異世界に転移された人間は世界を救うそうです

異世界転移とそれから

　いつも通り俺は、幼馴染のサイモン、ジャック、アカネ、シオリの5人で登校中だった。昨日のテレビの話やサイモンが宿題をやってないなどの話をしていると、数分前にはアスファルトの上を歩いていたが、地面の質が変わり、まるで有名美術館の床のような質感になっていた。すると「コホン！勇者達よ、よく来られた」と声が聞こえ見ると風景がガラリと変わり高級感溢れる屋敷の中にいた。辺りを見回すと、声の主と思われる絵画などで描かれる王様の格好をした人やその周りを取り囲む剣を持った護衛が付き添っていた。そして、俺の後ろには一緒に登校中だったサイモン達とクラス委員のジンがいた。そして王様は話しだした。どうやら、この世界は今魔王直属の魔族が多く人類が生存の危機に陥って居るようで、勇者を5人異界から召喚し力をつけさせ、魔王を討伐してもらおうとして居るらしい。そして魔王を倒すと、俺たちは元の場所に戻れるらしい。そこで問題なのが、召喚した勇者は5人だが、実際召喚されたのは6人で一人余るということだった。いくら異界から来たとしても、勇者で無ければ無能力もあり得るらしく、その場合王から見放され、一緒に召喚された勇者達とも会うことを禁じられるらしい。
　それを恐れていては行けないと思い、能力の測定を受けると、サイモンは能力(弓)弓の攻撃力がレベルが一つ上がるごとに2倍になるというもの、ジャックが(勇者)レベルが1上がるごとに全ステータスが10％上がる、ジンは(刃)レベルが上がるごとに斬れるものの情報が変わる今まででは月を切った人も居るほどの能力、アカネは(無敗)決闘では負けることは絶対にない。シオリは(コピー＆保存)すべての攻撃、能力、魔法をコピーし、保存する。そして、俺は無能力そこから俺の一人旅が始まった。
　いくら無能力と言っても俺は、もともと影が薄い事で有名で、合気道の師範代に気づかれずに背後を取る程だった。それが今も反映され魔族に遭遇しても気づかれずに倒すことができる。そのお陰で、転移後一月目でありながらレベル50という驚異的なスピードで旅を進めている。そして、犯罪の王国に到着した。
　この国では、殺人以外の犯罪が合法で、すべての王国の悪人が集まる収容所まである。そしてここには指名手配中の殺人鬼リッパーが潜伏している。そして俺は宿屋を探していると、サイモンに出会った。その時サイモンは他の仲間を連れていてその中にも手練がいた。だが宿屋の店主に詐欺られそうになっていた。俺は一旦それをスルーし店主や従業員に気づかれずに空き部屋に侵入しひとまず休むことにした。数分休むとそこへ店主とサイモン一行が入ってきて、無銭での宿泊は禁止だというので、この宿屋の衛兵に来てもらい、話してもらうと無銭は合法で、詐欺は犯罪と言う事に一昨日なったというので、店主と従業員は解雇となった。そして俺もサイモンも部屋を別れ次の日からリッパーの討伐に赴こうと話して、今日を終えた。