696 / 1,235
20章 かつてのように
取り繕う
しおりを挟む
トモエが一人四阿に取り残され、報告を受けるために一人優雅にお茶を楽しみ、オユキは長い長いお説教をメイとアイリス、ついでとばかりに何やら面白そうだとついてきたフスカに茶化されながら時間を過ごしたのが昨日。
「どう、似合うかな。」
「そうですね。常に比べて美しく見えるには違いないでしょうが、不慣れがやはり先に目につきますね。」
「やはり装飾となると、日ごろから身に着けていないと動きに合わせて気を取られる物ですもの。」
そして、オユキが使い物にならなくなる程度に、各種族から女性として最低限の身だしなみとは何たるかを詰め込む時間を過ごした後には、そう言えばとばかりにメイからあの子たちは準備が整っているのかと言われて、今日を迎えている。
急な誘いとなるため、どうなる事かと思えば。教会には、大量という程ではない人数が一度に預けられ、それらを見るために各所から人が派遣されているため、寧ろ今はやることが無いのだと直ぐに実現されることとなった。少女たちの返事、建前はきちんとそのように整えられていたし、恐らく送り出した教会の先達たちもそう諭したのだろう。実態としては、晴れ舞台に参加できる、普段はとても望めぬ衣装を身に纏う機会があるのだと色めき立っている少女達。隠す気があるのかと、そうオユキもメイも一々問いかける事もなく、真剣に取り組んでいるのだとそう振舞って。
「そっかー。」
「うん。確かに、こう、動くたびに引っかかる感じがして、ちょっと、じゃなくてすごく気になるかも。」
「メイ様が身近でしょうが、常日頃身に着けている方は自然に見えるでしょうが、やはり相応に重さのある金属ですから。」
そして、オユキは今屋敷の一角を使い、メイとカリンという、かつての世界で一握りという言葉では足りないほどに世界でその名を轟かせた者達を助言者に置いて。オユキとて、確かに一代で相応の大企業まで成長させた企業からの人員ではあるが、所詮は集団の中の一人。そして、対外的な代表でも無ければ、その代表は当然それが出来るだけの素地を持つ人物であったというだけ。
「皆さんでしたら、そうですね、まずはもう少し簡素な物から。後は、動きの基礎はトモエ殿やオユキからでしょうから手首や足首に少し目立つものをというのがいいでしょうね。」
そして、屋敷の一室。少し広い客間という程度でしかないその部屋で、蔵を埋める程度にはため込んでいる装飾品をカレンとカリン、時にヴィルヘルミナが選んだ品をぞろりと並べて、そこから実際に当日着る衣装に合わせて見ては、どうかと意見をあちこちに求めている。
まぁ、あれこれと手に取るものがやたらと華美で、正直オユキの審美眼に合わせたところで下品と呼んでも良い品である辺りが、まぁ、何とも微笑ましいと言えばいいのか。
「そうですね。それと、皆さん忘れているようですが、主役は誰なのか。どのような場なのか。そして、己はそこでどの位置にいるのか。」
舞台という意味で、何処までも慣れているヴィルヘルミナの言葉に、少女たちは大事な前提を思い出したと、そう言わんばかりではあるのだが、さて思い出したところでそれを選択することができるだけの知識など当然持ち合わせているはずもない。言われて、改めて今の己を振り返ってみて、確かに違うのだろうと気が付くだけの完成を幸いにも持ち合わせてくれているのだが、では解答を探せるのかと言えばそんなはずもない。
差し当たって、目につきやすいようにと言えばいいのか、少々趣が違うからと一まとめにされていたからこそ際立った、素材とされた物の価値を積算するしか評価の仕様もない品を元の場所に戻し、他へと視線を彷徨わせる。勿論、装飾として身に着けるのではなく、己の家格や財力を誇示するという意味合いにおいては、申し分ない品であるし、送って来た相手にしても、そのように使う事を考えての物ではあろう。
一角に纏めておく分には、評価は分かれそうなものだが、統一感が生まれるあたり、品としては申し分が無いのも事実。
「そう言えば、確認をしていませんでしたが、舞に参加をというのであれば、こう、動きでずれる物は慣れないでしょうから。」
「えっと、首飾りとかは、そんなに動かないんじゃ。」
「動きによっては弾みますし、ゆとりの調整などが聞かないのであれば目線の高さまで来ますよ。」
そして、この場にいる中で、一つ大きな問題と言えばいいのか、初めからわかり切っているために、増援が連れてこられたと言えばいいのか。オユキは不必要な一切を身に付けたくない。そして、この場にいるオユキ以外は飾るべきだと考えている。
「えっと、そうなると。」
「うん。」
そして、主催者が誰なのか、参列する人間の位を考えなければと分かりやすい思考の流れを作られたことによって、シェリアとカレンにされるがままになっているオユキに視線が向く。そして、あれこれとあてがわれる物にしても、どうにも気に要らないと、それを隠すことが無いオユキが椅子に腰かけている。
「オユキちゃんは、あんまり、似合うのが無いよね。」
「うん。」
そして、少女たちの言葉が端的に示している。
「オユキは、髪色との兼ね合いが難しい所ですわ。」
こうして集まる者達の中で、唯一墨を流したような色合いを湛えているのがオユキだ。それで瞳の色もそちらに依っていればまだというところではあるのだが、名の由来となった存在を考えたからだろう。凍てつく氷を思わせる冷たい青。何処かオユキを背丈、定められた齢不相応に見せる色合いであり、オユキの視線に異様な圧を時にもたらす原因となるその色。
「えっと、オユキちゃん冬と眠りの女神様の装飾に合わせて見る。」
「おや、ご存じなのですか。」
オユキの属性は確かにそちらに由来するものであるし、どうにも体質と己の名前を考えれば大いに由縁の深そうな相手でもある。
「でも、アン。そうはいっても、この中から見つけるの。」
「え。オユキちゃんは、別に用意するんじゃないの。」
今ここに用意されているのは、あくまで下賜する予定の品と言えばいいのか、客人であったりに貸し与える品々だと考えているようだが、そうであるなら、そもそもいまこうしてオユキにあれこれと着せて見たりしようはずもない。
オユキはすっかりと他に任せたつもりになり、もはや己が関与する事は無いと考えていたのだが、昨夜トモエからもそんな事は無いと諭された。寸法が解っていたところで、やはり本人に実際に着せてみて、実際にどうなるかを見なければ判断は出来ない物であるし、手持ちの装飾と合わせるのなら、更に細かい調整が求められると。曰く、そうした行動の全体をさしてトータルコーディネートと呼ぶのだとか。
「いえ。特に、そちらの手配は行っていないと思いますが。」
実際のところは、それこそオユキが全く分からぬし、他に気を取られているために詳細を把握する余裕は無いだろうと詳しい異邦人二人を頼んで、早々に投げだした事柄だ。どのように話が進んでいるかは一切分からないが、家として予算がどのように動いているかだけは把握している。そちらを考えれば、新規に装飾用の素材を買い求めてなどという事は無かったはずだと。
「はい。そうした話もあったのですが、オユキ様は望まぬだろうと。」
髪色と、瞳の色。どちらも言ってしまえば、引き継ぐ素養だ。発現として珍しい。それはオユキも理解している。ならばそれを、珍しいものを如何に磨き上げるかに美意識が現れるというのはオユキも理解は出来る。協力的であるか否かはさておき。
「流れるエスニックな黒髪、しかして、瞳は宝石の様なアイスブルー。肌も抜ける様に白くとまさに人形の様な出で立ちですもの。ピジョンブラッドが実に映えると思ったのですけれど。」
「由来を思うのであれば、翡翠を玉にして髪を飾れば。紫水晶を削り出して首元を飾れば、実にあでやかになると思うのですが。」
さて、異邦人二人から、何やら言葉は分かるものだが、実際に何を思い描いているのか全く分からぬ話をされる物だと、ただオユキはそれを聞き流す。領都を盛装でトモエと歩いた時に、少しは反論して見せたが己の来ていた物、トモエが用意してくれたものだからと興味関心を抱いた物以外は、まぁ、知らぬ事でしかない。知ろうとすらしなかった事でしかない。そして、そのような生活を送って半世紀以上。最早、凝り固まっていると言っていい程に、価値観が出来てしまっている。
「まぁ、お任せします。土台私に分かるとは思えませんから。」
「オユキ。」
「いえ、昨日お話しいただいた事で、必要性と言いますか、それを大事にしてきた者達の文化、育まれた土壌については理解しました。」
だからこそ、オユキは今こうしてシェリアとタルヤのされるがままになっている。風綿を、更に疎らに編んだのだろう。布一枚を広げても、向こうの景色が透けて見える様な布。それを最低限覆う場所を覆ってとしているような、実に独特な装い。かつての世界で言えば、それこそ水着を着てそれを飾る薄布を身に着けていると言えばいいのだろうかと、オユキとしてはそのような感想しかない。
少女達に意見を求められて返す答えにしても、かつて幾度もそうしたように求めているだろう答えと、己がここまで培ってきたものを照らし合わせて当たり障りがない物を返しているに過ぎない。そして、ようやく髪にあれこれと細かく行われていた作業。いくつかの穴の開いた石に髪を通して、それを何やら細かく調整してという仕事が終わったらしく、シェリアとタルヤが手を止め少し離れる。
未だに身に着けるべき装飾は決まっていないが、素地としてはこれなのだろうと。
「オユキ、立ち上がって何処に行くつもりですの。」
「これが衣装として決まっているようですので、トモエさんに見て頂こうと。」
では、用意が終わったのなら早速と、そう考えたオユキの肩をシェリアがしっかりと握り、そこにメイから質問の声が出たためそれに対して、当然だとばかりにオユキが応えた。
「どう、似合うかな。」
「そうですね。常に比べて美しく見えるには違いないでしょうが、不慣れがやはり先に目につきますね。」
「やはり装飾となると、日ごろから身に着けていないと動きに合わせて気を取られる物ですもの。」
そして、オユキが使い物にならなくなる程度に、各種族から女性として最低限の身だしなみとは何たるかを詰め込む時間を過ごした後には、そう言えばとばかりにメイからあの子たちは準備が整っているのかと言われて、今日を迎えている。
急な誘いとなるため、どうなる事かと思えば。教会には、大量という程ではない人数が一度に預けられ、それらを見るために各所から人が派遣されているため、寧ろ今はやることが無いのだと直ぐに実現されることとなった。少女たちの返事、建前はきちんとそのように整えられていたし、恐らく送り出した教会の先達たちもそう諭したのだろう。実態としては、晴れ舞台に参加できる、普段はとても望めぬ衣装を身に纏う機会があるのだと色めき立っている少女達。隠す気があるのかと、そうオユキもメイも一々問いかける事もなく、真剣に取り組んでいるのだとそう振舞って。
「そっかー。」
「うん。確かに、こう、動くたびに引っかかる感じがして、ちょっと、じゃなくてすごく気になるかも。」
「メイ様が身近でしょうが、常日頃身に着けている方は自然に見えるでしょうが、やはり相応に重さのある金属ですから。」
そして、オユキは今屋敷の一角を使い、メイとカリンという、かつての世界で一握りという言葉では足りないほどに世界でその名を轟かせた者達を助言者に置いて。オユキとて、確かに一代で相応の大企業まで成長させた企業からの人員ではあるが、所詮は集団の中の一人。そして、対外的な代表でも無ければ、その代表は当然それが出来るだけの素地を持つ人物であったというだけ。
「皆さんでしたら、そうですね、まずはもう少し簡素な物から。後は、動きの基礎はトモエ殿やオユキからでしょうから手首や足首に少し目立つものをというのがいいでしょうね。」
そして、屋敷の一室。少し広い客間という程度でしかないその部屋で、蔵を埋める程度にはため込んでいる装飾品をカレンとカリン、時にヴィルヘルミナが選んだ品をぞろりと並べて、そこから実際に当日着る衣装に合わせて見ては、どうかと意見をあちこちに求めている。
まぁ、あれこれと手に取るものがやたらと華美で、正直オユキの審美眼に合わせたところで下品と呼んでも良い品である辺りが、まぁ、何とも微笑ましいと言えばいいのか。
「そうですね。それと、皆さん忘れているようですが、主役は誰なのか。どのような場なのか。そして、己はそこでどの位置にいるのか。」
舞台という意味で、何処までも慣れているヴィルヘルミナの言葉に、少女たちは大事な前提を思い出したと、そう言わんばかりではあるのだが、さて思い出したところでそれを選択することができるだけの知識など当然持ち合わせているはずもない。言われて、改めて今の己を振り返ってみて、確かに違うのだろうと気が付くだけの完成を幸いにも持ち合わせてくれているのだが、では解答を探せるのかと言えばそんなはずもない。
差し当たって、目につきやすいようにと言えばいいのか、少々趣が違うからと一まとめにされていたからこそ際立った、素材とされた物の価値を積算するしか評価の仕様もない品を元の場所に戻し、他へと視線を彷徨わせる。勿論、装飾として身に着けるのではなく、己の家格や財力を誇示するという意味合いにおいては、申し分ない品であるし、送って来た相手にしても、そのように使う事を考えての物ではあろう。
一角に纏めておく分には、評価は分かれそうなものだが、統一感が生まれるあたり、品としては申し分が無いのも事実。
「そう言えば、確認をしていませんでしたが、舞に参加をというのであれば、こう、動きでずれる物は慣れないでしょうから。」
「えっと、首飾りとかは、そんなに動かないんじゃ。」
「動きによっては弾みますし、ゆとりの調整などが聞かないのであれば目線の高さまで来ますよ。」
そして、この場にいる中で、一つ大きな問題と言えばいいのか、初めからわかり切っているために、増援が連れてこられたと言えばいいのか。オユキは不必要な一切を身に付けたくない。そして、この場にいるオユキ以外は飾るべきだと考えている。
「えっと、そうなると。」
「うん。」
そして、主催者が誰なのか、参列する人間の位を考えなければと分かりやすい思考の流れを作られたことによって、シェリアとカレンにされるがままになっているオユキに視線が向く。そして、あれこれとあてがわれる物にしても、どうにも気に要らないと、それを隠すことが無いオユキが椅子に腰かけている。
「オユキちゃんは、あんまり、似合うのが無いよね。」
「うん。」
そして、少女たちの言葉が端的に示している。
「オユキは、髪色との兼ね合いが難しい所ですわ。」
こうして集まる者達の中で、唯一墨を流したような色合いを湛えているのがオユキだ。それで瞳の色もそちらに依っていればまだというところではあるのだが、名の由来となった存在を考えたからだろう。凍てつく氷を思わせる冷たい青。何処かオユキを背丈、定められた齢不相応に見せる色合いであり、オユキの視線に異様な圧を時にもたらす原因となるその色。
「えっと、オユキちゃん冬と眠りの女神様の装飾に合わせて見る。」
「おや、ご存じなのですか。」
オユキの属性は確かにそちらに由来するものであるし、どうにも体質と己の名前を考えれば大いに由縁の深そうな相手でもある。
「でも、アン。そうはいっても、この中から見つけるの。」
「え。オユキちゃんは、別に用意するんじゃないの。」
今ここに用意されているのは、あくまで下賜する予定の品と言えばいいのか、客人であったりに貸し与える品々だと考えているようだが、そうであるなら、そもそもいまこうしてオユキにあれこれと着せて見たりしようはずもない。
オユキはすっかりと他に任せたつもりになり、もはや己が関与する事は無いと考えていたのだが、昨夜トモエからもそんな事は無いと諭された。寸法が解っていたところで、やはり本人に実際に着せてみて、実際にどうなるかを見なければ判断は出来ない物であるし、手持ちの装飾と合わせるのなら、更に細かい調整が求められると。曰く、そうした行動の全体をさしてトータルコーディネートと呼ぶのだとか。
「いえ。特に、そちらの手配は行っていないと思いますが。」
実際のところは、それこそオユキが全く分からぬし、他に気を取られているために詳細を把握する余裕は無いだろうと詳しい異邦人二人を頼んで、早々に投げだした事柄だ。どのように話が進んでいるかは一切分からないが、家として予算がどのように動いているかだけは把握している。そちらを考えれば、新規に装飾用の素材を買い求めてなどという事は無かったはずだと。
「はい。そうした話もあったのですが、オユキ様は望まぬだろうと。」
髪色と、瞳の色。どちらも言ってしまえば、引き継ぐ素養だ。発現として珍しい。それはオユキも理解している。ならばそれを、珍しいものを如何に磨き上げるかに美意識が現れるというのはオユキも理解は出来る。協力的であるか否かはさておき。
「流れるエスニックな黒髪、しかして、瞳は宝石の様なアイスブルー。肌も抜ける様に白くとまさに人形の様な出で立ちですもの。ピジョンブラッドが実に映えると思ったのですけれど。」
「由来を思うのであれば、翡翠を玉にして髪を飾れば。紫水晶を削り出して首元を飾れば、実にあでやかになると思うのですが。」
さて、異邦人二人から、何やら言葉は分かるものだが、実際に何を思い描いているのか全く分からぬ話をされる物だと、ただオユキはそれを聞き流す。領都を盛装でトモエと歩いた時に、少しは反論して見せたが己の来ていた物、トモエが用意してくれたものだからと興味関心を抱いた物以外は、まぁ、知らぬ事でしかない。知ろうとすらしなかった事でしかない。そして、そのような生活を送って半世紀以上。最早、凝り固まっていると言っていい程に、価値観が出来てしまっている。
「まぁ、お任せします。土台私に分かるとは思えませんから。」
「オユキ。」
「いえ、昨日お話しいただいた事で、必要性と言いますか、それを大事にしてきた者達の文化、育まれた土壌については理解しました。」
だからこそ、オユキは今こうしてシェリアとタルヤのされるがままになっている。風綿を、更に疎らに編んだのだろう。布一枚を広げても、向こうの景色が透けて見える様な布。それを最低限覆う場所を覆ってとしているような、実に独特な装い。かつての世界で言えば、それこそ水着を着てそれを飾る薄布を身に着けていると言えばいいのだろうかと、オユキとしてはそのような感想しかない。
少女達に意見を求められて返す答えにしても、かつて幾度もそうしたように求めているだろう答えと、己がここまで培ってきたものを照らし合わせて当たり障りがない物を返しているに過ぎない。そして、ようやく髪にあれこれと細かく行われていた作業。いくつかの穴の開いた石に髪を通して、それを何やら細かく調整してという仕事が終わったらしく、シェリアとタルヤが手を止め少し離れる。
未だに身に着けるべき装飾は決まっていないが、素地としてはこれなのだろうと。
「オユキ、立ち上がって何処に行くつもりですの。」
「これが衣装として決まっているようですので、トモエさんに見て頂こうと。」
では、用意が終わったのなら早速と、そう考えたオユキの肩をシェリアがしっかりと握り、そこにメイから質問の声が出たためそれに対して、当然だとばかりにオユキが応えた。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
【完結】シナリオブレイカーズ〜破滅確定悪役貴族の悠々自適箱庭生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
【ファンタジーカップ参加作品です。清き一票をお願いします】
王国の忠臣スグエンキル家の嫡子コモーノは弟の死に際を目前に、前世の記憶を思い出した。
自身が前世でやりこんだバッドエンド多めのシミュレーションゲーム『イバラの王国』の血塗れ侯爵であると気づき、まず最初に行動したのは、先祖代々から束縛された呪縛の解放。
それを実行する為には弟、アルフレッドの力が必要だった。
一方で文字化けした職能〈ジョブ〉を授かったとして廃嫡、離れの屋敷に幽閉されたアルフレッドもまた、見知らぬ男の記憶を見て、自信の授かったジョブが国家が転覆しかねない程のチートジョブだと知る。
コモーノはジョブでこそ認められたが、才能でアルフレッドを上回ることをできないと知りつつ、前世知識で無双することを決意する。
原作知識? 否、それはスイーツ。
前世パティシエだったコモーノの、あらゆる人材を甘い物で釣るスイーツ無双譚。ここに開幕!
僕のおつかい
麻竹
ファンタジー
魔女が世界を統べる世界。
東の大地ウェストブレイ。赤の魔女のお膝元であるこの森に、足早に森を抜けようとする一人の少年の姿があった。
少年の名はマクレーンといって黒い髪に黒い瞳、腰まである髪を後ろで一つに束ねた少年は、真っ赤なマントのフードを目深に被り、明るいこの森を早く抜けようと必死だった。
彼は、母親から頼まれた『おつかい』を無事にやり遂げるべく、今まさに旅に出たばかりであった。
そして、その旅の途中で森で倒れていた人を助けたのだが・・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※一話約1000文字前後に修正しました。
他サイト様にも投稿しています。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
転生貴族の異世界無双生活
guju
ファンタジー
神の手違いで死んでしまったと、突如知らされる主人公。
彼は、神から貰った力で生きていくものの、そうそう幸せは続かない。
その世界でできる色々な出来事が、主人公をどう変えて行くのか!
ハーレム弱めです。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
七代目は「帝国」最後の皇后
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「帝国」貴族・ホロベシ男爵が流れ弾に当たり死亡。搬送する同行者のナギと大陸横断列車の個室が一緒になった「連合」の財団のぼんぼんシルベスタ・デカダ助教授は彼女に何を見るのか。
「四代目は身代わりの皇后」と同じ世界の二~三代先の時代の話。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる