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第一章
21話 決着
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やがてエネルギー弾が止む。
息をつくのも束の間、シンはルシフェルの動きを見て、目を見開いた。
「ここで、あれは不味い……!」
天に両手を掲げたルシフェルの手の上には、一つのエネルギー弾に似た球状のものが浮いており、それは熱を持つように赤く輝き始める。
「モコちゃん! 出来るだけ身体を引っ込めておいて!」
シンは早口でそう言い、即座に縮地を使ってルシフェルの真ん前へと躍り出た。
空中で掌打をかまし、その衝撃を利用して飛び退く。
僅かに仰け反るルシフェルだが、直後球体からレーザーが放たれた。
斜め下へ向かって放たれたレーザーは縦横無尽に地面を焼く。
通り道にあった障害物は何であれ、バターのように切り裂かれた。
このレーザーは超高火力でどんなに防御力を高めた人であっても当たれば大怪我は免れない。
暴れ回っていたレーザーが地面を焼きながらモコの方へと向かってくる。
「ひっ」
モコが身体を必死に縮みこませると、その真ん前をレーザーが通っていった。
ギリギリ避けられたモコは安堵する余裕もなく、身体を縮こませたままレーザーが通ったところを見ていた。
遅れてモコの隣にシンが着地する。
そこで、ぽたぽたと何かが落ちていることに気付いて顔を上げたモコは絶句した。
シンが庇うように押さえている左腕は肘から下がなくなっていた。
切断されたところからは夥しい量の血が流れ落ちている。
「はぁ……失敗した。いっそ足を切断して救出すべきかと考えていたら、この様だ。あぁ、本当に切断するつもりはないから安心して。切るのも簡単じゃないから」
シンは軽い口調で喋っているが、額には汗が出ていた。
モンクの回復魔法ではクレリックと同じく欠損の再生はできない。
延命、応急処置ができるくらいであった。
相手をするだけでも精一杯の状態で片腕を失うのは大きな痛手である。
そのことを隠そうとしているシンだが、強がっているだけであることはモコにも分かってしまった。
「もういい……もういいから逃げて!」
「ここまで来てそんなことはしないさ。大丈夫、まだやれる」
シンは空を見上げる。
上空では今も尚ルシフェルがレーザーを放射し続けていた。
「……何でそこまでして私なんかを助けようとしてくれるの? この前、あんな酷いこと言ったのに」
モコはシンへ疑問をぶつける。
この前の打ち上げでモコはシンに向かって暴言を吐いた。
あれはシンに問題があってのことだったが、避けられてから言い過ぎたかもしれないとモコは反省していた。
内心見下しているというだけで、何か失礼な態度を取ったり、悪意ある行動をしたりはしていない。
寧ろ、礼儀正しく、モコ自身にも丁寧に支援のやり方を教えてくれたりしていた。
誰もが清廉潔白である訳ではない。
他人を悪く思うことは誰でもあるだろう。
例え心に何を抱いていたとしても、それを表に出さなければ関係のないことである。
そして、今では本当に見下していたのかモコには分からなくなっていた。
シンは片腕を失ってもモコを守ろうとしてくれている。
本当に見下していたのなら、命を懸けて守ることなどしない。
勘違いであったとすると、モコは益々酷いことをしたことになる。
勘違いで突っかかって暴言を吐いた。
嫌われて当然である。
それなのに、どうして自分なんかを守ってくれるのか問いかけずにはいられなかった。
「何でだろうな。自分でも割に合わない行為だとは思っているけど……。長いこと関わったから、愛着でも湧いたかな」
「愛着……」
モコはポカンとした表情をする。
そこでルシフェルが放っていたレーザーが止む。
「まぁ、理由は何にせよ。助けが来るまで、ちゃんと守ってやるから心配するな」
シンはそれだけ言って、ルシフェルへと突っ込んで行った。
そしてルシフェルの真下から指弾を撃ち込む。
指弾を受けたルシフェルは急降下してシンの眼前で止まる。
そこで手刀による攻撃をしてきた。
シンは回避行動をとる。
が、片腕がなくなったことからバランスが僅かに崩れ、シンが取ろうとしていた動きから少しずれてしまう。
「やばっ」
シンは慌てて縮地を使って緊急回避をする。
ルシフェルから少し離れた位置。
そこでシンは切りつけられた胸を押さえていた。
深く切り裂かれた傷跡からは血が滴り落ちる。
掠っただけだったが、防御力が圧倒的に足りていない為、これだけの傷を受けてしまっていた。
(やはり、この状態では戦えないか……)
攻撃を受けられない戦いで、思うように回避できないのは致命的であった。
このまま戦いを続ければ死は免れない。
デバックルームに辿り着かなければならないシンは、こんなところで死ぬことは絶対にできなかった。
戦うことができない以上、この場から撤退するしかない。
しかし、それはモコを見捨てるということになる。
その考えが頭を過ったその時、通りの先から群衆が現れる。
それはギルド職員や有志の人を率いたガウルであった。
その格好は明らかに救助目的ではなく、戦闘を行わんとする重武装の姿をしていた。
それを見たシンは表情を明るくして笑う。
「ははっ、気が利き過ぎだろ」
援軍はギルド職員や一般市民の寄せ集めであるが、勝機を見出すには十分の数だった。
「シン無事か!? 加勢するぞ!」
向かってくるガウル達をシンが手で止める。
「危ないんで、そこから遠距離で総攻撃お願いします!」
「分かった! みんな、あれに全力で攻撃だ」
ガウルの声を合図に、援軍の人達は一斉にスキルや魔法を撃ち始めた。
大量の遠距離攻撃がルシフェルを襲う。
攻撃を受け、援軍の方へと飛び立とうとするが、後ろからシンに蹴りをされてバランスを崩す。
「行かせねーよ」
総攻撃によってルシフェルには常に負担がかかっている状態なので、行動の阻害が容易になった。
また、動きにも抵抗を受ける為、今の状態のシンでも何とか回避する余裕ができた。
つまり再び戦えるようになったのだ。
総攻撃を受けながらも体勢を立て直そうとするルシフェルに、シンは追い打ちで蹴りをかます。
的確な位置に攻撃され、より体勢を崩した。
ガウル達が集中的に攻撃をし、シンが足止めをする。
「いいぞ。これならいける」
一人ひとりの攻撃はルシフェルと戦えるレベルでなくても、数が集まることで通用するダメージを与えることができる。
更にシンの妨害によってルシフェルは満足に動けない状態である。
完全に勝ちパターンに入っていた。
周りに居た人も次第に攻撃に参加していく。
四方八方から凄まじい弾幕がルシフェルへと襲い掛かる。
ルシフェルを倒す。
皆がその想いで一つとなり、一心不乱に攻撃を行った。
――――
やがてシンが足止めしなくても、ルシフェルは立つことすらままならなくなってくる。
「漸く、か……。これで終わりだ」
シンは構えて溜めの動作を行う。
そしてルシフェルに向けて拳を放った。
衝撃波がルシフェルを貫く。
攻撃を受けたルシフェルは、倒れると、その身体から光が抜けだすように放たれる。
そして光が消え去り、動かなくなった。
「終わった。倒したぞ! 俺達の勝ちだ!」
シンが勝利宣言をする。
その言葉に周りは一気に沸き立ち、歓声が巻き起こった。
息をつくのも束の間、シンはルシフェルの動きを見て、目を見開いた。
「ここで、あれは不味い……!」
天に両手を掲げたルシフェルの手の上には、一つのエネルギー弾に似た球状のものが浮いており、それは熱を持つように赤く輝き始める。
「モコちゃん! 出来るだけ身体を引っ込めておいて!」
シンは早口でそう言い、即座に縮地を使ってルシフェルの真ん前へと躍り出た。
空中で掌打をかまし、その衝撃を利用して飛び退く。
僅かに仰け反るルシフェルだが、直後球体からレーザーが放たれた。
斜め下へ向かって放たれたレーザーは縦横無尽に地面を焼く。
通り道にあった障害物は何であれ、バターのように切り裂かれた。
このレーザーは超高火力でどんなに防御力を高めた人であっても当たれば大怪我は免れない。
暴れ回っていたレーザーが地面を焼きながらモコの方へと向かってくる。
「ひっ」
モコが身体を必死に縮みこませると、その真ん前をレーザーが通っていった。
ギリギリ避けられたモコは安堵する余裕もなく、身体を縮こませたままレーザーが通ったところを見ていた。
遅れてモコの隣にシンが着地する。
そこで、ぽたぽたと何かが落ちていることに気付いて顔を上げたモコは絶句した。
シンが庇うように押さえている左腕は肘から下がなくなっていた。
切断されたところからは夥しい量の血が流れ落ちている。
「はぁ……失敗した。いっそ足を切断して救出すべきかと考えていたら、この様だ。あぁ、本当に切断するつもりはないから安心して。切るのも簡単じゃないから」
シンは軽い口調で喋っているが、額には汗が出ていた。
モンクの回復魔法ではクレリックと同じく欠損の再生はできない。
延命、応急処置ができるくらいであった。
相手をするだけでも精一杯の状態で片腕を失うのは大きな痛手である。
そのことを隠そうとしているシンだが、強がっているだけであることはモコにも分かってしまった。
「もういい……もういいから逃げて!」
「ここまで来てそんなことはしないさ。大丈夫、まだやれる」
シンは空を見上げる。
上空では今も尚ルシフェルがレーザーを放射し続けていた。
「……何でそこまでして私なんかを助けようとしてくれるの? この前、あんな酷いこと言ったのに」
モコはシンへ疑問をぶつける。
この前の打ち上げでモコはシンに向かって暴言を吐いた。
あれはシンに問題があってのことだったが、避けられてから言い過ぎたかもしれないとモコは反省していた。
内心見下しているというだけで、何か失礼な態度を取ったり、悪意ある行動をしたりはしていない。
寧ろ、礼儀正しく、モコ自身にも丁寧に支援のやり方を教えてくれたりしていた。
誰もが清廉潔白である訳ではない。
他人を悪く思うことは誰でもあるだろう。
例え心に何を抱いていたとしても、それを表に出さなければ関係のないことである。
そして、今では本当に見下していたのかモコには分からなくなっていた。
シンは片腕を失ってもモコを守ろうとしてくれている。
本当に見下していたのなら、命を懸けて守ることなどしない。
勘違いであったとすると、モコは益々酷いことをしたことになる。
勘違いで突っかかって暴言を吐いた。
嫌われて当然である。
それなのに、どうして自分なんかを守ってくれるのか問いかけずにはいられなかった。
「何でだろうな。自分でも割に合わない行為だとは思っているけど……。長いこと関わったから、愛着でも湧いたかな」
「愛着……」
モコはポカンとした表情をする。
そこでルシフェルが放っていたレーザーが止む。
「まぁ、理由は何にせよ。助けが来るまで、ちゃんと守ってやるから心配するな」
シンはそれだけ言って、ルシフェルへと突っ込んで行った。
そしてルシフェルの真下から指弾を撃ち込む。
指弾を受けたルシフェルは急降下してシンの眼前で止まる。
そこで手刀による攻撃をしてきた。
シンは回避行動をとる。
が、片腕がなくなったことからバランスが僅かに崩れ、シンが取ろうとしていた動きから少しずれてしまう。
「やばっ」
シンは慌てて縮地を使って緊急回避をする。
ルシフェルから少し離れた位置。
そこでシンは切りつけられた胸を押さえていた。
深く切り裂かれた傷跡からは血が滴り落ちる。
掠っただけだったが、防御力が圧倒的に足りていない為、これだけの傷を受けてしまっていた。
(やはり、この状態では戦えないか……)
攻撃を受けられない戦いで、思うように回避できないのは致命的であった。
このまま戦いを続ければ死は免れない。
デバックルームに辿り着かなければならないシンは、こんなところで死ぬことは絶対にできなかった。
戦うことができない以上、この場から撤退するしかない。
しかし、それはモコを見捨てるということになる。
その考えが頭を過ったその時、通りの先から群衆が現れる。
それはギルド職員や有志の人を率いたガウルであった。
その格好は明らかに救助目的ではなく、戦闘を行わんとする重武装の姿をしていた。
それを見たシンは表情を明るくして笑う。
「ははっ、気が利き過ぎだろ」
援軍はギルド職員や一般市民の寄せ集めであるが、勝機を見出すには十分の数だった。
「シン無事か!? 加勢するぞ!」
向かってくるガウル達をシンが手で止める。
「危ないんで、そこから遠距離で総攻撃お願いします!」
「分かった! みんな、あれに全力で攻撃だ」
ガウルの声を合図に、援軍の人達は一斉にスキルや魔法を撃ち始めた。
大量の遠距離攻撃がルシフェルを襲う。
攻撃を受け、援軍の方へと飛び立とうとするが、後ろからシンに蹴りをされてバランスを崩す。
「行かせねーよ」
総攻撃によってルシフェルには常に負担がかかっている状態なので、行動の阻害が容易になった。
また、動きにも抵抗を受ける為、今の状態のシンでも何とか回避する余裕ができた。
つまり再び戦えるようになったのだ。
総攻撃を受けながらも体勢を立て直そうとするルシフェルに、シンは追い打ちで蹴りをかます。
的確な位置に攻撃され、より体勢を崩した。
ガウル達が集中的に攻撃をし、シンが足止めをする。
「いいぞ。これならいける」
一人ひとりの攻撃はルシフェルと戦えるレベルでなくても、数が集まることで通用するダメージを与えることができる。
更にシンの妨害によってルシフェルは満足に動けない状態である。
完全に勝ちパターンに入っていた。
周りに居た人も次第に攻撃に参加していく。
四方八方から凄まじい弾幕がルシフェルへと襲い掛かる。
ルシフェルを倒す。
皆がその想いで一つとなり、一心不乱に攻撃を行った。
――――
やがてシンが足止めしなくても、ルシフェルは立つことすらままならなくなってくる。
「漸く、か……。これで終わりだ」
シンは構えて溜めの動作を行う。
そしてルシフェルに向けて拳を放った。
衝撃波がルシフェルを貫く。
攻撃を受けたルシフェルは、倒れると、その身体から光が抜けだすように放たれる。
そして光が消え去り、動かなくなった。
「終わった。倒したぞ! 俺達の勝ちだ!」
シンが勝利宣言をする。
その言葉に周りは一気に沸き立ち、歓声が巻き起こった。
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