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31章 祭りの後は
翌日に
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夕食の席では積もる話があり、基本的に話しては少年たち。それを客人と、トモエとオユキが聞き役に回って。そして、しっかりとこれまでの間に疲労がたまっていたのだろう。何やら、それぞれに食事でお腹が満たされた後には、徐々に舟をこぎ始めたために早々にその場は解散となった。少女たちの中に、オユキも含まれていたため、必然的にそういった流れが生まれたのだと言う所もある。オユキ本人としては、昼間も何やら四阿にいたはずがといったところであったというのに、夜にしてもと少々思う所はあったのだが解散となってトモエに依って浴室に連れていかれて以降の記憶がやはり定かではない。
こちらに来てからというのも、トモエとの夜の時間を大事にしているというのになんという事かと、そんな事を朝に起きて反省して。しかし、オユキとしても体が極僅かに自由に動くになっている、少なくとも上体を起こすこともできれば腕も僅かに動かせる。一応、かなり気を付けてゆっくりとであれば、自分の足で動くこともできる。与えられた、過剰だと言われている装飾を身に着けていないというのに。セツナが整えた環境、そこに僅かにいただけだというのにここまで回復するのかとオユキは驚いて。そんなオユキを見て、トモエは随分としっかりと心を固めたらしい。
「何とも、荒涼とした景色よな」
「ああ。里の外には、霊山もそうだがそれなりに木々もあるというのに」
そして、午前中にまずはとばかりに食事をした少年たちを、昨日のうちに軽く構えを直したのだからそれを確かめるためにと少年たちをトモエが連れ出すと話した。そして、セツナとクレドも興味をもってついてくるとそういう話になった。室内を平然と環境を変えるセツナが、魔国という夏の気配が強い土地に出ても大丈夫なのかという疑問については、何ら問題が無いとその言葉で実に簡単に終わった。
問題としては、せいぜいが馬車にと案内した時に里の外には随分と面白い物があるとそう言われたくらい。どうにも、妖魔種にしても、精霊に近いと言っていた人狼にしてもトモエやオユキをはじめとした、人の形質が前面に出ている者たちに比べて色々と見えるものであるらしい。
「地に満ちた力はあり、見目鮮やかな花の咲き誇る一角もあるというのに」
「あれは、どうにも他の気配を感じるな。この土地の者だけと言う訳でもあるまい。匂いにしても、どうにも削られていくものとこの里から外に向かうものと、外から無理に取り込もうとしている物と。どうにも、歪な気配だ。無理に他から足して、狐だろうが」
「ほう。妾たちの里の近くに、そうした者たちが確かおったか」
「あちらにそれほどの力があるかは、俺には分からん」
さて、王都の外に出てみれば、馬車から降りるなり遠い森に、どうにか下草がまばらに生え始めた景色。相も変わらず、と言う事も無く少し前に雨乞いをしたからか、ひび割れていた砂地にしても少しは潤っている。確かに王都に戻って暫く時間が立っているために、しっかりと王都での活動に消費されているというのが見て取れるのだがそれにしても前よりはましだとそうしたところ。
少年たちがメイから言われてこちらで暫く活動するように、そうした話があったのはこうした流れを見続けたファルコからの手紙が届いたこともあるのだろう。狩猟者というのが必要とされる、魔術ばかりに偏ってはいけないのだとファルコがそう考えてと言う事だろう。先代アルゼオ公も、いよいよこちらで色々と政治活動を行っているには違いないのだが、流石に彼が行っている内容までオユキの元に流れてきたりはしない。勿論、マリーア公爵その人は知っているのだろうが、事は外交であり今後の事も踏まえて決めねばならぬことも、話さねばならない相手もさぞ多い事だろう。オユキは、正直そちらにまで噛んでいる用友が無いというのも事実。
「クレドよ、わが良人よ、かなり楽しんでいたようじゃの」
「ああ。何せあちらでは手に入る量も少ない。加えて、俺だけで独占というのも難しい」
「我らの不足を、この者たちが補えるというのならば、妾は里の長として話を聞いても良いとそう考えておるが」
「俺たちも、文句はないだろう。寧ろ対価として求められるものが、こちらを整えるというのであれば、それは」
「何、限られた空間だけというのであれば、妾だけでも問題は無かろう。それこそ、クレドには負担をかけるかもしれんが」
「構わんさ。お前の為に、俺が出来ることがあるというのであれば、それが里の者たちの喜びに繋がるというのであればいくらでも使うと良い」
なにやら、そちらはそちらで覚悟が決まってきているなと、そんな事をオユキは考えながら。手に入れるための方法を、少なくとも神に強請るための何かを考えなければならないと。そうしたことを考えながらも、今はシェリアに守られて、少年たちの監督を行っているトモエと、パウに教えるためにと頼んだローレンツが前に立つ場を眺める。
盾術に関しては、今後はそれこそ始まりの町に戻った時に頼める相手も探さなければいけないのだが、今はまずとばかりにローレンツに頼んで。そして、流石に乱獲する予定も無いために、今はこちらで確保している荷拾いの人員迄を頼んではいない。というよりも、パウと一度顔を合わせようとそうした場を今はミリアムとラズリアが整えている最中。後見とでもいえばいいのだろうか。同時に確認しなければならないことがいくつかあるため、責任者としてはマリーア公爵に連なる者たち以外にも声をかけておいた方がいいだろうとオユキがそう考えて、ミリアムが追認した形。
生憎と、パウの両親らしき二人からも、息子かもしれないものが何やら晴れ姿を披露できるというのならば、是非ともその姿を見てみたいとそういった話もされているため、今日は少しの時間で戻ってまた色々と少年たちも揃って手入れの時間が待っている。勿論、そのあたりを既に伝えたりはしていないが。
「クレド様は、宜しいのですか」
「興味が無いわけではないのだが、群れの子供たちを今から鍛えるのだろう」
「それは、ええ、確かにそうですか」
狩猟を行うというのであれば、人狼、要は狼としての性も間違いなく持っている相手も少しは気になっているのではないかと考えてオユキが声をかけてみる。そこらには、獲物として考えて問題が無い存在が、そうした魔物とてちらほらと動き回っている。イリアやアイリスの様に分かり易い特徴を備えているわけでは何のだが、そうした魔物が動くたびにどうにも意識が向いている。
「幼子たちは妾が見ておく故、クレドも少し遊んでくれば良いのではないか。妾一人でも、事があればどうとでもなる。最も、妾程ではないがこの辺り、この程度の淀みから生まれる魔物程度であれば、この者達であれば何ほどの事もあるまいよ」
「お前が力を使わなくてもいいというのであれば、俺も少し狩ってくるか」
「うむ。妾としても、随分とクレドが魔物を狩る姿を見ておらんでな。久しぶりに、勇壮な姿を見てみたいとそうも考えておる」
セツナに力を使わせないように。それが、どの程度の物なのか。どうした理由があるのかは、流石に分かりはしない。力を使えば、オユキと同じくこの環境下では戻すのに時間がかかるのか。だとすれば、それこそ彼女が既に整えた環境で生活をすれば、すぐに戻りそうにも思うのだ、オユキとしては。自分が、それなりに回復したのだと、そうした自覚もあるから尚の事。
「ふむ。その方、色々と考えておるようじゃが、昨日話した事以上の物ではないのじゃがな」
「でしたら、私のほうで不足が多く聞き取れていない事なのでしょう」
「見た目通り、幼いと言う事か。いや、異邦からと言う事でもあったな」
そうして話しているところで、クレドがいよいよセツナからの熱い視線に押されるように狩猟に出る。人の形をしているはずではあるのだが、動き出したクレドを見てオユキははっきりと違和感を覚える。
どうした理屈かは、単純明快。
オユキの中には、トモエに散々に言われている、義父からも散々に叩き込まれた人出るなら動きとはこうなるのだと言われたことがある。それと、とにかく動きが違う。間違いなくそれでは動きにくいだろうに、踏み込みが、体を、重心が、とにかく低い。だというのに、そんな動きだというのに、ありえない速度での移動を叶えている。瞬きの内に、トモエが少年たちに教えている場を超えて、その外側にいる鹿型の魔物の下に。そして、距離が少し離れているはずだというのに、腕を振れば突然首が半ばから断ち切られる。
爪を使っていると、それに類する何かを、種族としての特性を使っているというのは理解できるのだがその何もかもがあまりにも無造作に。それこそ、同様の事が叶えられそうなのはアイリスになるのだろうが、それをはるかに超えていると、オユキにはそう見える。
「どうじゃ。妾の良人は頼もしかろう」
「ええ、本当に」
セツナが、オユキに自慢をしたくなる気持ちもよく分かる。さも当然とばかりに、そうした動きを続けて魔物を次から次へと屠ってゆく。そして、それがあまりにも退屈だと言わんばかりなのだ。荒れ狂う風の様に、地面を気立てて動き続け、砂埃を巻き上げて。寄らば幸いどころではない。クレドが、遠くにいるというのに影を捕らえることで精いっぱい、そんな速度でクレドが動き回っている。成程、これだけできる者たちが、これほどの能力を持った者たちが。これだけの能力を身につけなければいけない環境が、要はこれまで氷の乙女と呼ばれる者たちと、クレドをはじめとした人狼と呼ばれる種族の暮らす場にはあったと言う事なのだろう。
「ふむ。クレドのほうでこうして借りもできるというのであれば、妾たちもそこまで問題はないか」
「ええと、私の様に功績を持っていないとは思うのですが」
「何、良人との間には、妾たちの種族は明確なつながりを作れるのじゃ。その方には流石にまだ早いとは思うが」
「いえ、一応異邦では相応に齢を重ねましたので、なんとなくどういった行為があったのかは」
こちらに来てからというのも、トモエとの夜の時間を大事にしているというのになんという事かと、そんな事を朝に起きて反省して。しかし、オユキとしても体が極僅かに自由に動くになっている、少なくとも上体を起こすこともできれば腕も僅かに動かせる。一応、かなり気を付けてゆっくりとであれば、自分の足で動くこともできる。与えられた、過剰だと言われている装飾を身に着けていないというのに。セツナが整えた環境、そこに僅かにいただけだというのにここまで回復するのかとオユキは驚いて。そんなオユキを見て、トモエは随分としっかりと心を固めたらしい。
「何とも、荒涼とした景色よな」
「ああ。里の外には、霊山もそうだがそれなりに木々もあるというのに」
そして、午前中にまずはとばかりに食事をした少年たちを、昨日のうちに軽く構えを直したのだからそれを確かめるためにと少年たちをトモエが連れ出すと話した。そして、セツナとクレドも興味をもってついてくるとそういう話になった。室内を平然と環境を変えるセツナが、魔国という夏の気配が強い土地に出ても大丈夫なのかという疑問については、何ら問題が無いとその言葉で実に簡単に終わった。
問題としては、せいぜいが馬車にと案内した時に里の外には随分と面白い物があるとそう言われたくらい。どうにも、妖魔種にしても、精霊に近いと言っていた人狼にしてもトモエやオユキをはじめとした、人の形質が前面に出ている者たちに比べて色々と見えるものであるらしい。
「地に満ちた力はあり、見目鮮やかな花の咲き誇る一角もあるというのに」
「あれは、どうにも他の気配を感じるな。この土地の者だけと言う訳でもあるまい。匂いにしても、どうにも削られていくものとこの里から外に向かうものと、外から無理に取り込もうとしている物と。どうにも、歪な気配だ。無理に他から足して、狐だろうが」
「ほう。妾たちの里の近くに、そうした者たちが確かおったか」
「あちらにそれほどの力があるかは、俺には分からん」
さて、王都の外に出てみれば、馬車から降りるなり遠い森に、どうにか下草がまばらに生え始めた景色。相も変わらず、と言う事も無く少し前に雨乞いをしたからか、ひび割れていた砂地にしても少しは潤っている。確かに王都に戻って暫く時間が立っているために、しっかりと王都での活動に消費されているというのが見て取れるのだがそれにしても前よりはましだとそうしたところ。
少年たちがメイから言われてこちらで暫く活動するように、そうした話があったのはこうした流れを見続けたファルコからの手紙が届いたこともあるのだろう。狩猟者というのが必要とされる、魔術ばかりに偏ってはいけないのだとファルコがそう考えてと言う事だろう。先代アルゼオ公も、いよいよこちらで色々と政治活動を行っているには違いないのだが、流石に彼が行っている内容までオユキの元に流れてきたりはしない。勿論、マリーア公爵その人は知っているのだろうが、事は外交であり今後の事も踏まえて決めねばならぬことも、話さねばならない相手もさぞ多い事だろう。オユキは、正直そちらにまで噛んでいる用友が無いというのも事実。
「クレドよ、わが良人よ、かなり楽しんでいたようじゃの」
「ああ。何せあちらでは手に入る量も少ない。加えて、俺だけで独占というのも難しい」
「我らの不足を、この者たちが補えるというのならば、妾は里の長として話を聞いても良いとそう考えておるが」
「俺たちも、文句はないだろう。寧ろ対価として求められるものが、こちらを整えるというのであれば、それは」
「何、限られた空間だけというのであれば、妾だけでも問題は無かろう。それこそ、クレドには負担をかけるかもしれんが」
「構わんさ。お前の為に、俺が出来ることがあるというのであれば、それが里の者たちの喜びに繋がるというのであればいくらでも使うと良い」
なにやら、そちらはそちらで覚悟が決まってきているなと、そんな事をオユキは考えながら。手に入れるための方法を、少なくとも神に強請るための何かを考えなければならないと。そうしたことを考えながらも、今はシェリアに守られて、少年たちの監督を行っているトモエと、パウに教えるためにと頼んだローレンツが前に立つ場を眺める。
盾術に関しては、今後はそれこそ始まりの町に戻った時に頼める相手も探さなければいけないのだが、今はまずとばかりにローレンツに頼んで。そして、流石に乱獲する予定も無いために、今はこちらで確保している荷拾いの人員迄を頼んではいない。というよりも、パウと一度顔を合わせようとそうした場を今はミリアムとラズリアが整えている最中。後見とでもいえばいいのだろうか。同時に確認しなければならないことがいくつかあるため、責任者としてはマリーア公爵に連なる者たち以外にも声をかけておいた方がいいだろうとオユキがそう考えて、ミリアムが追認した形。
生憎と、パウの両親らしき二人からも、息子かもしれないものが何やら晴れ姿を披露できるというのならば、是非ともその姿を見てみたいとそういった話もされているため、今日は少しの時間で戻ってまた色々と少年たちも揃って手入れの時間が待っている。勿論、そのあたりを既に伝えたりはしていないが。
「クレド様は、宜しいのですか」
「興味が無いわけではないのだが、群れの子供たちを今から鍛えるのだろう」
「それは、ええ、確かにそうですか」
狩猟を行うというのであれば、人狼、要は狼としての性も間違いなく持っている相手も少しは気になっているのではないかと考えてオユキが声をかけてみる。そこらには、獲物として考えて問題が無い存在が、そうした魔物とてちらほらと動き回っている。イリアやアイリスの様に分かり易い特徴を備えているわけでは何のだが、そうした魔物が動くたびにどうにも意識が向いている。
「幼子たちは妾が見ておく故、クレドも少し遊んでくれば良いのではないか。妾一人でも、事があればどうとでもなる。最も、妾程ではないがこの辺り、この程度の淀みから生まれる魔物程度であれば、この者達であれば何ほどの事もあるまいよ」
「お前が力を使わなくてもいいというのであれば、俺も少し狩ってくるか」
「うむ。妾としても、随分とクレドが魔物を狩る姿を見ておらんでな。久しぶりに、勇壮な姿を見てみたいとそうも考えておる」
セツナに力を使わせないように。それが、どの程度の物なのか。どうした理由があるのかは、流石に分かりはしない。力を使えば、オユキと同じくこの環境下では戻すのに時間がかかるのか。だとすれば、それこそ彼女が既に整えた環境で生活をすれば、すぐに戻りそうにも思うのだ、オユキとしては。自分が、それなりに回復したのだと、そうした自覚もあるから尚の事。
「ふむ。その方、色々と考えておるようじゃが、昨日話した事以上の物ではないのじゃがな」
「でしたら、私のほうで不足が多く聞き取れていない事なのでしょう」
「見た目通り、幼いと言う事か。いや、異邦からと言う事でもあったな」
そうして話しているところで、クレドがいよいよセツナからの熱い視線に押されるように狩猟に出る。人の形をしているはずではあるのだが、動き出したクレドを見てオユキははっきりと違和感を覚える。
どうした理屈かは、単純明快。
オユキの中には、トモエに散々に言われている、義父からも散々に叩き込まれた人出るなら動きとはこうなるのだと言われたことがある。それと、とにかく動きが違う。間違いなくそれでは動きにくいだろうに、踏み込みが、体を、重心が、とにかく低い。だというのに、そんな動きだというのに、ありえない速度での移動を叶えている。瞬きの内に、トモエが少年たちに教えている場を超えて、その外側にいる鹿型の魔物の下に。そして、距離が少し離れているはずだというのに、腕を振れば突然首が半ばから断ち切られる。
爪を使っていると、それに類する何かを、種族としての特性を使っているというのは理解できるのだがその何もかもがあまりにも無造作に。それこそ、同様の事が叶えられそうなのはアイリスになるのだろうが、それをはるかに超えていると、オユキにはそう見える。
「どうじゃ。妾の良人は頼もしかろう」
「ええ、本当に」
セツナが、オユキに自慢をしたくなる気持ちもよく分かる。さも当然とばかりに、そうした動きを続けて魔物を次から次へと屠ってゆく。そして、それがあまりにも退屈だと言わんばかりなのだ。荒れ狂う風の様に、地面を気立てて動き続け、砂埃を巻き上げて。寄らば幸いどころではない。クレドが、遠くにいるというのに影を捕らえることで精いっぱい、そんな速度でクレドが動き回っている。成程、これだけできる者たちが、これほどの能力を持った者たちが。これだけの能力を身につけなければいけない環境が、要はこれまで氷の乙女と呼ばれる者たちと、クレドをはじめとした人狼と呼ばれる種族の暮らす場にはあったと言う事なのだろう。
「ふむ。クレドのほうでこうして借りもできるというのであれば、妾たちもそこまで問題はないか」
「ええと、私の様に功績を持っていないとは思うのですが」
「何、良人との間には、妾たちの種族は明確なつながりを作れるのじゃ。その方には流石にまだ早いとは思うが」
「いえ、一応異邦では相応に齢を重ねましたので、なんとなくどういった行為があったのかは」
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