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僕のもの *

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「ぐ、っ」

びくりと俊くんの体が小さく跳ねる。そのままぐり、と押しつけられた窮屈そうなそこを開放するように、ジジッ、と音を立ててファスナーをおろした。

「あぁ…っ…、こんな…に」
「ぅ、…ぐ。」

俊くんの性器は太く、燃えるように熱かった。そして何よりもこんなに大きいとは思わなかった。僕の手のひらで支えてあまりあるそれは、しっかりと傘が張りながら先走りを零していた。

僕は口の中の唾液をごまかすようにごくりと飲み込む。なんだかそれがすごく美味しそうに見えて、指で先走りを拭うと、ぺろりと口に含んだ。

「ぅ、…んむ…は…」
「っ!…ふ、ぁめ、んあ゛!」
「何、言ってるかわかんないよ…」

俊くんのそれは、すこしだけにがしょっぱい。それでいてくらつくような熟した果実のような香りがする。口に含んだときの酩酊感のようなふわりとした感覚が、僕の舌を一度、二度と引き寄せる。これは、だめだ。僕のだから、独り占めをしなくてはいけない。

ぐるりと俊くんの体を下に組み伏せると、焦ったような顔をして体を起こそうとするのを留め、俊くんのシャツのボタンをプチプチと外していく。

「ぁ、っ…ここ、いい匂い…」
「っ!んン!」

熱くてボタンを外してた僕はそのまま自分のシャツを脱いで素肌になると、俊くんの胸元に重ねるように身体をくっつけた。この首筋から、僕の好きな匂いがする。
俊くんはタオルを唾液で濡らしながら、両手で顔を覆ってなにかに耐えていた。僕はキスがしたくて、何度もペロペロと指を舐めながら、邪魔するタオルが嫌で泣きそうだった。

「しゅんく、こぇ…やだ…ちゅう、ちゅうしたいよ…」
「ふ、ぅ…んん。」
「や、なぁ、んで…っ…うー…」
「ぐ、…む、」

泣きついて駄々をこねる僕を戸惑うように見つめてくる。ぎゅ、と思考するように何秒か目をつむって考えている姿がもどかしかったし、ぱんつのなかも気持ち悪かった。僕が身体を離したことで、ぱちりと目を開いて何してるのかと確認しようとする頃には、僕は羞恥のかけらもないまま靴下のみ残した中途半端な姿になってたいた。

「ぅ…いじ、わるぅ…!」
「っ、ふ゛…ん!?」

僕の頭は抑制剤を飲んですこしだけすっきりしたはずなのに、この内側から湧き出るような辛い快感は少しずつ理性を焼いていく。
俊くんは、大きく目を見開いて僕の体を凝視したのち、震える指先で僕の薄い腹筋からなぞるように性器までを辿った。

「あ、ぁ…っ…も、さわっ…て…」
「っ…ひい、ひ…はふ、」
「っ、それとって名前呼んでよぉ!!」
「ぁがっ!…っおま、え!っ、んんっ…」

もう限界で無理やり俊くんの口からタオルを引き剥がす。なんでそんなふうに邪魔するのかすごく嫌でキスをしたかった僕は乱暴にそれを取り払うと、ぶつけるように唇を重ねた。
全裸で、下半身をくっつけるようにして互いの先走りを塗り付けるような腰の動きを無意識に行う。
なんだかキスをしながらのそれがすごく気持ちよくて、僕は後ろの穴がじわじわ濡れてひく付いていくのを感じ、互いの性器と袋を濡しながら俊くんに夢中で口付けた。

「っ、き…いち…!」
「ひぅ、っぁ!や、そこ…ぉ!」

がしりと掴まれ両端を開くようにして尻を割り開かれる。内側に隠れた僕の孔は呼吸をするように収縮を繰り返した。

「欲しいなら、そこの引き出しからゴムよこせ…」
「ぁ、ごむ…ご、むって…」
「コンドームだ!早くしろ!」
「ふ、ぁ…つ…!」

俊くんの性器が何度も下から擦り付けるようにして尻のあわいを往復する。急かす様に言われながら、震える指で引き出しを開けて中を探る間、じゅぷ…と濡れた音を立てながら指が侵入してくる。
これ、この感覚がほしい。もっと奥に欲しくて、アルミのようなパッケージに指先が触れると、口を開ける俊くんに端を噛ませてそのまま破く様に開ける。

「ぁ、ゆび…ゆびもっと…」
「落ち着け、奥まで挿れるからちょっと腰浮かせろ。」
「は、ぅ…つら、ぃ…っ…」
「いいこだ、えらいな。」

くん、と腰が持ち上がる。縁に擦り付けられていた性器が一度離され、パチンと言う音を立てて薄い被膜をまとわせた。

「息しろよ、深呼吸だ。できんだろ」
「ふ、ーぅっ…はぁ…は、っ」
「ん、そのまま力抜いておけ?」
「ひ、ぃ…っ!」

縁が大きなもので割り開かれるように内壁を押し退けて侵入してくる。
熱い性器を揉み込むように僕の内側は喜んでそれを飲み込んでいく。お互いの繋がった部分をとろみのある粘液が伝って行く感覚に身を震わせた瞬間、息を詰めた俊くんが体位を逆転させるかのように足を抱えあげて僕をベッドに押し付けた。

「ぐ、…もう、だめだ…!」
「ぃ、あ!!」

がくんと腰が跳ねると、ずぶ、と腰を強く推し進める動きに反応して、まるで押し出されるかの様にぶぴゅりと情けない音を立てて僕の性器から精液が飛びだす。
へその裏側まで届いてしまうんじゃないかと言うくらいの圧迫感が気持ちがいい。
深呼吸をしているつもりでも、息は荒く繰り返していたようで、上下する胸を宥めるように大きくて暑い手が体を撫でた。

「ここ、赤くなっててやらしいな。」
「ぁ、あ!ち、くび…!だ、めぇ…っ」
「なんで?触んないのか、自分で」
「ふ、ぅ…や、めてぇ…きもひく、なる…ぅっ」

ぴん、と空気に晒されて赤く尖ったそこもじくじくと熱を出す。触られてるだけで、引っ張られるわけでもないのに指先で触れるだけで吸い上げられるような感度が全身を襲う。
ここからなにか出てしまうのではないか、というくらいの強い快感だった。

先端を親指で押しつぶすように揉み込まれ、長い指の合間に挟まれ今度こそ引っ張られる。お腹の収縮が連動するように動くのが気持ちがいいのか、俊くんはうっとりとしたような顔で僕をいじめながらガクガクと揺さぶった。

磨り減って焼ききれるような思考の中、行き場のない僕の両手は枕を握りしめたまま、獣のような交わりを何度も求めていたのだった。

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