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15章 這いよるもの
面接
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この町を管理する相手からは、人数に対して上限を決められる事とはなった。産業が増えたこともあり、屋敷の管理にばかり取るわけにもいかない、理由としては実に納得のいくものだ。
溜め池は未だに壁の外であるのだが、ミズキリが優先して行ったのだろう。水産資源を安全に採取可能な場も町中に既に用意され、そちらの管理者を募らなければならず、これまでこの町には無かった鍛冶場、炭焼き小屋といった施設にしても実に多く増えた。要はトモエとオユキの生活の場以外にも、一度に人手を必要とするようになったのだ。周囲の町からという話も僅かに出はしたが、一番近い川沿いの町にしても壁の拡張が急務となっている。
では、教会が無い町、そこで暮らす教会の子供、言葉を選ばなければ孤児はとそう言った疑問が生まれたが、そもそも子供が生まれるということ自体が稀な世界。その存在が教会に多いという事は、用は周囲から集めているという事だ。余剰として、家業を継ぐ予定の無い者達、このままであれば狩猟や採取と、いくらでも手がいるそれに向かうしかなかった者達は、降ってわいた多様な仕事を日々あれこれ試しつつ、己似合う物を探してとなっている。
そういった者達は、残念ながら、気後れもあり、オユキの出した人の募集には全くと言って言い程寄ってこない。
「となると、この子たちは、生活の場を移す事にも。」
「あー。まだ教会から出なきゃいけないって訳でも無いけどな。ティファとかスタンがもう出なきゃって話聞いたみたいでさ。」
「その辺り、町による違い、仕事がどれだけあるかということもあると、そう言った理解はしていたのですが。」
では、何かとこれまで仕事を頼んでいた相手、教会の子供たちについてはどうかと言えば家主と見えるのが巫女だ。同じ系統、他に呼び方もオユキにしても思いつかないが、同じ流れが通るように見える場所であり、彼らの先輩の面倒を大いに見ている相手でもある。色々と話して聞かせてもいるのだろうから、他と違って気後れなども当然ない。
今はこの町にいない、就学する必要がある年齢層の子供たち、そちらが今後この町に戻ってこれるのかその問題についてもメイが早速頭を悩ませていたりもする。どこもかしこも人手が足りていない。放してもらえるものか分かった物でもないのだ。人の自由を尊重する、それが神々の決め事ではある物の、では選択の自由があればどうなるかなど、過疎化が散々問題になっていた世界から来た者として考えるまでもない。
「一応、皆さんでしたら、仕事の都合もありますから邸内にというのも構わないのですが。」
面接の場には、オユキも座っているがあくまで最終判断を下す者としてでしかない。そして、実務にはまったく詳しくないため、それぞれの部門の担当者が良しとすれば頷くために、いよいよ置物である。実際の面接としては、家を維持するための雑役についてはトモエと、近衛が。料理の場という意味では、アルノーが担当する。そして、子供たちの引率として、シグルドも同席している。
「騎士様が別なのに、って言うのはなぁ。」
「お借りしている方々ですから、確かに配慮もと思いますが。しかしそうなるとそちらで一緒にと。」
「そりゃそうだよなぁ。」
「あの、私たちは通いでも。」
「料理の中には、数日様子を見る必要がある物もあります。特に仕込みという部分では、それを疎かにするわけにもいきませんから。」
そして、教会の子供たちは、ここまで散々手伝いを頼んでいたこともある。
日雇いやアルバイトといった形態から、では正式にとなった時に、すでに互いに知った相手でもありそこについては実に速やかに話が決まっている。雑役として四人、実際には細かく分けるのだとシェリアも言っていたがそこまでの余裕がないからとそう言った扱いにせざるを得ない。後の三人がアルノーの下でとなっている。実際としては五人程アルノーの手伝いに来ていたのだが、その数が減った理由はと言えば、一人はヴィルヘルミナの雑役の方に、もう一人は調理ではなく食材の魅力に取りつかれてという事らしい。
「今後も人はある程度借りる事が決まっていますし、移動に合わせていなくなりますから。別に用意しようとそう言う話になっていますので今はとしましょうか。」
どのみち、これまでは通いの範囲でしか仕事を頼んでいなかった相手でもある。実際の、正式な仕事としてとなれば当然時間ごとの役割分担というのも生まれていく。騎士にしても、夜警もあるのだからその理解もあるであろうと、進まない話、それについてはオユキが決定事項として話を進める。
「部屋が空いているのかと言われてしまえば、また難しいのですが、一先ず一室くらいは整えられますので一先ずそちらで。」
七人の子供を一部屋に放り込む、言葉だけを聞けばかなり反感を招きそうではあるが、子供たちはそれを喜んでいる。そもそも、土地があまりに余っている世界であり、階数もある屋敷だ。一室というのもそれに合わせた大きさになっている。ましてや、現状開いているのは客間予定の部屋。
「そちらで基本はとしましょうか。シェリアにしても、監督を行うのであれば何かと都合が良いでしょう。仕事を教えるにしても、今いる使用人の生活を支えるにしても。」
結局のところ、雑役を頼む相手、アルノーの手伝いにしてもそうだが生活の場、その表に出て来るような仕事を頼むわけでは無い。現状、そこを整える為の人員として預けられている者達が居り、そちらに頼まなければならない、出来るから頼んでいる、そう言った物を纏めて引き受けてもらうための相手だ。それにしても数が少なく、慣れもない為結局はというところでもあるのだが。単純な労働力が必要になる項目でもあるため、誰も彼もが増員を期待している場面でもある。ならば、その辺りは雇用する側として決めればよいと、オユキが。
「休日の取り決めと言いましょうか。皆さんが同じ日に休みというのは、現状難しいのですが。」
加えて、実際の話としてあれこれと聞いていることもあり、雇用条件をオユキが改めて主体として詰めていく。
「いや、それは流石にこいつら貰いすぎじゃね。」
「その、私たちもお手伝いとかしてますけど、住む場所もあるなら。」
問題となるのは、やはり給与面となる。
トモエも把握している事であるのだが、今いる使用人に支払う給与、それと比べてしまえば桁が一つ二つ違う、そう言った額でさえも、やはりという事になる。
主な理由としては、簡単だ。今借りている人員は、公爵や伯爵という上位貴族が認めた人員なのだ。その資金の出所にしても、公爵や王家となっていて、オユキ達が直接支払っている物では無い。正直、直接雇用した相手にある程度回してしまわなければ、不健全な蓄財が発生するからと、この機会に放出を考えていることもある。
「以前領都で相場と言いましょうか、そう言ったのは確かに聞きましたがシグルドたちの稼ぎ、それと比べてもかなり少ないものではありますから。」
「つっても、俺らは武器に結構使うからいいけどさ。」
「ある程度は用意しますが、それ以上の装飾であったり、個人としての物も今後必要になりますから。」
仕事に必要な物は用意する、もちろんオユキもそのつもりではあるのだが。今後どうなるかもわからない家に仕えているものとして、個人的に行わなければならない事も今後やむを得ず発生する。オユキは無理でも、そこで仕える者達であれば話も出来るだろうと。そう言った部分については業務の範囲外でもあり、そこまでは面倒が見切れないというのが本音でもある。使用人たちにしても、それぞれに家を持つものたちなのだ。その相手とある程度仲が良くなれば、他から入ろうという物たちでけでなく、招きに応じなければならないこともあるのだと。
「えっと。」
「流石に皆さんでは、予想も難しいでしょう。そういった事も今後聞くでしょう。」
「でも、そう言ったときは商人ギルドにとかっていう話じゃなかったっけか。」
「家に仕えていなければ、そうなるでしょう。」
貴族という、こちらで非常に困難な家を繋ぐ、それを可能と出来ない者達の庇護者に頼れるのは、そこに所属していない者達だけだ。そうでは無い彼らは、招かれる時は、使える物としてとなるがそれ以上に個人としてとなる。そもそも仕事中であればお使いでしかない。私的な物となれば、それに合わせなければならない。
「その辺りも、良く学ぶようにと私からはそう言うしかありませんね。」
どうにも堂々巡りになりそうな部分に、そうしてオユキが決めた事だとそうして口を挟みながら話を進めていく。雇う相手が少々遠慮をしようとするものについても、今後はこれが基準値になると考えれば、それなりに高めにしておきたいという思惑もあるのだ。
長じれば、と言えばいいのだろうか。
結局のところ現行の人員は、そのほとんどが借りものだ。オユキとトモエが整えるだけの用意が出来てしまえば、引き上げていく人員でもある。そして、その後を継ぐのがこの第一陣とでもいうべき子供たちになる。本人たちにそういった思考はどうした所で今はない。そう言った先を考えるには、やはり経験が足りない。だが先々を考えたときに、今後増える相手に仕事を教え、指示を行う立場にとそこまでを考えてしまえば、それができるだけの立場というのを与えなければいけないし、慣れて貰わなければならない。流石に、オユキにしても領都や王都に用意しようと言われている屋敷、そちらに連れて行こうとまでは現状考えておらず、ここを任せるとそう決めてもいる。
ただ、問題と言えばいいのか。この町は、今後他国との交流の場にもなるのだ。それこそ、事前にしっかりと余裕を立ててとなれば王都となるだろうが、それ以外の場合は、この屋敷で魔国から、他の国からの客を招くこともある。今後の展望を持っていない、そういった意味では上に立つものとしての評価は下げざるを得ないのだが、それこそ経験が必要な分野という物だ。そこまでは求めすぎだと、後任という意識で採点を行っているだろう近衛たちにしても、それらを試すような真似は今の所していない。実際は国法によると言われていることもあり、常に総指揮をとれる相手が付くというのもあるのだろうが。
溜め池は未だに壁の外であるのだが、ミズキリが優先して行ったのだろう。水産資源を安全に採取可能な場も町中に既に用意され、そちらの管理者を募らなければならず、これまでこの町には無かった鍛冶場、炭焼き小屋といった施設にしても実に多く増えた。要はトモエとオユキの生活の場以外にも、一度に人手を必要とするようになったのだ。周囲の町からという話も僅かに出はしたが、一番近い川沿いの町にしても壁の拡張が急務となっている。
では、教会が無い町、そこで暮らす教会の子供、言葉を選ばなければ孤児はとそう言った疑問が生まれたが、そもそも子供が生まれるということ自体が稀な世界。その存在が教会に多いという事は、用は周囲から集めているという事だ。余剰として、家業を継ぐ予定の無い者達、このままであれば狩猟や採取と、いくらでも手がいるそれに向かうしかなかった者達は、降ってわいた多様な仕事を日々あれこれ試しつつ、己似合う物を探してとなっている。
そういった者達は、残念ながら、気後れもあり、オユキの出した人の募集には全くと言って言い程寄ってこない。
「となると、この子たちは、生活の場を移す事にも。」
「あー。まだ教会から出なきゃいけないって訳でも無いけどな。ティファとかスタンがもう出なきゃって話聞いたみたいでさ。」
「その辺り、町による違い、仕事がどれだけあるかということもあると、そう言った理解はしていたのですが。」
では、何かとこれまで仕事を頼んでいた相手、教会の子供たちについてはどうかと言えば家主と見えるのが巫女だ。同じ系統、他に呼び方もオユキにしても思いつかないが、同じ流れが通るように見える場所であり、彼らの先輩の面倒を大いに見ている相手でもある。色々と話して聞かせてもいるのだろうから、他と違って気後れなども当然ない。
今はこの町にいない、就学する必要がある年齢層の子供たち、そちらが今後この町に戻ってこれるのかその問題についてもメイが早速頭を悩ませていたりもする。どこもかしこも人手が足りていない。放してもらえるものか分かった物でもないのだ。人の自由を尊重する、それが神々の決め事ではある物の、では選択の自由があればどうなるかなど、過疎化が散々問題になっていた世界から来た者として考えるまでもない。
「一応、皆さんでしたら、仕事の都合もありますから邸内にというのも構わないのですが。」
面接の場には、オユキも座っているがあくまで最終判断を下す者としてでしかない。そして、実務にはまったく詳しくないため、それぞれの部門の担当者が良しとすれば頷くために、いよいよ置物である。実際の面接としては、家を維持するための雑役についてはトモエと、近衛が。料理の場という意味では、アルノーが担当する。そして、子供たちの引率として、シグルドも同席している。
「騎士様が別なのに、って言うのはなぁ。」
「お借りしている方々ですから、確かに配慮もと思いますが。しかしそうなるとそちらで一緒にと。」
「そりゃそうだよなぁ。」
「あの、私たちは通いでも。」
「料理の中には、数日様子を見る必要がある物もあります。特に仕込みという部分では、それを疎かにするわけにもいきませんから。」
そして、教会の子供たちは、ここまで散々手伝いを頼んでいたこともある。
日雇いやアルバイトといった形態から、では正式にとなった時に、すでに互いに知った相手でもありそこについては実に速やかに話が決まっている。雑役として四人、実際には細かく分けるのだとシェリアも言っていたがそこまでの余裕がないからとそう言った扱いにせざるを得ない。後の三人がアルノーの下でとなっている。実際としては五人程アルノーの手伝いに来ていたのだが、その数が減った理由はと言えば、一人はヴィルヘルミナの雑役の方に、もう一人は調理ではなく食材の魅力に取りつかれてという事らしい。
「今後も人はある程度借りる事が決まっていますし、移動に合わせていなくなりますから。別に用意しようとそう言う話になっていますので今はとしましょうか。」
どのみち、これまでは通いの範囲でしか仕事を頼んでいなかった相手でもある。実際の、正式な仕事としてとなれば当然時間ごとの役割分担というのも生まれていく。騎士にしても、夜警もあるのだからその理解もあるであろうと、進まない話、それについてはオユキが決定事項として話を進める。
「部屋が空いているのかと言われてしまえば、また難しいのですが、一先ず一室くらいは整えられますので一先ずそちらで。」
七人の子供を一部屋に放り込む、言葉だけを聞けばかなり反感を招きそうではあるが、子供たちはそれを喜んでいる。そもそも、土地があまりに余っている世界であり、階数もある屋敷だ。一室というのもそれに合わせた大きさになっている。ましてや、現状開いているのは客間予定の部屋。
「そちらで基本はとしましょうか。シェリアにしても、監督を行うのであれば何かと都合が良いでしょう。仕事を教えるにしても、今いる使用人の生活を支えるにしても。」
結局のところ、雑役を頼む相手、アルノーの手伝いにしてもそうだが生活の場、その表に出て来るような仕事を頼むわけでは無い。現状、そこを整える為の人員として預けられている者達が居り、そちらに頼まなければならない、出来るから頼んでいる、そう言った物を纏めて引き受けてもらうための相手だ。それにしても数が少なく、慣れもない為結局はというところでもあるのだが。単純な労働力が必要になる項目でもあるため、誰も彼もが増員を期待している場面でもある。ならば、その辺りは雇用する側として決めればよいと、オユキが。
「休日の取り決めと言いましょうか。皆さんが同じ日に休みというのは、現状難しいのですが。」
加えて、実際の話としてあれこれと聞いていることもあり、雇用条件をオユキが改めて主体として詰めていく。
「いや、それは流石にこいつら貰いすぎじゃね。」
「その、私たちもお手伝いとかしてますけど、住む場所もあるなら。」
問題となるのは、やはり給与面となる。
トモエも把握している事であるのだが、今いる使用人に支払う給与、それと比べてしまえば桁が一つ二つ違う、そう言った額でさえも、やはりという事になる。
主な理由としては、簡単だ。今借りている人員は、公爵や伯爵という上位貴族が認めた人員なのだ。その資金の出所にしても、公爵や王家となっていて、オユキ達が直接支払っている物では無い。正直、直接雇用した相手にある程度回してしまわなければ、不健全な蓄財が発生するからと、この機会に放出を考えていることもある。
「以前領都で相場と言いましょうか、そう言ったのは確かに聞きましたがシグルドたちの稼ぎ、それと比べてもかなり少ないものではありますから。」
「つっても、俺らは武器に結構使うからいいけどさ。」
「ある程度は用意しますが、それ以上の装飾であったり、個人としての物も今後必要になりますから。」
仕事に必要な物は用意する、もちろんオユキもそのつもりではあるのだが。今後どうなるかもわからない家に仕えているものとして、個人的に行わなければならない事も今後やむを得ず発生する。オユキは無理でも、そこで仕える者達であれば話も出来るだろうと。そう言った部分については業務の範囲外でもあり、そこまでは面倒が見切れないというのが本音でもある。使用人たちにしても、それぞれに家を持つものたちなのだ。その相手とある程度仲が良くなれば、他から入ろうという物たちでけでなく、招きに応じなければならないこともあるのだと。
「えっと。」
「流石に皆さんでは、予想も難しいでしょう。そういった事も今後聞くでしょう。」
「でも、そう言ったときは商人ギルドにとかっていう話じゃなかったっけか。」
「家に仕えていなければ、そうなるでしょう。」
貴族という、こちらで非常に困難な家を繋ぐ、それを可能と出来ない者達の庇護者に頼れるのは、そこに所属していない者達だけだ。そうでは無い彼らは、招かれる時は、使える物としてとなるがそれ以上に個人としてとなる。そもそも仕事中であればお使いでしかない。私的な物となれば、それに合わせなければならない。
「その辺りも、良く学ぶようにと私からはそう言うしかありませんね。」
どうにも堂々巡りになりそうな部分に、そうしてオユキが決めた事だとそうして口を挟みながら話を進めていく。雇う相手が少々遠慮をしようとするものについても、今後はこれが基準値になると考えれば、それなりに高めにしておきたいという思惑もあるのだ。
長じれば、と言えばいいのだろうか。
結局のところ現行の人員は、そのほとんどが借りものだ。オユキとトモエが整えるだけの用意が出来てしまえば、引き上げていく人員でもある。そして、その後を継ぐのがこの第一陣とでもいうべき子供たちになる。本人たちにそういった思考はどうした所で今はない。そう言った先を考えるには、やはり経験が足りない。だが先々を考えたときに、今後増える相手に仕事を教え、指示を行う立場にとそこまでを考えてしまえば、それができるだけの立場というのを与えなければいけないし、慣れて貰わなければならない。流石に、オユキにしても領都や王都に用意しようと言われている屋敷、そちらに連れて行こうとまでは現状考えておらず、ここを任せるとそう決めてもいる。
ただ、問題と言えばいいのか。この町は、今後他国との交流の場にもなるのだ。それこそ、事前にしっかりと余裕を立ててとなれば王都となるだろうが、それ以外の場合は、この屋敷で魔国から、他の国からの客を招くこともある。今後の展望を持っていない、そういった意味では上に立つものとしての評価は下げざるを得ないのだが、それこそ経験が必要な分野という物だ。そこまでは求めすぎだと、後任という意識で採点を行っているだろう近衛たちにしても、それらを試すような真似は今の所していない。実際は国法によると言われていることもあり、常に総指揮をとれる相手が付くというのもあるのだろうが。
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