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本編
30 むちむちマスクさん登場
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手持ちのお金は、銅貨40枚と少し。
一ツ星娼館の娼婦さんならば、15分、銅貨1枚が相場だから、単純計算として、15分で1発出せれば、40人とセックス遊びが可能。
娼館をハシゴして、次から次に娼婦さんに中出しを決めまくるのも面白そうではあるが、それはそれで変な噂が立つかもしれない……。
いや、そんなこともないか。
なにせ、そもそもとして歓楽街はかなりの大きさなのだ。
店の数など、数えきれないぐらいに多い。
その中でも一ツ星娼館区画は一番の大きさがあると思われる。
娼婦さん達の中でも、一番厚い層なのだろう。
そんな中で、俺ごときの小粒な人間一人が、40軒程度をハシゴした所で、きっと誰も気がつかないだろうとは思う。
ひとつの店では娼婦さん一人だけ、な感じで遊べば、そう簡単には噂など広がらないだろう。
もちろん、その店の娼婦を全員抱きながら、隣の店、隣の店と移動していけば、さすがに噂が立ちそうだけれども。
ランダムに遊べば、大きい区画を利用して距離も取れるし、きっと大丈夫だろう。
とはいえ、そんな遊びをするかどうかは、まだまだ未定なのだが。
俺は、大通りから店がひしめく区画へと向かって入り込み、ずらりと並ぶ一ツ星娼館通りをぶらぶらと歩いていく。
しかし、エグいな。
いや、娼婦さん達の美しさの話ですよ?
一ツ星娼館といえば、娼館ランクの中でも一番下(星無しを除く)に区分されるとはいえ、店のショーウィンドウ室に立つ娼婦さんは、誰も彼もがとびきりの美しさなのだ。
例えるならば、この異世界の女性達は、どこか漫画的、アニメ的、つまりは二次元的な美しさを持っている。
つまり、きっとオタクな男性陣ならば、少しは分かってもらえるかもしれないが、モブキャラが意外とかわいいという感覚だろうか。
作品からすれば名も無きキャラクター、もしくは脇役なのだが、「いや、その女性、かわいいから、悪役に殺される役とかもったいないから! 殺すぐらいならば俺にくれ!」とか、俺はよく思ったものです。
もし、これが元の世界のリアルな女性だったならば、誰かがオススメしても、意外と男性陣の好みは分かれるだろうと思われる。
しかし、アニメキャラ、漫画キャラ、というものは、よほどのこだわりが無い限りは、だいたいかわいいし綺麗だ。
まー、ようするに、オタクにとっては夢の世界ということですよ。
娼館のショーウィンドウ室を眺めているだけでも楽しいなー。
俺はニマニマと微笑みながら歩いていると、ふと、不思議な娼婦さんを見つけた。
ショーウィンドウ室の椅子にちょこりと座っているのだが、頭から首元にかけて、黒い布頭巾をすっぽりと被っているのだ。
しかも、穴が1つも空いておらず、目も口も全て覆われているタイプ。
通気性がある布地なのか呼吸は大丈夫そうだが、見た目はかなり異様である。
一人SMプレイ中なのだろうか?
いや、性風俗文化が未熟なこの異世界で、SMは存在しないはずだ。
ただ、よくよく見てみると、異様なマスクの首から下は、少し太めな感じの体型をしており、ミニスカから生えた太ももはむっちむち、巨乳はブラからこぼれそうなほど豊かであり、実に俺好みな肉感的で性欲をそそる見事なむっちり体型だった。
というか、顔が見えないからか、余計に刺激を受けるというか、想像でまかなえるというか、風俗嬢が片手で目を隠すような感じの、あのずるい手法なのだと思う。
勝手にマスクの下の素顔を、自分好みの顔にしてしまえるという感じだろうか。
俺は思わず、マスクさんがいるショーウィンドウ室の前で仁王立ちしてしまう。
いやー、なんだろう。
顔が見えない分、おっぱいとふとももが強調されるといいますか、なんか、異様にムラムラしてくるなこれ。
でも、彼女がSMプレイ風でないとしたら、顔に何か傷でも負っているのかなー。
そうなると、少しかわいそうだなー。
俺は、この娼館のショーウィンドウ室の前にいる男性客に声をかけてみた。
「すいません。あの頭に黒い布を被った女性って、顔に何か傷でもあるんですかね?」
「ん? ああ、「布頭《フルフェイス》」か。いや、彼女は極度の恥ずかしがり屋らしいよ。ここらでは、異様な見た目で結構な有名人さ。ただ、有名なのは見た目と名前だけで、客はさっぱり付いていないらしいけれどもな」
「へー」
なるほど、むちむちマスクさんは、恥ずかしがり屋さんか。
まー、それが本当かどうかはまだ分からないけれども。
更には、お客さんも少ないと。
確かに、この異世界の男性陣では、あの特殊な見た目は持て余すだろうなー。
オタクで性癖が成長している俺にとっては、余裕でご馳走の部類ですけれども。
うーん、どうしようかなー。
まだまだ、セックス素人の俺にとっては、相手の顔が見えないのは、むしろ利点かもしれないな。
勝手なイメージだけれども、相手の表情を伺って気を使う必要が無いから、気ままに遊べそうだ。
というか、それがドM用マスクの効用なんだろうな。
相手をドM肉便器として、手荒に扱うというプレイの為のアイテムだろうし。
そんなマスクを、こちらからお願いしてつけてもらうわけではなく、最初から装備してくれているとは、面白い、というか、ありがたい。
ま、当の本人はそういう意味では被ってはいないのだろうけれども。
勝手にこちらで興奮する分には、誰の迷惑にもならないからOKOK。
そもそもとして、俺は、こういう掘り出し物系が大好物なんだよなー。
あからさまに良いものなのに、時代の流行り廃りの影響などで全く注目されておらず、俺だけがその良さに気がついて静かに愛でている、みたいなのが実に宜しい。
たぶん、俺だけが分かる、みたいな優越感を楽しんでいるのだろうと思う。
これの利点は、競合相手が少ないというところだ。
1位の存在を皆で競い合って奪い合う必要がないので、目的の存在をスムーズに手に入れやすい。
実際、目の前のむちむちマスクさんも、すんごい肉感的でエロい見た目なのに、お客はさっぱり付いていないらしい。
そういう話を聞くと、人気が無いのならば魔素排出の応援をしてあげたいなー、という親切心も少しばかり生まれてくる。
と、同時に、常連客が少ないのならば、俺と遊ぶ時間が少し多くても迷惑にはなりにくいだろう、という計算もある。
まー、うだうだと悩んでもしょうがないか。
とにかく、目の前のむちむちマスクさんは、俺としてはエロ的にも問題は無い。
良いか悪いかは、体験してみないと分からないしな。
よし、彼女とひとつ楽しんでみるか!
俺は「ホットミルク」という名の、色鮮やかなネオン看板を掲げる一ツ星娼館へと入っていくのだった。
一ツ星娼館の娼婦さんならば、15分、銅貨1枚が相場だから、単純計算として、15分で1発出せれば、40人とセックス遊びが可能。
娼館をハシゴして、次から次に娼婦さんに中出しを決めまくるのも面白そうではあるが、それはそれで変な噂が立つかもしれない……。
いや、そんなこともないか。
なにせ、そもそもとして歓楽街はかなりの大きさなのだ。
店の数など、数えきれないぐらいに多い。
その中でも一ツ星娼館区画は一番の大きさがあると思われる。
娼婦さん達の中でも、一番厚い層なのだろう。
そんな中で、俺ごときの小粒な人間一人が、40軒程度をハシゴした所で、きっと誰も気がつかないだろうとは思う。
ひとつの店では娼婦さん一人だけ、な感じで遊べば、そう簡単には噂など広がらないだろう。
もちろん、その店の娼婦を全員抱きながら、隣の店、隣の店と移動していけば、さすがに噂が立ちそうだけれども。
ランダムに遊べば、大きい区画を利用して距離も取れるし、きっと大丈夫だろう。
とはいえ、そんな遊びをするかどうかは、まだまだ未定なのだが。
俺は、大通りから店がひしめく区画へと向かって入り込み、ずらりと並ぶ一ツ星娼館通りをぶらぶらと歩いていく。
しかし、エグいな。
いや、娼婦さん達の美しさの話ですよ?
一ツ星娼館といえば、娼館ランクの中でも一番下(星無しを除く)に区分されるとはいえ、店のショーウィンドウ室に立つ娼婦さんは、誰も彼もがとびきりの美しさなのだ。
例えるならば、この異世界の女性達は、どこか漫画的、アニメ的、つまりは二次元的な美しさを持っている。
つまり、きっとオタクな男性陣ならば、少しは分かってもらえるかもしれないが、モブキャラが意外とかわいいという感覚だろうか。
作品からすれば名も無きキャラクター、もしくは脇役なのだが、「いや、その女性、かわいいから、悪役に殺される役とかもったいないから! 殺すぐらいならば俺にくれ!」とか、俺はよく思ったものです。
もし、これが元の世界のリアルな女性だったならば、誰かがオススメしても、意外と男性陣の好みは分かれるだろうと思われる。
しかし、アニメキャラ、漫画キャラ、というものは、よほどのこだわりが無い限りは、だいたいかわいいし綺麗だ。
まー、ようするに、オタクにとっては夢の世界ということですよ。
娼館のショーウィンドウ室を眺めているだけでも楽しいなー。
俺はニマニマと微笑みながら歩いていると、ふと、不思議な娼婦さんを見つけた。
ショーウィンドウ室の椅子にちょこりと座っているのだが、頭から首元にかけて、黒い布頭巾をすっぽりと被っているのだ。
しかも、穴が1つも空いておらず、目も口も全て覆われているタイプ。
通気性がある布地なのか呼吸は大丈夫そうだが、見た目はかなり異様である。
一人SMプレイ中なのだろうか?
いや、性風俗文化が未熟なこの異世界で、SMは存在しないはずだ。
ただ、よくよく見てみると、異様なマスクの首から下は、少し太めな感じの体型をしており、ミニスカから生えた太ももはむっちむち、巨乳はブラからこぼれそうなほど豊かであり、実に俺好みな肉感的で性欲をそそる見事なむっちり体型だった。
というか、顔が見えないからか、余計に刺激を受けるというか、想像でまかなえるというか、風俗嬢が片手で目を隠すような感じの、あのずるい手法なのだと思う。
勝手にマスクの下の素顔を、自分好みの顔にしてしまえるという感じだろうか。
俺は思わず、マスクさんがいるショーウィンドウ室の前で仁王立ちしてしまう。
いやー、なんだろう。
顔が見えない分、おっぱいとふとももが強調されるといいますか、なんか、異様にムラムラしてくるなこれ。
でも、彼女がSMプレイ風でないとしたら、顔に何か傷でも負っているのかなー。
そうなると、少しかわいそうだなー。
俺は、この娼館のショーウィンドウ室の前にいる男性客に声をかけてみた。
「すいません。あの頭に黒い布を被った女性って、顔に何か傷でもあるんですかね?」
「ん? ああ、「布頭《フルフェイス》」か。いや、彼女は極度の恥ずかしがり屋らしいよ。ここらでは、異様な見た目で結構な有名人さ。ただ、有名なのは見た目と名前だけで、客はさっぱり付いていないらしいけれどもな」
「へー」
なるほど、むちむちマスクさんは、恥ずかしがり屋さんか。
まー、それが本当かどうかはまだ分からないけれども。
更には、お客さんも少ないと。
確かに、この異世界の男性陣では、あの特殊な見た目は持て余すだろうなー。
オタクで性癖が成長している俺にとっては、余裕でご馳走の部類ですけれども。
うーん、どうしようかなー。
まだまだ、セックス素人の俺にとっては、相手の顔が見えないのは、むしろ利点かもしれないな。
勝手なイメージだけれども、相手の表情を伺って気を使う必要が無いから、気ままに遊べそうだ。
というか、それがドM用マスクの効用なんだろうな。
相手をドM肉便器として、手荒に扱うというプレイの為のアイテムだろうし。
そんなマスクを、こちらからお願いしてつけてもらうわけではなく、最初から装備してくれているとは、面白い、というか、ありがたい。
ま、当の本人はそういう意味では被ってはいないのだろうけれども。
勝手にこちらで興奮する分には、誰の迷惑にもならないからOKOK。
そもそもとして、俺は、こういう掘り出し物系が大好物なんだよなー。
あからさまに良いものなのに、時代の流行り廃りの影響などで全く注目されておらず、俺だけがその良さに気がついて静かに愛でている、みたいなのが実に宜しい。
たぶん、俺だけが分かる、みたいな優越感を楽しんでいるのだろうと思う。
これの利点は、競合相手が少ないというところだ。
1位の存在を皆で競い合って奪い合う必要がないので、目的の存在をスムーズに手に入れやすい。
実際、目の前のむちむちマスクさんも、すんごい肉感的でエロい見た目なのに、お客はさっぱり付いていないらしい。
そういう話を聞くと、人気が無いのならば魔素排出の応援をしてあげたいなー、という親切心も少しばかり生まれてくる。
と、同時に、常連客が少ないのならば、俺と遊ぶ時間が少し多くても迷惑にはなりにくいだろう、という計算もある。
まー、うだうだと悩んでもしょうがないか。
とにかく、目の前のむちむちマスクさんは、俺としてはエロ的にも問題は無い。
良いか悪いかは、体験してみないと分からないしな。
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