1,083 / 1,235
32章 闘技大会を控えて
前夜の顛末
しおりを挟む
起き抜けに、これからの事を軽く話して。さて、前置きとしてはこれで十分かと、オユキはそう決める。そもそも、前夜に行われた事、その最後の記憶は冬と眠りに鞍替えが出来ると言われて、そのあとにオユキが、オユキとしても流石に少しの逡巡をしながら追加で運ばれてきた凍らせた果物を口に運んだこと。そこまでしか記憶に残っていないのだ。並べられていたものにしても、冬と眠りに配慮した物が多く、最早オユキがペルセポネと呼ぶこと、トモエがそれを前提で動いていると言う事が既定路線だと言わんばかりの品ぞろえとなっていたそれに手を伸ばした、そこまでで終わっている。
つまりは、また、何かがあったのだ。だが、これまでは気が付かない、それこそ気にしなければ何もないとそうした流れではあったのだ。それこそ、互いにゆっくりと眠って、もしくはどちらかが眠りに落ちて。そう信じられるだけの流れは作られていた。だが、今度ばかりはそうでは無い。そもそも、屋外にいたのだ。室内ではない。だというのに、オユキはきちんと着替えた上でこうして寝台に寝かされている。着替えについては、それこそ起きる前にトモエが等とも疑いはするのだが、そうだとしても体に違和感などは少しくらいは感じるものだ。それすらも無い。間違いなく、不可思議な現象が引き起こされたのだと、はっきりと分かる状態なのだ。オユキが目を覚ましてからというもの。これまでも、幾度となくあったこと、それとははっきりと違う違和感を。
「セツナ様は、昨夜の事は、何処まで」
そして、オユキとしては間違いなく、長く意識を保たtであろう相手に話を振ってみる。
「昨夜か、そなたらよりは妾はましじゃとは思うが、伝えたところで、伝わるものか」
「ああ、いえ、間違いなく知識と魔か法と裁き、もしくはその両方からの事でしょうから」
「常の事はそうではあるのじゃがな、昨夜は冬と眠りが試しにとばかりに力を放っての」
「それは、ええと、門に関わることでですか。」
困ったことに、オユキが楽観視したからとでも言わんばかりに、納得がいくだろうと言わんばかりに。成程、他の理屈が、もしくはいっそトモエに少しはと考えて、冬と眠りに等と考えたからか等とオユキは思うのだが、それにしても今考えたところで何が起こる訳も無い。つまりは、これは別。そして、他に知られたくない何かが、その流れの一切を掴めぬ様にとされている。
「妾たちにしても、その後は暫く話してはおったのじゃがの。アイリスであったか、今一人の巫女までもが、祖霊によって止められた以上は神々の影を現世に止めおくことすらやはり叶わん。妾もそれなりに長く生きているとはいえ、所詮は長くこの世にあるというだけじゃ」
「その、四千年を生きた方を、長く在るだけというのは流石に私もどうかと」
一つの文明が、滅ぶだけの時間どころではない。古代と呼んでも差支えが無い、人ではどうあがいたところで過去の事にしかならない、それよりも遥かに長い時を生きた相手にただ時間を等と流石にオユキも家はしない。いつぞやに、異邦からの物に賢しらに個人としての係数等と言うものを語った記憶もあるのだが、それを埋めてどころの騒ぎではない期間でもある。そもそも、人の上位種でもあるため、その期間でどれだけが行えるかもわかったものではない。
「なに、妾にしても、漠然と言われた期間での、それがどの程度かもわからぬ。その方にしても、もとより疑念を感じていたのじゃろうに。妾たちとて、無論覚えておるとも。かつても、異邦からの者たちが妾たちの世界に来たことくらいは。生憎と、妾の生の中でどの程度の位置にあったのかと言われるとそれが定かではないのじゃがの」
「ええ。それについては、ミリアムさんがかつての私を覚えていた、その事実がありましたから」
「世界の離別、というよりもその方ら、異邦の者が妾たちの住まうこの世界から離れて暫く、どうにも妾にしても意識の曖昧な時期があっての。その頃を覚えておらぬ種が多いのは仕方のないこととはいえ、精霊に近しい物であれば認識はして居るものじゃ」
つまりは、木精や花精、そうした種であれば間違いなく知識として知っているのだと。
「成程、それでですか」
「オユキさん」
「時間間隔が曖昧と言いますか、どうにも会話が難しいとそう言われたことがあったはずです」
溜息しか出ない、こちらに来てからというもの、ようやく随分と前から思考に引っかかっていたことの回答がオユキとしては得られたことになる。
何時かは分からない、順番は、未だに分かりはしない。それこそ、作られたものの体感時間を加速させることなど、システム上で可能であるのは間違いない。滅びた世界、滅ぼされた世界。かつてあったはずの試験段階の世界。それらが、混ざりあったうえでこの世界となっている。さらには、サービスの終了以降にしても、同様に。彼らの、というよりも雪の乙女の長たるセツナの認識としては、そこから先があいまいだという話。それから、どれだけの時が流れたのかも、正直な所定かではない。
「困りましたね。疑っていたこと、その解が得られたはずではありますのに」
「幼子は、その解を得て如何する。知識と魔に連なる者たちであれば、そうした益体も無い事を論じ楽しむ物じゃとは理解しておるが」
「その、私達というよりも、私のかつての両親に会うためには、そのあたりをいくらか解き明かさなければいけない事もありまして」
幾つかオユキでも分からない暗号化、それを解き明かすためには解答として用意されたものを見つけて照らし合わさなければならない。そうした問題が、二十程残されている。というよりも、手紙を手に入れるたびに、増えていくのだ。要は、オユキの両親にしてもすべての手紙をオユキが手に入れられないと考えてもいたのだろう。もしくは、色々と抜け道を探したときに、そうせざるを得なかったのか。オユキとしては恐らく後者だろうとは考えているのだが、どうにも己の両親についてよくない癖とでもいえばいいのだろうか。子供を試すような真似、そんな事を度々していたことを想えばと言うものでもある。
かつての事ではあったのだが、トモエに酷く注意をされた事として、根本的に価値観が違った事というのが一つある。オユキにとって、両親が己を置いてどこかに行くと言う事は、そこまで珍しい事でも無かったのだ。長子が生まれ、その子の世話に手がかかる間は互いに控えた物でもあるし、会社の立ち上げや軌道に乗せるためにかなり忙しくしていたこともあった。だが、その子が小学校に上がり第二子に関しても、幼稚園に通い始めていたのだ。そして、そんなときにオユキは子供を置いて旅行にとそんな話をトモエにしたのだ。そうしてみれば、トモエは覿面に慌て何故そんな事を言い出すのかと、何処か裏切られたような表情を浮かべた物だ。しかし、かつてのオユキにしてみれば何故トモエがそこまでといよいよ理解が出来なかった。そして、己の両親が、かつてのオユキがそうした時分にあるころから度々数日、長い時には一週程家を空けて二人でどこかに行っていたのだと、そんな話をすることになった。それを伝えたときのトモエの表情というのは、本当に何とも言えぬものではあったのだ。オユキが、己の両親の失踪について、己の両親がどこへ行くかも告げずにどこかへ行くこと、暫く帰ってこない事を当然と受け入れていたのだと言う事。それが何故だったか分かったとばかりに、確かに瞳に理解の色が。だが、そこからについてはしっかりとトモエに言い含められ、それがトモエにとっては受け入れられない事なのだと繰り返し、言葉を変えて伝えられることとなった。
「ふむ。そういえば、幼子の両親とやらか、それもこちらに来ておるのか」
「ええと、かつての世界での両親ですし、一応は使徒と呼ばれる存在であるようなのですが」
「使徒、か。幼子は、なかなかに難儀な出自じゃのう。妾達の中からそのような物は出ておらぬ、しかし、両親と呼ぶ以上は、異邦の者たちと言う事になるのじゃろうが。成程、そのあたりの事もあって、内面が妾たちに近づくこととなったか」
「その、氷の乙女ですか、私の知る伝承においては」
なにやら得心が言ったとばかりに一人うなずくセツナではあるのだが、その様子に対してトモエからかつての世界に存在していた伝承では己の子供に対して間違いない愛情を示す存在であったはずだとそう言葉にするしかない。
「妾たちが、直接どうと言う事は無い。無論、愛情をもって育てるとも」
少し、トモエからの視線が疑念を湛えたからだろう。セツナからは、勘違いをしてくれるなとばかりに。
「そういえば」
そして、そんな話をしていれば、オユキとしても少々興味の沸くことが出てくる。
「その、セツナ様とクレド様の間に生まれる子供というのは」
「ふむ。それか。妾たちは生憎と性別による優位が非常に強い種族での。女として生まれる場合は、よほどのことが無ければ氷の乙女として生まれ、男として生まれる場合は伴侶の特性を得る事となる」
「例えば、私の様に混ざったりというのは」
「生憎と、妾が生まれてこのかたその方意外に見覚えが無い。最も、妾の知ることなど狭い里の範囲でしかないのじゃがな」
困ったことだと、そうオユキは評してもいいのだろうかと思わず首をかしげてしまう。寝台から、トモエに背中を支えられてどうにか上体を起こしてはいるのだが、そちらに思わずとばかりに体重をかけてしまう。
「その、数が少ないと言う事ですが」
「ふむ。確かに、妾と良人の間に人狼としての娘を設けた事もあるにはあるのじゃがな、全く人狼の性とでも言えば良いのか。早々に妾たちの元を離れて、森で暮らすことを選ぶこととなった。悪い事と言う訳でもないのじゃが、人狼として、女としてその特徴を持つ者たちは女王として群れを纏める特性を持っていることもあり、当時はなかなかに大変な事になったものじゃ」
「決まった伴侶のおらぬ方は、ですか」
「それもあるのじゃが、近場にやはり他の群れもあっての」
本当に、当時は大変だったのだと、ただただセツナが重たい溜息を零す。
つまりは、また、何かがあったのだ。だが、これまでは気が付かない、それこそ気にしなければ何もないとそうした流れではあったのだ。それこそ、互いにゆっくりと眠って、もしくはどちらかが眠りに落ちて。そう信じられるだけの流れは作られていた。だが、今度ばかりはそうでは無い。そもそも、屋外にいたのだ。室内ではない。だというのに、オユキはきちんと着替えた上でこうして寝台に寝かされている。着替えについては、それこそ起きる前にトモエが等とも疑いはするのだが、そうだとしても体に違和感などは少しくらいは感じるものだ。それすらも無い。間違いなく、不可思議な現象が引き起こされたのだと、はっきりと分かる状態なのだ。オユキが目を覚ましてからというもの。これまでも、幾度となくあったこと、それとははっきりと違う違和感を。
「セツナ様は、昨夜の事は、何処まで」
そして、オユキとしては間違いなく、長く意識を保たtであろう相手に話を振ってみる。
「昨夜か、そなたらよりは妾はましじゃとは思うが、伝えたところで、伝わるものか」
「ああ、いえ、間違いなく知識と魔か法と裁き、もしくはその両方からの事でしょうから」
「常の事はそうではあるのじゃがな、昨夜は冬と眠りが試しにとばかりに力を放っての」
「それは、ええと、門に関わることでですか。」
困ったことに、オユキが楽観視したからとでも言わんばかりに、納得がいくだろうと言わんばかりに。成程、他の理屈が、もしくはいっそトモエに少しはと考えて、冬と眠りに等と考えたからか等とオユキは思うのだが、それにしても今考えたところで何が起こる訳も無い。つまりは、これは別。そして、他に知られたくない何かが、その流れの一切を掴めぬ様にとされている。
「妾たちにしても、その後は暫く話してはおったのじゃがの。アイリスであったか、今一人の巫女までもが、祖霊によって止められた以上は神々の影を現世に止めおくことすらやはり叶わん。妾もそれなりに長く生きているとはいえ、所詮は長くこの世にあるというだけじゃ」
「その、四千年を生きた方を、長く在るだけというのは流石に私もどうかと」
一つの文明が、滅ぶだけの時間どころではない。古代と呼んでも差支えが無い、人ではどうあがいたところで過去の事にしかならない、それよりも遥かに長い時を生きた相手にただ時間を等と流石にオユキも家はしない。いつぞやに、異邦からの物に賢しらに個人としての係数等と言うものを語った記憶もあるのだが、それを埋めてどころの騒ぎではない期間でもある。そもそも、人の上位種でもあるため、その期間でどれだけが行えるかもわかったものではない。
「なに、妾にしても、漠然と言われた期間での、それがどの程度かもわからぬ。その方にしても、もとより疑念を感じていたのじゃろうに。妾たちとて、無論覚えておるとも。かつても、異邦からの者たちが妾たちの世界に来たことくらいは。生憎と、妾の生の中でどの程度の位置にあったのかと言われるとそれが定かではないのじゃがの」
「ええ。それについては、ミリアムさんがかつての私を覚えていた、その事実がありましたから」
「世界の離別、というよりもその方ら、異邦の者が妾たちの住まうこの世界から離れて暫く、どうにも妾にしても意識の曖昧な時期があっての。その頃を覚えておらぬ種が多いのは仕方のないこととはいえ、精霊に近しい物であれば認識はして居るものじゃ」
つまりは、木精や花精、そうした種であれば間違いなく知識として知っているのだと。
「成程、それでですか」
「オユキさん」
「時間間隔が曖昧と言いますか、どうにも会話が難しいとそう言われたことがあったはずです」
溜息しか出ない、こちらに来てからというもの、ようやく随分と前から思考に引っかかっていたことの回答がオユキとしては得られたことになる。
何時かは分からない、順番は、未だに分かりはしない。それこそ、作られたものの体感時間を加速させることなど、システム上で可能であるのは間違いない。滅びた世界、滅ぼされた世界。かつてあったはずの試験段階の世界。それらが、混ざりあったうえでこの世界となっている。さらには、サービスの終了以降にしても、同様に。彼らの、というよりも雪の乙女の長たるセツナの認識としては、そこから先があいまいだという話。それから、どれだけの時が流れたのかも、正直な所定かではない。
「困りましたね。疑っていたこと、その解が得られたはずではありますのに」
「幼子は、その解を得て如何する。知識と魔に連なる者たちであれば、そうした益体も無い事を論じ楽しむ物じゃとは理解しておるが」
「その、私達というよりも、私のかつての両親に会うためには、そのあたりをいくらか解き明かさなければいけない事もありまして」
幾つかオユキでも分からない暗号化、それを解き明かすためには解答として用意されたものを見つけて照らし合わさなければならない。そうした問題が、二十程残されている。というよりも、手紙を手に入れるたびに、増えていくのだ。要は、オユキの両親にしてもすべての手紙をオユキが手に入れられないと考えてもいたのだろう。もしくは、色々と抜け道を探したときに、そうせざるを得なかったのか。オユキとしては恐らく後者だろうとは考えているのだが、どうにも己の両親についてよくない癖とでもいえばいいのだろうか。子供を試すような真似、そんな事を度々していたことを想えばと言うものでもある。
かつての事ではあったのだが、トモエに酷く注意をされた事として、根本的に価値観が違った事というのが一つある。オユキにとって、両親が己を置いてどこかに行くと言う事は、そこまで珍しい事でも無かったのだ。長子が生まれ、その子の世話に手がかかる間は互いに控えた物でもあるし、会社の立ち上げや軌道に乗せるためにかなり忙しくしていたこともあった。だが、その子が小学校に上がり第二子に関しても、幼稚園に通い始めていたのだ。そして、そんなときにオユキは子供を置いて旅行にとそんな話をトモエにしたのだ。そうしてみれば、トモエは覿面に慌て何故そんな事を言い出すのかと、何処か裏切られたような表情を浮かべた物だ。しかし、かつてのオユキにしてみれば何故トモエがそこまでといよいよ理解が出来なかった。そして、己の両親が、かつてのオユキがそうした時分にあるころから度々数日、長い時には一週程家を空けて二人でどこかに行っていたのだと、そんな話をすることになった。それを伝えたときのトモエの表情というのは、本当に何とも言えぬものではあったのだ。オユキが、己の両親の失踪について、己の両親がどこへ行くかも告げずにどこかへ行くこと、暫く帰ってこない事を当然と受け入れていたのだと言う事。それが何故だったか分かったとばかりに、確かに瞳に理解の色が。だが、そこからについてはしっかりとトモエに言い含められ、それがトモエにとっては受け入れられない事なのだと繰り返し、言葉を変えて伝えられることとなった。
「ふむ。そういえば、幼子の両親とやらか、それもこちらに来ておるのか」
「ええと、かつての世界での両親ですし、一応は使徒と呼ばれる存在であるようなのですが」
「使徒、か。幼子は、なかなかに難儀な出自じゃのう。妾達の中からそのような物は出ておらぬ、しかし、両親と呼ぶ以上は、異邦の者たちと言う事になるのじゃろうが。成程、そのあたりの事もあって、内面が妾たちに近づくこととなったか」
「その、氷の乙女ですか、私の知る伝承においては」
なにやら得心が言ったとばかりに一人うなずくセツナではあるのだが、その様子に対してトモエからかつての世界に存在していた伝承では己の子供に対して間違いない愛情を示す存在であったはずだとそう言葉にするしかない。
「妾たちが、直接どうと言う事は無い。無論、愛情をもって育てるとも」
少し、トモエからの視線が疑念を湛えたからだろう。セツナからは、勘違いをしてくれるなとばかりに。
「そういえば」
そして、そんな話をしていれば、オユキとしても少々興味の沸くことが出てくる。
「その、セツナ様とクレド様の間に生まれる子供というのは」
「ふむ。それか。妾たちは生憎と性別による優位が非常に強い種族での。女として生まれる場合は、よほどのことが無ければ氷の乙女として生まれ、男として生まれる場合は伴侶の特性を得る事となる」
「例えば、私の様に混ざったりというのは」
「生憎と、妾が生まれてこのかたその方意外に見覚えが無い。最も、妾の知ることなど狭い里の範囲でしかないのじゃがな」
困ったことだと、そうオユキは評してもいいのだろうかと思わず首をかしげてしまう。寝台から、トモエに背中を支えられてどうにか上体を起こしてはいるのだが、そちらに思わずとばかりに体重をかけてしまう。
「その、数が少ないと言う事ですが」
「ふむ。確かに、妾と良人の間に人狼としての娘を設けた事もあるにはあるのじゃがな、全く人狼の性とでも言えば良いのか。早々に妾たちの元を離れて、森で暮らすことを選ぶこととなった。悪い事と言う訳でもないのじゃが、人狼として、女としてその特徴を持つ者たちは女王として群れを纏める特性を持っていることもあり、当時はなかなかに大変な事になったものじゃ」
「決まった伴侶のおらぬ方は、ですか」
「それもあるのじゃが、近場にやはり他の群れもあっての」
本当に、当時は大変だったのだと、ただただセツナが重たい溜息を零す。
0
お気に入りに追加
451
あなたにおすすめの小説
World of Fantasia
神代 コウ
ファンタジー
ゲームでファンタジーをするのではなく、人がファンタジーできる世界、それがWorld of Fantasia(ワールド オブ ファンタジア)通称WoF。
世界のアクティブユーザー数が3000万人を超える人気VR MMO RPG。
圧倒的な自由度と多彩なクラス、そして成長し続けるNPC達のAI技術。
そこにはまるでファンタジーの世界で、新たな人生を送っているかのような感覚にすらなる魅力がある。
現実の世界で迷い・躓き・無駄な時間を過ごしてきた慎(しん)はゲーム中、あるバグに遭遇し気絶してしまう。彼はゲームの世界と現実の世界を行き来できるようになっていた。
2つの世界を行き来できる人物を狙う者。現実の世界に現れるゲームのモンスター。
世界的人気作WoFに起きている問題を探る、ユーザー達のファンタジア、ここに開演。
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
こちら異世界観光タクシー ~SSSSパーティーから追放されたマッパーのオッサンは辺境で観光ガイドを開業してみた~
釈 余白(しやく)
ファンタジー
「お前みたいな役立たず、俺たちSSSSパーティーにはふさわしくない! もういらねえ、追放だ!」
ナロパ王国で長らくマッパーとして冒険者稼業をしているエンタクは、王国有数の冒険者パーティー『回廊の冥王』から突然の追放を冷酷に告げられ王都を去った。
失意の底に沈んだエンタクは、馬車に揺られ辺境の村へと流れ付いた。そんな田舎の村で心機一転、隠居生活のようなスローライフを始めたのである。
そんなある日、村人が持ちかけてきた話をきっかけに、かつての冒険者経験を生かした観光案内業を始めることにしたのだが、時を同じくして、かつての仲間である『回廊の冥王』の美人魔法使いハイヤーン(三十路)がやってきた。
落ち込んでいた彼女の話では、エンタクを追放してからと言うもの冒険がうまくいかなくなってしまい、パーティーはなんと解散寸前になっているという。
当然のようにハイヤーンはエンタクに戻ってくるよう頼むが、エンタクは自分を追放したパーティーリーダーを良く思っておらず、ざまぁ見ろと言って相手にしない。
だがエンタクは、とぼとぼと帰路につく彼女をそのまま放っておくことなどできるはずなかった。そうは言ってもパーティーへ戻ることは不可能だと言い切ったエンタクは、逆にハイヤーンをスローライフへと誘うのだった。
※各話サブタイトルの四字熟語は下記を参考にし、引用させていただいています
goo辞書-四字熟語
https://dictionary.goo.ne.jp/idiom/
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる