212 / 325
第四章
第203話 セキロニア帝国編 寺院奇襲作戦
しおりを挟む
出発の日の朝。
タイタスが村の井戸で顔を洗っていると傍らに村の少女、モナがきた。
鶏が鳴き、犬が吠え、
各家庭から煙が出始め、朝食の匂いが漂い、
子供と母親の声が聞こえてくる。
「おはよう、タイタス。今日は早いね」
「ああ、おはようモナ。今日はいくつか村を回るんだ」
濡れた手を服で拭いたら
「手拭きないの?」
と笑われた。
「ここは乾燥してるし暑いからすぐ乾くよ」
「だめよ、行儀悪いもん」
そう言ってモナは布を差し出した。
深い青と紫が混ざる綺麗な柄だった。
「これあげる」
「いいのか?」
モナは笑顔で頷く。
「私が染めたの。いっぱいあるから」
どうやらモナは染色の仕事をしているらしい。
お礼に果物を渡すと言うと「いい」と断られてしまった。
「いつ帰ってくるの?」
「分からない。帰ってくるかもしれないし、帰って来ないかも」
モナは一瞬悲しそうな顔をしたが、
すぐに笑みを浮かべ「お土産よろしくね」と言った。
三人は馬車3台に分かれ、商人の格好で出発した。
途中シボ率いる三番隊と合流した。
三番隊は普段白毛竜に乗っているが、
今回は身分を隠し、他国へ潜入ということで馬で来た。
当然自らがキトゥルセン軍と分かるものは装備していない。
一見して行商とその護衛団だ。
「美人だな~」
レジュはシボに釘付けだった。
「ねえタイタス、紹介してよ」
レジュは馬上でタイタスの腕を掴んで揺する。
「やだよ、僕だって今日初めて会ったんだし」
シボ隊にはすでに今回の作戦詳細が送られていた。
行軍中も脳内チップ経由で作戦を詰める。
新たな情報として、
北セキロニアにはアルトゥール軍が駐留予定で、
数日以内には到着とのこと。
そして既に外交官20名が入国済みで、
様々な準備を始めているということが分かった。
オスカー王子はじめ城の重臣たちが、
如何にこの一帯を重要視しているか、
その緊張が伝わるような内容だった。
夜。メデュス寺院周辺のかがり火にきらりと光る無数の虫が散ってゆく。
シボが持って来た50匹の機械蜂だ。
機械蜂は周囲の建物に寝泊まりしている敵兵を索敵してゆく。
タイタス、ウォルバー、シボと副隊長のレグロの右目が青く光り、
4人の視界に次々と暗殺対象者がマークされてゆく。
「1班、正面の建物。手前の部屋に4人、
二階に2人。2班、右の建物3階に3人、4階に6人……」
シボは次々と指示を飛ばし、部下たちを送り込む。
「かっこいい……」
レジュはそんなシボに見惚れていた。
「ほら、行くよ」
タイタスに促され、二人は担当の建物に入っていく。
シボ隊は音もなく周囲の建物に散らばり、
連弩で次々と敵兵を暗殺してゆく。
何度か怒声と剣の音が聞こえたが、
大した騒ぎも起きず、
僅か一時間足らずで敵兵200名ほどを片付けた。
「さあ、あとは内部ですね。
残りは30名くらいかな」
顔に血痕をつけたレグロは連弩に矢を装填している。
「ウォルバー、手筈通りに」
シボに頷いてからウォルバーは城壁の上に向かってワイヤーを発射した。
シュイイインと小さな機械音と共に、
ウォルバーの身体は上昇してゆく。
シボ達は部下を率いて門の傍に待機。
しばらく待つと見張りを無力化したウォルバーが、
内側から門を開けた。
「行くよ」
素早く中に入ったシボ隊とレジュは壁際をぐるりと一周、
残った見張りを次々処理していった。
タイタスとウォルバーはネグロス捕獲のため真っ直ぐ寺院の中へ。
闇夜にカシュっという連弩の音が至る所から聞こえてくる。
寺院の中を巡回していた僧兵2名をタイタスが投げナイフで片付ける。
「あー今のはキレイに刺さったな……」
タイタスの独り言にウォルバーは立ち止まり、
「なぜ笑う?」と厳しい剣幕で問いただした。
「敵にも家族がいるんだぞ。命は軽いものじゃない」
タイタスから笑顔が消える。
「おかしな人だな。同じことしてるくせに……
じゃああんたは何でこの仕事してるのさ?」
ウォルバーの目尻がピクッと動く。
「……早く争いのない世の中にしたいだけだ」
「……ご立派。だけどそれは理想論だね。
現場の人間が一番現実を知っている。そうだろ?」
二人は無言のまま、しばし向かい合う。
『タイタス、ウォルバー、ネグロスはいた?』
シボからの連絡に二人はようやく視線を外し、
足を動かした。
『今向かってる。そっちは?』
『半分終わった。もう半分ってとこ』
2階の角の部屋の前で二人は立ち止まる。
ウォルバーが扉を破壊、
部屋の奥のベッドにいたネグロスに駆け寄り急いて拘束した。
『こちらウォルバー。ネグロス確保、ネグロスを確保した』
「お、お前らなんだ……北の連中か!?」
寝込みを襲われたネグロスは狼狽えていた。
「……おい、見てみろ」
ウォルバーが顎で示した先には、
灰色の腐樹の実が3個カゴに入っていた。
「戦争に魔物を使う気か……」
押さえている手に力が入る。
「いてててっ!!」
「〝ナザロの翼〟の動力はどこにある?」
「なんだそれは? 初めて聞いたぞ。
人違いだ!」
タイタスが短剣の先を腹に当てると
「やめろやめろ! 分かった、言う!
ここにはない、本当だ。城に置いてある」
と脂汗を流しながらネグロスは早々に観念した。
「トゥーロン城か?」
「ああ、そうだ……」
部屋を出るといきなり黒い鎧の兵が襲い掛かってきた。
とんでもない威力の一太刀に、
タイタスは反応するも吹っ飛ばされた。
「ネグロス様を放せ!」
どうやら護衛兵のようだ。4人いる。
全員身体の大きな牛人族だった。
「いった~……けど、面白くなってきたっ!」
タイタスはニカっと笑うや否や地面を蹴り、
恐ろしい速さで隊長格の首筋を斬りつけた。
「あ……がぁ……」
「スタイン殿!!」
二人目に襲い掛かったがこちらは剣で防がれた。
「奇襲はここまでか」
「おい、離れろ」
ウォルバーが腕を前に出し、青白い電撃を出した。
一斉に三人の牛人兵が崩れ落ちる。
「……僕の獲物だ……」
タイタスはギロリとウォルバーを睨む。
「こいつらは強い。お前でも時間がかかる。
モタモタしてたら味方にも犠牲が出る。
そう判断した。文句あるか?」
「ちっ……」
ネグロスはウォルバーの電撃に驚いて怯えていた。
「おい、血が出てるぞ」
タイタスは歩きながら腕の傷を布で巻く。
「……何なんだ、お前ら……」
「黙れ。次喋ったら指を切り落とす」
イラついたタイタスの声にネグロスは縮み上がった。
「その布の柄、いいな」
タイタスの腕に巻かれたのは村の少女モナに貰った布だ。
「黙れ。次喋ったら指を切り落とす」
「こっちもかよ……」
ウォルバーは深いため息をついた。
タイタスが村の井戸で顔を洗っていると傍らに村の少女、モナがきた。
鶏が鳴き、犬が吠え、
各家庭から煙が出始め、朝食の匂いが漂い、
子供と母親の声が聞こえてくる。
「おはよう、タイタス。今日は早いね」
「ああ、おはようモナ。今日はいくつか村を回るんだ」
濡れた手を服で拭いたら
「手拭きないの?」
と笑われた。
「ここは乾燥してるし暑いからすぐ乾くよ」
「だめよ、行儀悪いもん」
そう言ってモナは布を差し出した。
深い青と紫が混ざる綺麗な柄だった。
「これあげる」
「いいのか?」
モナは笑顔で頷く。
「私が染めたの。いっぱいあるから」
どうやらモナは染色の仕事をしているらしい。
お礼に果物を渡すと言うと「いい」と断られてしまった。
「いつ帰ってくるの?」
「分からない。帰ってくるかもしれないし、帰って来ないかも」
モナは一瞬悲しそうな顔をしたが、
すぐに笑みを浮かべ「お土産よろしくね」と言った。
三人は馬車3台に分かれ、商人の格好で出発した。
途中シボ率いる三番隊と合流した。
三番隊は普段白毛竜に乗っているが、
今回は身分を隠し、他国へ潜入ということで馬で来た。
当然自らがキトゥルセン軍と分かるものは装備していない。
一見して行商とその護衛団だ。
「美人だな~」
レジュはシボに釘付けだった。
「ねえタイタス、紹介してよ」
レジュは馬上でタイタスの腕を掴んで揺する。
「やだよ、僕だって今日初めて会ったんだし」
シボ隊にはすでに今回の作戦詳細が送られていた。
行軍中も脳内チップ経由で作戦を詰める。
新たな情報として、
北セキロニアにはアルトゥール軍が駐留予定で、
数日以内には到着とのこと。
そして既に外交官20名が入国済みで、
様々な準備を始めているということが分かった。
オスカー王子はじめ城の重臣たちが、
如何にこの一帯を重要視しているか、
その緊張が伝わるような内容だった。
夜。メデュス寺院周辺のかがり火にきらりと光る無数の虫が散ってゆく。
シボが持って来た50匹の機械蜂だ。
機械蜂は周囲の建物に寝泊まりしている敵兵を索敵してゆく。
タイタス、ウォルバー、シボと副隊長のレグロの右目が青く光り、
4人の視界に次々と暗殺対象者がマークされてゆく。
「1班、正面の建物。手前の部屋に4人、
二階に2人。2班、右の建物3階に3人、4階に6人……」
シボは次々と指示を飛ばし、部下たちを送り込む。
「かっこいい……」
レジュはそんなシボに見惚れていた。
「ほら、行くよ」
タイタスに促され、二人は担当の建物に入っていく。
シボ隊は音もなく周囲の建物に散らばり、
連弩で次々と敵兵を暗殺してゆく。
何度か怒声と剣の音が聞こえたが、
大した騒ぎも起きず、
僅か一時間足らずで敵兵200名ほどを片付けた。
「さあ、あとは内部ですね。
残りは30名くらいかな」
顔に血痕をつけたレグロは連弩に矢を装填している。
「ウォルバー、手筈通りに」
シボに頷いてからウォルバーは城壁の上に向かってワイヤーを発射した。
シュイイインと小さな機械音と共に、
ウォルバーの身体は上昇してゆく。
シボ達は部下を率いて門の傍に待機。
しばらく待つと見張りを無力化したウォルバーが、
内側から門を開けた。
「行くよ」
素早く中に入ったシボ隊とレジュは壁際をぐるりと一周、
残った見張りを次々処理していった。
タイタスとウォルバーはネグロス捕獲のため真っ直ぐ寺院の中へ。
闇夜にカシュっという連弩の音が至る所から聞こえてくる。
寺院の中を巡回していた僧兵2名をタイタスが投げナイフで片付ける。
「あー今のはキレイに刺さったな……」
タイタスの独り言にウォルバーは立ち止まり、
「なぜ笑う?」と厳しい剣幕で問いただした。
「敵にも家族がいるんだぞ。命は軽いものじゃない」
タイタスから笑顔が消える。
「おかしな人だな。同じことしてるくせに……
じゃああんたは何でこの仕事してるのさ?」
ウォルバーの目尻がピクッと動く。
「……早く争いのない世の中にしたいだけだ」
「……ご立派。だけどそれは理想論だね。
現場の人間が一番現実を知っている。そうだろ?」
二人は無言のまま、しばし向かい合う。
『タイタス、ウォルバー、ネグロスはいた?』
シボからの連絡に二人はようやく視線を外し、
足を動かした。
『今向かってる。そっちは?』
『半分終わった。もう半分ってとこ』
2階の角の部屋の前で二人は立ち止まる。
ウォルバーが扉を破壊、
部屋の奥のベッドにいたネグロスに駆け寄り急いて拘束した。
『こちらウォルバー。ネグロス確保、ネグロスを確保した』
「お、お前らなんだ……北の連中か!?」
寝込みを襲われたネグロスは狼狽えていた。
「……おい、見てみろ」
ウォルバーが顎で示した先には、
灰色の腐樹の実が3個カゴに入っていた。
「戦争に魔物を使う気か……」
押さえている手に力が入る。
「いてててっ!!」
「〝ナザロの翼〟の動力はどこにある?」
「なんだそれは? 初めて聞いたぞ。
人違いだ!」
タイタスが短剣の先を腹に当てると
「やめろやめろ! 分かった、言う!
ここにはない、本当だ。城に置いてある」
と脂汗を流しながらネグロスは早々に観念した。
「トゥーロン城か?」
「ああ、そうだ……」
部屋を出るといきなり黒い鎧の兵が襲い掛かってきた。
とんでもない威力の一太刀に、
タイタスは反応するも吹っ飛ばされた。
「ネグロス様を放せ!」
どうやら護衛兵のようだ。4人いる。
全員身体の大きな牛人族だった。
「いった~……けど、面白くなってきたっ!」
タイタスはニカっと笑うや否や地面を蹴り、
恐ろしい速さで隊長格の首筋を斬りつけた。
「あ……がぁ……」
「スタイン殿!!」
二人目に襲い掛かったがこちらは剣で防がれた。
「奇襲はここまでか」
「おい、離れろ」
ウォルバーが腕を前に出し、青白い電撃を出した。
一斉に三人の牛人兵が崩れ落ちる。
「……僕の獲物だ……」
タイタスはギロリとウォルバーを睨む。
「こいつらは強い。お前でも時間がかかる。
モタモタしてたら味方にも犠牲が出る。
そう判断した。文句あるか?」
「ちっ……」
ネグロスはウォルバーの電撃に驚いて怯えていた。
「おい、血が出てるぞ」
タイタスは歩きながら腕の傷を布で巻く。
「……何なんだ、お前ら……」
「黙れ。次喋ったら指を切り落とす」
イラついたタイタスの声にネグロスは縮み上がった。
「その布の柄、いいな」
タイタスの腕に巻かれたのは村の少女モナに貰った布だ。
「黙れ。次喋ったら指を切り落とす」
「こっちもかよ……」
ウォルバーは深いため息をついた。
0
お気に入りに追加
243
あなたにおすすめの小説

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

玲子さんは自重しない~これもある種の異世界転生~
やみのよからす
ファンタジー
病院で病死したはずの月島玲子二十五歳大学研究職。目を覚ますと、そこに広がるは広大な森林原野、後ろに控えるは赤いドラゴン(ニヤニヤ)、そんな自分は十歳の体に(材料が足りませんでした?!)。
時は、自分が死んでからなんと三千万年。舞台は太陽系から離れて二百二十五光年の一惑星。新しく作られた超科学なミラクルボディーに生前の記憶を再生され、地球で言うところの中世後半くらいの王国で生きていくことになりました。
べつに、言ってはいけないこと、やってはいけないことは決まっていません。ドラゴンからは、好きに生きて良いよとお墨付き。実現するのは、はたは理想の社会かデストピアか?。
月島玲子、自重はしません!。…とは思いつつ、小市民な私では、そんな世界でも暮らしていく内に周囲にいろいろ絆されていくわけで。スーパー玲子の明日はどっちだ?
カクヨムにて一週間ほど先行投稿しています。
書き溜めは100話越えてます…

前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる