1,030 / 1,235
31章 祭りの後は
昼食を
しおりを挟む
実に賑やかな時間ではある。トモエから見て、オユキがとても喜んでいるのだと、それが分かるほどに。オユキから見ても、トモエがうれしそうだと簡単に分かるほどに。そして、当然身近にあり守る事を言いつけられている近衛たちにしても、己の主人たちが実に嬉しそうだと。だからこそ、正直なところあまりに突然に現れた客人であり、責任の位置が確実に翼人種となる相手よりも主人たちを優先する。時に諫めることもあるのだろうが、今度ばかりはそうでは無い物として。ただ、勿論色々と話していれば時間がたつと言うもので。
「トモエ様」
「ああ、もうそんな時間ですか」
セツナが、品が無いとまではいかないのだが、クレドに用意した物までを当然とばかりに軽々と平らげていき、残すはいよいよ一皿となっている。此処までの間に、それが当然とばかりに追加されもしたし、少女たちがオユキにとしながらもかわるがわるに口に運んだこともあり、オユキ用にと用意されていたものもこちらも既にほとんど残っていない。なんとなれば、合間で一度追加があった上での事でもありかなりの量を消費しているというのがよく分かる。
本来であれば、それこそ立場も逆になるのだろうが、甘いものが基本として苦手な少年たちに至ってはそれぞれに軽く口をつけて、以降は少女たちのほうに回してトモエとのんびりと話をしていたものだ。
これまでの間に、彼らのほうでも実に色々な事があったようで今回はついてきていないのだが、花精の子供と仲が良くなったのだとシグルドが話。パウのほうでも、よく分からないのだが、ここ暫くは両親について何度か確認されたのだと。もしかしたら、見つかるかもしれない、生きているという情報をどこかから手に入れることが出来るかもしれないと、そんな話を聞きながら。トモエのほうでは、そちらの進展はさてどうなっていたかと改めて考えつつも、ちょうどよい機会だから、一度引き合わせるための場を整えてしまおうなどとも考えつつ。
オユキのほうでは、あれこれと体調の心配をされながらも、二つほどの祭りでそれぞれに言われた仕事があり。覚えなければいけない事が、それこそ実に大量に増えたのだがそれをどうにかこなして褒めてもらえたのだと口々に。サキのほうは、教会での仕事を手伝いくらいはするのだが、やはり信仰というのは肌に合わずなんだかんだとシグルドとパウについて動き回り、たまに恐れが顔を出すのだが、それでも始まりの町の周囲であれば問題なく魔物の退治が出来るようになってきたのだと。
ついでとばかりに、トモエとオユキがこちらに来たばかりの頃に逗留しており、それからも折に触れて場所を借りては賑やかな会を催していた渡り鳥の雛亭の様子なども聞きつつと。離れていた時間を埋める様に、互いにと言う訳では無く、近況報告というにはもっと柔らかな。そんな話を少年たちから聞いていれば、予定とは違う流れで昼食の時間だとトモエに声がかかる。オユキのほうは、少女たちに構われて埋もれるような状態とでもいえばいいのか。トモエたちの様にある程度以上に隙間を空けて、侍女として体を潜り込ませられるような隙間が空いているような状態でもない。
オユキは未だに体を起こすには人の手を借りなければならず、トモエが離れた以上は今はアドリアーナが介添えを行っている。オユキの口にあれこれと運ぶのは、それこそ残りの三人が次から次へと。
「シグルド君たちも、お昼はまだですよね」
「あー、まぁ、な」
「あいつらは、少し減らすと言い出しそうだがな」
「そのあたりは、食べた分だけ動けばよいだけですから、気にしないようにというしかありませんが」
成程、そうしたことも気にする年頃か等と、トモエは考える。確かに、これまで外に出て散々に魔物を狩って。それに合わせて食事をしていたはずなのだが、ここ暫くは祭りに参加するために教会で多くの時間を使う事になったのだろう。そして、食事についてはシグルドとパウがいる以上は困ることが無く。それこそ余るほどの食材を持って帰って、それでこれまでと変わらぬ量を食べれば結果は推して知るべし。ただ、少し肉付きが良くなったようには思うのだが、それは少年たちも同様。これまで、不足していたものを補って体をしっかり動かしたのだから、順当な成長文とトモエにはそう見える。
「皆さん、待たせも伸びていますし、成長期でもありますから」
「正直、俺はみてもよくわかんねーんだけどさ」
「まぁ、あいつらも手直しでは服も難しいという事だったしな」
「メイのねーちゃんに貰えば良いんじゃね。なんだかんだで、俺らでもあれこれ手伝って何か欲しくないかって言われてたろ」
「それは、そうかもしれんが」
さて、パウのほうはシグルドよりも割と色々とよく見ているらしい。シグルドに対して、そうした話をメイが繰り返ししているのなら、せめて最初の衣服は少年たちから贈って見せるくらいの甲斐性は見せろと暗に言われているのだろう。それくらいが出来るだけの稼ぎは、十分に少年たちも既に持っている。いくら衣類が少し値が張るものとはいえ、武器に比べればなんだかんだと安価な物ではある。加えて、未だにどこまでも高騰しかねない補修石にしても順調に確保できているのだろうから。
「さて、皆さんもまだと言う事ですし、お客様、クレド様が宜しければ」
「ああ、俺は構わん。ただ、セツナは苦手な物が多いぞ」
「オユキさんも同じですから。なので、同じものを揃ってとはならない、まずはそれにご了承を頂ければ」
「ほう。まぁ、そのあたりに理解が有るのなら、有難い物だな」
さて、有難い事に間違いなく同じく食卓に着くだろう客人、そちらからの理解は得られた。向こうからしてみれば、こちらが理解を示しているとそういう形になるのだろうが。
「あー、オユキのって好き嫌いの範疇ってわけじゃないんだな」
「種族に依る物、らしくはあるのですが」
「俺も詳しいわけじゃない。それこそ、並べたときにセツナに聞け」
そのあたりは、長く暮らしていくうちに少しくらいは分かりそうなものだと、そんな事をトモエとしては考えるのだが。
「集落では、やはり食事の場は分けるからな」
「一緒にくわねーの」
「どうにもな。俺にしても生で肉を食らう事に抵抗はないのだが、やはり味気ないとも感じる。そうなると、火を使ってとなるが」
「あー、まぁ、確かに室内こうするなら火はダメか」
氷菓子に喜んだからだろうか、室内はいったい何があったのかと言わんばかりにもはや氷と雪に閉ざされて、銀世界と呼んでも問題が無いほどの状態になっている。少し前には銃を数得る程度であたはずの青い光球が気が付けばその数を増やし、今は数えるのが面倒になる程度には周囲をふわりふわりと浮いている。
「火がダメかと言われれば、それもまた違う。難しい事は、俺は苦手だ。繰り返すが、セツナに聞いてくれ」
「難しい事は、面倒だよな」
クレドの言葉に、何やらシグルドが頷いている。トモエとしても、全くもって同意したい物なのだが少女たちからの視線を感じて、流石にそれは止めて置く。特にここ暫く。オユキの代わりにと考えて動くことを増やしてから、本当に面倒だと感じることがとたんに増えたのだ。
太刀を振り、片付くことが無い。人との関係の中で、調整をするにしてもそこに個人としての感情や利益ではなく、組織としての理屈や他の動きというのが出てくる。把握するのも実に面倒な事。それらに巻き込まれたトモエとしては、本当にオユキというのが色々と考えて、常に考えて状況を己の望むようにと振る舞っていたのだとよく分かる。それもこれも、こちらに来てからだけでなく、過去から変わらずトモエの事を考えて。それが、本当によく分かると言うものだ。
「さて、流石にここにというのも少々難しい物もありますので、改めて」
「まぁ、確かにそうか」
それこそ小皿に盛り付けられたものを並べるのであれば、客間でも構いはしない。だが、トモエはあれこれとアルノーに頼んだこともあり、ここに運んでくるのは流石に難しいほどの物でもある。並べる場所にしても、人が増えたこともあるのだが、何よりそれなりにさら数も多いコースになるため、逐一侍女たちが列をなして運ぶというのも色々と障りがある。何より、好みの分からぬ相手でもあり、寧ろここでセツナの食事に対する反応が分かれば、オユキに基本として食べさせるものも分かるからと。料理として、ある程度は用意した物を改めて食卓で完成させてほしいとアルノーに頼んでいるのだ。
「変わった趣向だな」
「そう、でしょうか」
背景を伏せて、場所を変える理由をクレドに話せば、ただ相手からはまた不思議な事をするものだと首をかしげて。トモエとしては、過去にはそうした形での調理が好まれていたはずだと、旅行先でオユキが好んで足を運んだ店舗の事を思い出して。それこそ、ガレットにしても、かつてのオユキが好んでいた単純な料理にしてもその場で組み立てるものが多かった。
「かつての世界では、よくある者だったと思いますが。いえ、そうですね、こちらではなかなか難しい事も多いですか」
「つか、その辺って屋台とかでやってね」
「ああ。きちんとした場所で食べるのならば、完成されたものが運ばれるとそんな話だったが」
「そのあたりは、また文化の差もあるので色々と難しい物ですね」
確かに、そうした流れもあった様に思う。トモエとしては、ライブキッチン等と呼ばれていたはずなのだがホテルでの朝食などでは卵料理に加えて燻製肉の類はその場で頼めば好みの調理方法で用意してくれていたとそう覚えている。それこそ、かつて暮らしていた地に限らず、この国の、神国の背景にあった国でも。そういった流れもあって、アルノーも快く受け入れてくれたはずなのだが、どうにも今現在とでもいえばいいのだろうか。現状のこの国では、なかなか難しい類の仕組みなのだなと、改めて文化の差に思いを馳せたりもしながら。
「何にせよ、氷菓子の類もすっかりとなくなったようですから」
「ああ。セツナ、昼食の時間だそうだ。匙を口から離した方がいい」
「トモエ様」
「ああ、もうそんな時間ですか」
セツナが、品が無いとまではいかないのだが、クレドに用意した物までを当然とばかりに軽々と平らげていき、残すはいよいよ一皿となっている。此処までの間に、それが当然とばかりに追加されもしたし、少女たちがオユキにとしながらもかわるがわるに口に運んだこともあり、オユキ用にと用意されていたものもこちらも既にほとんど残っていない。なんとなれば、合間で一度追加があった上での事でもありかなりの量を消費しているというのがよく分かる。
本来であれば、それこそ立場も逆になるのだろうが、甘いものが基本として苦手な少年たちに至ってはそれぞれに軽く口をつけて、以降は少女たちのほうに回してトモエとのんびりと話をしていたものだ。
これまでの間に、彼らのほうでも実に色々な事があったようで今回はついてきていないのだが、花精の子供と仲が良くなったのだとシグルドが話。パウのほうでも、よく分からないのだが、ここ暫くは両親について何度か確認されたのだと。もしかしたら、見つかるかもしれない、生きているという情報をどこかから手に入れることが出来るかもしれないと、そんな話を聞きながら。トモエのほうでは、そちらの進展はさてどうなっていたかと改めて考えつつも、ちょうどよい機会だから、一度引き合わせるための場を整えてしまおうなどとも考えつつ。
オユキのほうでは、あれこれと体調の心配をされながらも、二つほどの祭りでそれぞれに言われた仕事があり。覚えなければいけない事が、それこそ実に大量に増えたのだがそれをどうにかこなして褒めてもらえたのだと口々に。サキのほうは、教会での仕事を手伝いくらいはするのだが、やはり信仰というのは肌に合わずなんだかんだとシグルドとパウについて動き回り、たまに恐れが顔を出すのだが、それでも始まりの町の周囲であれば問題なく魔物の退治が出来るようになってきたのだと。
ついでとばかりに、トモエとオユキがこちらに来たばかりの頃に逗留しており、それからも折に触れて場所を借りては賑やかな会を催していた渡り鳥の雛亭の様子なども聞きつつと。離れていた時間を埋める様に、互いにと言う訳では無く、近況報告というにはもっと柔らかな。そんな話を少年たちから聞いていれば、予定とは違う流れで昼食の時間だとトモエに声がかかる。オユキのほうは、少女たちに構われて埋もれるような状態とでもいえばいいのか。トモエたちの様にある程度以上に隙間を空けて、侍女として体を潜り込ませられるような隙間が空いているような状態でもない。
オユキは未だに体を起こすには人の手を借りなければならず、トモエが離れた以上は今はアドリアーナが介添えを行っている。オユキの口にあれこれと運ぶのは、それこそ残りの三人が次から次へと。
「シグルド君たちも、お昼はまだですよね」
「あー、まぁ、な」
「あいつらは、少し減らすと言い出しそうだがな」
「そのあたりは、食べた分だけ動けばよいだけですから、気にしないようにというしかありませんが」
成程、そうしたことも気にする年頃か等と、トモエは考える。確かに、これまで外に出て散々に魔物を狩って。それに合わせて食事をしていたはずなのだが、ここ暫くは祭りに参加するために教会で多くの時間を使う事になったのだろう。そして、食事についてはシグルドとパウがいる以上は困ることが無く。それこそ余るほどの食材を持って帰って、それでこれまでと変わらぬ量を食べれば結果は推して知るべし。ただ、少し肉付きが良くなったようには思うのだが、それは少年たちも同様。これまで、不足していたものを補って体をしっかり動かしたのだから、順当な成長文とトモエにはそう見える。
「皆さん、待たせも伸びていますし、成長期でもありますから」
「正直、俺はみてもよくわかんねーんだけどさ」
「まぁ、あいつらも手直しでは服も難しいという事だったしな」
「メイのねーちゃんに貰えば良いんじゃね。なんだかんだで、俺らでもあれこれ手伝って何か欲しくないかって言われてたろ」
「それは、そうかもしれんが」
さて、パウのほうはシグルドよりも割と色々とよく見ているらしい。シグルドに対して、そうした話をメイが繰り返ししているのなら、せめて最初の衣服は少年たちから贈って見せるくらいの甲斐性は見せろと暗に言われているのだろう。それくらいが出来るだけの稼ぎは、十分に少年たちも既に持っている。いくら衣類が少し値が張るものとはいえ、武器に比べればなんだかんだと安価な物ではある。加えて、未だにどこまでも高騰しかねない補修石にしても順調に確保できているのだろうから。
「さて、皆さんもまだと言う事ですし、お客様、クレド様が宜しければ」
「ああ、俺は構わん。ただ、セツナは苦手な物が多いぞ」
「オユキさんも同じですから。なので、同じものを揃ってとはならない、まずはそれにご了承を頂ければ」
「ほう。まぁ、そのあたりに理解が有るのなら、有難い物だな」
さて、有難い事に間違いなく同じく食卓に着くだろう客人、そちらからの理解は得られた。向こうからしてみれば、こちらが理解を示しているとそういう形になるのだろうが。
「あー、オユキのって好き嫌いの範疇ってわけじゃないんだな」
「種族に依る物、らしくはあるのですが」
「俺も詳しいわけじゃない。それこそ、並べたときにセツナに聞け」
そのあたりは、長く暮らしていくうちに少しくらいは分かりそうなものだと、そんな事をトモエとしては考えるのだが。
「集落では、やはり食事の場は分けるからな」
「一緒にくわねーの」
「どうにもな。俺にしても生で肉を食らう事に抵抗はないのだが、やはり味気ないとも感じる。そうなると、火を使ってとなるが」
「あー、まぁ、確かに室内こうするなら火はダメか」
氷菓子に喜んだからだろうか、室内はいったい何があったのかと言わんばかりにもはや氷と雪に閉ざされて、銀世界と呼んでも問題が無いほどの状態になっている。少し前には銃を数得る程度であたはずの青い光球が気が付けばその数を増やし、今は数えるのが面倒になる程度には周囲をふわりふわりと浮いている。
「火がダメかと言われれば、それもまた違う。難しい事は、俺は苦手だ。繰り返すが、セツナに聞いてくれ」
「難しい事は、面倒だよな」
クレドの言葉に、何やらシグルドが頷いている。トモエとしても、全くもって同意したい物なのだが少女たちからの視線を感じて、流石にそれは止めて置く。特にここ暫く。オユキの代わりにと考えて動くことを増やしてから、本当に面倒だと感じることがとたんに増えたのだ。
太刀を振り、片付くことが無い。人との関係の中で、調整をするにしてもそこに個人としての感情や利益ではなく、組織としての理屈や他の動きというのが出てくる。把握するのも実に面倒な事。それらに巻き込まれたトモエとしては、本当にオユキというのが色々と考えて、常に考えて状況を己の望むようにと振る舞っていたのだとよく分かる。それもこれも、こちらに来てからだけでなく、過去から変わらずトモエの事を考えて。それが、本当によく分かると言うものだ。
「さて、流石にここにというのも少々難しい物もありますので、改めて」
「まぁ、確かにそうか」
それこそ小皿に盛り付けられたものを並べるのであれば、客間でも構いはしない。だが、トモエはあれこれとアルノーに頼んだこともあり、ここに運んでくるのは流石に難しいほどの物でもある。並べる場所にしても、人が増えたこともあるのだが、何よりそれなりにさら数も多いコースになるため、逐一侍女たちが列をなして運ぶというのも色々と障りがある。何より、好みの分からぬ相手でもあり、寧ろここでセツナの食事に対する反応が分かれば、オユキに基本として食べさせるものも分かるからと。料理として、ある程度は用意した物を改めて食卓で完成させてほしいとアルノーに頼んでいるのだ。
「変わった趣向だな」
「そう、でしょうか」
背景を伏せて、場所を変える理由をクレドに話せば、ただ相手からはまた不思議な事をするものだと首をかしげて。トモエとしては、過去にはそうした形での調理が好まれていたはずだと、旅行先でオユキが好んで足を運んだ店舗の事を思い出して。それこそ、ガレットにしても、かつてのオユキが好んでいた単純な料理にしてもその場で組み立てるものが多かった。
「かつての世界では、よくある者だったと思いますが。いえ、そうですね、こちらではなかなか難しい事も多いですか」
「つか、その辺って屋台とかでやってね」
「ああ。きちんとした場所で食べるのならば、完成されたものが運ばれるとそんな話だったが」
「そのあたりは、また文化の差もあるので色々と難しい物ですね」
確かに、そうした流れもあった様に思う。トモエとしては、ライブキッチン等と呼ばれていたはずなのだがホテルでの朝食などでは卵料理に加えて燻製肉の類はその場で頼めば好みの調理方法で用意してくれていたとそう覚えている。それこそ、かつて暮らしていた地に限らず、この国の、神国の背景にあった国でも。そういった流れもあって、アルノーも快く受け入れてくれたはずなのだが、どうにも今現在とでもいえばいいのだろうか。現状のこの国では、なかなか難しい類の仕組みなのだなと、改めて文化の差に思いを馳せたりもしながら。
「何にせよ、氷菓子の類もすっかりとなくなったようですから」
「ああ。セツナ、昼食の時間だそうだ。匙を口から離した方がいい」
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
World of Fantasia
神代 コウ
ファンタジー
ゲームでファンタジーをするのではなく、人がファンタジーできる世界、それがWorld of Fantasia(ワールド オブ ファンタジア)通称WoF。
世界のアクティブユーザー数が3000万人を超える人気VR MMO RPG。
圧倒的な自由度と多彩なクラス、そして成長し続けるNPC達のAI技術。
そこにはまるでファンタジーの世界で、新たな人生を送っているかのような感覚にすらなる魅力がある。
現実の世界で迷い・躓き・無駄な時間を過ごしてきた慎(しん)はゲーム中、あるバグに遭遇し気絶してしまう。彼はゲームの世界と現実の世界を行き来できるようになっていた。
2つの世界を行き来できる人物を狙う者。現実の世界に現れるゲームのモンスター。
世界的人気作WoFに起きている問題を探る、ユーザー達のファンタジア、ここに開演。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
異世界生活研修所~その後の世界で暮らす事になりました~
まきノ助
ファンタジー
清水悠里は先輩に苛められ会社を辞めてしまう。異世界生活研修所の広告を見て10日間の研修に参加したが、女子率が高くテンションが上がっていた所、異世界に連れて行かれてしまう。現地実習する普通の研修生のつもりだったが事故で帰れなくなり、北欧神話の中の人に巻き込まれて強くなっていく。ただ無事に帰りたいだけなのだが。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる