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31章 祭りの後は
分かり易いもの
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「何やら、良い事があったようじゃの」
「ええ。一組の親子が、生国から離れたこの地で再会できた。なんと喜ばしい事でしょう」
食卓に一同が揃うなり、セツナから開口一番にその様な事を言われる。オユキとしては、己はさて、そんなに分かり易かったのかと考えて、軽く己の頬に手を添える。他に思い当たる節でいえば、トモエの手による物になるのだが、トモエはいよいよ我関せずといった様子。問題と言えば、トモエがそうして隠そうとしたときに、オユキでは気が付けない、というよりも気が付きたくないからこそそこで止まるのだが。
「ふむ。話が見えんが、親子が共にあれぬというのは、何とも物悲しい事よの。この国では、それが多いのか」
「生憎と私も異邦から訪れた身の上ですので、過多は分かりませんが」
ただ、セツナに言われて少し考えて。過去の世界と比べてという事であれば、それを考えはするのだが、それにしても比較の方法が定まらない。この世界は、ここまでの間子供が少なかった。そのような状況で、教会に孤児院が存在している。勿論、人口の比率でいえば少ないとは感じるのだが、背景を考えたときに異常だと言ってもいい状況だと、改めてオユキは思い至る。
極端な話、後継などどこでも求めている物だ。貴族家に限らず、他の商家であったりも。つまりは、孤児、教会の子供、そうした者たちは引き取り手に事欠く事は無いはずだ。だというのに、なぜかと考える。以前に納得した、オユキ自身の中で勝手に作った理屈というのは、確かにある。教会で暮らす者たちは、教会で、幼いころから協議に触れて、神職の者たちと暮らしている者たちはそれ以外の者達とは常識が違う。理解の出来る言葉の範囲が、大きく異なる。だからこそ、引き取り手がいないものとばかり考えていた。始まりの町の司教、ロザリアからは実際にどのような言葉を使ったのかは定かではないのだが、聞き取れた範囲では身の証が建てられないからだとそう聞いている。
此処までの経験を重ねたことで、オユキとしても一つの事柄には気が付いている。確かに、多くの制限と言うものが存在している。知らない事は、今、その段階で知るべきではないとされているだろう事柄は基本的に伝わることが無い。しかし、そこで話される内容をゆがめているわけでもないのだと。
知識の不足故に、受け取った側が誤解をすることはあるのかもしれないが、それでも聞こえないようにされた上で、己の知識の内にある言葉が選ばれているに過ぎない。だというのに、一体なぜかと。
「そこな幼子は、どうしたというのじゃ」
「何やら、思考を行う琴線に触れることがあったようです。それにしても、セツナ様は、オユキさんの様子を色々と細かく気が付く様子」
「その方らも、とは言えぬか。その方にしても、氷の乙女を側においておるわけじゃしの」
セツナの言葉によれば、種族由来とでもいうものらしい。トモエにしてみれば、生前からの事でしかないため、なんとも答えようの無い物ではある。それこそ、こちらに来てからという物、どうにも周囲の様子からまさかと考えて魔術の取得を望んでみはしたのだが。身の回りにいる人間でいえば、相応に長くオユキの側に居たシェリアがわずかに。そして、少年たちの中ではアドリアーナだけがオユキの感情の動きに気が付いている。
トモエが思う以上に、オユキの感情の動きというのは分かりにくいらしい。それがどうやらセツナの話では、種族由来と言う事らしい。ただ、どう見ても人の形をしており、トモエから見ればセツナにしても随分と分かり易い。クレドも、はっきり言ってしまえばセツナと同じ程度には分かり易いのだ。
セツナとオユキが仲良く話している姿を、実に嬉しそうに見ている。加えて、セツナがクレドをほめればそれを喜んで。オユキがセツナをほめればより一層。トモエとオユキが、二人の関係性をほめることがあれば、揃って嬉しそうにしているのだから。
「どうにも、妾達については分かりにくい物であるらしい。瞳の色、それがどこか冷たいからかとも考えてはおるのじゃが、少なくとも伴侶以外の者にとっては、どうにもな」
「また、不思議な話ですね」
「その方にとっては、そうなのじゃろう。妾にしても、そこな幼子が何故こちらの話に意識を向けながらも内にこもっているかは分からぬ。しかし、その方は理解が及んでおるのじゃろうよ」
セツナの言葉に、トモエはとりあえず微笑だけを返しておく。何を考えているのか、その概要位は分かるのだが実際にどのようにオユキが思考を進めているのかは分からない。それを理解するために、互いが、どのように考えているのかを確認するために夜の時間というのがあるのだから。過去から、今までに変わる事無く。
「さて、オユキさんも食事が並べば、それに手を付けるくらいはしますから」
「ふむ。何とも、難儀な物よな」
「クレド様も、御待ちのようですから」
「その方は、色々と気が付くようじゃの、本当に」
セツナにそのように評されるのだが、トモエとしてはどうだろうかと考えて。クレドにしても、トモエにとっては非常に分かり易いのだ。
「その方がどう考えているかは分かるのじゃがな。妾にしても、良人にしても里では分かりにくいと言われることが多いのじゃがのう」
「観察力が低いのでは。もしくは、里から離れたが故の、旅先故の気楽さと言うものがあるのではと」
「妾たちにしてみれば、いきなり拉致も同然で連れてこられた地なのじゃがな」
セツナからの皮肉には、トモエとしても苦笑いを返すしかない。
「その、族長様がご迷惑を」
「良いよ、そなたが為した事でも無い故の」
「俺としては、炎熱の鳥達にはもう少し節度とでもいえばいいのか」
裔であるカナリアが、話の流れで矛先が向いてしまったがために非常に恐縮して頭を下げている。オユキは、一応話を聞いているには違いないのだが未だに思考の内に。これは、暫くは戻ってこないだろうなとトモエはそんな姿を見た上で、一先ず置いておいて。
「カナリアさん本人と言う訳でもありませんから。こうして話している限りは、種族と個人を混同されるような事は無いと考えていますが」
「うむ。繰り返すがそこまで狭隘ではないつもりじゃ」
「セツナ」
「クレド、料簡せよ。そこな物が言うように、この者は妾たちの里に突如現れた物とはまた違う」
セツナの、氷色の瞳がカナリアに向く。
トモエ自身、常々気になっていることではある。種族によってそれどころか人によって色々と見え方が違うということであると聞いている。それが、実際にどのようなものなのか。勿論、それを実際に見る事は叶いはしないのだろうが、カナリアに至っては風に流れるマナとやらの流れを視認できているという話。セツナにしても、間違いなく何か異なるものが見えているのだと視線の動きで理解ができる。だからこそ、そうした視界には、この世界がどのように見えているのかが気になると言うものだ。
絵画でもいいから、その様な事を考えてしまう。是非とも、そうしたことに興味を持っている人物が、人以外の者が存在していてくれないだろうかと、ついつい考えてしまう。だからこそとでもいえばいいのだろうか。次に向かう国の希望、そこでトモエとオユキの間で齟齬があった。オユキにしても、もはや隠す気が無いというのはトモエも理解しているし、何とはなしにどころか、近頃はオユキ宛ではなく、トモエ宛にオユキの着る衣装であったり身に着ける装飾に関しての相談が届いている。分かりにくく隠す、それにしても特別な事でもあるため、はっきりと用途が記されているその手紙に対して、トモエからは非常に言葉を選んで返事を書かざるを得ない。
それこそ、最初の頃はオユキからどうにか色々と聞き出していたのだとそういう事がありありと分かるのだが、ついには刻限も迫ってきたためとそれも分かる。オユキの心は、すっかりとこの婚姻でトモエとオユキの関係に改めて文句をつけさせないようにと、華と恋を頼むつもりでいるのもトモエとしてもよく分かる。それこそ、美と芸術の国のほうがトモエとしては心惹かれるものがあるのだが。
「お前は、いいのか」
「良いも悪いも無い。此処でそのものを責めたとて、どうなる物でもあるまいよ。例えば、その者の願いであの炎熱の鳥が妾たちをもとの場所へと戻すかといえば、それもあるまい。既に、契約はなっておるのじゃ。妾たちと、あの者との間に。炎熱の鳥たちが、里を害さぬ。その対価を得るために、妾はそこな幼子を助ける。それが契約じゃ」
不承不承ながらも、オユキの為にと整えてくれたのはそうした理由があっての事であるらしい。勿論、トモエとしては其処に感謝を覚えるのだが、基本が脅迫から始まってというのは流石に外聞のいい物ではない。この辺りは、オユキに対してトモエは申し訳なく思いはするのだが、今後を考えても是非とも氷の乙女の集落とオユキが住む場所と考えている始まりの町の屋敷、もしくは教会。そこをつなぐための門を得なければならないと、トモエははっきりと考えている。
オユキ自身、勿論理解していることではあるのだ。
トモエは、この世界をやはり好ましく思っている。オユキに対する負荷、己の伴侶を徒に、それこそ文字通り生贄の如く扱うこの世界に対しては、人の世に対しては嫌悪感は覚えているのだが、それだけでは無い事も当然わかっている。加えて、己の身につけた物が、かつての世界では既に役目を終えた物としてすたれていくだけであったものが、こちらでは有用な物として使うことが出来る。その事実だけで、どれだけトモエの心が慰められると言うものか。
「では、炎熱の鳥、翼人種の方々との契約ではなく、私たちから望んだものとして」
「ふむ。まぁ、期待はしておるよ」
「問題としては、オユキさんの話した門というのが、その翼人種の祖霊に依る物なのですよね」
「それは、ふむ。確かに少々問題がありそうじゃの」
難儀な事だと、そう言わんばかりにセツナがため息を一つ。
「ええ。一組の親子が、生国から離れたこの地で再会できた。なんと喜ばしい事でしょう」
食卓に一同が揃うなり、セツナから開口一番にその様な事を言われる。オユキとしては、己はさて、そんなに分かり易かったのかと考えて、軽く己の頬に手を添える。他に思い当たる節でいえば、トモエの手による物になるのだが、トモエはいよいよ我関せずといった様子。問題と言えば、トモエがそうして隠そうとしたときに、オユキでは気が付けない、というよりも気が付きたくないからこそそこで止まるのだが。
「ふむ。話が見えんが、親子が共にあれぬというのは、何とも物悲しい事よの。この国では、それが多いのか」
「生憎と私も異邦から訪れた身の上ですので、過多は分かりませんが」
ただ、セツナに言われて少し考えて。過去の世界と比べてという事であれば、それを考えはするのだが、それにしても比較の方法が定まらない。この世界は、ここまでの間子供が少なかった。そのような状況で、教会に孤児院が存在している。勿論、人口の比率でいえば少ないとは感じるのだが、背景を考えたときに異常だと言ってもいい状況だと、改めてオユキは思い至る。
極端な話、後継などどこでも求めている物だ。貴族家に限らず、他の商家であったりも。つまりは、孤児、教会の子供、そうした者たちは引き取り手に事欠く事は無いはずだ。だというのに、なぜかと考える。以前に納得した、オユキ自身の中で勝手に作った理屈というのは、確かにある。教会で暮らす者たちは、教会で、幼いころから協議に触れて、神職の者たちと暮らしている者たちはそれ以外の者達とは常識が違う。理解の出来る言葉の範囲が、大きく異なる。だからこそ、引き取り手がいないものとばかり考えていた。始まりの町の司教、ロザリアからは実際にどのような言葉を使ったのかは定かではないのだが、聞き取れた範囲では身の証が建てられないからだとそう聞いている。
此処までの経験を重ねたことで、オユキとしても一つの事柄には気が付いている。確かに、多くの制限と言うものが存在している。知らない事は、今、その段階で知るべきではないとされているだろう事柄は基本的に伝わることが無い。しかし、そこで話される内容をゆがめているわけでもないのだと。
知識の不足故に、受け取った側が誤解をすることはあるのかもしれないが、それでも聞こえないようにされた上で、己の知識の内にある言葉が選ばれているに過ぎない。だというのに、一体なぜかと。
「そこな幼子は、どうしたというのじゃ」
「何やら、思考を行う琴線に触れることがあったようです。それにしても、セツナ様は、オユキさんの様子を色々と細かく気が付く様子」
「その方らも、とは言えぬか。その方にしても、氷の乙女を側においておるわけじゃしの」
セツナの言葉によれば、種族由来とでもいうものらしい。トモエにしてみれば、生前からの事でしかないため、なんとも答えようの無い物ではある。それこそ、こちらに来てからという物、どうにも周囲の様子からまさかと考えて魔術の取得を望んでみはしたのだが。身の回りにいる人間でいえば、相応に長くオユキの側に居たシェリアがわずかに。そして、少年たちの中ではアドリアーナだけがオユキの感情の動きに気が付いている。
トモエが思う以上に、オユキの感情の動きというのは分かりにくいらしい。それがどうやらセツナの話では、種族由来と言う事らしい。ただ、どう見ても人の形をしており、トモエから見ればセツナにしても随分と分かり易い。クレドも、はっきり言ってしまえばセツナと同じ程度には分かり易いのだ。
セツナとオユキが仲良く話している姿を、実に嬉しそうに見ている。加えて、セツナがクレドをほめればそれを喜んで。オユキがセツナをほめればより一層。トモエとオユキが、二人の関係性をほめることがあれば、揃って嬉しそうにしているのだから。
「どうにも、妾達については分かりにくい物であるらしい。瞳の色、それがどこか冷たいからかとも考えてはおるのじゃが、少なくとも伴侶以外の者にとっては、どうにもな」
「また、不思議な話ですね」
「その方にとっては、そうなのじゃろう。妾にしても、そこな幼子が何故こちらの話に意識を向けながらも内にこもっているかは分からぬ。しかし、その方は理解が及んでおるのじゃろうよ」
セツナの言葉に、トモエはとりあえず微笑だけを返しておく。何を考えているのか、その概要位は分かるのだが実際にどのようにオユキが思考を進めているのかは分からない。それを理解するために、互いが、どのように考えているのかを確認するために夜の時間というのがあるのだから。過去から、今までに変わる事無く。
「さて、オユキさんも食事が並べば、それに手を付けるくらいはしますから」
「ふむ。何とも、難儀な物よな」
「クレド様も、御待ちのようですから」
「その方は、色々と気が付くようじゃの、本当に」
セツナにそのように評されるのだが、トモエとしてはどうだろうかと考えて。クレドにしても、トモエにとっては非常に分かり易いのだ。
「その方がどう考えているかは分かるのじゃがな。妾にしても、良人にしても里では分かりにくいと言われることが多いのじゃがのう」
「観察力が低いのでは。もしくは、里から離れたが故の、旅先故の気楽さと言うものがあるのではと」
「妾たちにしてみれば、いきなり拉致も同然で連れてこられた地なのじゃがな」
セツナからの皮肉には、トモエとしても苦笑いを返すしかない。
「その、族長様がご迷惑を」
「良いよ、そなたが為した事でも無い故の」
「俺としては、炎熱の鳥達にはもう少し節度とでもいえばいいのか」
裔であるカナリアが、話の流れで矛先が向いてしまったがために非常に恐縮して頭を下げている。オユキは、一応話を聞いているには違いないのだが未だに思考の内に。これは、暫くは戻ってこないだろうなとトモエはそんな姿を見た上で、一先ず置いておいて。
「カナリアさん本人と言う訳でもありませんから。こうして話している限りは、種族と個人を混同されるような事は無いと考えていますが」
「うむ。繰り返すがそこまで狭隘ではないつもりじゃ」
「セツナ」
「クレド、料簡せよ。そこな物が言うように、この者は妾たちの里に突如現れた物とはまた違う」
セツナの、氷色の瞳がカナリアに向く。
トモエ自身、常々気になっていることではある。種族によってそれどころか人によって色々と見え方が違うということであると聞いている。それが、実際にどのようなものなのか。勿論、それを実際に見る事は叶いはしないのだろうが、カナリアに至っては風に流れるマナとやらの流れを視認できているという話。セツナにしても、間違いなく何か異なるものが見えているのだと視線の動きで理解ができる。だからこそ、そうした視界には、この世界がどのように見えているのかが気になると言うものだ。
絵画でもいいから、その様な事を考えてしまう。是非とも、そうしたことに興味を持っている人物が、人以外の者が存在していてくれないだろうかと、ついつい考えてしまう。だからこそとでもいえばいいのだろうか。次に向かう国の希望、そこでトモエとオユキの間で齟齬があった。オユキにしても、もはや隠す気が無いというのはトモエも理解しているし、何とはなしにどころか、近頃はオユキ宛ではなく、トモエ宛にオユキの着る衣装であったり身に着ける装飾に関しての相談が届いている。分かりにくく隠す、それにしても特別な事でもあるため、はっきりと用途が記されているその手紙に対して、トモエからは非常に言葉を選んで返事を書かざるを得ない。
それこそ、最初の頃はオユキからどうにか色々と聞き出していたのだとそういう事がありありと分かるのだが、ついには刻限も迫ってきたためとそれも分かる。オユキの心は、すっかりとこの婚姻でトモエとオユキの関係に改めて文句をつけさせないようにと、華と恋を頼むつもりでいるのもトモエとしてもよく分かる。それこそ、美と芸術の国のほうがトモエとしては心惹かれるものがあるのだが。
「お前は、いいのか」
「良いも悪いも無い。此処でそのものを責めたとて、どうなる物でもあるまいよ。例えば、その者の願いであの炎熱の鳥が妾たちをもとの場所へと戻すかといえば、それもあるまい。既に、契約はなっておるのじゃ。妾たちと、あの者との間に。炎熱の鳥たちが、里を害さぬ。その対価を得るために、妾はそこな幼子を助ける。それが契約じゃ」
不承不承ながらも、オユキの為にと整えてくれたのはそうした理由があっての事であるらしい。勿論、トモエとしては其処に感謝を覚えるのだが、基本が脅迫から始まってというのは流石に外聞のいい物ではない。この辺りは、オユキに対してトモエは申し訳なく思いはするのだが、今後を考えても是非とも氷の乙女の集落とオユキが住む場所と考えている始まりの町の屋敷、もしくは教会。そこをつなぐための門を得なければならないと、トモエははっきりと考えている。
オユキ自身、勿論理解していることではあるのだ。
トモエは、この世界をやはり好ましく思っている。オユキに対する負荷、己の伴侶を徒に、それこそ文字通り生贄の如く扱うこの世界に対しては、人の世に対しては嫌悪感は覚えているのだが、それだけでは無い事も当然わかっている。加えて、己の身につけた物が、かつての世界では既に役目を終えた物としてすたれていくだけであったものが、こちらでは有用な物として使うことが出来る。その事実だけで、どれだけトモエの心が慰められると言うものか。
「では、炎熱の鳥、翼人種の方々との契約ではなく、私たちから望んだものとして」
「ふむ。まぁ、期待はしておるよ」
「問題としては、オユキさんの話した門というのが、その翼人種の祖霊に依る物なのですよね」
「それは、ふむ。確かに少々問題がありそうじゃの」
難儀な事だと、そう言わんばかりにセツナがため息を一つ。
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