされているのか。どうにも、事それに関しては心当たりがないのだと、オユキが首をかしげてみればトモエはそのオユキの態度にこそ問題があるのだといった様子を隠しはしない。
トモエにとって、シグルドとセシリア、この二人の間に起きた事、それはあくまで二人の間での事なのだ。外から、それこそオユキが無遠慮に、セシリアの代わりと言わんばかりの対応を行っていい事ではない。セシリアが、己の力で成し遂げられなかったのだとして、それを他の者が示してよい物ではない。それを行うのであれば、トモエが師として行うべき者でもある。
「オユキさんは、未だに印状を得ていません。師の代理が務まる立場ではない、まずは改めてそれを理解しましょう」
「今回の事は」
「今回の事も、指導の内でしょう。オユキさんは、そこで何を伝えようと考えましたか」
「それは」
説明すれば、オユキとしても反論が作れない程度には、自覚がある。トモエの言葉に、差し出口であったのだとこうすれば理解が及ぶ。後の細かい事は、流石に少年たちに話すような事でも無いためまずはオユキに。オユキの怒りの琴線、それがよく分からぬと内心で首をかしげていたシグルドとパウにも、一先ず分かる形として。少女たちのほうは、後でまたトモエのほうから伝えておかねばならぬだろう。
オユキが今回、シグルドに対してあまりにも苛烈な対応を見せたのはセシリアの願いを。かつてのオユキが持っていたもの、トモエが持っていたもの。それをないがしろにするかのような振る舞いを行ったからだと。
かつて、トモエは確実にオユキを仕留める方法があった。放てば、間違いなく命を奪う。そのような技が。しかし、当時のトモエは、かつての世界はそれを認めるような場では無かった。だからこそ、トモエはそれらの全てを飲み込んで、それでもかつてのオユキが勝利したのだと認めたのだ。
そして、今回のシグルドの振る舞いは、かつてのトモエの想いを、振る舞いを。土足で踏みにじるかのような振る舞いであったのだ。セシリアが願っていること、それを受け入れぬのはまだ良い。だが、それを行うのであれば、己にセシリアが致命となる刃を放てない、致命傷を決して与えられない。その事実を突きつけたところで、終わりにするべきであったのだと。それを超えて、セシリアに対して己は行えるのだと示す必要はなかった。
「さて、オユキさんは改めて考えて頂くとして、まずはセシリアさん」
「はい」
「ああ、その、オユキさんの事もあって暫く直らないというのは分かっていますから、無理にしゃべらなくとも大丈夫です。今回の事、シグルド君との結果を得るまで。ええ、セシリアさんの考えていた通りの事が、正しく起こったでしょう」
トモエの言葉に、セシリアはただ頷いて。オユキは、シグルドも救護室に送り込んで、そこで話でもするようにと考えたのだろうが、痛みを耐える事になれているオユキと、少年たちはまた違う。未だに、大きな怪我など知らもしたことが無いはずなのだ。トモエとオユキの監督下にある時には当然の事として、少年たちだけで動いている間も教えたことをよく守り、きちんと怪我をしないようにと気を付けている様子は見てとれている。
だからこそ、今度の事は、今回のような治ったとはいえ確実に致命傷となる類の傷は、心に来るものがあっただろう。
トモエとオユキは、一度超えている。明確に、己の命の灯が消えていく、それを実感するだけの期間があり、向かい合ってきた結果としてこちらに来ている。だからこそ、一度は超えた恐怖だとすることが出来る。だが、こちらで暮らしている、こちらで暮らしていた少年たちはそうでは無い。
「ですが、そうでは無い相手もいるのです。今回は、シグルド君が分かり易くしたことでしょう。魔物と変わらぬ、確実に致命となるだけの技を、攻撃を加えなければならぬ相手というのも間違いなくいるのです」
トモエの言葉に、魔物と変わらぬという言葉に一度セシリアは目を開いて、シグルドを見る。
「しかし、そうした獣性であったりというのは、やはり人は必ず持っている物ですから。それをもって、悪と断ずることはできません。事実、神の奇跡がセシリアさんに、シグルド君にも与えられたでしょう」
この少年たちに話すとき、善悪という厄介な事柄を口にするのではなく。神の判断という、非常に明確な物を使うことが出来るために、ことこれに関しては有難い事でもあるのだろう。勿論、神々が認めぬ事柄、それを行ってしまったときにこの少年たちが、教会で暮らし価値観がそちらで形成されているこの相手がどうした物を得るのか、それに関してはトモエも気を使うものではあるのだがその様な事は無いだろうと。それこそ、そうしたことが起こってしまえば、こちらに来たばかりの時のように始まりの町の教会であったり、他の教会に任せる事になるのだろうが。
「ですから、どちらも認められていることではあるのです。あの場では、それが認められたことでもあるのです。実際には、どうしたところで使ってしまえば相手の命を奪う、治らぬ傷を与えてしまう人を殺すためだけの、壊すためだけの技、それを使う事を、使える様にと願われた結果だとしても」
武の道、というよりも今回の舞台を願った者たちの祈りの形。それが、致命となる技を是とする者たちによるというのも、今回の結果を招いた遠因でもある。
「私達といいますか、皆さんもよくよく考えて頂きたい事として。明確に、実力に差があるのであれば、そこまでを行う必要がなくなります。実力が低い状態であれば、思わぬ怪我がただ結果として与えられます。ですが、ある程度を超えてしまえば、実力が拮抗する位置に行ってしまえば、そこでつく決着というのはほぼ致命なのです。壮年の部の方の試合のほとんどが、そうであったように」
少年たちの参加した武門。トモエが、一人勝となった舞台。ローレンツがアベルに対して、研鑽を続けた年月の差を、ただただ突き付けた舞台。三者三葉ではあるものの、そこにあったいくつかの試合に関しては確かにトモエの言葉通り惨憺たる有様を示すこともあれば酸鼻とまではいわなくとも泥試合にしてもおこなわれていた。
審判となるものが、基本は戦と武技の教会から助祭や修道士たちによって行われるために文句のつけようもないのだが、結果を認める、その際に神の言葉に頼るそぶりを見せるために色々と判断が難しい。トモエであれば止める場面でも、止めず。トモエならば止めない場面で制止する。
「皆さんも、心してください。前回も話しましたが試合に懸ける思い、それは人によって違うのです。セシリアさんが、最初に参加するときに迷った事。それを吹っ切るためにと、考える方々も多いでしょう。少ないのは、今だけでしょうし、落ち着けばまた減っていくでしょうが」
今後は、トモエの想定通りになっていくことだろう。
「前回もお話ししましたね、そして、今回迄長い様で短い期間だったでしょう。ですから、次回以降」
シグルドとセシリア。この二人は、やはり傷の痛みが残っているのであろう。トモエが、向かいに座らせた状態で話しているこの時間。その間にもかつてのオユキがそうであったように、体がしっかりと睡眠を求め始めているらしい。
「改めて考えると良いでしょう。そして、そこに願いが足りぬと、心構えが足りぬと考えたときには、私が試したときにそこに不足があるのであれば」
そう、今回のような事、それが起きてしまうのはトモエとしても流石に少々悲しい。覚悟の不足、試合に臨むにあたって、少年たちの間で齟齬が生まれた結果としての出来事。それを避けるためには、トモエがきちんと師としての判断を下すべきであったのだろう。今回、リース伯爵家の麾下である狩猟者として参加をすることを決めた少年たち、それを超える判断として。
「参加は諦めてもらうと、そうしましょうか」
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