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32章 闘技大会を控えて
楽しい時間
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アルノーにとっては、雇い主、彼が客として考える相手からの注文というのはやはり嬉しい物であるらしい。オユキからの指示を受けたシェリアが、変わらぬ言葉をそのまま彼に伝えた結果として、用意された料理というのは実に華々しい物となった。少年たちが望んだ、それも追加で加えられたのだろう。此処までの日々の間、少年たちにしてもテーブルマナーを習うためにとコースとしての料理が続いていたこともあり、たまにはかつての様に気楽な場で食事を摂りたいと望んでいると、そうした判断もされたのだろう。
幸い、今朝方のオユキが見せた、周囲の者たちにしても、ミリアムとオユキに慣れていない者たち以外は本気の割合が低いと理解している怒り、暫くの間屋敷に閉じ込められたことに対する八つ当たりのほうがよほど強い振る舞いの結果として、これまで揃って食事を摂るとしていた部屋が使えなくなったこともある。つまりは、今この場に、少年たちと共にいる人員というのは、机の大きさもあって限られている。
「なんだか、久しぶりかも、こういうの」
「皆さんは、教会では揃ってと考えていましたが、いえ、そういえばもう教会から出ているのでしたか」
「あー、あれだ、俺らが欲しい物ってことで、教会で必要な物を頼んだこともあってさ」
「うん。色々と教えるのに不足していた食器とか、メイ様に纏めて頼んだから」
「それで、司教様がせっかくだからって言って、後は助祭様もそれに頷いちゃったから」
教会で、修身を行うのに必要になる道具。少年たちの褒美として与える物、それらの思惑が重なった結果として、いま始まりの町の教会では徹底的に絞られる場が用意されているらしい。料理という部分については、そもそも教会出身の少年たちが十分すぎるだけの物を持ち帰ってくることもある。調理技術に関しては、オユキは何とも言えないものではあるのだが寧ろ貴人がそのまま教会に勤めるのがこちらの世界でもある。本人が作り方を知らぬとしても、実際のレシピであったりを知らずとも、似た物は間違いなく用意できることだろう。そんなことを、オユキとしても考えながら。そして、オユキがそういった事を考えているのが理解できるトモエとしては、もとよりこちらに存在するレシピというのは、あくまで簡単な物が多かったのだとそんな視線をオユキに送りながら。
「とすると、あの子たちもしっかりと、ですか」
「うん。あとは、教会でそうした用意が整ったこともあって、始まりの町の貴族の人たちからも、行儀見習いとして、改めて教会に入ったりとか」
「俺は、少々面倒を感じるのだが」
「な。ファルコとかねーちゃんみたいなのばっかじゃないしな。リーアが良く案内してるけど」
「言葉遣いはたまに言われるし、必要な仕事を頼んだりもするけど、うん、みんなの言いたいことも分かるかも」
「習いに来る方と、純粋に信仰を持つ方、そこには差もある物でしょうとも」
少年たちの抱える不満、要はこれまでの間あくまで短い期間であったり、それこそ助祭以上の物たちが担当していた事柄。そこに、少年たちにしても加えられた結果として、教会に勤めるという意識をはっきりと持っている者と、そうでは無い者との差が改めて目に入っているらしい。
そして、その現実がやはり受け入れがたいとでもいえばいいのだろうか。明確に、少年たちにとっては許しがたい事だと言えばいいのだろうか。彼らの知っているコミュニティ、そこに明確な異物が入ってきたことに対して拒否感、忌避感というのが生まれているのだと。トモエははっきりとそうした者たちに対しては、かつての事もあるため少年たちと同様に。だが、オユキにしてみればそこに学びに来る者たちというのは、言われてきているものたちもおおいのだとそうした理解も持ち合わせている。この辺りは、趣味の範疇と呼んでも差支えの無い事を、廃れ行くものを継いで、それを伝える事を主体としていたトモエと、そうでは無く仕事として、創業期はともかく名を売って以降に人が増えていった組織の中にいたオユキとの差ではある。
「皆さんは、納得がいかないこともあるでしょう。ですが、そうした求めに応える、修身としての行儀見習いを教会が受け入れるというのは既にある機能ですから」
「それは、分かりますけど」
「つまりは、教会で学んだのだと、その事実だけが欲しい方というのはやはり熱量というのが皆さんとは異なるわけです。神々に対する感謝、勿論それを持たない方を教会として受け入れる事は無いと思いますが、そこにはやはり差があると言いますか。私たちがそうであるように、よく知らぬ方というのも、当然多いわけです」
有難くも、戦と武技の巫女等と言う位をオユキも得ているのだが、では教会で行うべき務めに詳しいのかと聞かれれば、ただただ首を横に振る。此処までの間に、折に触れて戦と武技の教会、王都からエリーザ助祭を借りた上で多少は学んだものだが、それにしても必要な式典に対しての物でしかないのだ。少女たちにしても、そうしたオユキの現状というのをよく知っているために、こちらは理解よりも先に苦笑いが。
何より、学ばずとも散々に神々に頼まれた結果として、今回もまた相応の期間寝込むことになっていたのだ。少年たちにしても、最早何が言えるような物でも無い。
「教会として、どういった由来でそうしたことを引き受ける事となったのか、皆さんはまずそちらを伺ってみるのがいいでしょう」
「そういえば、聞いたことないな」
「ああ」
「ね。前からだったし、助祭様とかがそれが当然ってしてたから何も考えてなかったかも」
何にせよ、そうした軋轢などというのは、相互不理解によって生じるのだというのがオユキの考え。加えて、オユキとしては多少の理解が有る御こないだとしても、実際に教会に勤める者たちがどう考えているかなどいよいよ分かるような物でも無い。
「にしても、前に領都で食べたのよりも、色々と種類があるんだな」
「皆さんは、アルノーさんの元にきている子たちから少し聞いているかとは思いますが、アルノーさんの暮らしていた地ではピラフ、魔国に合わせるのならリゾットと呼ばれる料理ですね」
勿論、希望したパエリアにしてもきちんと用意されている。パエリアに関しては、一体どこから用意してきたのかきちんと取っ手のついた平鍋で用意され、リゾットに関してはそれぞれに小皿として供されている。これで、ベシャメルソースをかけて、チーズを乗せればドリアになるのだが、そのあたりはオユキが好んで食べているグラタンとの兼ね合いもあって避けられている。
「えっと、それってなにか具体的に違ったり」
「調理法としては、米、この主体となっている穀物ですね、これをまずはバターで炒めるのか、もしくは具材から炒めた上でとするのか。そうした差があったかと」
「オユキ、自分で作んないのに、なんかこういった事は詳しいのな」
「食べる事は嫌いではありませんでしたし、やはり由来であったりを調べるのは楽しい事でしたから」
「えっと、最初に炒める食材以外に違いがあったりは」
「炒めるために使うものも違ったはずですが」
さて、具体的にパエリアはバターでは無く、何で炒めるのであったか、オユキとしてはそんな事を考える。そうしてみれば、少女たちのほうは何やら納得がいったとばかりに頷いている。さて、今の流れで一体どこに彼女たちが理解するだけの、そういう事もあるだろうと得心したといった表情を作るだけの何かがあったのだろうかと、オユキが首をかしげてみれば。
給仕役のエステールとシェリアが、穀物ばかりでは無く肉類や、野菜も口にするようにとばかりに他にサラダや、付け合わせとなるような肉類に関しても適宜トモエをはじめ、少年たちのほうにしても回されている。オユキは、相も変わらず量が食べられるわけでもないため、少しづつを取り分けられてそれで終わるのだ。
挙句の果てに、今はこの国の王妃から与えられた護符にしても外していることがある。一応は、冬と眠りから与えられた功績は簪に変わらず結わえているため、側にあるのだが。
「オリーブオイル、アセイトゥナを絞って作る油ですよ。かつての世界でもそうだったのですが、油については植物を利用した物が多かったのですよね」
今、こちらにある油、一般的にというよりも安価な油として利用をされているのはやはり魔物を狩猟することで簡単に得られる得物の脂肪分から分離した物となる。やはり家畜については潰すにしても数が十分に増えていなければ難しい。搾油の行える植物、栽培品種というのも存在しているのだが今度は作付けの面積というのが問題になってくる。収穫や、搾油といった面では正直な所道具に頼らずとも平然と人力で行えるだろう。そして、そういった解決策として存在している、他の拠点で等と言うのも今度は輸送の為に費用が跳ね上がるからこそ、選択されることが無い。
「王都では、そういえば口にしやすい油が多かったように」
「あの、オユキさん、アルノーさんが用意してくださっているドレッシング類にしてもそうなのですが、私からも動物性の物は利用を控える様にと」
「おや」
「そのあたりよく分かんねーけど、あんちゃんから見て、オユキって本当に食べるのって好きなのか」
「判断に悩むところではありますね」
シグルドが、食べることが好きだという割に、とにかく頓着しないオユキの様子に一体何を言っているのだと、そうした疑問をぶつけてくる。トモエにしても、シグルドの疑問は甚だもっともではあるのだが、トモエにしてみればオユキが言う事も正しくはあるのだ。
「オユキさんは、どういえばいいのでしょうか、こうして気心の知れた相手と食卓を囲むことが好きなのですよね」
そういえば、こうした部分をこの少年たちに伝えていなかったなと。そして、言われたオユキは何やら自覚が無かったとでも言わんばかりに、眼を瞬かせている。そんなことも、オユキは自覚していなかったのだと、トモエとしては少々可笑しさも覚えるのだが。
「なので、食べることが好きだというのも、事実ではあるのですよね。苦手な食べ物が増えていようとも、量が食べられなくなろうとも」
「そっか」
「えっと、オユキちゃん、よく少ししか食べられない事を何だか」
「そのあたりは、オユキさんが成長を望んでいるので、それに必要な物をというところではあるのですが」
幸い、今朝方のオユキが見せた、周囲の者たちにしても、ミリアムとオユキに慣れていない者たち以外は本気の割合が低いと理解している怒り、暫くの間屋敷に閉じ込められたことに対する八つ当たりのほうがよほど強い振る舞いの結果として、これまで揃って食事を摂るとしていた部屋が使えなくなったこともある。つまりは、今この場に、少年たちと共にいる人員というのは、机の大きさもあって限られている。
「なんだか、久しぶりかも、こういうの」
「皆さんは、教会では揃ってと考えていましたが、いえ、そういえばもう教会から出ているのでしたか」
「あー、あれだ、俺らが欲しい物ってことで、教会で必要な物を頼んだこともあってさ」
「うん。色々と教えるのに不足していた食器とか、メイ様に纏めて頼んだから」
「それで、司教様がせっかくだからって言って、後は助祭様もそれに頷いちゃったから」
教会で、修身を行うのに必要になる道具。少年たちの褒美として与える物、それらの思惑が重なった結果として、いま始まりの町の教会では徹底的に絞られる場が用意されているらしい。料理という部分については、そもそも教会出身の少年たちが十分すぎるだけの物を持ち帰ってくることもある。調理技術に関しては、オユキは何とも言えないものではあるのだが寧ろ貴人がそのまま教会に勤めるのがこちらの世界でもある。本人が作り方を知らぬとしても、実際のレシピであったりを知らずとも、似た物は間違いなく用意できることだろう。そんなことを、オユキとしても考えながら。そして、オユキがそういった事を考えているのが理解できるトモエとしては、もとよりこちらに存在するレシピというのは、あくまで簡単な物が多かったのだとそんな視線をオユキに送りながら。
「とすると、あの子たちもしっかりと、ですか」
「うん。あとは、教会でそうした用意が整ったこともあって、始まりの町の貴族の人たちからも、行儀見習いとして、改めて教会に入ったりとか」
「俺は、少々面倒を感じるのだが」
「な。ファルコとかねーちゃんみたいなのばっかじゃないしな。リーアが良く案内してるけど」
「言葉遣いはたまに言われるし、必要な仕事を頼んだりもするけど、うん、みんなの言いたいことも分かるかも」
「習いに来る方と、純粋に信仰を持つ方、そこには差もある物でしょうとも」
少年たちの抱える不満、要はこれまでの間あくまで短い期間であったり、それこそ助祭以上の物たちが担当していた事柄。そこに、少年たちにしても加えられた結果として、教会に勤めるという意識をはっきりと持っている者と、そうでは無い者との差が改めて目に入っているらしい。
そして、その現実がやはり受け入れがたいとでもいえばいいのだろうか。明確に、少年たちにとっては許しがたい事だと言えばいいのだろうか。彼らの知っているコミュニティ、そこに明確な異物が入ってきたことに対して拒否感、忌避感というのが生まれているのだと。トモエははっきりとそうした者たちに対しては、かつての事もあるため少年たちと同様に。だが、オユキにしてみればそこに学びに来る者たちというのは、言われてきているものたちもおおいのだとそうした理解も持ち合わせている。この辺りは、趣味の範疇と呼んでも差支えの無い事を、廃れ行くものを継いで、それを伝える事を主体としていたトモエと、そうでは無く仕事として、創業期はともかく名を売って以降に人が増えていった組織の中にいたオユキとの差ではある。
「皆さんは、納得がいかないこともあるでしょう。ですが、そうした求めに応える、修身としての行儀見習いを教会が受け入れるというのは既にある機能ですから」
「それは、分かりますけど」
「つまりは、教会で学んだのだと、その事実だけが欲しい方というのはやはり熱量というのが皆さんとは異なるわけです。神々に対する感謝、勿論それを持たない方を教会として受け入れる事は無いと思いますが、そこにはやはり差があると言いますか。私たちがそうであるように、よく知らぬ方というのも、当然多いわけです」
有難くも、戦と武技の巫女等と言う位をオユキも得ているのだが、では教会で行うべき務めに詳しいのかと聞かれれば、ただただ首を横に振る。此処までの間に、折に触れて戦と武技の教会、王都からエリーザ助祭を借りた上で多少は学んだものだが、それにしても必要な式典に対しての物でしかないのだ。少女たちにしても、そうしたオユキの現状というのをよく知っているために、こちらは理解よりも先に苦笑いが。
何より、学ばずとも散々に神々に頼まれた結果として、今回もまた相応の期間寝込むことになっていたのだ。少年たちにしても、最早何が言えるような物でも無い。
「教会として、どういった由来でそうしたことを引き受ける事となったのか、皆さんはまずそちらを伺ってみるのがいいでしょう」
「そういえば、聞いたことないな」
「ああ」
「ね。前からだったし、助祭様とかがそれが当然ってしてたから何も考えてなかったかも」
何にせよ、そうした軋轢などというのは、相互不理解によって生じるのだというのがオユキの考え。加えて、オユキとしては多少の理解が有る御こないだとしても、実際に教会に勤める者たちがどう考えているかなどいよいよ分かるような物でも無い。
「にしても、前に領都で食べたのよりも、色々と種類があるんだな」
「皆さんは、アルノーさんの元にきている子たちから少し聞いているかとは思いますが、アルノーさんの暮らしていた地ではピラフ、魔国に合わせるのならリゾットと呼ばれる料理ですね」
勿論、希望したパエリアにしてもきちんと用意されている。パエリアに関しては、一体どこから用意してきたのかきちんと取っ手のついた平鍋で用意され、リゾットに関してはそれぞれに小皿として供されている。これで、ベシャメルソースをかけて、チーズを乗せればドリアになるのだが、そのあたりはオユキが好んで食べているグラタンとの兼ね合いもあって避けられている。
「えっと、それってなにか具体的に違ったり」
「調理法としては、米、この主体となっている穀物ですね、これをまずはバターで炒めるのか、もしくは具材から炒めた上でとするのか。そうした差があったかと」
「オユキ、自分で作んないのに、なんかこういった事は詳しいのな」
「食べる事は嫌いではありませんでしたし、やはり由来であったりを調べるのは楽しい事でしたから」
「えっと、最初に炒める食材以外に違いがあったりは」
「炒めるために使うものも違ったはずですが」
さて、具体的にパエリアはバターでは無く、何で炒めるのであったか、オユキとしてはそんな事を考える。そうしてみれば、少女たちのほうは何やら納得がいったとばかりに頷いている。さて、今の流れで一体どこに彼女たちが理解するだけの、そういう事もあるだろうと得心したといった表情を作るだけの何かがあったのだろうかと、オユキが首をかしげてみれば。
給仕役のエステールとシェリアが、穀物ばかりでは無く肉類や、野菜も口にするようにとばかりに他にサラダや、付け合わせとなるような肉類に関しても適宜トモエをはじめ、少年たちのほうにしても回されている。オユキは、相も変わらず量が食べられるわけでもないため、少しづつを取り分けられてそれで終わるのだ。
挙句の果てに、今はこの国の王妃から与えられた護符にしても外していることがある。一応は、冬と眠りから与えられた功績は簪に変わらず結わえているため、側にあるのだが。
「オリーブオイル、アセイトゥナを絞って作る油ですよ。かつての世界でもそうだったのですが、油については植物を利用した物が多かったのですよね」
今、こちらにある油、一般的にというよりも安価な油として利用をされているのはやはり魔物を狩猟することで簡単に得られる得物の脂肪分から分離した物となる。やはり家畜については潰すにしても数が十分に増えていなければ難しい。搾油の行える植物、栽培品種というのも存在しているのだが今度は作付けの面積というのが問題になってくる。収穫や、搾油といった面では正直な所道具に頼らずとも平然と人力で行えるだろう。そして、そういった解決策として存在している、他の拠点で等と言うのも今度は輸送の為に費用が跳ね上がるからこそ、選択されることが無い。
「王都では、そういえば口にしやすい油が多かったように」
「あの、オユキさん、アルノーさんが用意してくださっているドレッシング類にしてもそうなのですが、私からも動物性の物は利用を控える様にと」
「おや」
「そのあたりよく分かんねーけど、あんちゃんから見て、オユキって本当に食べるのって好きなのか」
「判断に悩むところではありますね」
シグルドが、食べることが好きだという割に、とにかく頓着しないオユキの様子に一体何を言っているのだと、そうした疑問をぶつけてくる。トモエにしても、シグルドの疑問は甚だもっともではあるのだが、トモエにしてみればオユキが言う事も正しくはあるのだ。
「オユキさんは、どういえばいいのでしょうか、こうして気心の知れた相手と食卓を囲むことが好きなのですよね」
そういえば、こうした部分をこの少年たちに伝えていなかったなと。そして、言われたオユキは何やら自覚が無かったとでも言わんばかりに、眼を瞬かせている。そんなことも、オユキは自覚していなかったのだと、トモエとしては少々可笑しさも覚えるのだが。
「なので、食べることが好きだというのも、事実ではあるのですよね。苦手な食べ物が増えていようとも、量が食べられなくなろうとも」
「そっか」
「えっと、オユキちゃん、よく少ししか食べられない事を何だか」
「そのあたりは、オユキさんが成長を望んでいるので、それに必要な物をというところではあるのですが」
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