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三章 新しい場所の、新しい物
仮登録証卒業
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そうして、魔物の痕跡を拾い集めることに一日を費やし、その帰りに、狩猟者ギルドで明日改めて来てくれと、声をかけられたため、二人で、狩猟者ギルドを翌日尋ねると、さっそくミリアムに声をかけられる。
「おはようございます。トモエさん、オユキさん。」
「おはようございます。昨日用件は伺いませんでしたが。」
「いくつかありますからね、順に行きましょうか。」
そう言うとミリアムに連れられて、空いている受付、その一角へと先に座っていると、あれこれと乗ったトレーをもってミリアムが対面に座る。
「はい。まずはこちらですね。本登録証が支給されましたので、確認してください。」
そういってミリアムが、金属製のプレート、ドッグタグそう呼べばしっくりするものを二枚、オユキとトモエの前にそれぞれ置く。
言われたそれを手に取り眺めると、非常に簡素に、登録年月日、名前、登録した町、その名前が彫られている。
数日かかると言われてはいたが、随分と都合のいいタイミングだと、そう考えずにはいられないが、仮とそれ以上、その間に判断基準が存在するのかもしれない、そんなことをオユキはぼんやりと考えながら、受け取る。
「お名前に間違いなどはありませんか。」
「はい。大丈夫です。こちら、万一紛失などした場合は。」
「狩猟者ギルドにお問い合わせください。再発行には手数料がかかりますが。」
「分かりました。他に身分証もないのに、出来る物なのですね。」
「登録した町であれば、職員が覚えていますし。そうでない場合は、神の判断を仰ぎますから。」
その言葉にトモエは苦笑いをする。
実在し、その力を振るえる。それだけで随分と簡略化できることがあるものだ。
「それと、次はこちらですね。」
そういってミリアムが、別の用紙、査定表だろう、それを差し出してくる。
そこには、これまでと二つほど桁の違う金額が書かれて、並んでいる。
「武器にすると、そんな話をしていた部分も、値がついているのですね。」
「決まりのようなものですから。部位ごとに分けて、今は保管しています。」
「それにしても、金額が、すごいですね。」
「希少価値が、違いすぎますからね。魔物を討伐すれば、必ず残るものと、年に1回も出てこない物。
金額は、言葉を選ばなければ、言い値になりますからね。」
欲しがる方も多いですから、そういってミリアムは笑う。
その様子と、書かれた金額に二人とも不満はもっていないが、気になることがあり、トモエが先に尋ねる。
「その。少し預かっていただくことはできますか。肉はその値段で大丈夫ですから。」
「勿論、大丈夫ですよ。預かり証だけ発行しますね。」
「助かります。少し、領都でしたか、そちらの事を調べてから判断したいかと。」
「ああ、そうですよね。どうしましょう、商人ギルドへの紹介状などはいりますか。」
「頂けるのでしたら、是非。」
そう言うと、ミリアムは他の職員に声をかけてから、彼女も紙を一枚取り出すと、そこに肉以外の部位と金額を書き込んでから、こちらに差し出してくる。
どうやらこれが預かり証という事らしい。
それを確認して、サインをすると、書類の番号と同じ数字が刻印された木札を渡される。
「それでは、どうするか決まったら、あちら、報酬の受け取りカウンターでこちらを見せてくださいね。」
「お手間をかけます。それと、武器にするのに余ったり、不要と分かる量については、こちらに販売させていただければと考えているのですが。」
「まぁ、ありがとうございます。ただ、どちらは急がないほうがいいかもしれません。」
「どういう事でしょう。」
トモエがミリアムの言葉に首をかしげると、ミリアムは難しい顔で話し出す。
「私たちはあくまで、魔物の収集品の鑑定が主体ですから。
武器や防具に使う量の判断はつきますが、それに向いた部分などは分かりませんので。
必要な量は、想像がつきますが、かといって武器にいい部分とそれ以外を分けるのは、私達では難しいですから。
必要な部分を先に取ってもらって、残りを頂くほうがいいかと思いますね。」
「そういうものですか。」
「そういうものですね。目利きに自信はありますが、では何に、どう使うのが良いか、それはまた別の話ですから。」
言われた言葉に、二人も納得をするしかない。
「それでは、商人ギルドでもお話を聞いてみますね。
それと、領都までは7日から10日程と聞いていますが。」
「そうですね。お二人では荷物を運びながら、というのは難しいでしょうし、傭兵に頼むのがいいでしょうね。
もう少し待てば、魚の卸もありますから、時期が合うと思いますよ。」
「分かりました、少しお話をいろいろな方から聞いて、予定を立ててみたいと思います。」
「はい。それがいいでしょうね。
それと、町を出る日取りが決まったら、教えてくださいね。
ギルド員の動向は、こちらでも把握しなければいけませんから。」
その言葉に、分かりましたと答えると、ミリアムは、それとこれを、そういいながらまた別の書類を取り出す。
そこには、単純に単価と日数が書かれた査定がある。
書類の頭には、氾濫対策への協力費、とだけ書かれている。
恐らく、これが氾濫の際、狩猟者を拘束することに対しての補償金なのだろう。
「ああ、こちらが以前伺っていた。」
「はい。そうですね。働きに応じてと、そういうわけにもいかないので、一律という形で申し訳ありませんが。」
「いえ、それこそ先達の方と、戦果を比べるべくもないですから、異存はありません。
武器の購入と合わせて考えれば、十分すぎるほどかと。」
そこには、今の宿に一月過ごしても余るほどの金額が、合計として記されている。
改めて急場の武器を用意することを考えれば、確かに少ないと、そう感じる向きもあるかもしれないが。
「はい、それではこれで終わりですね。」
「ありがとうございます。それと、その。」
作業が終わり、書類を確認しながら、席を立とうとしたミリアムをトモエが呼び止める。
「はい、何でしょう。」
「いえ、美味しい魚と、聞いていますが。取るときに何かあったりしますか。」
「ああ、お二人も気になりますよね。少し待っていてくださいね。」
そういったミリアムは、纏めた書類を裏手に運んで、少しすると、数枚の紙と、いくつかの物を手に戻ってくる。
「はい、お待たせしました。
こちらが、河の周囲にいる魔物と、釣りの道具ですね。
お二人は、釣りの経験は。」
「いえ、ありませんね。」
「成程。ミズキリさんは得意と伺っていますので、細かい話は彼に聞くのが良いかもしれません。
魔物に関しては、丸兎、他にはプラドハルコンが魚を狙って増えます。
町の周りにいないものとしては、灰兎とカングレホ。河に入ると、カマロン、ピラーニャ等がいますね。」
「ありがとうございます、少し確認させていただきますね。」
「はい、どうぞ。一応初心者の方は、河からある程度離れた場所で釣りをするのをお勧めしますね。
水中での戦闘というのは慣れが要りますから。」
二人で、ミリアムからいくつかの注意事項を聞きながら、魔物の情報に目を通す。
特にトモエが興味を示したのは、カングレホに関してだった。
元は大きな、それこそ日との下半身程ある蟹だが、食用に適しているかどうか、可食部が落ちるのか、資料に書かれていなかったので、ミリアムに改めて尋ねている。
「トモエさん、蟹がお好きでしたか。」
過去を振り返っても、そこまで熱心と、そういうわけでもなかったようにオユキは感じてしまうが、冬には必ず鍋の具として選んでいた、その程度だろうか。
いや、折に触れて、使われていたかもしれない。
思えば何くれとなく、蟹のほぐし身を混ぜ込んだコロッケであったり、サラダであったりと、食卓に並んでいたようにも思う。
「はい、その。食欲で狩るものを選ぶのも、どうかとは思いますが。
やはり食べられるなら、そう考えるほどには。」
「いえいえ、好まれる方も多いですからね。持ち帰っていただければ、うちも嬉しいですよ。」
そうして、他にも河の周辺にはカマロンという海老のような魔物だけでなく、運が良ければランゴスタと呼ばれるロブスターの魔物も取れるのだと、そんな話を聞いて喜色を浮かべるトモエを、オユキは楽しく見守った。
「おはようございます。トモエさん、オユキさん。」
「おはようございます。昨日用件は伺いませんでしたが。」
「いくつかありますからね、順に行きましょうか。」
そう言うとミリアムに連れられて、空いている受付、その一角へと先に座っていると、あれこれと乗ったトレーをもってミリアムが対面に座る。
「はい。まずはこちらですね。本登録証が支給されましたので、確認してください。」
そういってミリアムが、金属製のプレート、ドッグタグそう呼べばしっくりするものを二枚、オユキとトモエの前にそれぞれ置く。
言われたそれを手に取り眺めると、非常に簡素に、登録年月日、名前、登録した町、その名前が彫られている。
数日かかると言われてはいたが、随分と都合のいいタイミングだと、そう考えずにはいられないが、仮とそれ以上、その間に判断基準が存在するのかもしれない、そんなことをオユキはぼんやりと考えながら、受け取る。
「お名前に間違いなどはありませんか。」
「はい。大丈夫です。こちら、万一紛失などした場合は。」
「狩猟者ギルドにお問い合わせください。再発行には手数料がかかりますが。」
「分かりました。他に身分証もないのに、出来る物なのですね。」
「登録した町であれば、職員が覚えていますし。そうでない場合は、神の判断を仰ぎますから。」
その言葉にトモエは苦笑いをする。
実在し、その力を振るえる。それだけで随分と簡略化できることがあるものだ。
「それと、次はこちらですね。」
そういってミリアムが、別の用紙、査定表だろう、それを差し出してくる。
そこには、これまでと二つほど桁の違う金額が書かれて、並んでいる。
「武器にすると、そんな話をしていた部分も、値がついているのですね。」
「決まりのようなものですから。部位ごとに分けて、今は保管しています。」
「それにしても、金額が、すごいですね。」
「希少価値が、違いすぎますからね。魔物を討伐すれば、必ず残るものと、年に1回も出てこない物。
金額は、言葉を選ばなければ、言い値になりますからね。」
欲しがる方も多いですから、そういってミリアムは笑う。
その様子と、書かれた金額に二人とも不満はもっていないが、気になることがあり、トモエが先に尋ねる。
「その。少し預かっていただくことはできますか。肉はその値段で大丈夫ですから。」
「勿論、大丈夫ですよ。預かり証だけ発行しますね。」
「助かります。少し、領都でしたか、そちらの事を調べてから判断したいかと。」
「ああ、そうですよね。どうしましょう、商人ギルドへの紹介状などはいりますか。」
「頂けるのでしたら、是非。」
そう言うと、ミリアムは他の職員に声をかけてから、彼女も紙を一枚取り出すと、そこに肉以外の部位と金額を書き込んでから、こちらに差し出してくる。
どうやらこれが預かり証という事らしい。
それを確認して、サインをすると、書類の番号と同じ数字が刻印された木札を渡される。
「それでは、どうするか決まったら、あちら、報酬の受け取りカウンターでこちらを見せてくださいね。」
「お手間をかけます。それと、武器にするのに余ったり、不要と分かる量については、こちらに販売させていただければと考えているのですが。」
「まぁ、ありがとうございます。ただ、どちらは急がないほうがいいかもしれません。」
「どういう事でしょう。」
トモエがミリアムの言葉に首をかしげると、ミリアムは難しい顔で話し出す。
「私たちはあくまで、魔物の収集品の鑑定が主体ですから。
武器や防具に使う量の判断はつきますが、それに向いた部分などは分かりませんので。
必要な量は、想像がつきますが、かといって武器にいい部分とそれ以外を分けるのは、私達では難しいですから。
必要な部分を先に取ってもらって、残りを頂くほうがいいかと思いますね。」
「そういうものですか。」
「そういうものですね。目利きに自信はありますが、では何に、どう使うのが良いか、それはまた別の話ですから。」
言われた言葉に、二人も納得をするしかない。
「それでは、商人ギルドでもお話を聞いてみますね。
それと、領都までは7日から10日程と聞いていますが。」
「そうですね。お二人では荷物を運びながら、というのは難しいでしょうし、傭兵に頼むのがいいでしょうね。
もう少し待てば、魚の卸もありますから、時期が合うと思いますよ。」
「分かりました、少しお話をいろいろな方から聞いて、予定を立ててみたいと思います。」
「はい。それがいいでしょうね。
それと、町を出る日取りが決まったら、教えてくださいね。
ギルド員の動向は、こちらでも把握しなければいけませんから。」
その言葉に、分かりましたと答えると、ミリアムは、それとこれを、そういいながらまた別の書類を取り出す。
そこには、単純に単価と日数が書かれた査定がある。
書類の頭には、氾濫対策への協力費、とだけ書かれている。
恐らく、これが氾濫の際、狩猟者を拘束することに対しての補償金なのだろう。
「ああ、こちらが以前伺っていた。」
「はい。そうですね。働きに応じてと、そういうわけにもいかないので、一律という形で申し訳ありませんが。」
「いえ、それこそ先達の方と、戦果を比べるべくもないですから、異存はありません。
武器の購入と合わせて考えれば、十分すぎるほどかと。」
そこには、今の宿に一月過ごしても余るほどの金額が、合計として記されている。
改めて急場の武器を用意することを考えれば、確かに少ないと、そう感じる向きもあるかもしれないが。
「はい、それではこれで終わりですね。」
「ありがとうございます。それと、その。」
作業が終わり、書類を確認しながら、席を立とうとしたミリアムをトモエが呼び止める。
「はい、何でしょう。」
「いえ、美味しい魚と、聞いていますが。取るときに何かあったりしますか。」
「ああ、お二人も気になりますよね。少し待っていてくださいね。」
そういったミリアムは、纏めた書類を裏手に運んで、少しすると、数枚の紙と、いくつかの物を手に戻ってくる。
「はい、お待たせしました。
こちらが、河の周囲にいる魔物と、釣りの道具ですね。
お二人は、釣りの経験は。」
「いえ、ありませんね。」
「成程。ミズキリさんは得意と伺っていますので、細かい話は彼に聞くのが良いかもしれません。
魔物に関しては、丸兎、他にはプラドハルコンが魚を狙って増えます。
町の周りにいないものとしては、灰兎とカングレホ。河に入ると、カマロン、ピラーニャ等がいますね。」
「ありがとうございます、少し確認させていただきますね。」
「はい、どうぞ。一応初心者の方は、河からある程度離れた場所で釣りをするのをお勧めしますね。
水中での戦闘というのは慣れが要りますから。」
二人で、ミリアムからいくつかの注意事項を聞きながら、魔物の情報に目を通す。
特にトモエが興味を示したのは、カングレホに関してだった。
元は大きな、それこそ日との下半身程ある蟹だが、食用に適しているかどうか、可食部が落ちるのか、資料に書かれていなかったので、ミリアムに改めて尋ねている。
「トモエさん、蟹がお好きでしたか。」
過去を振り返っても、そこまで熱心と、そういうわけでもなかったようにオユキは感じてしまうが、冬には必ず鍋の具として選んでいた、その程度だろうか。
いや、折に触れて、使われていたかもしれない。
思えば何くれとなく、蟹のほぐし身を混ぜ込んだコロッケであったり、サラダであったりと、食卓に並んでいたようにも思う。
「はい、その。食欲で狩るものを選ぶのも、どうかとは思いますが。
やはり食べられるなら、そう考えるほどには。」
「いえいえ、好まれる方も多いですからね。持ち帰っていただければ、うちも嬉しいですよ。」
そうして、他にも河の周辺にはカマロンという海老のような魔物だけでなく、運が良ければランゴスタと呼ばれるロブスターの魔物も取れるのだと、そんな話を聞いて喜色を浮かべるトモエを、オユキは楽しく見守った。
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