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28章 事も無く
オユキの好み
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つまるところ、オユキはやはり好んでいない。この現状を得たのは、確かに自業自得ではある。だが、いつぞやの時にしても、それから折に触れてある事にも。事あるごとに、あの柱が顔を出して、オユキに対して平然と使命と嘯いて行うべきことを伝えてくるこの現状が。これが、戦と武技からであれば確かに納得もいく。あの柱から直接言われた折には、それは確かにと思い受け入れることが出来る。何よりも。
「今回の事について、戦と武技の神ははっきりと私に告げました」
そう、戦と武技ははっきりとそうした専横に対して嫌悪を示していたのだ。実際にはそこに他の理屈があったのかもしれない。それ以外の何かが確かにあったとそう考えることもできる。だが、今度のやり方はトモエも好ましいと感じている、柱が気に食わぬとそうオユキに零すほどの事ではあったのだから。
「此度の事は、かの神の御心に叶わぬのだと」
そして、オユキとしてそれを、戦と武技の巫女であるオユキとしてそれを為したからだろう。随分と長くこうした現状を得ている。
「確かに、神々にしても意見の相違があるのでしょう。ロザリア司教も、そのように仰せでしたから」
オユキが、トモエが気にしていること。この国の高位の存在相手に。加えて、庇護者の領内に神殿があるというのに。その柱が苦手だと、やり口が好きでは無いと、そう口にする。あの日、確かに温情は与えられたのかもしれない。だが、それはどちらかと言えば水と癒しの配慮ではなかったのかと、そう感じているのだ。トモエもオユキも。だが、そうして口にしてみれば、オユキが随分と参っているのが伝わっていることも、手伝ってだろう。
「あなた方の思いは、わからないでもないのです」
「そう、ですね。戦と武技の巫女であるならば、確かにあの柱に選ばれるのならば、なかなか相容れないものでしょう」
そして、これまでどうにか隠していた事。この世界であれば、とてもではないが口にしてはならないだろうと言う事を言い出してみれば。しかし、相手からはそれも仕方ないのだろうと理解が得られる。
「始まりの町の司教様から、既に聞いているとのことです。改めて口にするのであれば、この国の中でも、やはり信仰は、奉じる神は本当に人それぞれです」
王妃が、そうして随分とはっきりとため息をついて。王家としては、水と癒しを中心として、その血脈である者たちとしてはそう考えているのだろう。
「近衛にしても、多いのは盾と軍略の女神でしたか」
その冠だけで、実に容易く由来が分かるものだが確かに、それにしてもトモエの推測が正しいと示してくれている。要は、戦と武技ではなく、そこから分かたれた柱として。分かたれたというよりも、もとよりそのように設計された存在として。名前を変えているのは、それを多くの者が知る立場にないようにとされているのは、過去の世界に対する配慮か。だとしたら、最大宗派の者達に対する配慮は無かったのだろうか。オユキは、我が両親の事ながら、どうにも理解が及ばぬこともあるものだと考えながらも、やはり納得がいくだけの理屈も確かに見て取れるとそんな事を考えながらも。
「騎士たちは、守護と剣の神。確かに、どちらも戦と武技に連なる柱ではあるのですが」
「そちらは、心当たりがありませんね」
オユキとしては、騎士の奉じる神がどうにも聞き覚えが無いと首をかしげてトモエを見る。トモエのほうでは、流石にそれだけでは絞り切れないといった様子で、何やら考えている様子。要は、それだけ多かったのだろう。もしくは、いよいよ多くが混ざっているのか。火星を守護星とした女神、そこにどういった由来があるのかはオユキに理解が及ぶものではないのだが、そうした確かに有名であり特化した柱についてはむしろ設計しやすかったと言う事なのだろう。
「安息のためであるには違いない、だというのに」
「訓練を盾に、平然と水と癒しの望まぬことをするのですから」
そうして、王妃と公爵夫人が揃ってため息などをついている。
トモエにしても、オユキにしても。やはり、そのあたりが感覚として難しい。実感を得るのが難しい。過去の世界に比べて、塩梅が実に難しいのだ。
この世界には、確かに神が存在している。人の上位者、普く種族の圧倒的上位者。そんな存在が平然と存在しておりそれらを祀る教会と言うのが確かに存在している。アイリスにしても、部族の物として社を新たに建てて等を当たり前のように行っている。間違いなく、気がつけていないだけで、他にも教会が、教会と言う呼び名ではなくとも、各々の柱を祀るために必要な施設と言うのは存在しているのだろう。それに気が付かず、復権などと嘯くオユキの姿、それは間違いなく滑稽な物とそう映っているのだろうと近頃はそう考えていたものだが。
「生憎と、騎士たち、近衛たちだけでは足りないのも事実」
「私がこうして奇跡を願わねば、オユキもトモエも聞き取れてはいませんから」
「あの、私にも覚えはありますが」
「貴女の信用を得るには、信頼を得るには必要な事と理解した上です。どうにも、トモエが不安に思う、トモエがこれほどをしなければと考えているようですから」
はっきりと、王太子妃にしても口にしてくるものだ。ただでさえ奇跡を弁rに使おうと考えれば、それが本当に必要な場面でも無ければ容赦なく徴収されるものがあるというのに。それでもとばかりに、受け入れる王太子妃ははっきりとオユキと良い関係をと望んでいるのだと口にする。オユキにも、つい最近の事で、それ以前にも覚えのある疲労に、己の中から確実に削られるあの独特の感覚に苛まれているには違いないというのに。オユキでは、やりすぎる。はっきりと、慣れていない。これまでの感覚をもとに動かなければならず、そしてこれまでの感覚には全く存在していないそれ。だが、王太子妃はそれこそ長い期間向き合ってきたのだろう。表情に、態度に、この場だからこそ出してはいるのだが、公の場であれば全く問題としないというのが本当によく分かる。そして、オユキであれば垂れ流すというしかないのだが、上手く付き合っていけるのだとそれを示すことも当然としている。
「あくまで、異邦人でしかないと」
「既に神国のファンタズマ子爵家当主でしょうに」
「であれば、高々子爵家と」
「マリーア公爵から、明確に庇護を受ける家をたかだかなどとは呼べません」
オユキが、恐れ多い事だと謙遜を、実際にはどうしてそこまでと言ったそぶりを見せれば。そこには特別扱いするだけの理由が、オユキが思う以上の物が十分すぎる程にあるのだとそれぞれから。繰り返し、何度でも。それこそ、オユキがただその事実を受け入れらるまで繰り返すことをためらう事ないのだとばかりに。トモエから見れば、オユキと言うのはやはり難物だ。こうして何度繰り返される言葉にしても、その時その時で意味が変わっているだろうと、それをただ考える。ミズキリから、そのあたりは散々に言われたことがあるのだろう。これまでの事で、こうした言葉にしても意味が変わるのだとそれを思い知ってきたのだろう。
かつての頃にも、何処かトモエに甘えるようにと振る舞うときがあった。初期のころは、しばらくして聞き出せたこともあったものだが、トモエにしてみれば数度もあれば想像がつくようになったことだ。例えば、オユキの判断で取引先の整理を行う必要が出たときに。人員の整理を行わなければならなかったときに。もしくは、頓挫せざるを得ない何かがあった時に。
「オユキさん」
「そう、なのでしょうね」
トモエにとって、この世界にオユキが残っても良いと、残りたいと考えるために必要な事は、とにかく信頼ができる相手を増やす事、それに尽きると考えている。トモエとて、そうあれかしと考えているのだ。何より、トモエにとって好ましいこの世界が、かつてオユキが憧れと共に語ったこの世界が。今はオユキにとってそうでは無いのだと、それを繰り返し突き付けるだけだというこの現状に、とにかく納得がいっていない。
「私は、やはり思う所があります」
だからこそ、トモエとしては戦と武技に臨むのは何よりも己の技、それがまさに頂と、かつての世界に存在した間違いなくすべての技術を、最高峰を詰め込んだ存在でありそこからさらに先に進めた相手よりも先に。刃が届くことがないのだと、その理解が有ったとしても許せぬ存在になりつつある月と安息。
「ええ、最後の時、その前には一戦交えることになるでしょう」
そして、このまま事が運ぶというのならば、情状酌量の余地が間違いなくあると、その理解が有るのだとしても。トモエにとっては、その選択こそ当然の事。如何に相手が死の権能を持っていようが。戦と武技をしても、現状であれば叶わぬとそうした話をされているのだとしても。柱そのものが、手弱女などと嘯いているのだとしても。己の矜持を、オユキを、オユキの心を守るのだと決めたあの時から変わらぬ誓いを果たすためであれば、その時にはオユキが己の隣にいると分かっているからこそ。
「トモエさんは」
「適わぬでしょう、叶う事は無いでしょうが」
「それでも、ですか」
そんな物分かりの良い人間になった覚えは、さらさらないのだと。トモエは、改めてオユキに告げる。己の比翼を、それがどんな理由であれ傷つけた存在をトモエが許すつもりは、一切ないのだと。
「あの、トモエさん」
「おや、これは失礼を」
余人を排して行われている会話の場だ。勿論ここには、それぞれを守る役職を得た者たちなど居るはずもない。トモエの放つ、こちらに来てからはすっかりとそれに圧があるのだと、かつての世界よりも遥かに苛烈な物と分かるそれに対して、気おされている相手がいるのだとオユキが告げれば、トモエもどうにか納めて見せる。
王妃と、公爵夫人が認めたのだ。そして、オユキにしても良くは思っていない。もとより、こちらにある神々に対して、柱に対して。刃を向ける事を一切躊躇いはしないトモエの精神性と言うのが、改めてこの場で示される。教示の奇跡がある中で、間違いなく伝わったその事実。オユキが、一体現状をどのようにとらえているのか、それ以上にトモエのほうが危ういらしいと、その事実を示して。
「今回の事について、戦と武技の神ははっきりと私に告げました」
そう、戦と武技ははっきりとそうした専横に対して嫌悪を示していたのだ。実際にはそこに他の理屈があったのかもしれない。それ以外の何かが確かにあったとそう考えることもできる。だが、今度のやり方はトモエも好ましいと感じている、柱が気に食わぬとそうオユキに零すほどの事ではあったのだから。
「此度の事は、かの神の御心に叶わぬのだと」
そして、オユキとしてそれを、戦と武技の巫女であるオユキとしてそれを為したからだろう。随分と長くこうした現状を得ている。
「確かに、神々にしても意見の相違があるのでしょう。ロザリア司教も、そのように仰せでしたから」
オユキが、トモエが気にしていること。この国の高位の存在相手に。加えて、庇護者の領内に神殿があるというのに。その柱が苦手だと、やり口が好きでは無いと、そう口にする。あの日、確かに温情は与えられたのかもしれない。だが、それはどちらかと言えば水と癒しの配慮ではなかったのかと、そう感じているのだ。トモエもオユキも。だが、そうして口にしてみれば、オユキが随分と参っているのが伝わっていることも、手伝ってだろう。
「あなた方の思いは、わからないでもないのです」
「そう、ですね。戦と武技の巫女であるならば、確かにあの柱に選ばれるのならば、なかなか相容れないものでしょう」
そして、これまでどうにか隠していた事。この世界であれば、とてもではないが口にしてはならないだろうと言う事を言い出してみれば。しかし、相手からはそれも仕方ないのだろうと理解が得られる。
「始まりの町の司教様から、既に聞いているとのことです。改めて口にするのであれば、この国の中でも、やはり信仰は、奉じる神は本当に人それぞれです」
王妃が、そうして随分とはっきりとため息をついて。王家としては、水と癒しを中心として、その血脈である者たちとしてはそう考えているのだろう。
「近衛にしても、多いのは盾と軍略の女神でしたか」
その冠だけで、実に容易く由来が分かるものだが確かに、それにしてもトモエの推測が正しいと示してくれている。要は、戦と武技ではなく、そこから分かたれた柱として。分かたれたというよりも、もとよりそのように設計された存在として。名前を変えているのは、それを多くの者が知る立場にないようにとされているのは、過去の世界に対する配慮か。だとしたら、最大宗派の者達に対する配慮は無かったのだろうか。オユキは、我が両親の事ながら、どうにも理解が及ばぬこともあるものだと考えながらも、やはり納得がいくだけの理屈も確かに見て取れるとそんな事を考えながらも。
「騎士たちは、守護と剣の神。確かに、どちらも戦と武技に連なる柱ではあるのですが」
「そちらは、心当たりがありませんね」
オユキとしては、騎士の奉じる神がどうにも聞き覚えが無いと首をかしげてトモエを見る。トモエのほうでは、流石にそれだけでは絞り切れないといった様子で、何やら考えている様子。要は、それだけ多かったのだろう。もしくは、いよいよ多くが混ざっているのか。火星を守護星とした女神、そこにどういった由来があるのかはオユキに理解が及ぶものではないのだが、そうした確かに有名であり特化した柱についてはむしろ設計しやすかったと言う事なのだろう。
「安息のためであるには違いない、だというのに」
「訓練を盾に、平然と水と癒しの望まぬことをするのですから」
そうして、王妃と公爵夫人が揃ってため息などをついている。
トモエにしても、オユキにしても。やはり、そのあたりが感覚として難しい。実感を得るのが難しい。過去の世界に比べて、塩梅が実に難しいのだ。
この世界には、確かに神が存在している。人の上位者、普く種族の圧倒的上位者。そんな存在が平然と存在しておりそれらを祀る教会と言うのが確かに存在している。アイリスにしても、部族の物として社を新たに建てて等を当たり前のように行っている。間違いなく、気がつけていないだけで、他にも教会が、教会と言う呼び名ではなくとも、各々の柱を祀るために必要な施設と言うのは存在しているのだろう。それに気が付かず、復権などと嘯くオユキの姿、それは間違いなく滑稽な物とそう映っているのだろうと近頃はそう考えていたものだが。
「生憎と、騎士たち、近衛たちだけでは足りないのも事実」
「私がこうして奇跡を願わねば、オユキもトモエも聞き取れてはいませんから」
「あの、私にも覚えはありますが」
「貴女の信用を得るには、信頼を得るには必要な事と理解した上です。どうにも、トモエが不安に思う、トモエがこれほどをしなければと考えているようですから」
はっきりと、王太子妃にしても口にしてくるものだ。ただでさえ奇跡を弁rに使おうと考えれば、それが本当に必要な場面でも無ければ容赦なく徴収されるものがあるというのに。それでもとばかりに、受け入れる王太子妃ははっきりとオユキと良い関係をと望んでいるのだと口にする。オユキにも、つい最近の事で、それ以前にも覚えのある疲労に、己の中から確実に削られるあの独特の感覚に苛まれているには違いないというのに。オユキでは、やりすぎる。はっきりと、慣れていない。これまでの感覚をもとに動かなければならず、そしてこれまでの感覚には全く存在していないそれ。だが、王太子妃はそれこそ長い期間向き合ってきたのだろう。表情に、態度に、この場だからこそ出してはいるのだが、公の場であれば全く問題としないというのが本当によく分かる。そして、オユキであれば垂れ流すというしかないのだが、上手く付き合っていけるのだとそれを示すことも当然としている。
「あくまで、異邦人でしかないと」
「既に神国のファンタズマ子爵家当主でしょうに」
「であれば、高々子爵家と」
「マリーア公爵から、明確に庇護を受ける家をたかだかなどとは呼べません」
オユキが、恐れ多い事だと謙遜を、実際にはどうしてそこまでと言ったそぶりを見せれば。そこには特別扱いするだけの理由が、オユキが思う以上の物が十分すぎる程にあるのだとそれぞれから。繰り返し、何度でも。それこそ、オユキがただその事実を受け入れらるまで繰り返すことをためらう事ないのだとばかりに。トモエから見れば、オユキと言うのはやはり難物だ。こうして何度繰り返される言葉にしても、その時その時で意味が変わっているだろうと、それをただ考える。ミズキリから、そのあたりは散々に言われたことがあるのだろう。これまでの事で、こうした言葉にしても意味が変わるのだとそれを思い知ってきたのだろう。
かつての頃にも、何処かトモエに甘えるようにと振る舞うときがあった。初期のころは、しばらくして聞き出せたこともあったものだが、トモエにしてみれば数度もあれば想像がつくようになったことだ。例えば、オユキの判断で取引先の整理を行う必要が出たときに。人員の整理を行わなければならなかったときに。もしくは、頓挫せざるを得ない何かがあった時に。
「オユキさん」
「そう、なのでしょうね」
トモエにとって、この世界にオユキが残っても良いと、残りたいと考えるために必要な事は、とにかく信頼ができる相手を増やす事、それに尽きると考えている。トモエとて、そうあれかしと考えているのだ。何より、トモエにとって好ましいこの世界が、かつてオユキが憧れと共に語ったこの世界が。今はオユキにとってそうでは無いのだと、それを繰り返し突き付けるだけだというこの現状に、とにかく納得がいっていない。
「私は、やはり思う所があります」
だからこそ、トモエとしては戦と武技に臨むのは何よりも己の技、それがまさに頂と、かつての世界に存在した間違いなくすべての技術を、最高峰を詰め込んだ存在でありそこからさらに先に進めた相手よりも先に。刃が届くことがないのだと、その理解が有ったとしても許せぬ存在になりつつある月と安息。
「ええ、最後の時、その前には一戦交えることになるでしょう」
そして、このまま事が運ぶというのならば、情状酌量の余地が間違いなくあると、その理解が有るのだとしても。トモエにとっては、その選択こそ当然の事。如何に相手が死の権能を持っていようが。戦と武技をしても、現状であれば叶わぬとそうした話をされているのだとしても。柱そのものが、手弱女などと嘯いているのだとしても。己の矜持を、オユキを、オユキの心を守るのだと決めたあの時から変わらぬ誓いを果たすためであれば、その時にはオユキが己の隣にいると分かっているからこそ。
「トモエさんは」
「適わぬでしょう、叶う事は無いでしょうが」
「それでも、ですか」
そんな物分かりの良い人間になった覚えは、さらさらないのだと。トモエは、改めてオユキに告げる。己の比翼を、それがどんな理由であれ傷つけた存在をトモエが許すつもりは、一切ないのだと。
「あの、トモエさん」
「おや、これは失礼を」
余人を排して行われている会話の場だ。勿論ここには、それぞれを守る役職を得た者たちなど居るはずもない。トモエの放つ、こちらに来てからはすっかりとそれに圧があるのだと、かつての世界よりも遥かに苛烈な物と分かるそれに対して、気おされている相手がいるのだとオユキが告げれば、トモエもどうにか納めて見せる。
王妃と、公爵夫人が認めたのだ。そして、オユキにしても良くは思っていない。もとより、こちらにある神々に対して、柱に対して。刃を向ける事を一切躊躇いはしないトモエの精神性と言うのが、改めてこの場で示される。教示の奇跡がある中で、間違いなく伝わったその事実。オユキが、一体現状をどのようにとらえているのか、それ以上にトモエのほうが危ういらしいと、その事実を示して。
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