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第四章
51話 合流
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閉じ込められていた部屋から出ると、先程のハンマーの音で様子を見に来ていた一人の男と鉢合わせになる。
「! お前、どうやって出た!」
凛は即座に小袋の砂を男に掛け、地面に平伏させる。
「浮浪児の子を閉じ込めてる場所は何処?」
「くっ。魔法使いか」
「言いなさい」
「嫌だね」
凛は男の髪の毛を掴み、頭を床に打ち付ける。
「言う気になった?」
「全然」
凛は再度打ち付ける。
何度も繰り返し、男の顔は腫れて血塗れになって行く。
「分かった。もう言う。言うから止めてくれ」
最初は小娘だからと舐めていた男だが、命の危機を感じて、白旗を上げた。
「で、どこなの?」
「地下だ。そこの階段から行ける」
「ふーん。嘘だったら、とどめ刺して他の人に聞くわよ」
「本当だ。嘘じゃない」
「分かったわ」
凛は男の顎を蹴り上げて気絶させる。
ミアの身がかかっていたので、容赦なかった。
それから凛達は聞き出した情報を基に地下へと降りる。
そして、地下に降りてすぐの部屋で、檻を見つけた。
「凛姉ちゃん!」
檻の中に居たミアが、凛の姿を見つけて立ち上がる。
「良かった。やっぱり、ここに捕まってたのね」
凛の読みが当たり、無事ミアと再会することが出来た。
「今、出してあげるわ」
凛はさっきと同じやり方で、檻の扉を開ける。
すると、ミアが飛び出してきて、凛に抱き着いた。
「その子達は?」
檻の中には、他にもみすぼらしい格好をした女の子が入れられていた。
浮浪児のようであるが、凛の見覚えのない子であった。
「知らない。ただのスラム育ちか、ハグれの子じゃない?」
凛は他の捕まっていた子達に向けて、手を差し伸べる。
「もう大丈夫よ。私達と一緒に逃げましょ」
だが、その子達は警戒した様子で、身構えるだけだった。
座り込んだまま、動こうともしない。
「困ったわね。この子達だけ置いて行く訳にもいかないし。こういう時は……」
凛はシェルターミラーの中から、作り置きしておいた干し肉を取り出して、差し出した。
すると、その子達はすぐに飛びついて、干し肉を食べ始める。
「狡い。あたしもー」
「夕食まだだったもんね。皆も食べる?」
他の子にも渡そうとすると、クーネが言う。
「そんな呑気にしている状況ではないかと」
「それはその通りね。お腹空いてる子は食べながらでいいから、行きましょ」
凛が号令をかけると、今度はみんなついてくる。
浮浪児の子達も回収して、凛は部屋を出た。
階段を戻り、地上へと上がる。
「出口はどこかしら?」
出口を探しながら歩いていると、近くの扉の先から、話し声が聞こえた。
凛は皆を静かにさせ、中の様子を窺う。
中は薄暗いバーのようになっており、奥には建物の出入口らしき扉があった。
そして、そこには先程の見張りの男ともう一人の男の他、兵士の恰好をした二人組が居た。
「何だ。早く帰って欲しそうな顔だな」
「いえいえ、そんなことありませんよ」
「お前らは放っておくと、すぐ好き勝手やり始めるから、こうやっ頻繁にて顔を出さないといけねぇ」
構成員の人達は機嫌を取るように下手に出て、応対していた。
凛は先程の会話を思い出し、その相手が巡回で来た兵士であることを理解した。
「好都合だわ。まとめて現行犯で逮捕してもらいましょ」
兵士に解決してもらうことに決めると、凛達は一斉にその部屋へと雪崩れ込んだ。
「助けて! 私達、無理矢理ここに連れて来られたの」
「あっ、お前、どうやって!?」
犯人の一味も居たが、構わず兵士に助けを求める。
「この人達、人身売買してるんです。私も街歩いてたら、いきなり攫われて、売り払うって言われて……」
突然のことで驚く兵士達だが、凛が被害者アピールをすると、すぐに真面目な表情に切り替わる。
「詳しく事情を聞かせてくれ」
兵士に手招きされ、凛達は近くへと駆け寄る。
だが、近づくと、兵士は凛の手を引っ張って身体を寄せさせ、腕を回して首元に剣を突きつける。
そして溜息をついて、組織の男二人に言う。
「何やってんだよ。お前ら」
「すみません。鍵はかけておいたはずだったのですが」
もう一人の兵士も、助けた子達に剣を向けて、動かないように威嚇する。
「何で!? 貴方、偽物だったの!?」
兵士や組織の人達は顔を見合わせると、一斉に笑う。
「ははっ、偽物だってよ」
訳が分からず、凛達は困惑する。
そんな凛達に、見張りをしていた男が言う。
「こいつらはな。正真正銘、この街に所属している兵士だ。本来なら俺達を取り締まらないといけない立場だが、賄賂を受け取る代わりに悪事を見なかったことにしてくれている。所謂、汚職兵士ってやつだ。わっるい奴らだろ」
「お前らに言われたかねーよ」
兵士と組織の男達は仲良さそうに話す。
兵士は犯罪組織と癒着しており、悪事を野放しにしていた。
状況を理解させられた凛は、逆に冷静になる。
「悪人ってことは容赦しなくていいわよね」
凛は身体能力強化の魔法をかけ、押さえられている腕を強引に剥す。
そして腕を掴んだまま、兵士を背負い投げした。
「あっ、てめぇ!」
他の三人が慌てて武器を抜くが、凛は素早く三人に向けて小袋の砂をかける。
「うあ! くそっ」
一番前に居た男は砂が目に入り、目を押さえる。
「舐めた真似してんじゃねーぞ!」
砂を被っただけの男は、凛へと斬りかかる。
だが、凛が手を下へと降ると、男は被った砂に押されて、地面に叩きつけられた。
続けて、目を必死に擦っている男を蹴り倒すと、残りは見張りの男一人になる。
「嘘だろ……畜生がっ」
見張りの男は、背を向けてカウンターへと飛び込んだ。
カウンター裏のスイッチに手を伸ばした直後、凛の投石により、意識を失う。
「はい、終わり」
あっという間に殲滅完了した。
「! お前、どうやって出た!」
凛は即座に小袋の砂を男に掛け、地面に平伏させる。
「浮浪児の子を閉じ込めてる場所は何処?」
「くっ。魔法使いか」
「言いなさい」
「嫌だね」
凛は男の髪の毛を掴み、頭を床に打ち付ける。
「言う気になった?」
「全然」
凛は再度打ち付ける。
何度も繰り返し、男の顔は腫れて血塗れになって行く。
「分かった。もう言う。言うから止めてくれ」
最初は小娘だからと舐めていた男だが、命の危機を感じて、白旗を上げた。
「で、どこなの?」
「地下だ。そこの階段から行ける」
「ふーん。嘘だったら、とどめ刺して他の人に聞くわよ」
「本当だ。嘘じゃない」
「分かったわ」
凛は男の顎を蹴り上げて気絶させる。
ミアの身がかかっていたので、容赦なかった。
それから凛達は聞き出した情報を基に地下へと降りる。
そして、地下に降りてすぐの部屋で、檻を見つけた。
「凛姉ちゃん!」
檻の中に居たミアが、凛の姿を見つけて立ち上がる。
「良かった。やっぱり、ここに捕まってたのね」
凛の読みが当たり、無事ミアと再会することが出来た。
「今、出してあげるわ」
凛はさっきと同じやり方で、檻の扉を開ける。
すると、ミアが飛び出してきて、凛に抱き着いた。
「その子達は?」
檻の中には、他にもみすぼらしい格好をした女の子が入れられていた。
浮浪児のようであるが、凛の見覚えのない子であった。
「知らない。ただのスラム育ちか、ハグれの子じゃない?」
凛は他の捕まっていた子達に向けて、手を差し伸べる。
「もう大丈夫よ。私達と一緒に逃げましょ」
だが、その子達は警戒した様子で、身構えるだけだった。
座り込んだまま、動こうともしない。
「困ったわね。この子達だけ置いて行く訳にもいかないし。こういう時は……」
凛はシェルターミラーの中から、作り置きしておいた干し肉を取り出して、差し出した。
すると、その子達はすぐに飛びついて、干し肉を食べ始める。
「狡い。あたしもー」
「夕食まだだったもんね。皆も食べる?」
他の子にも渡そうとすると、クーネが言う。
「そんな呑気にしている状況ではないかと」
「それはその通りね。お腹空いてる子は食べながらでいいから、行きましょ」
凛が号令をかけると、今度はみんなついてくる。
浮浪児の子達も回収して、凛は部屋を出た。
階段を戻り、地上へと上がる。
「出口はどこかしら?」
出口を探しながら歩いていると、近くの扉の先から、話し声が聞こえた。
凛は皆を静かにさせ、中の様子を窺う。
中は薄暗いバーのようになっており、奥には建物の出入口らしき扉があった。
そして、そこには先程の見張りの男ともう一人の男の他、兵士の恰好をした二人組が居た。
「何だ。早く帰って欲しそうな顔だな」
「いえいえ、そんなことありませんよ」
「お前らは放っておくと、すぐ好き勝手やり始めるから、こうやっ頻繁にて顔を出さないといけねぇ」
構成員の人達は機嫌を取るように下手に出て、応対していた。
凛は先程の会話を思い出し、その相手が巡回で来た兵士であることを理解した。
「好都合だわ。まとめて現行犯で逮捕してもらいましょ」
兵士に解決してもらうことに決めると、凛達は一斉にその部屋へと雪崩れ込んだ。
「助けて! 私達、無理矢理ここに連れて来られたの」
「あっ、お前、どうやって!?」
犯人の一味も居たが、構わず兵士に助けを求める。
「この人達、人身売買してるんです。私も街歩いてたら、いきなり攫われて、売り払うって言われて……」
突然のことで驚く兵士達だが、凛が被害者アピールをすると、すぐに真面目な表情に切り替わる。
「詳しく事情を聞かせてくれ」
兵士に手招きされ、凛達は近くへと駆け寄る。
だが、近づくと、兵士は凛の手を引っ張って身体を寄せさせ、腕を回して首元に剣を突きつける。
そして溜息をついて、組織の男二人に言う。
「何やってんだよ。お前ら」
「すみません。鍵はかけておいたはずだったのですが」
もう一人の兵士も、助けた子達に剣を向けて、動かないように威嚇する。
「何で!? 貴方、偽物だったの!?」
兵士や組織の人達は顔を見合わせると、一斉に笑う。
「ははっ、偽物だってよ」
訳が分からず、凛達は困惑する。
そんな凛達に、見張りをしていた男が言う。
「こいつらはな。正真正銘、この街に所属している兵士だ。本来なら俺達を取り締まらないといけない立場だが、賄賂を受け取る代わりに悪事を見なかったことにしてくれている。所謂、汚職兵士ってやつだ。わっるい奴らだろ」
「お前らに言われたかねーよ」
兵士と組織の男達は仲良さそうに話す。
兵士は犯罪組織と癒着しており、悪事を野放しにしていた。
状況を理解させられた凛は、逆に冷静になる。
「悪人ってことは容赦しなくていいわよね」
凛は身体能力強化の魔法をかけ、押さえられている腕を強引に剥す。
そして腕を掴んだまま、兵士を背負い投げした。
「あっ、てめぇ!」
他の三人が慌てて武器を抜くが、凛は素早く三人に向けて小袋の砂をかける。
「うあ! くそっ」
一番前に居た男は砂が目に入り、目を押さえる。
「舐めた真似してんじゃねーぞ!」
砂を被っただけの男は、凛へと斬りかかる。
だが、凛が手を下へと降ると、男は被った砂に押されて、地面に叩きつけられた。
続けて、目を必死に擦っている男を蹴り倒すと、残りは見張りの男一人になる。
「嘘だろ……畜生がっ」
見張りの男は、背を向けてカウンターへと飛び込んだ。
カウンター裏のスイッチに手を伸ばした直後、凛の投石により、意識を失う。
「はい、終わり」
あっという間に殲滅完了した。
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