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6章 始まりの町へ
夜、二人の時間
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その後は食事を終え、手紙を開いたはいいが、なんて書いてあるか分からないと言い出すシグルドに、アマリーアがため息をつきながら読み方を教える、そんな穏やかな食事の過ごし、明日の予定、子供たちは教会へ、オユキとトモエは公爵からの品を受け取るために、宿に残り、そのまま少し町を歩く、そんな確認を終えれば、それぞれに部屋に戻ることとなった。
そして、二人の部屋では、珍しく追加でちょっとしたおつまみを頼み、ワイングラスをオユキとトモエがそれぞれに傾けていた。
それこそ、以前子供が生まれる前や、巣立った後にそうしていたように。
「大丈夫ですか。」
何をと、そう語るでもなくトモエがぽつりと尋ねる。
「ええ、今は少し持ち直しています。あの子たちにも、心配をかけてしまいましたから。」
そういって、オユキはため息をつく。
「やはり、心が年を取っているようです。」
「お疲れ、のようですね。」
「はい。疲れました。それに。」
オユキはそこで言葉を切ってグラスを覗き込む。
訓練を、努力を、技を磨くことを、これまで結果が出てきたその過程を。
馬鹿にされて怒っていたのは、トモエだけじゃなかったのだ。
アイリスは、これまでむしろ彼女自身が切り上げてしまった事もあり流していたのだが、少年達も怒っていたのだ。
ただ、オユキとトモエに任せようと、二人を立ててくれた、流派を名乗る、その許可を得ていないからと、きちんと約束を守って我慢してくれていた、それだけなのに。
ならば、オユキは、オユキも怒るべきだったのだろう。
いつぞやに話したように、賢しらに、年長らしくと、そう振舞って見せるだけでなく。
相手が望んだ舞台で、愚かだとそう見えようとも、あの子たち、自分の培ったもの、それを侮られたのだから、平行線だと切って捨てるのではなく、怒るべきだったのだろう。そんな事を考えてしまう。
「良いではありませんか。」
気が付けば、オユキの横には、トモエが椅子ごと移動していた。
向かい合って、小さな机の上、一緒にグラスを傾けていたと思えば、いつの間にか。
「オユキさんが出来ないときは、私が。私が無理なら、オユキさんが。
これまでそうだったように、今回もそうだった、そういう事です。」
「ですが、先に前に立ちましたから。」
「武よりも先に言葉、その姿勢は良いものと思いますよ。それこそ警告も無しに、私が問答無用でねじ伏せてしまえば、やはりそれは武ではなく、暴となったでしょうから。」
「あの子たちは、言葉ではなくそれを望んだかもしれませんよ。」
「私たちが止めて、それを理解した子たちですよ。意味のない暴力など望みませんよ。」
「失望、されていなければいいのですが。いえ、それよりも心配されてしまった事ですか。」
そうして、オユキはひじ掛け越ではあるが、トモエに頭を預ける。
「お疲れだったようですが、やはり神殿の時、それから今回ですから。」
「はい、訓練所、そこに通ったタイミングを考えれば、南区の方と、そう分かってはいるのです。」
「はい。」
「そして、以前話したように、ここがそもそも私達、多くのこのゲームを愛したもの、その思いを受けて生まれた世界である、そこに、そうですね、それこそ超常の存在がいる。
つまり、こちらでも同様の事が起きる、それは恐らく確からしいと、そう言えるものであるのでしょう。」
そういって、オユキはただ、ため息をつく。
「悪意によって生じた、神性、新たな柱、そういう事でしょうね。」
「ええ、二つ目の箱、聞いてはいませんが、漏れ聞く苛烈な対応を思えばその正体も伝えられているのでしょうね。」
「そう、なのですか。」
「予測ではありますが。その証拠となるものは、やはり多いですから。」
そて、オユキはこれまでの疑問。ゲームとしてでは済ますことができない、部分をいくつか話す。
オユキは既に割り切っているのだから、ここは元はそうであっても、独立した、新しい場所なのだと。
「魔石の値段が固定されている。魔物から際限なく貨幣が得られるのに、インフレが発生しない。
結界の中は安全であり、烙印のあるものは排斥しやすい、それでも警備の人員は町中に配置されている、それも過剰な戦力が。戦闘能力の差、それが加護としてあまりに大きく現れるのに、加護を失うことを恐れず、烙印を押されるものがいる。そして、南区の人々、彼らはどこかへ行ったとそう聞きますが、そもそも旅は加護もなくこの世界で出来るものではありません。」
一息に、オユキがこれまでの疑問を並べれば、トモエもそれに頷く。
トモエにしても、疑問に思う事は多かったのだろう。
「私が特に気になったのは、最後の物ですね。」
「以前お話ししたかとも思いますが、この国の隣、そこにはレッドネーム、いえゲーム的な言い方でしたね、烙印を押された者達が作った国があります。あったはずです。」
「つまり、彼らはそこへ。」
「もう一点ですね。先ほどゲーム的と言いましたが。」
オユキがそう言えば、トモエもため息をつき、そのまま体を寄せて、互いにもたれるように並んだ椅子で座る。
「以前は聞きませんでしたが、そうですか、プレイヤーにも。」
「はい、居ました。母数が増えれば、そこはどうにもなりませんから。」
「その時も同じように。」
「システム的に処理と、そういう形ですが。ただ、製作者側もそういった場を作り、閉じ込める等工夫を凝らした結果として、そういった国が出来たわけですが。」
「それが仇となった、という事ですか。」
「魔物、それに関しても元がそうだったから、排除ができない、その様に水と癒しの神の言葉にありましたから、そうなのでしょうね。懸念としては、元プレイヤーがいるのか、それですか。」
「そういった物が、こちらに招かれるでしょうか。」
「分かりません。まさに神のみぞ知る、そうなるでしょうね。
加えて、こちらで、新しい人生だからと、それを試す、そういった心の動きを止めることは出来ませんから。」
「悪意を持ってしまう、そういう事はありますか。」
「ええ、人ですから。」
そう言うと、オユキはグラスを傾けて、その中身を少し舐める。
「疲れを感じたのは、他にも。」
「隠せませんよね。」
「隠そうとしていますか。」
何となく、互いに目線を交わして微笑み合う。
「もっとも疲れを感じたのは、あの方々の精神の在り様です。」
「ああ、私も、流石に不気味に思っています。」
「何と言いますか、良くない事ではありますが、ゲームの時分、そのAIと比べても、そう考えてしまうと、なんだか疲れてしまいました。」
そう零して、オユキはため息をつく。
「原因は、先ほどのこちらで新しく発生した、そんなモノによって、そうなるのでしょうが。」
「会話がかみ合わない、それ以上に聞く気が内容でしたから。
多少衝撃を与えたので、今後どうなるかは気になりますが。」
「ショック療法で治るといいのですが、恐らくないでしょう。逆恨みに繋がるだけかと。」
「まぁ、そうなりますか。多少怯えの色は見えましたが。」
相手をしたトモエは、それを与えるように振舞っていたのだから、そこは確認していたのだろう。
怯えたのは間違いない、問題はその後だ。
「彼らが立ち去る間際に、また剣呑な空気を纏っていたのは。」
「気が付いています。」
「怯えた己、その原因を作った物へ、怒りを向けた、そういう事ですから。」
「そこまで、度し難い相手ですか。」
「あの子たちにも、護衛がついているので問題ないでしょうが、あと数日、気を抜けない日が続きそうです。」
オユキがそう言えば、トモエもため息を返す。
最後、その空気はトモエにだけ向けられたものと、彼女は判断したのかもしれない。
いつか見返すと、そんな前向きなものかもしれないと。
だが、去り際の彼らの表情には、そのような物はなかったのだ。悲しいことに。
そして、二人の部屋では、珍しく追加でちょっとしたおつまみを頼み、ワイングラスをオユキとトモエがそれぞれに傾けていた。
それこそ、以前子供が生まれる前や、巣立った後にそうしていたように。
「大丈夫ですか。」
何をと、そう語るでもなくトモエがぽつりと尋ねる。
「ええ、今は少し持ち直しています。あの子たちにも、心配をかけてしまいましたから。」
そういって、オユキはため息をつく。
「やはり、心が年を取っているようです。」
「お疲れ、のようですね。」
「はい。疲れました。それに。」
オユキはそこで言葉を切ってグラスを覗き込む。
訓練を、努力を、技を磨くことを、これまで結果が出てきたその過程を。
馬鹿にされて怒っていたのは、トモエだけじゃなかったのだ。
アイリスは、これまでむしろ彼女自身が切り上げてしまった事もあり流していたのだが、少年達も怒っていたのだ。
ただ、オユキとトモエに任せようと、二人を立ててくれた、流派を名乗る、その許可を得ていないからと、きちんと約束を守って我慢してくれていた、それだけなのに。
ならば、オユキは、オユキも怒るべきだったのだろう。
いつぞやに話したように、賢しらに、年長らしくと、そう振舞って見せるだけでなく。
相手が望んだ舞台で、愚かだとそう見えようとも、あの子たち、自分の培ったもの、それを侮られたのだから、平行線だと切って捨てるのではなく、怒るべきだったのだろう。そんな事を考えてしまう。
「良いではありませんか。」
気が付けば、オユキの横には、トモエが椅子ごと移動していた。
向かい合って、小さな机の上、一緒にグラスを傾けていたと思えば、いつの間にか。
「オユキさんが出来ないときは、私が。私が無理なら、オユキさんが。
これまでそうだったように、今回もそうだった、そういう事です。」
「ですが、先に前に立ちましたから。」
「武よりも先に言葉、その姿勢は良いものと思いますよ。それこそ警告も無しに、私が問答無用でねじ伏せてしまえば、やはりそれは武ではなく、暴となったでしょうから。」
「あの子たちは、言葉ではなくそれを望んだかもしれませんよ。」
「私たちが止めて、それを理解した子たちですよ。意味のない暴力など望みませんよ。」
「失望、されていなければいいのですが。いえ、それよりも心配されてしまった事ですか。」
そうして、オユキはひじ掛け越ではあるが、トモエに頭を預ける。
「お疲れだったようですが、やはり神殿の時、それから今回ですから。」
「はい、訓練所、そこに通ったタイミングを考えれば、南区の方と、そう分かってはいるのです。」
「はい。」
「そして、以前話したように、ここがそもそも私達、多くのこのゲームを愛したもの、その思いを受けて生まれた世界である、そこに、そうですね、それこそ超常の存在がいる。
つまり、こちらでも同様の事が起きる、それは恐らく確からしいと、そう言えるものであるのでしょう。」
そういって、オユキはただ、ため息をつく。
「悪意によって生じた、神性、新たな柱、そういう事でしょうね。」
「ええ、二つ目の箱、聞いてはいませんが、漏れ聞く苛烈な対応を思えばその正体も伝えられているのでしょうね。」
「そう、なのですか。」
「予測ではありますが。その証拠となるものは、やはり多いですから。」
そて、オユキはこれまでの疑問。ゲームとしてでは済ますことができない、部分をいくつか話す。
オユキは既に割り切っているのだから、ここは元はそうであっても、独立した、新しい場所なのだと。
「魔石の値段が固定されている。魔物から際限なく貨幣が得られるのに、インフレが発生しない。
結界の中は安全であり、烙印のあるものは排斥しやすい、それでも警備の人員は町中に配置されている、それも過剰な戦力が。戦闘能力の差、それが加護としてあまりに大きく現れるのに、加護を失うことを恐れず、烙印を押されるものがいる。そして、南区の人々、彼らはどこかへ行ったとそう聞きますが、そもそも旅は加護もなくこの世界で出来るものではありません。」
一息に、オユキがこれまでの疑問を並べれば、トモエもそれに頷く。
トモエにしても、疑問に思う事は多かったのだろう。
「私が特に気になったのは、最後の物ですね。」
「以前お話ししたかとも思いますが、この国の隣、そこにはレッドネーム、いえゲーム的な言い方でしたね、烙印を押された者達が作った国があります。あったはずです。」
「つまり、彼らはそこへ。」
「もう一点ですね。先ほどゲーム的と言いましたが。」
オユキがそう言えば、トモエもため息をつき、そのまま体を寄せて、互いにもたれるように並んだ椅子で座る。
「以前は聞きませんでしたが、そうですか、プレイヤーにも。」
「はい、居ました。母数が増えれば、そこはどうにもなりませんから。」
「その時も同じように。」
「システム的に処理と、そういう形ですが。ただ、製作者側もそういった場を作り、閉じ込める等工夫を凝らした結果として、そういった国が出来たわけですが。」
「それが仇となった、という事ですか。」
「魔物、それに関しても元がそうだったから、排除ができない、その様に水と癒しの神の言葉にありましたから、そうなのでしょうね。懸念としては、元プレイヤーがいるのか、それですか。」
「そういった物が、こちらに招かれるでしょうか。」
「分かりません。まさに神のみぞ知る、そうなるでしょうね。
加えて、こちらで、新しい人生だからと、それを試す、そういった心の動きを止めることは出来ませんから。」
「悪意を持ってしまう、そういう事はありますか。」
「ええ、人ですから。」
そう言うと、オユキはグラスを傾けて、その中身を少し舐める。
「疲れを感じたのは、他にも。」
「隠せませんよね。」
「隠そうとしていますか。」
何となく、互いに目線を交わして微笑み合う。
「もっとも疲れを感じたのは、あの方々の精神の在り様です。」
「ああ、私も、流石に不気味に思っています。」
「何と言いますか、良くない事ではありますが、ゲームの時分、そのAIと比べても、そう考えてしまうと、なんだか疲れてしまいました。」
そう零して、オユキはため息をつく。
「原因は、先ほどのこちらで新しく発生した、そんなモノによって、そうなるのでしょうが。」
「会話がかみ合わない、それ以上に聞く気が内容でしたから。
多少衝撃を与えたので、今後どうなるかは気になりますが。」
「ショック療法で治るといいのですが、恐らくないでしょう。逆恨みに繋がるだけかと。」
「まぁ、そうなりますか。多少怯えの色は見えましたが。」
相手をしたトモエは、それを与えるように振舞っていたのだから、そこは確認していたのだろう。
怯えたのは間違いない、問題はその後だ。
「彼らが立ち去る間際に、また剣呑な空気を纏っていたのは。」
「気が付いています。」
「怯えた己、その原因を作った物へ、怒りを向けた、そういう事ですから。」
「そこまで、度し難い相手ですか。」
「あの子たちにも、護衛がついているので問題ないでしょうが、あと数日、気を抜けない日が続きそうです。」
オユキがそう言えば、トモエもため息を返す。
最後、その空気はトモエにだけ向けられたものと、彼女は判断したのかもしれない。
いつか見返すと、そんな前向きなものかもしれないと。
だが、去り際の彼らの表情には、そのような物はなかったのだ。悲しいことに。
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