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30章 豊穣祭
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曰く、第五騎士団と言うのは、これまであまり出番のない段であったこともあり、人員がそこまで多くないのだと。そんな話を王太子からされることとなった。過去から存在していた段ではある事には違いないのだが、近年で大きく動く必要が出たのは、それこそ現王太子妃を魔国から迎える時に動いて以来。なんとなれば、オユキが、戦と武技の巫女が各地の神殿にと望むからこそ、色々と仕事が増えている。今後の増員は考えてもいるし、他の団からの異動と言うよりも、第五を核として他から抽出してというのは既に行っているらしい。だが、やはり問題としては最低限と言うのがかなり高い場所に置かれている処なのだろう。
戦と武技の巫女、困ったことにこの肩書を持つ相手が信頼を寄せているのが騎士でもある。だというのに、そんな相手を加護の無い場であれば、平然と下して見せるのがこの巫女なのだ。つまるところ、向けられている信頼と言うのは、これまでの事に対する物。王家として、公爵家として。国法をもとに、巫女につけた護衛。その振る舞いに対する信頼なのだと、いやでも理解する。つまりは、期待が重いからと応えぬ怯懦を持つ者は流石にいないのだが。
「巫女様から、さらには神々からの直々の品だ。そのたびに、騎士たちがだな」
「ええと」
「流石にその方に責を言うのは、筋違いと我にも分かりはするのだがな」
「何にせよ母、王妃様にしても、我の妻にしても頭を抱える程の事がそのたびに起こってな」
では、それにふさわしいのは誰かと言う話が出たとき。怯懦では無い者たちが、何をもって示すのか。決まっている。物を持ち込むのが戦と武技の巫女なのだ。ならば、誰が相応しいか、それを決めるための手段など一つしかないとそれはそれは実に賑やかな催しとなる。表ざた、と言うよりもトモエとオユキの耳に届いていないのは、正直そんな醜聞を外に持ち出せる訳も無いとそうした話なのだろう。一つの事実として、オユキが送り出すときには、誰も彼も実に晴れがましい様子ではある。そこには、その位置を得るためにと行った闘争の、物理的な闘争の形跡などみじんも見えないこともある。
「その、慰労といいますか」
「やめよ。その様な事をしてしまえば、いよいよもって次が取り返しのつかぬ騒ぎとなる」
「ただでさえ、内々に次の日程も周知し始めているからな。これ以上、城が騒がしくなるのは我としても」
そして、オユキからの提案は喜ぶ者が多いのは確かなのだが、いよいよ収拾がつかなくなるからやめてくれと。上位の人物からは珍しくといえばいいのだろうか、それはもう見事に拒否される。
「その方らの去就がはっきりしているからこそ、自前でとは言えぬしな」
「うむ。少なくとも、選択の時が終わるまでは、それも難しい」
そして、トモエとオユキが長くこちらの世界で解決策と言うのはあまりに明確に存在しているのだ。今は、それが取れない以上は、勿論神々からの覚えがめでたいというよりも、神々から与えられた品を持ち込んでくる相手に誰が対応すべきと言うのは決まっているのだが。
「ローレンツは、流石に難しいのか」
「魔国において、ファンタズマ子爵家を守るのが、今はフォキナ家の役目でもある」
「オユキは、フォキナの他の者と面識は」
「言われてみれば、ありませんね」
確か、今ローレンツが持っている家督が、そちら一つとなっているとその理解はある。エステールとの間に生まれた子にしても、フォキナ侯爵家に入っているとも。だが、そちらの紹介を一度も受けていないというのも、事実。オユキから、トモエから催促するようなことでもないからとあまり気にはしていなかったのだが。
「あちらは、だがレジスとは違って」
「そうだな、確かに部門では無いのだが、それなりにと言うよりも、ローレンツ卿がいるのだから」
「まぁ、シェリアという近衛の例も確かにあるが」
「そのあたり、確認すらしていませんでしたが、フォキナ家はそもそも派閥としてはどちらに」
そのあたり、オユキは未だに勉強が足りていないところでもある。そもそも、このあまりに広大な世界では、貴族家と言うのはそれはもう数得るのも面倒なほど存在している。五公ではあるもののその一つ下、侯爵ともなれば途端に数が増える。それこそ、一つの公爵家の下にという括りを作ってみたところで、両手の指では効かないだけの数が存在している。マリーア公爵家の麾下、そのファンタズマ子爵として色々と話は聞いているというよりも、学ぶべきとされてはいるのだが、そちらにしても正直間に合わない。顔を一度合わせたくらいでは、オユキはそこまではっきりと記憶できるわけでもない。全く顔を合わせる機会も無いとなれば、尚の事。そんな中で、数千に及ぶ貴族家を、それも一つの公爵領で存在するそんな膨大な家を覚えるのはあまりにも無理があるというのがオユキとしての言い分だ。勿論、こちらで初めから貴族としてあることを求められるこちらで暮らす生粋の貴族であれば、そんな事は言えないのだろうが。
「フォキナ侯爵は、今は無いサグレタ公爵からだな」
「あの、それは流石に」
「まぁ、聞け。先にもいったのだが、フォキナについては法衣でな。領地を与えられているわけではなく、王都での職務が基本となっていたのだ」
「ああ、成程」
シェリアについては、アルゼオ公爵領からとそうした話を聞いた記憶もある。そんな彼を叔父と呼ぶのだから、彼にしてもアルゼオ公爵の縁者なのかとオユキは考えていたものだ。だが、実際にはそちらも色々と違うとでもいえばいいのだろう。どうにも、己の考える範囲外の事ばかりが、身の回りに配置されているとそう感じるものだ。
「そういえば、セグレ家、いえ、今は無い物を家と呼んでも良いかは分かりませんが」
「何、一応は家督として保管はされている。実のところ、途絶えた家と言うのは他にも多いからな。そちらについては、いよいよ王都の法衣だな。ローレンツ卿が騎士として身を成すことを選んだ時に、まぁ、なんというか都合がいい相手でもあったのだ」
「エステールからは、彼女からとその様に」
「実際はどうであれ、と言うよりも、強かな相手だとそのように聞いている。つまりはそこまで考えて、であったのだろうな」
どういった感情が、過去があったのかは流石に尋ねてはいない。だからこそ、うっかりとでもいえばいいのだろうか。疑問を口にすることで、こうしてもたらされる情報については、必要な物以外は忘れておこうと、オユキとしては改めて己を戒めて。
「それよりも、こうして予定を話しているというのに、その方が頼んでいる人員はいなくても良いのか」
「そういえば、ユーフォリアは」
言われて、今朝から顔を見ていない相手の事をようやくオユキも思い出し、姿を改めて探す。と言うよりも、今は何やらオユキの側につくことが少なく、基本的にはトモエと何かをしている時間のほうが多いのだ。そのあたりは、役割がかつてと入れ替わっていることもあり、彼女の得意がいかせる場面と言うのがトモエの側と言うのもあるからだろう。
「シェリアさんは、今は少し私から頼みごとを。この後、また外に出ることもありますので」
「ええと、いえ、確かにそれも必要にはなってきますか」
「と言うか、オユキ、その方手に巻いた包帯が」
「少しなら、まぁ、大丈夫でしょうから。血がにじんでいるようなら、流石に止はしましたが」
今朝起きてみたところ、と言うよりも昨日のうちにカナリアを頼んだことが功を奏しているのだろう。その頼まれた本人からは、一体何をやっているのかとそんな様子が一切隠れていなかったが。そんな事を言外に尋ねてみれば、トモエからは午後からの容易に向かわせたとそういった返答。オユキとしては、己はまた屋敷で休むことになるのかと少し落ち込めば、だがトモエからは現状であれば問題が無いとそうした答えが返ってくる。意外に感じて、オユキが視線を向ければ、トモエからは少し考えるようなそぶりと共に。
「何かを得るにしても、加護は貯めて置いて損は無いでしょう。オユキさんとしても、どうにも気落ちしてしまうと治りが遅くなるようですし」
「ふむ」
「確か、薬学院からはそんな報告が上がってきていたようには思うが、だが、危険が過ぎるのではないか」
「いえ、正直なところ、どうとでもなりますから。護衛の方が、きちんと数は調整してくれますから」
トモエとしては、数さえ調整してしまえば、王都でも問題がないと考えている。と言うよりも、互いにその程度はやはりできると考えているのだ。問題として、直りが遅くなるとそうした部分はあるにはあるのだが。
「カナリアに頼むとなれば、確かあの者が扱うのは奇跡だっただろう」
「一応、奇跡を願うには、傷を負った本人からもとそう聞いてはいたのですが」
だが、聞いた範囲を考えても、どうにもそのあたりに齟齬があるといえばいいのだろうか。カナリアが、以前にも始まりの町で行われた祭りの場で、平然と行って見せたこともあり、それにしてもトモエは疑っている。事実であるのは間違いないのだろうが、それ以外が無いと言う訳では無い。この世界は、とにかく例外とできるものが多いのだとここまでの間にいやでも理解が及ぶという物だ。何やら、国王その人は神々から言われたことに対して、割と忠実である様子が見受けられるのだが、この王太子はそうでもない。勿論、譲位がなされた時にはまた変わっていくのかもしれないが、今はそういった様子がトモエには見られない。
「どうにも、オユキさんの様子を見る限り、得られるもののほうが多いように見えますから」
「トモエさん」
オユキとしては、トモエがそのあたりを改めて良しとしてくれる。それがただ嬉しいのだと。
「まぁ、トモエが良いというのであれば、良いのであろうな」
「話を戻して、いや、何処まで話したのだったか」
惚気は結構とばかりに、早々に客人二人が。
「流石に、祭りの詳細までは伺っていませんが、本祭の前後でもとそういった話ですので」
「今回は、祀っている教会も無いのだが」
「神殿でお伺いするのが、良いのではないかと」
言われたことは言われた事として。ただ、祭祀の次第については流石にオユキの関与するところでは無いのだと。
戦と武技の巫女、困ったことにこの肩書を持つ相手が信頼を寄せているのが騎士でもある。だというのに、そんな相手を加護の無い場であれば、平然と下して見せるのがこの巫女なのだ。つまるところ、向けられている信頼と言うのは、これまでの事に対する物。王家として、公爵家として。国法をもとに、巫女につけた護衛。その振る舞いに対する信頼なのだと、いやでも理解する。つまりは、期待が重いからと応えぬ怯懦を持つ者は流石にいないのだが。
「巫女様から、さらには神々からの直々の品だ。そのたびに、騎士たちがだな」
「ええと」
「流石にその方に責を言うのは、筋違いと我にも分かりはするのだがな」
「何にせよ母、王妃様にしても、我の妻にしても頭を抱える程の事がそのたびに起こってな」
では、それにふさわしいのは誰かと言う話が出たとき。怯懦では無い者たちが、何をもって示すのか。決まっている。物を持ち込むのが戦と武技の巫女なのだ。ならば、誰が相応しいか、それを決めるための手段など一つしかないとそれはそれは実に賑やかな催しとなる。表ざた、と言うよりもトモエとオユキの耳に届いていないのは、正直そんな醜聞を外に持ち出せる訳も無いとそうした話なのだろう。一つの事実として、オユキが送り出すときには、誰も彼も実に晴れがましい様子ではある。そこには、その位置を得るためにと行った闘争の、物理的な闘争の形跡などみじんも見えないこともある。
「その、慰労といいますか」
「やめよ。その様な事をしてしまえば、いよいよもって次が取り返しのつかぬ騒ぎとなる」
「ただでさえ、内々に次の日程も周知し始めているからな。これ以上、城が騒がしくなるのは我としても」
そして、オユキからの提案は喜ぶ者が多いのは確かなのだが、いよいよ収拾がつかなくなるからやめてくれと。上位の人物からは珍しくといえばいいのだろうか、それはもう見事に拒否される。
「その方らの去就がはっきりしているからこそ、自前でとは言えぬしな」
「うむ。少なくとも、選択の時が終わるまでは、それも難しい」
そして、トモエとオユキが長くこちらの世界で解決策と言うのはあまりに明確に存在しているのだ。今は、それが取れない以上は、勿論神々からの覚えがめでたいというよりも、神々から与えられた品を持ち込んでくる相手に誰が対応すべきと言うのは決まっているのだが。
「ローレンツは、流石に難しいのか」
「魔国において、ファンタズマ子爵家を守るのが、今はフォキナ家の役目でもある」
「オユキは、フォキナの他の者と面識は」
「言われてみれば、ありませんね」
確か、今ローレンツが持っている家督が、そちら一つとなっているとその理解はある。エステールとの間に生まれた子にしても、フォキナ侯爵家に入っているとも。だが、そちらの紹介を一度も受けていないというのも、事実。オユキから、トモエから催促するようなことでもないからとあまり気にはしていなかったのだが。
「あちらは、だがレジスとは違って」
「そうだな、確かに部門では無いのだが、それなりにと言うよりも、ローレンツ卿がいるのだから」
「まぁ、シェリアという近衛の例も確かにあるが」
「そのあたり、確認すらしていませんでしたが、フォキナ家はそもそも派閥としてはどちらに」
そのあたり、オユキは未だに勉強が足りていないところでもある。そもそも、このあまりに広大な世界では、貴族家と言うのはそれはもう数得るのも面倒なほど存在している。五公ではあるもののその一つ下、侯爵ともなれば途端に数が増える。それこそ、一つの公爵家の下にという括りを作ってみたところで、両手の指では効かないだけの数が存在している。マリーア公爵家の麾下、そのファンタズマ子爵として色々と話は聞いているというよりも、学ぶべきとされてはいるのだが、そちらにしても正直間に合わない。顔を一度合わせたくらいでは、オユキはそこまではっきりと記憶できるわけでもない。全く顔を合わせる機会も無いとなれば、尚の事。そんな中で、数千に及ぶ貴族家を、それも一つの公爵領で存在するそんな膨大な家を覚えるのはあまりにも無理があるというのがオユキとしての言い分だ。勿論、こちらで初めから貴族としてあることを求められるこちらで暮らす生粋の貴族であれば、そんな事は言えないのだろうが。
「フォキナ侯爵は、今は無いサグレタ公爵からだな」
「あの、それは流石に」
「まぁ、聞け。先にもいったのだが、フォキナについては法衣でな。領地を与えられているわけではなく、王都での職務が基本となっていたのだ」
「ああ、成程」
シェリアについては、アルゼオ公爵領からとそうした話を聞いた記憶もある。そんな彼を叔父と呼ぶのだから、彼にしてもアルゼオ公爵の縁者なのかとオユキは考えていたものだ。だが、実際にはそちらも色々と違うとでもいえばいいのだろう。どうにも、己の考える範囲外の事ばかりが、身の回りに配置されているとそう感じるものだ。
「そういえば、セグレ家、いえ、今は無い物を家と呼んでも良いかは分かりませんが」
「何、一応は家督として保管はされている。実のところ、途絶えた家と言うのは他にも多いからな。そちらについては、いよいよ王都の法衣だな。ローレンツ卿が騎士として身を成すことを選んだ時に、まぁ、なんというか都合がいい相手でもあったのだ」
「エステールからは、彼女からとその様に」
「実際はどうであれ、と言うよりも、強かな相手だとそのように聞いている。つまりはそこまで考えて、であったのだろうな」
どういった感情が、過去があったのかは流石に尋ねてはいない。だからこそ、うっかりとでもいえばいいのだろうか。疑問を口にすることで、こうしてもたらされる情報については、必要な物以外は忘れておこうと、オユキとしては改めて己を戒めて。
「それよりも、こうして予定を話しているというのに、その方が頼んでいる人員はいなくても良いのか」
「そういえば、ユーフォリアは」
言われて、今朝から顔を見ていない相手の事をようやくオユキも思い出し、姿を改めて探す。と言うよりも、今は何やらオユキの側につくことが少なく、基本的にはトモエと何かをしている時間のほうが多いのだ。そのあたりは、役割がかつてと入れ替わっていることもあり、彼女の得意がいかせる場面と言うのがトモエの側と言うのもあるからだろう。
「シェリアさんは、今は少し私から頼みごとを。この後、また外に出ることもありますので」
「ええと、いえ、確かにそれも必要にはなってきますか」
「と言うか、オユキ、その方手に巻いた包帯が」
「少しなら、まぁ、大丈夫でしょうから。血がにじんでいるようなら、流石に止はしましたが」
今朝起きてみたところ、と言うよりも昨日のうちにカナリアを頼んだことが功を奏しているのだろう。その頼まれた本人からは、一体何をやっているのかとそんな様子が一切隠れていなかったが。そんな事を言外に尋ねてみれば、トモエからは午後からの容易に向かわせたとそういった返答。オユキとしては、己はまた屋敷で休むことになるのかと少し落ち込めば、だがトモエからは現状であれば問題が無いとそうした答えが返ってくる。意外に感じて、オユキが視線を向ければ、トモエからは少し考えるようなそぶりと共に。
「何かを得るにしても、加護は貯めて置いて損は無いでしょう。オユキさんとしても、どうにも気落ちしてしまうと治りが遅くなるようですし」
「ふむ」
「確か、薬学院からはそんな報告が上がってきていたようには思うが、だが、危険が過ぎるのではないか」
「いえ、正直なところ、どうとでもなりますから。護衛の方が、きちんと数は調整してくれますから」
トモエとしては、数さえ調整してしまえば、王都でも問題がないと考えている。と言うよりも、互いにその程度はやはりできると考えているのだ。問題として、直りが遅くなるとそうした部分はあるにはあるのだが。
「カナリアに頼むとなれば、確かあの者が扱うのは奇跡だっただろう」
「一応、奇跡を願うには、傷を負った本人からもとそう聞いてはいたのですが」
だが、聞いた範囲を考えても、どうにもそのあたりに齟齬があるといえばいいのだろうか。カナリアが、以前にも始まりの町で行われた祭りの場で、平然と行って見せたこともあり、それにしてもトモエは疑っている。事実であるのは間違いないのだろうが、それ以外が無いと言う訳では無い。この世界は、とにかく例外とできるものが多いのだとここまでの間にいやでも理解が及ぶという物だ。何やら、国王その人は神々から言われたことに対して、割と忠実である様子が見受けられるのだが、この王太子はそうでもない。勿論、譲位がなされた時にはまた変わっていくのかもしれないが、今はそういった様子がトモエには見られない。
「どうにも、オユキさんの様子を見る限り、得られるもののほうが多いように見えますから」
「トモエさん」
オユキとしては、トモエがそのあたりを改めて良しとしてくれる。それがただ嬉しいのだと。
「まぁ、トモエが良いというのであれば、良いのであろうな」
「話を戻して、いや、何処まで話したのだったか」
惚気は結構とばかりに、早々に客人二人が。
「流石に、祭りの詳細までは伺っていませんが、本祭の前後でもとそういった話ですので」
「今回は、祀っている教会も無いのだが」
「神殿でお伺いするのが、良いのではないかと」
言われたことは言われた事として。ただ、祭祀の次第については流石にオユキの関与するところでは無いのだと。
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