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7章 ダンジョンアタック
領主の権限
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「となると、やはり管理者権限に近い物ですか。」
「まぁ、ここで話すことではないが、そうだろうな。」
ミズキリが言葉を濁すあたり、彼も実際には見ていない事ではあるのだろう。ただ、そのあたりの知識を多少なりとも、こちらで身に着けたとは思えないため、来る時に与えられたのだろう。
「それにしても、思ったよりも、随分と過剰な仕事量ですね。」
「まぁ、な。だからこっちに来る暇なんてないのさ。」
「それは、そうでしょうね。」
思い返してみれば、こちらの貴族、あったことのある相手は、誰も彼も忙しなさを当たり前としていた。
人手不足、行うべき仕事量に対して手が足りていないのだろう。
「それと、階級はどの様に。」
「公爵は、変わらんな。そこから下は基本的に領地の大きさだ。」
「法衣の方が、伯爵と、そのような事になっていましたが。」
「階級次第だが、それぞれに任命権を持っていてな。公爵なら伯爵家を3つだったか、まぁ、そういった感じだ。」
「ああ、そういう仕組みですか。となると、実質は分家が多そうですね。」
元の世界でも似たようなことはあったが、こちらでは人口のことも有る。尚の事関係性は近そうだ。それでトモエへの警戒かと、ようやくオユキも予測が立つ。
「後は、まぁ、関係性だな。外部で有能だったりと、そういった相手に爵位を与えることも有るらしい。」
「となると、昇叙は。」
「ないな。」
「領地については、それこそどうとでもなりますか。成程。」
「そんだけで、よくもまぁ成程なんて言えるもんだな。」
言われた言葉に、トモエが返答を行う。
「どこに差異があるのか、それを重点的に説明していただいていますから。」
「そんなもんかね。」
「ええ。となると、あまり家格を判断できる材料ではありませんね。」
「ま、一応関係はあるけど、それよりも領地ですね。新領を得た方などは、下手をすれば。」
「なかなか、難儀ですね。なり手がいなくなりそうです。」
トモエがそう呟けば、ブルーノが視線を逸らす。
かなり長く生きているらしい彼だ、恐らく何度となくそういう誘いもあったのだろう。結果として一つの国営組織、その長に据えられているあたり、逃げ損ねたという事なのだろう。アマリーアにしても。
「となると、いよいよ程よい対価を探すのが難しそうですね。」
「普通なら、それこそ装飾や金銭を求めるんだがな。」
オユキがある程度分かった現状に、考えを始めるとルイスからちゃちゃが入る。
「相応で構いませんから。稼げばいいだけですし。」
「そうなんだよな。」
「参考までに、ルイスさんであれば。」
「酒だな。」
即答にオユキも思わず苦笑いで返す。
「それについては、まぁ追々、というかお前も呼び出されるだろうからな。」
「おや、初心者を駆り出しますか。」
「初回はともかく、この町の狩猟者には新たな義務が増えるだろうよ。」
「間違いないだろうが。ミズキリ殿、魔物については。」
「申し訳ないのですが、本当に作成するまで断定はできません。傾向はありますが。」
ミズキリの言葉に、ブルーノもがそれを否定せずに、詳細を求めるが、ミズキリにしても明言は出来ない事柄であるらしい。
「魔石の含む属性、大きさ、純度、それらが複雑に影響しますので。」
「最低、どの程度かは。」
「最低限だと、丸兎の魔石で5千程。その場合、中はまぁ此処でしたら、鉱物を求めますか、石人形くらいですね。」
「ふむ。効率はかなり悪そうだな。」
「思いのほか、弱いものが出るのですね。」
「いや、それこそ先ほど言ったように、魔石から雑多な魔力を抜く、数を増やす、それだけで簡単に跳ね上がるぞ。正直そのあたりは俺も詳しくない。というよりも、そのあたりの統計までは取っていなかったからな。」
「ふむ。それでも役に立つと言い切りましたか。」
どうにもまだ隠している事が有りそうだが、恐らくはそのあたりが領主以外知るべきではない機能なのだろう。思えば再会した時にも、新しく団を興すと、そう言い切ったあたり、ミズキリにはそういう考えがあるのだろう。
「まぁ、そのあたりはお任せするしかないでしょうね。とにもかくにも魔石ですか。
例えば、ダンジョンを他の村に作ったりなどは。」
「どうだろうな。その辺までは、何とも言えない。」
「となると、出先で得た魔石を、そこのギルドに納めず持ち帰る、そういった判断も必要になってきますね。」
「それに関しては、それこそ領主様の判断を仰ぐしかない。どこでも必要な物だからな。」
「あの子たちは、この後来る方に、魔石を贈り物にしようか、等とも言っていましたが。」
「所属しているギルドに持ち替える分には問題ない、そうしておこうか。ただ、あまり集めて放置だけはしてくれるなよ。」
「ああ、淀むのですか。」
「うむ。」
オユキがルイスと話していると、横合いからブルーノが入ってくる。
どうにも魔石の取り扱いは、手間がかかりそうだ。
「そうですよ。魔石があんまり増えると、私達も大変なんですから。」
「そういえば、属性の得意でしたか、それを調べたときに調整したものを使いましたが。」
「ええ。狩猟者ギルドに持ち込まれたものは、こちらで調整してます。」
カナリアが少々狩猟が増えてきたためか、遠慮が無くなり始めている。
トモエが応対しているが、そのうちイリアに連れて帰られるだろう。
「皆さん、忙しくなりそうですね。」
「原因が惚けたことを。」
「遅かれ早かれ、こうなっていたかと。」
「そうだろうが、恐らく準備はあったはずだ。それが間に合わなくなった、その分は言われるだろうよ。」
「猶予はこちらで設定できるのでしょうから、現状の方が、むしろ楽では。」
ミズキリにチクリとやられて、オユキはそう返すが、その先からはため息が返ってくる。
「準備が水の泡、その心労を思うとな。」
「流用できるものでしょうに。」
「準備には計画も含まれると、何回言わせれば気が済むんだ。」
「こいつ、異邦でもこんな感じだったのか。」
振られたルイスの言葉に、ミズキリは深々と頷く。
「結果として益が大きいから、なおのこと性質が悪い。そして裁量の範囲から逸脱してもいない。許されている範囲での振る舞いだから、責めることもできん。」
では、過去にしても今にしても、こうして責めているミズキリは何なのだと、オユキとしては言いたいものだが。
「まぁ、今回もそれはそうだな。」
「そうして、あれこれと巻き込んで、後はそれこそ坂を転げ落ちるようにだ。」
「失礼な。むしろ全体としては、上向きだったでしょうに。」
「だから性質が悪いと言っている。」
「治す気もないみたいだしな。」
そうルイスに見て、何やら疲れたように言われるのだが、それについてはオユキとしても反論がある。
「いえ、皆さんが、ええと、過去の関係者の方も含めてですが。本当に望んでいない、嫌がっているのなら決してやりませんでしたよ。」
そうして、改めてオユキがあたりを見回せば、誰も彼もがばつが悪そうに眼を逸らす。
つまるところ、彼らとて楽しんでいるのだ、これからの忙しさを。それをやりがいと感じているのだろうし、そこから得られる利益もある。加えてこの町も、もう一段賑わいを得ることになるだろう。どこか長閑なこの空気は残るだろうが、それでも、町が広がるだろうことは、想像に難くない。
「オユキさん。皆さん、ガス抜きを求めているだけですから。」
「ええ。それは理解していますよ。ですからこうして正面から受け止めています。」
「それにしても、思ったよりも、忙しくなりそうですね。」
「いえ、私達は正直さほど。日々の延長となりますよ。それもあって、私にこうしているのですから。」
「お前は、本当に。変わらんな。」
「頼もしいでしょう。」
そういって、ミズキリに微笑みかける。そもそもオユキに、一回の学生でしかなかった以前のオユキに、こういった事を仕込んだのは、目の前にいるミズキリなのだから。
それこそ自業自得というものだろう。
「まぁ、な。」
それが伝わっているのか、ミズキリも諦めたように笑う。
周りの物が苦笑いをしているあたり、最低限の同意も得られているようだし、トモエも楽し気にしている。オユキとしては、なにも問題などない。
「まぁ、ここで話すことではないが、そうだろうな。」
ミズキリが言葉を濁すあたり、彼も実際には見ていない事ではあるのだろう。ただ、そのあたりの知識を多少なりとも、こちらで身に着けたとは思えないため、来る時に与えられたのだろう。
「それにしても、思ったよりも、随分と過剰な仕事量ですね。」
「まぁ、な。だからこっちに来る暇なんてないのさ。」
「それは、そうでしょうね。」
思い返してみれば、こちらの貴族、あったことのある相手は、誰も彼も忙しなさを当たり前としていた。
人手不足、行うべき仕事量に対して手が足りていないのだろう。
「それと、階級はどの様に。」
「公爵は、変わらんな。そこから下は基本的に領地の大きさだ。」
「法衣の方が、伯爵と、そのような事になっていましたが。」
「階級次第だが、それぞれに任命権を持っていてな。公爵なら伯爵家を3つだったか、まぁ、そういった感じだ。」
「ああ、そういう仕組みですか。となると、実質は分家が多そうですね。」
元の世界でも似たようなことはあったが、こちらでは人口のことも有る。尚の事関係性は近そうだ。それでトモエへの警戒かと、ようやくオユキも予測が立つ。
「後は、まぁ、関係性だな。外部で有能だったりと、そういった相手に爵位を与えることも有るらしい。」
「となると、昇叙は。」
「ないな。」
「領地については、それこそどうとでもなりますか。成程。」
「そんだけで、よくもまぁ成程なんて言えるもんだな。」
言われた言葉に、トモエが返答を行う。
「どこに差異があるのか、それを重点的に説明していただいていますから。」
「そんなもんかね。」
「ええ。となると、あまり家格を判断できる材料ではありませんね。」
「ま、一応関係はあるけど、それよりも領地ですね。新領を得た方などは、下手をすれば。」
「なかなか、難儀ですね。なり手がいなくなりそうです。」
トモエがそう呟けば、ブルーノが視線を逸らす。
かなり長く生きているらしい彼だ、恐らく何度となくそういう誘いもあったのだろう。結果として一つの国営組織、その長に据えられているあたり、逃げ損ねたという事なのだろう。アマリーアにしても。
「となると、いよいよ程よい対価を探すのが難しそうですね。」
「普通なら、それこそ装飾や金銭を求めるんだがな。」
オユキがある程度分かった現状に、考えを始めるとルイスからちゃちゃが入る。
「相応で構いませんから。稼げばいいだけですし。」
「そうなんだよな。」
「参考までに、ルイスさんであれば。」
「酒だな。」
即答にオユキも思わず苦笑いで返す。
「それについては、まぁ追々、というかお前も呼び出されるだろうからな。」
「おや、初心者を駆り出しますか。」
「初回はともかく、この町の狩猟者には新たな義務が増えるだろうよ。」
「間違いないだろうが。ミズキリ殿、魔物については。」
「申し訳ないのですが、本当に作成するまで断定はできません。傾向はありますが。」
ミズキリの言葉に、ブルーノもがそれを否定せずに、詳細を求めるが、ミズキリにしても明言は出来ない事柄であるらしい。
「魔石の含む属性、大きさ、純度、それらが複雑に影響しますので。」
「最低、どの程度かは。」
「最低限だと、丸兎の魔石で5千程。その場合、中はまぁ此処でしたら、鉱物を求めますか、石人形くらいですね。」
「ふむ。効率はかなり悪そうだな。」
「思いのほか、弱いものが出るのですね。」
「いや、それこそ先ほど言ったように、魔石から雑多な魔力を抜く、数を増やす、それだけで簡単に跳ね上がるぞ。正直そのあたりは俺も詳しくない。というよりも、そのあたりの統計までは取っていなかったからな。」
「ふむ。それでも役に立つと言い切りましたか。」
どうにもまだ隠している事が有りそうだが、恐らくはそのあたりが領主以外知るべきではない機能なのだろう。思えば再会した時にも、新しく団を興すと、そう言い切ったあたり、ミズキリにはそういう考えがあるのだろう。
「まぁ、そのあたりはお任せするしかないでしょうね。とにもかくにも魔石ですか。
例えば、ダンジョンを他の村に作ったりなどは。」
「どうだろうな。その辺までは、何とも言えない。」
「となると、出先で得た魔石を、そこのギルドに納めず持ち帰る、そういった判断も必要になってきますね。」
「それに関しては、それこそ領主様の判断を仰ぐしかない。どこでも必要な物だからな。」
「あの子たちは、この後来る方に、魔石を贈り物にしようか、等とも言っていましたが。」
「所属しているギルドに持ち替える分には問題ない、そうしておこうか。ただ、あまり集めて放置だけはしてくれるなよ。」
「ああ、淀むのですか。」
「うむ。」
オユキがルイスと話していると、横合いからブルーノが入ってくる。
どうにも魔石の取り扱いは、手間がかかりそうだ。
「そうですよ。魔石があんまり増えると、私達も大変なんですから。」
「そういえば、属性の得意でしたか、それを調べたときに調整したものを使いましたが。」
「ええ。狩猟者ギルドに持ち込まれたものは、こちらで調整してます。」
カナリアが少々狩猟が増えてきたためか、遠慮が無くなり始めている。
トモエが応対しているが、そのうちイリアに連れて帰られるだろう。
「皆さん、忙しくなりそうですね。」
「原因が惚けたことを。」
「遅かれ早かれ、こうなっていたかと。」
「そうだろうが、恐らく準備はあったはずだ。それが間に合わなくなった、その分は言われるだろうよ。」
「猶予はこちらで設定できるのでしょうから、現状の方が、むしろ楽では。」
ミズキリにチクリとやられて、オユキはそう返すが、その先からはため息が返ってくる。
「準備が水の泡、その心労を思うとな。」
「流用できるものでしょうに。」
「準備には計画も含まれると、何回言わせれば気が済むんだ。」
「こいつ、異邦でもこんな感じだったのか。」
振られたルイスの言葉に、ミズキリは深々と頷く。
「結果として益が大きいから、なおのこと性質が悪い。そして裁量の範囲から逸脱してもいない。許されている範囲での振る舞いだから、責めることもできん。」
では、過去にしても今にしても、こうして責めているミズキリは何なのだと、オユキとしては言いたいものだが。
「まぁ、今回もそれはそうだな。」
「そうして、あれこれと巻き込んで、後はそれこそ坂を転げ落ちるようにだ。」
「失礼な。むしろ全体としては、上向きだったでしょうに。」
「だから性質が悪いと言っている。」
「治す気もないみたいだしな。」
そうルイスに見て、何やら疲れたように言われるのだが、それについてはオユキとしても反論がある。
「いえ、皆さんが、ええと、過去の関係者の方も含めてですが。本当に望んでいない、嫌がっているのなら決してやりませんでしたよ。」
そうして、改めてオユキがあたりを見回せば、誰も彼もがばつが悪そうに眼を逸らす。
つまるところ、彼らとて楽しんでいるのだ、これからの忙しさを。それをやりがいと感じているのだろうし、そこから得られる利益もある。加えてこの町も、もう一段賑わいを得ることになるだろう。どこか長閑なこの空気は残るだろうが、それでも、町が広がるだろうことは、想像に難くない。
「オユキさん。皆さん、ガス抜きを求めているだけですから。」
「ええ。それは理解していますよ。ですからこうして正面から受け止めています。」
「それにしても、思ったよりも、忙しくなりそうですね。」
「いえ、私達は正直さほど。日々の延長となりますよ。それもあって、私にこうしているのですから。」
「お前は、本当に。変わらんな。」
「頼もしいでしょう。」
そういって、ミズキリに微笑みかける。そもそもオユキに、一回の学生でしかなかった以前のオユキに、こういった事を仕込んだのは、目の前にいるミズキリなのだから。
それこそ自業自得というものだろう。
「まぁ、な。」
それが伝わっているのか、ミズキリも諦めたように笑う。
周りの物が苦笑いをしているあたり、最低限の同意も得られているようだし、トモエも楽し気にしている。オユキとしては、なにも問題などない。
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