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第二章 波乱の七日間
五日前③
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「庭園の手入れをしているのですか?」
そう笑顔で聞いてくるエリオットに、カトリーナもバルトも顔をしかめた。
そして、露骨に嫌な表情を浮かべたバルトは低い声で答える。
「部外者の立ち入りを許可した覚えはないのだが?」
「ああ、失礼しました。ただ、カトリーナ嬢が楽しそうだったものでつい」
「ならばすぐに立ち去ってくれるか?」
バルトは手についた土を払いながら立ち上がる。そしてエリオットと向き合った。
カトリーナもそれに倣ってバルトの横に並んだ。
「私とバルト様との時間を邪魔しないで」
カトリーナもバルトに追従するも、エリオットはあまり堪えていないようだ。
「邪魔だなんて。そんなつもりはないんですよ。そう思わせたのなら申し訳ありませんでした。でしたら、そうですね……」
そう言って、エリオットは顎に手をあてて考え込んだ。
そして、いいことを思いついたとばかりに、何度もしきりに頷いた。
「バルト様の邪魔をしないよう、私とカトリーナ嬢はどこかに遠乗りにでも行きませんか? そうしたら、すべて解決じゃないですか!」
あまりの空気の読めなさに、カトリーナもバルトも口をあんぐりと開けて呆けてしまった。
そして、カトリーナは頭を抱えてため息をつく。
「本当に何言ってるのよ、この人は……」
バルトとの時間を邪魔されて苛立ちが募り、彼に見せたくない自分が見え隠れする。
それを嫌ったカトリーナは、ここにはいたくないとばかりにぷいっと顔をそむけた。そして、そっとバルトに声をかける。
「バルト様。ごめんね。私、ちょっと部屋に戻るね」
「……ああ」
それだけ伝えると、カトリーナはさっさと庭園を後にした。
エリオットとは笑顔のまま、その後ろ姿を見送っている。
「ははっ、つれないね。カトリーナ嬢は」
そういって肩をすくめると、エリオットは庭園から去って行こうとする。
立ち去られたにもかかわらずどこか楽し気なエリオットの様子に、不審な様子を見せていたバルトの鋭い視線は彼から離れない。
バルトはエリオットに近づくと、そっと肩を掴んで呼び止めた。
「失礼。少し話があるのだが? 今よろしいか」
「できれば、そのお誘いは婚約者であるカトリーナ嬢からがよかったのですが……ね」
そういって振り返るエリオットの視線には、ただの爽やかな青年がおよそ持っていないだろう光を携えていた。
不気味な迫力をもった瞳は、怪しげにバルトの視線を受け止めていた。
◆
カトリーナは部屋に戻ると、以前バルトにキレていた時のように枕をベッドへとたたきつける。
「もう! せっかくいい感じに仲直りできると思ったのに!」
ベッドの中央、端、中央とまるでボクシングのコンビネーションのように繰り出される枕技にベッドもなすがままだ。
しばらくして落ち着いたのか、やはり最後はベッドに投げつけて終わる。
「っていうか、ゴールトン家なんて聞いたことないんだけど。ねぇ、ダシャ。あなたは知ってる?」
「実家で噂を聞いたことなら少しだけ」
「へぇ。一応実在はしてるんだ」
「はい、なんでも先代の伯爵様が不慮の事故で無くなられたとか……。そのごたごたでゴールトン家は没落。しかし、最近ゴールトン家の長男が仕事を成功させ男爵位を手に入れ貴族に戻ったとのことでした」
「あながち、あの人が言っていることは間違いじゃないのね」
カトリーナは考える。
確かにゴールトン家は昔はあったようだ。だが、リクライネン家当主である父は付き合いがあったのだろうか。
もしあったとしたら、一気にエリオットの言い分が正しさを帯びてくる。まあ、書面にもしていない婚約はそこまで効力を発揮しないといわれているからバルトとの結婚が取りやめになる可能性は薄い。
そもそも、今回のバルトとの婚約も国王からの直々のお達しだ。
簡単に覆せるものではないし、そんなことを画策しようものなら国王の命令に背いたといわれてもおかしくはない。
それは、エリオットもわかっているはずだ。
だとしたら、なんのためにエリオットはここに来たのか。
そんな疑問を頭の隅に思い浮かべながら、脳内の澄ました笑顔のエリオットをぶんぶんと頭をふって振り払った。
「まずは御父様に急ぎで経緯を聞かないとね。私の記憶にないのだけど、御父様なら確実にしっているから」
「はい。では、手紙をすぐに書きましょう。きっとこちらに向かう準備は整えてくださっているでしょうけど、早目に確認できるならそのほうがいいですからね」
「うん。すぐに書くわ……そういえば、今日はアクセサリーと衣装を専門にしている商家の方々がくるのよね? すぐに終わるかな?」
「さぁ? 少なくとも今日中には終わるのではないでしょうか?」
「まあ、それはそうなんだけど」
あまり期待した答えではなかったためぎこちなく笑うカトリーナだったが、すぐにダシャは追い打ちをかけてくる。
「そういえば、明日の打ち合わせにはエリアナ様も同席したいとのことでしたよ」
「げげっ」
淑女あるまじき声を慌てて口を噤むが、エリアナの昨日の言動を思い出し大きくため息をつくのだった。
そう笑顔で聞いてくるエリオットに、カトリーナもバルトも顔をしかめた。
そして、露骨に嫌な表情を浮かべたバルトは低い声で答える。
「部外者の立ち入りを許可した覚えはないのだが?」
「ああ、失礼しました。ただ、カトリーナ嬢が楽しそうだったものでつい」
「ならばすぐに立ち去ってくれるか?」
バルトは手についた土を払いながら立ち上がる。そしてエリオットと向き合った。
カトリーナもそれに倣ってバルトの横に並んだ。
「私とバルト様との時間を邪魔しないで」
カトリーナもバルトに追従するも、エリオットはあまり堪えていないようだ。
「邪魔だなんて。そんなつもりはないんですよ。そう思わせたのなら申し訳ありませんでした。でしたら、そうですね……」
そう言って、エリオットは顎に手をあてて考え込んだ。
そして、いいことを思いついたとばかりに、何度もしきりに頷いた。
「バルト様の邪魔をしないよう、私とカトリーナ嬢はどこかに遠乗りにでも行きませんか? そうしたら、すべて解決じゃないですか!」
あまりの空気の読めなさに、カトリーナもバルトも口をあんぐりと開けて呆けてしまった。
そして、カトリーナは頭を抱えてため息をつく。
「本当に何言ってるのよ、この人は……」
バルトとの時間を邪魔されて苛立ちが募り、彼に見せたくない自分が見え隠れする。
それを嫌ったカトリーナは、ここにはいたくないとばかりにぷいっと顔をそむけた。そして、そっとバルトに声をかける。
「バルト様。ごめんね。私、ちょっと部屋に戻るね」
「……ああ」
それだけ伝えると、カトリーナはさっさと庭園を後にした。
エリオットとは笑顔のまま、その後ろ姿を見送っている。
「ははっ、つれないね。カトリーナ嬢は」
そういって肩をすくめると、エリオットは庭園から去って行こうとする。
立ち去られたにもかかわらずどこか楽し気なエリオットの様子に、不審な様子を見せていたバルトの鋭い視線は彼から離れない。
バルトはエリオットに近づくと、そっと肩を掴んで呼び止めた。
「失礼。少し話があるのだが? 今よろしいか」
「できれば、そのお誘いは婚約者であるカトリーナ嬢からがよかったのですが……ね」
そういって振り返るエリオットの視線には、ただの爽やかな青年がおよそ持っていないだろう光を携えていた。
不気味な迫力をもった瞳は、怪しげにバルトの視線を受け止めていた。
◆
カトリーナは部屋に戻ると、以前バルトにキレていた時のように枕をベッドへとたたきつける。
「もう! せっかくいい感じに仲直りできると思ったのに!」
ベッドの中央、端、中央とまるでボクシングのコンビネーションのように繰り出される枕技にベッドもなすがままだ。
しばらくして落ち着いたのか、やはり最後はベッドに投げつけて終わる。
「っていうか、ゴールトン家なんて聞いたことないんだけど。ねぇ、ダシャ。あなたは知ってる?」
「実家で噂を聞いたことなら少しだけ」
「へぇ。一応実在はしてるんだ」
「はい、なんでも先代の伯爵様が不慮の事故で無くなられたとか……。そのごたごたでゴールトン家は没落。しかし、最近ゴールトン家の長男が仕事を成功させ男爵位を手に入れ貴族に戻ったとのことでした」
「あながち、あの人が言っていることは間違いじゃないのね」
カトリーナは考える。
確かにゴールトン家は昔はあったようだ。だが、リクライネン家当主である父は付き合いがあったのだろうか。
もしあったとしたら、一気にエリオットの言い分が正しさを帯びてくる。まあ、書面にもしていない婚約はそこまで効力を発揮しないといわれているからバルトとの結婚が取りやめになる可能性は薄い。
そもそも、今回のバルトとの婚約も国王からの直々のお達しだ。
簡単に覆せるものではないし、そんなことを画策しようものなら国王の命令に背いたといわれてもおかしくはない。
それは、エリオットもわかっているはずだ。
だとしたら、なんのためにエリオットはここに来たのか。
そんな疑問を頭の隅に思い浮かべながら、脳内の澄ました笑顔のエリオットをぶんぶんと頭をふって振り払った。
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「うん。すぐに書くわ……そういえば、今日はアクセサリーと衣装を専門にしている商家の方々がくるのよね? すぐに終わるかな?」
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「まあ、それはそうなんだけど」
あまり期待した答えではなかったためぎこちなく笑うカトリーナだったが、すぐにダシャは追い打ちをかけてくる。
「そういえば、明日の打ち合わせにはエリアナ様も同席したいとのことでしたよ」
「げげっ」
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