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28章 事も無く
なべて世は
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色々と、不安はある。判断のつかぬことも実に多い。オユキにしてみれば、ユーフォリアの語った栄養学、それについてはやはり大いに疑問が募る。では、何故相も変わらずこちらでも人々の食が簡単に手に入るものに寄っていないのか。そこに合理性が無い。理屈が合わない。試すためには、いよいよ人体実験が必須となる事柄。治験と言い換えれば、どうにか方が付きそうなものにも思える。だが、過去から今まで。かつての世界で、栄養学と言う概論が発展した理由と言うのは、結果が先にあったからだとオユキの記憶にある。要は、明らかに偏った食事をする者たちがいて、そこで重篤な病が発生して。その原因は何かという研究、その結果として食物に含まれる成分という物に目が向かった。そうした流れがあっただろうと、そうオユキは記憶しているのだ。では、そうした物をこちらに持ち込むのかと言えば、まさにこれから。言ってしまえば、ユーフォリアの言が正しいのか、これからオユキの体を使って試していこうとそういう話だ。トモエがそれを、その様な事を飲み込みたくないとそう考えての事が昨夜の流れ。
「一先ず、トモエさんも納得ができる範囲で、アルノーと話したうえで」
「はい、そのように」
ただ、オユキとしても、最低限はと思うものだ。日々の糧として、間違いないだけの物をとって、余剰としてはそれからで十分だと。
「確認をしておきますが、その場合は濃度と体積、どちらが重要になるものですか」
「どちらも、ですね。前者は技術の介入が行える部分となり、後者はそれが無い場合には」
「アルノーの技術について、疑う事はありませんが」
「問題としては、こちらの仕組みを理解できているのかどうか、それに尽きるでしょう」
異邦から来た者たちは、何処まで行ってもこちらの仕組みではなく過去に存在していたものを基準に考えてしまう。技術介入が可能な密度、それを言われたアルノーとしては何やら思い当たるところがあるといった様子。トモエにしても、何やら今はまだ吊るされていない刀剣を撫でる様に手を動かしている。
「アルノー」
「ええ、お任せください」
門外漢であるはずのユーフォリア、その人物からお前が行っているそれはこの世界に沿った物ではないのだと。実にあっさりとした評価が下る。確かに、彼の料理を喜ぶ者は多い。珍しい調理法、頭抜けた技術。目も、舌も喜ばせることが出来る、そんな頭抜けた技術を確かに持っている。だが、そこで終わっているのだと容赦のない評価が。ただ、アルノーですらそこまでだというのならば、他の者では、そう考えるオユキではあるのだが。
「独特な差が、確かにありそうだとは考えていましたから」
「そう、なのですか」
「ええ。渡り鳥の雛亭、あの厨房を預かる方とレシピの交換などをしているときに」
アルノーのほうで、思い当たることがあるのなら何よりだと。そうして、オユキが頷いていればトモエからの視線が少々気になる。さて、一体何を言いたいのだろうかとオユキがトモエの様子を伺ってみれば。トモエの視線が、オユキの手元、さらに言えばオユキが食べ進めている食事に向いているのだと分かる。一体、何がとそう考えて振り返ってみて、成程と思う所が確かにある。これまでであれば、こうして話をしながらの食事であればそれを言い訳に手がとあっていることも多かった。寧ろ、昨夜の己を考えればこうしてゆっくりとではあっても話をしながら食事を進めているのが、進んでいるのが。
「ええと、トモエさん」
そして、オユキとしてはこれまで散々に気を使って呉れた相手に対して、ユーフォリアが来たからと言って、すっかりと安心しているオユキに対して思う所があるのだと隠さない己の伴侶に向かって。どう取り繕ったところで、何を口にしたところで言い訳だと、それはオユキも分かっているのだがそれでも。
「トモエさんがいるからこそ、でもありますから」
まともな事を、オユキは舌にのせることもできはしないのだが。それでも、己の思う所が届いてくれと。そんなオユキの様子に、それでもトモエを真っ先にと言うのが正しくつ割るからだろう。少し、熱のこもったため息をトモエとしても一度零したうえで、オユキに対して頷いて見せる。トモエにしても、理解はしているのだ。トモエが支えられるところ、それが最も基礎となる部分であるには違いないのだが、オユキが今抱えている問題には寄与しないと言う事を。ユーフォリア程、トモエはやはり対人経験を重ねてはいない。オユキの仕事場、オユキが日常から離れて、己が職務と向かいうのだと決めている場からは、オユキ自身の望みもあって遠くされていたトモエでは。まぁ、それをオユキに求められたとてトモエに無理な事ではあるのだ。
「ええ、わかっていますとも」
「トモエさん」
「こればかりは、過去の事も含めてですから」
そう、トモエはかつてこのゲームを遊んでいたわけではない。それこそ、アルノーにしてもオユキにしても。何処かユーフォリアの語る理屈に対して納得がいくそぶりを見せてはいるのだがトモエのほうでは全くなのだ。だからこそ、忸怩たる思いを抱えているのも事実。トモエの内側にある、どうにもならぬ部分を刺激されるのもただ事実。それらを全てのみ込んだうえで。
「わかっていますとも。さて」
そう、オユキの信頼、その形が違うことなど。
「神殿に向かう事を、目標としています。昨夜にも話しましたが」
「こちらでの目標で、残りは7つでしたね。ええ、それについては確かに。あとは、直近の予定ですが」
だからこそ、オユキが食事を進められるのならば、これまでのように体の成長をと訴えるオユキにとって必要な肉類ではなく。豆類でもなく。それ以外の、オユキの好みに近い物が増やされた食事に、目をつぶり。ユーフォリアの言葉が正しいのか、それについてはオユキも納得の上で自分の体を使って確かめようと、そう考えているのはよく分かるために。勿論、アルノーにしても今回ユーフォリアが語った内容、それらを使ってまた精進を積んでいくことだろう。かつて聞いたはずの情報、鍛冶にしても、一振りの刀を作るという行為にしても。奇跡の介入の余地がある。トモエの知らぬ、鋼の理屈がそこには存在している。ならば、物を作るというあらゆる行為において、神の眼が当然届くという物だろう。
「私がこちらに来るにあたって、叶うならばと言われたことがあります」
「祭りに合わせて、刺繍を納めよ、ですか」
「はい」
オユキとしても、流石に想定の範囲内の事ではある。そして、オユキが既に自分の手から離した事。
「雨乞いは豊穣祭、確か2週後でしたか、それに合わせてとは聞いていますが」
「はい。今後があるのならば、前夜祭と言う訳ではありませんが、前日に行いたいからと」
「妥当なところではあるでしょう。いえ、そうでも無いといえば」
正直、話を聞かされて、成程そういう事もあるのかと流しそうになるものだが、順序を考えれば、かつての世界であったものに照らし合わせてみれば疑問も生まれてくる。しかし、それにしても四季のある国であったからだろうか。地域であったからだろうか。雨の多い時期があり、それを求めたくなるのはまさに盛夏の頃。
「祖先を迎える、そうした時期にかつては」
オユキの記憶には、どうにも虚しい物が。いたはずの相手、今となっては生きていたと知っている相手。そんな相手が、伝承の通りであれば、この祭りが来歴の通りであるのならばと、何度祈ったことだろうか。トモエが、オユキに勧めている、だが、当時気乗りしなかった理由と言うのも、オユキにはあるのだ。そして、トモエにしてもそのころにはここまでではなかった。今、改めてとしているのは、両親の存在が過去にもあったのだと理解して、それに向き合う時間があってもいいだろうと考えての事。
オユキにしても、そうした理解はある。寝物語に、ここ暫くはトモエとの話の中にそうした物も混ざっている。最も、オユキとしては己の知っている物や、かつてにあった学問として。徹底的に、神秘という物を法則に置きかえ続けた学徒らしい話をしては、トモエにそっと頬を押されたり。それにしても、よくあるじゃれあいと言えば、その範囲。
「それよりも、トモエさん」
こちらではこちらの決まりがあるのだろうと、かつての風習を一度頭を振って頭から消す。それよりも、今は確かめなければならないことがある物として。要は、オユキが押し付けることになった刺繍、それが今はトモエの仕事になってしまっている。間に合わないというのであれば、勿論オユキが再度と言う事にもなるのだが。
「オユキさんに心配頂くほどの事はありませんよ。もう、仕上がっている物もありますから」
「ええと、その」
「今は、その、オユキさんはまだ習っていない事と言いますか」
なにも、図案を一つ完成させて、型通りに縫取っておしまいなどとそのような物ではないのだ。色を足すこともあれば、まだ何もない空間に、さらなるものを足して。場合によっては、基本の形をまずは作って、その上から色々とかぶせて行ったりと。それはもう、やり方は、技法と言うのはいくらでもある。
「刺繍の手技でいえば、私が習いに行っていたものでは四十三種類あるというお話でしたから」
最も、そのうちどうにかトモエが良しとされていたのは二十にも満たない。
「そういえば、覚えのない道具を使っていましたね」
「私たちの国で使っていた、一般的な道具なのですが」
トモエは改めて。こちらに戻ってきたときに、簡単な図を描いてシェリアに探してほしいと頼んだのだ。トモエにしても洋裁の心得も僅かにはあるのだが、刺繍として習ったのは日本刺繍。やはり、手に馴染む道具と言うのは、少々形が違う物になっている。使う糸にしても、こちらで基本となっているのは羊毛であったりが多いのだが、トモエのほうは絹糸が基本。
「染めてある絹糸が少ないと聞いた時は、不安にも思いましたが」
「ええと」
「ええ、頼めば用意も頂けると言う事でしたから」
色々と、頼んだのは何もオユキと共に街を歩いてからと言う事も無い。なんだかんだと、家の外と、買い物と言う意味であれこれとトモエのほうで既に引き取っていることは多いのだ。オユキがかつてもそうであったように、今もそうしている。
「一先ず、トモエさんも納得ができる範囲で、アルノーと話したうえで」
「はい、そのように」
ただ、オユキとしても、最低限はと思うものだ。日々の糧として、間違いないだけの物をとって、余剰としてはそれからで十分だと。
「確認をしておきますが、その場合は濃度と体積、どちらが重要になるものですか」
「どちらも、ですね。前者は技術の介入が行える部分となり、後者はそれが無い場合には」
「アルノーの技術について、疑う事はありませんが」
「問題としては、こちらの仕組みを理解できているのかどうか、それに尽きるでしょう」
異邦から来た者たちは、何処まで行ってもこちらの仕組みではなく過去に存在していたものを基準に考えてしまう。技術介入が可能な密度、それを言われたアルノーとしては何やら思い当たるところがあるといった様子。トモエにしても、何やら今はまだ吊るされていない刀剣を撫でる様に手を動かしている。
「アルノー」
「ええ、お任せください」
門外漢であるはずのユーフォリア、その人物からお前が行っているそれはこの世界に沿った物ではないのだと。実にあっさりとした評価が下る。確かに、彼の料理を喜ぶ者は多い。珍しい調理法、頭抜けた技術。目も、舌も喜ばせることが出来る、そんな頭抜けた技術を確かに持っている。だが、そこで終わっているのだと容赦のない評価が。ただ、アルノーですらそこまでだというのならば、他の者では、そう考えるオユキではあるのだが。
「独特な差が、確かにありそうだとは考えていましたから」
「そう、なのですか」
「ええ。渡り鳥の雛亭、あの厨房を預かる方とレシピの交換などをしているときに」
アルノーのほうで、思い当たることがあるのなら何よりだと。そうして、オユキが頷いていればトモエからの視線が少々気になる。さて、一体何を言いたいのだろうかとオユキがトモエの様子を伺ってみれば。トモエの視線が、オユキの手元、さらに言えばオユキが食べ進めている食事に向いているのだと分かる。一体、何がとそう考えて振り返ってみて、成程と思う所が確かにある。これまでであれば、こうして話をしながらの食事であればそれを言い訳に手がとあっていることも多かった。寧ろ、昨夜の己を考えればこうしてゆっくりとではあっても話をしながら食事を進めているのが、進んでいるのが。
「ええと、トモエさん」
そして、オユキとしてはこれまで散々に気を使って呉れた相手に対して、ユーフォリアが来たからと言って、すっかりと安心しているオユキに対して思う所があるのだと隠さない己の伴侶に向かって。どう取り繕ったところで、何を口にしたところで言い訳だと、それはオユキも分かっているのだがそれでも。
「トモエさんがいるからこそ、でもありますから」
まともな事を、オユキは舌にのせることもできはしないのだが。それでも、己の思う所が届いてくれと。そんなオユキの様子に、それでもトモエを真っ先にと言うのが正しくつ割るからだろう。少し、熱のこもったため息をトモエとしても一度零したうえで、オユキに対して頷いて見せる。トモエにしても、理解はしているのだ。トモエが支えられるところ、それが最も基礎となる部分であるには違いないのだが、オユキが今抱えている問題には寄与しないと言う事を。ユーフォリア程、トモエはやはり対人経験を重ねてはいない。オユキの仕事場、オユキが日常から離れて、己が職務と向かいうのだと決めている場からは、オユキ自身の望みもあって遠くされていたトモエでは。まぁ、それをオユキに求められたとてトモエに無理な事ではあるのだ。
「ええ、わかっていますとも」
「トモエさん」
「こればかりは、過去の事も含めてですから」
そう、トモエはかつてこのゲームを遊んでいたわけではない。それこそ、アルノーにしてもオユキにしても。何処かユーフォリアの語る理屈に対して納得がいくそぶりを見せてはいるのだがトモエのほうでは全くなのだ。だからこそ、忸怩たる思いを抱えているのも事実。トモエの内側にある、どうにもならぬ部分を刺激されるのもただ事実。それらを全てのみ込んだうえで。
「わかっていますとも。さて」
そう、オユキの信頼、その形が違うことなど。
「神殿に向かう事を、目標としています。昨夜にも話しましたが」
「こちらでの目標で、残りは7つでしたね。ええ、それについては確かに。あとは、直近の予定ですが」
だからこそ、オユキが食事を進められるのならば、これまでのように体の成長をと訴えるオユキにとって必要な肉類ではなく。豆類でもなく。それ以外の、オユキの好みに近い物が増やされた食事に、目をつぶり。ユーフォリアの言葉が正しいのか、それについてはオユキも納得の上で自分の体を使って確かめようと、そう考えているのはよく分かるために。勿論、アルノーにしても今回ユーフォリアが語った内容、それらを使ってまた精進を積んでいくことだろう。かつて聞いたはずの情報、鍛冶にしても、一振りの刀を作るという行為にしても。奇跡の介入の余地がある。トモエの知らぬ、鋼の理屈がそこには存在している。ならば、物を作るというあらゆる行為において、神の眼が当然届くという物だろう。
「私がこちらに来るにあたって、叶うならばと言われたことがあります」
「祭りに合わせて、刺繍を納めよ、ですか」
「はい」
オユキとしても、流石に想定の範囲内の事ではある。そして、オユキが既に自分の手から離した事。
「雨乞いは豊穣祭、確か2週後でしたか、それに合わせてとは聞いていますが」
「はい。今後があるのならば、前夜祭と言う訳ではありませんが、前日に行いたいからと」
「妥当なところではあるでしょう。いえ、そうでも無いといえば」
正直、話を聞かされて、成程そういう事もあるのかと流しそうになるものだが、順序を考えれば、かつての世界であったものに照らし合わせてみれば疑問も生まれてくる。しかし、それにしても四季のある国であったからだろうか。地域であったからだろうか。雨の多い時期があり、それを求めたくなるのはまさに盛夏の頃。
「祖先を迎える、そうした時期にかつては」
オユキの記憶には、どうにも虚しい物が。いたはずの相手、今となっては生きていたと知っている相手。そんな相手が、伝承の通りであれば、この祭りが来歴の通りであるのならばと、何度祈ったことだろうか。トモエが、オユキに勧めている、だが、当時気乗りしなかった理由と言うのも、オユキにはあるのだ。そして、トモエにしてもそのころにはここまでではなかった。今、改めてとしているのは、両親の存在が過去にもあったのだと理解して、それに向き合う時間があってもいいだろうと考えての事。
オユキにしても、そうした理解はある。寝物語に、ここ暫くはトモエとの話の中にそうした物も混ざっている。最も、オユキとしては己の知っている物や、かつてにあった学問として。徹底的に、神秘という物を法則に置きかえ続けた学徒らしい話をしては、トモエにそっと頬を押されたり。それにしても、よくあるじゃれあいと言えば、その範囲。
「それよりも、トモエさん」
こちらではこちらの決まりがあるのだろうと、かつての風習を一度頭を振って頭から消す。それよりも、今は確かめなければならないことがある物として。要は、オユキが押し付けることになった刺繍、それが今はトモエの仕事になってしまっている。間に合わないというのであれば、勿論オユキが再度と言う事にもなるのだが。
「オユキさんに心配頂くほどの事はありませんよ。もう、仕上がっている物もありますから」
「ええと、その」
「今は、その、オユキさんはまだ習っていない事と言いますか」
なにも、図案を一つ完成させて、型通りに縫取っておしまいなどとそのような物ではないのだ。色を足すこともあれば、まだ何もない空間に、さらなるものを足して。場合によっては、基本の形をまずは作って、その上から色々とかぶせて行ったりと。それはもう、やり方は、技法と言うのはいくらでもある。
「刺繍の手技でいえば、私が習いに行っていたものでは四十三種類あるというお話でしたから」
最も、そのうちどうにかトモエが良しとされていたのは二十にも満たない。
「そういえば、覚えのない道具を使っていましたね」
「私たちの国で使っていた、一般的な道具なのですが」
トモエは改めて。こちらに戻ってきたときに、簡単な図を描いてシェリアに探してほしいと頼んだのだ。トモエにしても洋裁の心得も僅かにはあるのだが、刺繍として習ったのは日本刺繍。やはり、手に馴染む道具と言うのは、少々形が違う物になっている。使う糸にしても、こちらで基本となっているのは羊毛であったりが多いのだが、トモエのほうは絹糸が基本。
「染めてある絹糸が少ないと聞いた時は、不安にも思いましたが」
「ええと」
「ええ、頼めば用意も頂けると言う事でしたから」
色々と、頼んだのは何もオユキと共に街を歩いてからと言う事も無い。なんだかんだと、家の外と、買い物と言う意味であれこれとトモエのほうで既に引き取っていることは多いのだ。オユキがかつてもそうであったように、今もそうしている。
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